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しょうの空間
泥大島 素材 素材



インドに発祥したイカット(絣織り)をルーツに持つ大島紬は鹿児島県を代表する絹織物。締機(しめばた)で仮織りして絣糸を作るのも特徴。
*詳しい歴史はこちらを参照してください。
そして現在、染め方により大きく以下の五種類に分類されている。
「泥大島」「泥藍大島」「草木泥染大島」「色大島」「白大島」

その中でも私が好んで愛用しているのは大島紬の代表、「泥大島」。
「泥大島」はテーチ木(車輪梅)染めをした後に泥染めをする。テーチ木のタンニン酸で茶褐色に染まった糸は、泥の中に含まれた鉄分がテーチ木のタンニン酸と化合してしだいに黒へ変化する。テーチ木染めと泥染めが繰りかえされ人の手によって何度も揉まれた絹糸はやわらかくしわにもなりにくく、雨に濡れても縮まないと言われている。
さて、実際にどうやって染められどうやって織られたら大島紬が出来るのだろう。とても複雑な工程。それをまとめるのは私には至難の業なのでこれまたリンクを貼らせていただきます。皆様、こちらで一緒に勉強しましょう。

実際、とても軽く身体にぴたっとやわらかく添ってくれるので着ていて楽。そして水に本当に強くしわにもなりにくい。だから旅行のときにもうってつけ。私が持っている着物の中で、軽くて身体に添う、という観点から見たら「泥大島」が一番だと思う。

なおよく目にする「マルキ」とは 経糸総数(1240本)に占めるカスリ糸が何本使用されているかの割合をあらわす単位で、1マルキはカスリ糸80本。9.6マルキ、7.2マルキ、6.0マルキ、5.8マルキなどが主。  

【あとがき】
愛用している泥大島はまだ私が着物に目覚める前に両親が用意してくれたもの。母の父、つまり祖父は鹿児島の出身で親戚には大島を織っている人もいる。その親戚から両親が子供たちに一反ずつ買っておいてくれた。最初の頃は「両親が用意した泥大島」というだけで特に好きな着物でもなかったけれど、着ている内にどんどん好きになってきた。一番の理由は先に挙げた「着やすさ」。その次に、若い頃にはあまり意識しなかった両親への感謝。最後にこれまた若い頃は意識しなかった、逆に鬱陶しいとさえ思うこともあった、親戚に対する親しみの情。そんな理由で自分で誂えた着物とはまた違う愛情をこの反物には感じています。


【ドロオオシマ】

本場大島紬
鹿児島県

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2007/1/6 登録
9833クリック
感想 ▽最近の8件 [全14件を表示]
07/1/7 りこ  殆ど古大島専門で(笑)。現代物にはなかなかハッ(゚д゚)とする柄がないですね。昔の染め着物の華やかさに対抗していたのかしら??(そんな事もお聞きしてみたいのら)マニアックな私よりも縁のある方にKW化して頂いた事が嬉しかったんですよ>しょうさん
しょう  古いものほど斬新だったりしますよね。そしてそんな風に言っていただいてうれしいです>りこさん
07/1/8 アキコ  私の手元にある泥大島は、みんな着物の形になってからやってきてくれたものばかりなのですが、軽くてしなやかで着やすいので、やっぱり大好きです。独特のいい匂いも好き。そして手持ちの白大島より、泥のほうがやわらかな感じがしますね。
07/1/9 りこ  白大島は堅いですね(;´ρ`)仕立て下ろしの振りなんか、旗振っているみたいで恥ずかしいぐらいです。
ぼたん  大人になって最初に着たのが大島です。
母が三姉妹にそれぞれ用意して(お嫁入り用)置いてくれた着物、今では3枚とも私の物(笑)
07/1/10 陶子  私もいつか「しっとり」した泥大島とご縁が欲しい>羨ましい、ぼたんさん>笑
(昔と比べて、という話だと思いますが)最近の大島の不人気に負けず、良いものを作っていって欲しいですね。
10/2/5 Coochan  私も、祖父の泥大島(亀甲柄)を女物に仕立て直して愛用しています。受け継いだ着物を通じて両親や親戚への親愛が増す気持ち、同感です。
しょう  色々な気持ちも一緒に纏う。それも着物の良さですよね。
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