| | 染の言葉＿型染 注染 型紙捺染
＜Dyeing Message＞
これは、大澤美樹子さんの集大成とも言える本です。
大澤さんは、女子美で教鞭を執られながら、これまでも注染など染めに関する本を数多く出版されてきました。真楽でもいくつか紹介されています。
ですが、今回のこの本は、初期の頃からの大澤さんの作品を一気に新たな撮影で紹介した作品集で、これまでの本とは一線を画します。自在に変化する「布」が、美しい風景の中で染布として息づいています。どこかクールな視点でとらえられた写真には、型染めに関する大澤さんの言葉が詩のように添えられています。染織に関わる人や布が好きな人には、ストレートに心に響くセンテンス。ずっと染めに関わってきた大澤さんだからこその言葉です。
例えばね...、
型は一気に彫る。
いくぞという覚悟が必要です。
素敵です。
だから、本のタイトルも「染の言葉」なのでしょうか。
後半には、大澤さんの恩師、柚木沙弥郎氏の「染色に寄せる言葉」が収録されています。
また、型染と型紙捺染の制作工程が、具体的に解説されています。写真と共に手順を追って紹介されているのでとても分かり易いです。自分が持っている着物や帯の模様も、どんな工程で制作されたのか「ふむふむ」と解明できるようになるかもしれません。
：：：：：以下、チラシより抜粋します：：：：：
普遍的な「型」を使った染布を作るたのしさと、飾る・纏う・覆う等、自由な現代の姿に変わる様々な布の表情を。今回新たに撮り下ろした著者の作品図版100点と、染色への思い溢れる言葉によって紹介する。
＜B5判 152頁 フルカラー＞
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【ソメノコトバ】
大澤美樹子 著
発行発売：用美社
046-877-5344
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