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えりりんの空間
一衣舎春展 2009 イベント・場所 イベント・場所



「布のクチュリエ」木村さんが主宰する一衣舎が、
創業二十周年を迎えたそうです。
おめでとうございます。
語りたいことが山ほどあるので、KW化させていただきます。

一衣舎は、ただ単に好きで着物を愛用する私のようなユーザーにとって、とても心強い存在です。豊かで自由な着物暮らしの陰に一衣舎の仕事ありき...と思います。ありがとうございます。

さて、いわゆる普通の仕立て屋から、ある意味ドロップアウトして、様々なことに挑戦してきた木村さんの二十年。今や、織る人・着る人・縫う人が直接出会う流れは、あちこちでみられるようになりましたが、最初にそのアクションを起こしたのは木村さんだと思います。私が、館山唐桟の反物を抱えて、初めて木村さんを訪ねたのが2002年。仕立て上がった着物を引き取りに行って、日記にこんな感想を書いています。

* * *
糸を染め布に織り上げる齊藤さん、その布を布の言い分を聞きながら着物に仕立てる木村さん、その真ん中にそんな愛がたくさん詰まった着物を纏わせてもらえる私。極上の幸せ感に感謝の気持ちでいっぱいになる。 (2002年12月10日の日記より)
* * *

その着物は、着やすく扱い易く美しく、私にとって大切な一枚となりました。そして、それを“洗える木綿の袷仕立て”として展示したのが、2003年の一衣舎春展
その頃から、そんな「極上の幸せ感」を味わいたいと願う着物好きが、一衣舎展に集まるようになりました。

これまで、多くの実験的な試みをし、新しいヒトモノコトを集め、常にチャレンジャーだった木村さん。
今年、二十周年を迎え、シンプルに原点に戻る意味で「原始布」に重きをおきたいと考えていらっしゃるそうです。
楮布、藤布、柳布、品布、苧麻布、葛布、蓮布など。
それから、ベンガラ。建物の塗料や陶芸に使われる顔料を布に使っていくとの事。
また、“仕立屋が考えた格子紬”は、シンプルな物に仕立ての技を加えることで、他にはない独特な物が出来そうです。
そして最後に、木村さん自身が「織味は糸というイメージと地機信仰を覆された」という布。経糸にテンションをかけずに織り上げられた布は、湯通し後の収縮が「0」であることからも、なかなかお目にかかれない希少な布なのだろうと思います。どんな風合いの布なのでしょう。興味津々です。

ずっと、仕立て屋という立ち位置から、“布”を吟味してこられた木村さん。
私は、最初に斉藤さんの館山唐桟を仕立てていただいた着物の着心地から、その確かな仕事に感銘しました。
これからも、一衣舎の仕事からは目が離せません。
創業二十周年の今年の春展は、ある意味その集大成だと思います。
一衣舎の「これまで」と「これから」を感じに、行った事のない方も一衣舎ファンも、みんなで行ってみませんか?

:::

一衣舍春展 2009 一衣舍設立20年

会期:平成21年4月28日(火)〜 5月1日(金)
時間:午前11時〜午後6時/最終日4時
会場:「本覺山 妙壽寺 鍋島客殿」(区指定文化財)
住所:157-0061 東京都世田谷区北烏山 5-15-1
交通:京王線「千歳烏山・東口」下車(特急のみ通過)関東バス「烏山交番前」バス停より「久我山病院行」に乗車「寺院通り4番」下車、徒歩1分
中央線「西荻窪」からのタクシー利用も便利です。



【トピックス】_09.4.29追記
初日、館山唐桟の斉藤さんを追いかけているNHKのクルーが、展示会の様子も取材をしに来ていました。オンエアの予定は、いまのところ5月13日だそうです。「いっと6けん」というお昼の11:05から放送される番組内(首都圏のみ)で取り上げられる模様です。

http://www.ichieya.jp/...

【イチエヤハルテン 2009】

東京都世田谷区北烏山 5-15-1

会期:平成21年4月28日(火)〜 5月1日(金)
午前11時〜午後6時/最終日4時
会場:「本覺山 妙壽寺 鍋島客殿」

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2009/4/29更新
2009/4/8 登録
6521クリック/ 2回更新
感想 ▽最近の8件 [全11件を表示]
09/4/11 ykk  えりりんさん
ありがとうございました。
20年って早いですね!あっという間でした。
この節目でまた変わっていくのだと思います。
新しい仕立屋の道を作りましたので 若い人達の参考になってくれると嬉しいです。
とことん着る人のことを考えるのが仕立の仕事だと思っています。

フーさん
いらしてくれるんですね ありがとうございます。
京都では何かとお世話になりますが宜しくお願い致します。
干菓子など探しておいて下さいね。
09/4/16 しょう  二十周年、まことにおめでとうございます。先日ばったりykkさんにお会いしたとき、今度の会場は少々アクセスは不便だけれど、とても素敵な空間だとお聞きしました。新たなスタート、ご盛会をお祈り申し上げます。
09/4/23 みや  20周年おめでとうございます。
『「織味は糸というイメージと地機信仰を覆された」という布』。私もものすごく興味津々です。是非とも見たいですね。
えりりん  みやさん、木村さんのブログに写真が出ていますが、織り手の方達も「実物を見たい」と注目している様ですね。ブログには他にも出展予定の布達が写真付きで色々と紹介されています。とってもヤヴァイ!(笑)
ykk  しょうさん   ありがとうございます
準備に追われ お礼が遅れましてすみません
皆様のお陰で20年 やっと成人になりました
これからは中味の濃さを追求しようと思います

みやさん コメントありがとうございます
以前から『手織である意味』は?を考えてきました
その布は答えを見せてくれた気が致します
人の手は 大きな可能性を秘めてると思うのです
それらの布達に『仕立屋である意味』も問われます。
一衣舍春展 お楽しみ下さい。
09/4/28 えりりん  初日早々、お邪魔しました。空間も、流れる時間も、布それぞれも、美しく至福な異次元寺町でした。イミフメイですね。(^_^; というわけで、ぜひ、ご自身の感性でキャッチしに行ってみてください。私はすっかり長居してしまいました。どうもありがとうございました。
しょう  私も本日伺わせてていただきました。着尺や帯ももちろんのこと、それらが呼吸する空間もとてもすばらしかった。古い物を受け継ぎ今に残してくださっている方々に心から感謝した一日でした。そしてその空間にお邪魔させていただいたことに心から御礼申し上げます。
09/4/29 ykk  えりりんさん
しょうさん
ありがとうございました。
予想以上に素敵な会場ですね!
自分が一番満喫してると思います。
皆様もぜひに。
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