●Kabar Baru Berita Lama
プレボン (Pelebon)
 1996年12月28日:ウブドの王族、Tjokorda Gde Ngurah Sudarta氏(1909年1月23日生まれ)の火葬式・プレボン(スードラ階級の火葬式はガーベンと呼ぶ)が行なわれました。
 数か月前から、UBUDで30年ぶりの大きな火葬式があるという噂で持ちきりでした。それを聞きつけてか、Jl.RAYA UBUDの沿道には黒山の人だかり。道は車の通行禁止で遊歩道状態。巨大なバデ(遺体を収めて火葬場まで運ぶ、塔の形をしたもの)は、高さがほぼ10メートルにも及ぶため、なんと、道路の上の電線を切って通過するのです。そのため、この日は、UBUD全域が停電。そして、デンパサールと空港にしかないと思っていた消防車が二台も待機しています。ギャニャール県の所有する消防車のようです。ちなみに消防車は散水車がわりに使われていました。

 午後1時:バレガンジュールの音で儀式は始まりました。先頭に黒いルンブー、その後にナガー・ロアング/Naga Roang(龍)をのせたバレにプダンドが乗ってマントラを唱えています。最後に十一層のバデ、何人もの親族がそれに乗っています。
 葬儀の行列には観光客、そして葬儀参列者がJl.RAYA UBUDをうめつくしました。その数は、数千人にも及ぶほど。遺体は王宮の塀を越え、バデに収められ、火葬場ではバデから、スキーのジャンプ台のようなスロープを使って火葬堂に降ろされ火葬されました。
 ここでハプニングがひとつ。火葬場と隣合わせのプラ・ダラムの屋根に火の粉が飛び、危うく大火事になるところ。人々はアクアの入ったボトルを投げて消火したそうです。せっかくの消防車はいったい何だったのでしょうね。翌日、プラ・ダラムでは清めのウパチャラをしたそうです。とにかく、規模の大きさといい、人出の多さといい、停電だの、火事だの、のハプニングといい、大騒ぎのプレボンでした。
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●道端に転がるぶった切られた電線…。
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