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2009.12.31 [木] 大晦日

雪の舞い散る大晦日。お昼まではお掃除。スタートが遅かったから。夕方になってようやくお餅を買いにふたばへ、正月コーヒーの確保にカフェ工船へ、などなど。

すごーく寒くてしゃきーんとした空気の大晦日です。

2009.12.20 [日] 夕暮れの橋

昼間は曇天でも、朝と夕方は晴れることが多い気がするのは気のせいだろうか。

寒いなか自転車をこぎこぎ。川沿いから見上げる橋には情緒がある。今日は橋の写真を何枚も撮りました。

2009.12.18 [金] 葱とすき焼き

さむいさむい。とても寒い。でもこれで野菜が甘くなっていくと思うと嬉しい。凍らないように、身を守るために糖を溜めるのだったっけ。凍って細胞が傷ついたところを治癒するために糖やアミノ酸を作り出すという説もあるようだ。
いずれにしても、とろとろの餡入りになって、さらに太くなって(冬の九条ねぎは長ねぎと同じくらいの太さになります)、美味しい葱になりますように。真冬に再度葉山牛とコラボしたいものです。

遅ればせながら、先日『danchu1月号』を手に取る。“「すき焼き」劇場”むちゃくちゃ参考になりました! いくつもの老舗すき焼き店の作り方が丁寧に解説されていて、最も気になっているRound2の肉の焼き方(あるいは煮方)についても全て触れられておりました。三嶋亭はRound1は鉄鍋に白砂糖をまぶしてその上に肉投入なのだけど、Round2はそれは省略(焦げすぎるもんね)して、肉の上から白砂糖をぱらぱら。ふむふむ...。

2009.12.12 [土] 落ち葉を集める

秋は落ち葉で堆肥を仕込むのが正しい(?)ファーマー。というわけで落ち葉堆肥初挑戦。落ち葉掃きが行き届いていない空き家の前の道で、土のう袋に紅葉の落ち葉を詰める怪しい人あり。代理お掃除のような、盗人のような。

ぎゅうぎゅうに落ち葉を詰めて、米ぬか・土・水を加えて、ついでに飲まなかった濁り酒のどろどろ部分を入れてみた。そしたら翌朝にはホカホカに。日本酒の醸し力さすが!

2009.12.12 [土] 恵文社で関美穂子展

なにげなく恵文社に立ち寄ったら、関美穂子展の会期中。久しぶりにお会いできて嬉しい。活動の場がどんどん広がっている関さん。今回のオオモノは「襖」。型染で挿絵を描いた絵本や、いつものマッチ、ブックカバー、それにデザインしたマスキングテープなども、とにかく関ワールド全開。ちょこちょこお買物させてもらいました。きものや帯も製作中(これから?)とのこと。
会場の様子はこちらに。21日まで。

2009.12.10 [木] ようやくストーブ

昨冬メンテナンスをせぬまましまっていたストーブ(日本船燈製)。芯のまわりを解体してお掃除。灯油は11月の中旬に買ってあったのに、本日ようやく着火です。

ほあ〜。あったかい。CO2的には使うべきでないのだが...。

2009.12.9 [水] ブロッコリー!

ブロッコリーがもりもり生長中。
今年ふたつめの収穫。採りたてのブロッコリーはホントにホントに美しくて、とても美味しい。
そうだこれをこの間の晩にもみんなに食べてもらいたかったなあ。茹でるくらいなら、キッチンをお借りできたのに...。

多くの木は葉を落としているけど、今でもときおりゆっくり紅葉する紅葉をみる。畑に行くまでの道沿いの木も、こんなにきれいな赤。

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紅葉の唄を口ずさむ日々。改めて歌詞を確認。この唄は碓氷峠の風景をきっかけにできたのだそうです。

紅葉」/高野辰之
(一)
秋の夕日に照る山紅葉
濃いも薄いも數(かず)ある中に
松をいろどる楓や蔦は
山のふもとの裾模様
(二)
溪(たに)の流れに散り行く紅葉
波にゆられて離れて寄って
赤や黄色の色様々に
水の上にも織る錦

2009.12.8 [火] 冬到来

金土日、やすみなく遊んでいたら、嬉しいいただきものがたくさん。パネトーネ、シュトーレン、サンタさんなどのクッキー、クリスマス柄ボトルのお酒。クリスマス気分が一気に高まる。

ストーブも出さなくちゃ。エアコンは空気は温まるけど、気分が温まらないのだよね。

2009.12.5 [土] きもの供養の日 夜の部

夜はさらに高橋さんにお世話になり、メインダイニングをお借りして“リストランテ真楽”オープン。
最初はてきとうにケータリングでも…と思っていたのに、みんな参加してくれるし、せっかくだしと美味しいもの食べてもらいたい&食べたい(笑)。ということでついエスカレート。ご協力いただいたみなさまに感謝。そして差し入れをしてくれた方たちにも。

写真は前菜が並んだテーブル。ひととおり食べたころにリンデンバームさんからさらに前菜(まさにこのお皿×2)、そして温かいメインディッシュのお届け。おいしいお総菜の入ったお鍋がみっつ。食後のデザートはタルトタタン。
食べ物はちょっと多かったかな。20人分のパンっていったいどのくらい用意したらよいのだろうかと、よくわからなくて多めにオーダーしてしまいました。でもワインはもう少しあってもよかったのか。そうあと2〜3本。20名(うち5名は下戸さん)で11本、十分だと思ったのに(笑)。またの機会の教訓。こんなメニュウでした。

高橋徳さんにはじめてお邪魔したのは4年ちかく前。いつもいつも、温かく迎えてくださって本当にありがとうございます!

--
お総菜店のリンデンバームさん、とてもよかった。元はレストランを営んでいたお店だから、ケータリングは何でもござれ。フランス語の分厚い本を手渡され、ここから食べたいものを選んでくださいって、うきゃー。普通のお持ち帰りでは生ベーコンがお気に入り。なにげにパンだっておいしいし、タルトタタンも。ぜひごひいきに。場所は丸太町東大路西入ル北側。 http://www.linden-baum.jp/

そして鴨ロースを作ってくださった遊時さんも。鴨ロースは定番メニュウではないそうですが、何より蕎麦がおいしい。おかずも、お酒も。 http://sobayuji.com/

2009.12.5 [土] きもの供養の日 昼の部

いつもお世話になっている高橋さんに誘われて、KIMONO真楽のメンバー20数名と法然院を訪ねました。
趣旨は“きもの供養”。日々着させてもらっている自分の着物や、 親や祖父母、親戚知人などから譲り受けた着物に改めて感謝する機会に、そしてさらなる素敵なきものライフを祈念する一日になったらいいなと願って。

しとしと雨の中のスタートだったけど、貫主さんのお話をきいているうちにお天気は回復してきたようで、暗い本堂に陽が差し込んできた。雨の音はするのに、ときおり、そして何度も。光を受けると、黒光りした須弥檀、阿弥陀さまの前に散華された25の白の菊はさらに美しく、阿弥陀さまはいっそう神々しい。忘れがたい光景。
梶田さんのお話は、仏教のこと、宗派による考え方のちがい、それらがうまれた時代背景などをわかりやすく揉みほぐして教えてくれるものだった。そして他力とは、南無阿弥陀仏とは。

吉田山や京都市内を見下ろすお部屋で食事をとりながら、般若湯/長珍5055を控えめに口にしつつ、ひとりずつ着てきたきものについて話をしていった。それを着ていた誰か、それをつくってくれた誰かの存在をこんなふうに共有できるってすばらしいな。これでもう、きもの供養の会は大成功。

そう、友がこんなことを書いていた。引用してみよう。
——着物とは不思議なもので、自分のあとの後継者を見つけておきたくなるものらしい。自分の生活における役割は終わったから次の人に、と自然に思えるのが着物なのだな。リサイクルの感覚とはまた違う気がする。一つの人生に多くのモノが集まりそれがたまに贈与交換されるという視点ではなく、一つのモノの上に多くの人生が重なっていく視点。もともと自分の所有自体が、その着物の、長い人生ならぬ「モノ」生の一場面でしかなかった、とでもいうような。由緒を尋ねる茶道具のような。

写真は法然院特製のお煎餅と方丈庭園。
この一時を感謝。ありがとうございました。

2009.12.4 [金] ふたたび秋の修学院離宮

修学院離宮を再訪。同じく朝いちばん。あれから1週間。葉はだいぶ落ちて、あるいは枯れて、さらに晩秋の風情。

晴れたり雨がふったりの気まぐれな空模様でした。自転車は雨ですっかり濡れてしまったけど、お庭のほうはまた格別。

一乗寺「オレノパン」でお茶を飲んで帰る。ここのお茶&パンはすごくいい。休日のブランチにまた来たいなと思いました。

2009.12.3 [木] うつわの話

数ヶ月前のある日はカフェ工船でうつわ談義。
なぜここにはこんなにすてきな存在感のあるうつわばかりがあるのだろう、なぜこんなにセンスがよくなれるのだろうか、若いのに。と不思議に思うほどだった。例えば湯冷ましに使っている陶器のピッチャー。

彼女のお父さんは輪島で漆をする人だというのはきいたことがあったのだけど、もとは器を扱うお店をしていて、しかもバーナード・リーチ工房の総代理店でもあったとか。その後うつわ好きが高じて作るほうに、漆作家になってしまったのだという。

ああ、そんな環境で育ったんだなあ、そんなバックグラウンドがあったのかと、ようやく分かった気がした。そんな話をしつつ撮ったのがこの写真。この小さなピッチャーもバーナード・リーチ工房のもの。後ろにあるのがそのうちお願いしたいと思っている大きな栗盆。彼女の父親、瀬戸國勝さんの作。

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そうそうコーヒーにも漆の器が使われていて、この日は白漆のカップ。カフェオレはよくこの器に入れてくれる。

2009.12.2 [水] 今日の法然院

近くに行ったから様子をうかがいに。
ちょうど16時くらい。すでに門は閉まり、夕方のお勤めなのだろうか。すぐ上から鐘の音とお経をよむ声がきこえてきました。5日はどうぞよろしくお願いします。

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ツリーハウス、瀬戸國勝さん、李青・李白、いもや(笑)への反応うれし。

2009.12.1 [火] 賀茂川右岸より

月にみとれる帰り道。
比叡山から大文字山へつづく山なみがずうっとみえる。
シルエットは長い長い吊り橋のよう。
このかたちは縄文時代から、いやもっと前から、変わっていないんだよなあ。

2009.11.30 [月] またもや御所

近くを通るとつい寄ってしまう。御所の森のなか。今日はおじちゃんカメラマンが熱心に写真を撮っていました。テーブル付きのベンチには本やノートを広げて熱心に勉強(?)している人も。うーん。最高の書斎だわ。

2009.11.29 [日] ツリーハウス!

何度目かの静原。静原は市原と大原を結ぶ道の真ん中あたりにあり、とても静かな、都にちかい里。石垣がきれいな集落。山間だけど、開放感がある(だから“原”なんだろうな)。
静原には小さな商店とJAくらいしかないと思うのだけど、カフェミレットという時々営業するカフェがあるときいていた。とても素敵なところだという。そしてそのカフェミレットの依頼で友人がツリーハウスを設計&施工したときき、見学にでかけました。

バスで揺られること40分あまり(バスは2時間に1本しかない)。終点から少し歩くと、ツリーハウスがみえてきた。カフェミレットから小川に沿って少し歩くと、ツリーハウスがのっかった大きな欅の木があった。
ホンモノの梯子はまだかかっていなかったから、とりあえずの梯子をつたってツリーハウスに上がってみる。踊り場みたいな場所があり、その上にももうひとつテラスみたいなのがありベンチもあり、その先にちいさな部屋があり、さらに屋上にも登れちゃう。さらにさらにそこから木に登ることもできる。楽しー!うわー!

いろんなところに遊びごころが潜んでいて、やたらめったら楽しい。そしてものすごく木と一体感のあるツリーハウスなのだ。『ツリーハウスで遊ぶ』なる本をぱらぱらとめくると、世界中にいろんなツリーハウスが作られていることを知る。そしてこのツリーハウスの良さをかみしめる。ツリーハウスを支える柱なんてない。ワイヤーなどの力を一部借りつつ、絶妙なバランスで木にのっかっているのだ。普通の部屋みたいに快適過ぎないのがいい。まるで木に登っている感覚。それが楽しい。

設計にあたっては、マニュアルなんてないし、まずこの木ありきなのだから、工夫の連続なんだろうなと想像。木は成長するから、それを見越して遊びをもうけて作ってある——などなど、とにかく哲ちゃんはいい仕事をしたなあと尊敬の念なのでした。
我こそはツリーハウスを作りたいという方、一級建築士・石束哲平さんにぜひオーダーを!

見学のあとはカフェミレットでお昼ごはん。オーガニック&ベジタリアン料理のことをヴィーガン料理ともいうのですね。私はけっこう肉食かつ乳製品大好きなので(いや野菜だって大好きだけど)ベジタリアン料理には特に親近感をもっていない。けれど、ものすごく美味しかった。驚くほどに。同じく肉食な感じの男性が食後に「なんなんや!この満足感は。…不思議や」と呟いていたけれど、まったく同感。なんともいえず、すごく美味しかった。

当日の様子はこちらにも。ツリーハウスはカフェ営業日に訪ねたら(ごはんは要予約)、いつでも見学させてもらえるようです。

2009.11.28 [土] 盛りだくさんの一日

父は早々に横浜へ帰り、翌日は母とふたり。
まずは大徳寺の月釜へ。瑞峯院は鎌倉からいらした素敵な方が席主でした。白のふわふわが乗ったきんとんの銘は「青女」。青女とは霜や雪を降らすという女神。転じて霜の別称なのだという。干菓子は照葉と松葉、すべて末富製。贅沢! いやそれはお菓子のことだけではなく。

それから、以前から行ってみたいと思っていた高麗美術館。展示は「朝鮮の住まいと調度——木工家具にみる美意識」。官吏の部屋はストイック。女性の部屋はやわらかい。夫婦の部屋の調度品は鴛鴦をかたどったものがたくさん。魚の錠前はユーモラス。目を見開いている魚が財産を守ってくれるのだって。庭に置かれた苔むした石像も印象的だ。すごく楽しい展示です。12月23日まで。ここには度々来ようと思いました。学芸員のかたがたも特筆すべきほどに感じがよかった。

その流れで昼食は李朝喫茶李青にて。オーナーは東京の茶房李白に憧れていて、東京が白(白磁)なら青(青磁)にさせてほしいと、李青と店名にしたという。ところで李白は神田から世田谷に移転したのですね。何度か天ぷら いもやとセットで訪ねていたのだった。あーあのごま油の香ばしい、さくさくの天ぷらが食べたい。清々しい白木のカウンターで。ステンレスの皿、そして600円(だった)。京都ではめぐり合えない味。さとなおは“「学生さん、たんとお食べ」という絶滅寸前の精神に溢れた名店”と評しているがまさにその通り。その精神は京都のほうがまだ残っているかもしれないけどな。

御所を散歩して、伯母のリクエストで麩嘉本店へゆき、錦で出巻玉子を買う。最後は高島屋で漆の瀬戸國勝展。大きな栗盆とミニミニ片口がとてもほしい(今回はみてるだけ)。そんなところで、伯母宅へ移動する母を見送る。

写真は昨日の修学院と真如堂。あまりに綺麗だったから。

2009.11.27 [金] 秋の修学院離宮

秋まっさかりの修学院離宮をずっと訪れたくて、今年それが叶いました。朝から穏やかないいお天気。朝いち、9時からの参観。紅葉も松も苔も朝露にしっとりと濡れて、キラキラと光っている。紅葉はきっと例年に比べればぼんやりとした色づきなのだろうけども、それでも本当に綺麗。山々もすっかり錦秋だ。

写真は上離宮と大刈り込み。そして下離宮の門の透かし。

2009.11.26 [木] 紅葉見頃

紅葉がきれいです。急に進んできたみたい。しかもここ数日あたかくてお散歩には最高。今晩から両親が遊びにきています。いい時にきてくれた。

写真は御所の森のなか。ひときわきれいに色づいた木が一本ありました。別のところで写真を撮っていたら、犬の散歩中のおじさんがこの奥がきれいだよと教えてくれました。

明朝は修学院離宮です。

2009.11.19 [木] 賀茂川右岸にて

今日の賀茂川。ちょっと陽が陰ると寒いさむい。ふー。北山初冠雪も近いかも知れないな。

そうこの時は久しぶりにiPodを持って出掛けていて、ショパンピアノ協奏曲第1番を聴いていたのだった。素晴らしい。ミルヒーと一緒にこれをのだめが弾ききったかと思うと涙が出そうだ...。いや実際は弾いてないけどさ(その物語はフィクションです)。
聴いているのはルービンシュタインによる演奏。のだめラバーのバールの店主が貸してくれました。彼がいうとおりアルゲリッチ盤より断然ルービンシュタイン。

2009.11.18 [水] 韓国茶道

ちかぢか高麗美術館へ行かんと思い開館時間など調べていたら、12/6に「韓国茶道実演—お点前と伝統茶で一服」というプログラムを発見。韓国茶道は初耳でした。すでに定員に達しているけど、いつでもここで経験できるようだ。月釜のようなものもある。わー。へー。

写真は話題の好日居。月いちの金継ぎ会、今日のおやつはアップルケーキでした。超美味なこのケーキ、店主のお母さま製。紅茶も美味しい。寒い日のあったかいものの幸せ。
さて明日はまた漆かぶれが来るのかなあ...。

2009.11.16 [月] 晩餐メモ

ドイツより来客あり。うちふたり(ひとりは生まれて半年の赤ちゃん)は初来日。
コンセプトに少し悩んで、結局、普通の家ごはんということにした。
・畑のサラダ たまねぎドレッシング
・ドライサーモン(白ワインの肴に)
・ちりめんじゃこと大根おろし
・畑菜とてんぷら(練りもの)の炊いたん
・肉じゃが
のどぐろの干物(タイムリーに届いたいただきもの。とても美味)
・九条ねぎとわかめの味噌汁
・白菜の浅漬け
なかなか好評。とくに肉じゃが。汁まで飲み干してくれました(笑)。
納豆を買っておいたのに出し忘れ。悔やまれる。

畑菜は畑の大家さんからもらった。京野菜のひとつのよう。間引きながら食べて、春には菜の花が咲き、菜の花漬けにするのだって。小松菜を全てにおいて柔らかーくした感じ。おいしくて、栄養価も高いという。菜の花(ナバナ)は在来種と洋種とがある。流通している菜の花はほぼ洋種。ここに詳しい。よおし来年は植えてみよう。
写真は成長中のブロッコリー。

2009.11.15 [日] 銀閣寺かいわい

お昼ごはんはラーメンだ。ということになり百万遍の華祥へゆく。しかし手作り市&週末なのだった。華祥へ続く階段は下まで行列が。こんなのはじめてみた。うーんと考えて銀閣寺のますたにへ。行列はあるけれど、許容範囲。そしてお腹いっぱい。ゆえにベンチで一休み。
桜の葉っぱがとてもきれいです。

2009.11.13 [金] 秋深まる

寒波がやってきて、日に日に秋色が濃くなっていく。近所の疎水沿いにはひときわ鮮やかに色づいた木が一本。桜ではないし柿でもないし。何の木だか確信がもてない。

こっくりした色、ほっこりする素材が恋しい。最近気に入っている取り合わせは縮緬づくし。きものは江戸小紋・角通し、白生地は伊と幸さんの松岡姫。鬼しぼ縮緬の羽織を合わせて、先日の長浜きもの大學にも着ていきました。炉開きの日にも。

2009.11.12 [木] お引越し

喫茶六花がこれまでの場所からすぐ近所にお引越しします。新しい場所は信三郎帆布の斜めむかい。ちょうど前は材木店。

新しい店なのに、昔からあったような佇まい、枯れた感じが六花らしさ。新しいお店は白くて真新しいけど、月日がまた六花らしさになっていくのかな。設計はエキスポ。11/14オープンです。

2009.11.11 [水] シープミルクの会

先日羊のミルクをいただく機会がありました。
山羊のミルクは経験がある。学生の時屋久島のおうちで何か特別な日を迎えるに当たり山羊をつぶしたからと山羊料理を食べさせてもらった。山羊ミルクのスープには頭蓋骨が……。全員で黙祷していただきました。なかなか変わり者の家主だったと思う。
Macプログラマのやぎさんは山羊のミルクで育ったのでしたよね。そう山羊はそれなりに一般的だ。チーズもたくさんあるし。

しかし羊のミルクは珍しい。きけば北海道の美深町というところに松山農場という羊牧場があるのだという。美深町・・・というのはちょうど旭川と稚内の中間地点くらい。きれいな地名。しかしものすごく寒そうです。

京都の岡崎に「好日居」というお茶を飲むことのできる場所があります。落ち着く空間で、どのお茶もとても美味しい。日本家屋にくっついたひとつの洋室は時々ギャラリー。「ひつじから布へ」という羊毛の織物の個展があり(このタイトルにはかなりぐっとくる)、それにあわせて「羊茶会」という会を催されていました。今回いただいたのはそのおすそ分け。

羊のお乳は山羊のお乳と似ている気がする。6%と脂肪分が高くとろりとしている。ちょっとしょっぱい。夏に中洞牧場で飲んだおばあちゃん牛たちの牛乳はちょっとしょっぱかった。羊さんたちもそれなりの年齢なのかしら。紅茶に加えてみたら、これは遊牧民のチャイだと思った。牛乳のようにさらりとしていなくて、ああ生き物の乳だという味。はー。じわりと腹にしみる。この日は山形のいろいろな蜂蜜の試食も。感謝。

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おお真楽には好日居好きが何人も。まさに類友ですね。

2009.11.10 [火] 畑

畑の恵みでごはんが組み立てられるようになってきた。ちょっとずついろんな野菜を収穫した畑のサラダも少し前からスタート。今晩は大葉春菊と九条ねぎですき焼き。水菜やわけぎもできているし、かぶや大根も。じゃがいもはこの間収穫して、そこにはイチゴの苗を植えて、間にほうれん草の種まきをした。この本の影響で不耕起でやってみた。夏の終わりからはじめた土ふかふか大作戦の成果か、みみずがいっぱい戻ってきてくれて嬉しい。愛いやつらよ。

昨年豊作で味をしめた豆類は、スナックえんどう・えんどう豆・絹さや・そら豆4種類を蒔きました。名古屋でも豆がいっぱいできるといいなあ。採りたての豆類はおいしさが格別で、作りがいのある野菜だと思うのです。

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土ふかふか大作戦とは、1.まずは草などをちゃんと土に戻すこと。2.友人父(農家)からもらってきた堆肥。3.自作ボカシ肥(米ぬか&油粕&EM菌)。4.最近は『「生ゴミ堆肥」ですてきに土づくり』(かなりおすすめな本)という本の教えのとおり生ゴミを堆肥化。土のう袋と米ぬかで作るという、何の道具もいらないとてもシンプルなやり方(ベランダでもできますぞ)。それでいてちゃんと発酵してばんばんかもされている(マンガ『もやしもん』語)。においも気になりません。5.そろそろ落ち葉堆肥を仕込もう。以上。でも不耕起でうまくするとそんなに努力しなくてもいいのかもしれない...。などなど試行錯誤。

2009.11.8 [日] サイクリング

退院したての友人とサイクリング。鴨川沿いをくだり、木津川沿いをのぼり、流れ橋まで。
流れ橋は、橋桁を固定していないから増水した際には流れてしまうことを想定している。でも橋脚は流れない。だから復旧に対してコストがかからない——とはきいていたけれど、この間の台風で壊れてしまった流れ橋は、なかなか無残で復旧が大変そうにみえた。でもそうでもないのかな。だいたい5年に1度は流されているようだった。

写真は帰り道の伏見の酒蔵。今日はたぶん60キロくらい走りました。

2009.11.7 [土] 長浜きもの大學

今年も長浜きもの大學に参加させてもらいました。
内容は昨年同様「白生地工場ツアー」。同じく長浜のビロード工房に変えるプランもあったけれど、はやり浜ちりめんは外せない、ということで同じ内容に。

参加してくれたあーりーさんが日記に書いてくれました

2009.11.6 [金] 記念日ランチ

お昼ごはんは京大時計台のレストラン・ラトゥールで。あれからもう5年です。暖かくて、半袖でも大丈夫かも。ちょうど学会があったようで、大変なにぎわい。歩いて神社までお参りしてきました。

2009.11.4 [水] 一衣舎京都展/終了

一衣舎京都展が終了しました。明けて翌日は、終わったーという脱力感、やりとげた充実感をもって東京に戻るお三方とお昼ごはん。そしてお見送り。
私の一衣舎な一週間は、たくさんの方たちとお会いして、お話し、とても楽しい日々でした。一衣舎さんのところに集まってくる方たちは圧倒的にオモシロイ。連日の正座で足の甲はだいぶダメージを受けていたけども、終わってしまうことがとてもさびしかったです。

きもの着ることを純粋に楽しんでいる人と、正直で努力家な織り手さんを、木村さんは本当にいい形で繋げてくれている。もっと活躍できるようにと織り手さんを一衣舎にとどめることなく他へ繋げる手助けも惜しまない。もちろんお商売ではあるのだけど、根本的なところで己のための仕事ではないのです。今回それをひしひしと感じました。だからこそ会場に特別な空気が流れているのだと思う。いい会でした。
一衣舎の風は室町にどんなふうに吹いたのだろう。さやさや、ざわざわ、びゅーびゅー。なにしろ一回目。この先、きっと風はより強く、それでいてしなやかに吹いていくはず。

写真はある日の茶室。木村ご夫妻が揃ってゆっくりできた唯一のひとときでした。

2009.10.31 [土] 染井から

今日も秋晴れ。
水汲み待ち中に写真をいちまい。

2009.10.30 [金] 一衣舎京都展/初日

オープン前から来場者あり。初日から盛況のようす。きものをまとった人がたくさん。いいなあ。きものへの愛が満ちているよう。
茶室にいらした60前後くらいのおばさま2人は、こんなきものの展示会には来たことがない、なんてすてきな時間・空間だろうとしきりに感動されていました。
お客さんが途切れると、茶室から会場のようすをうかがって、きもの姿を眺めてます。うっとり。

2009.10.29 [木] 一衣舎京都展/準備万端

明日から一衣舎京都展です。
ちおん舎は木村さんと片桐さんの手にかかり、想像以上にすてきな空間になっていました。展示の工夫もさすがと思うけれど、会場全体に漂っている温かみは、まじめに丁寧に作られた作品のパワー、それを応援する想いなんだろうなとしみじみ感じてます。そして静かな熱気に満ちている。
夕方の時点ではまだ半分くらいだった片桐さんの花。明日の完成が心待ち。

わたしは茶室をせっせとお掃除しました。水屋の掃除も。そしてお茶を買いに、お菓子を買いに、など自転車でうろちょろ、うろちょろ。

--
前日のようす、植田さんのブログに詳しく。
http://ichiyorinarai.jugem.jp/...

2009.10.28 [水] 毎日自主錬

ここ半月ばかり毎日抹茶を点てて飲んでます。今朝は大徳寺の月釜にも。名古屋の道具屋さんが亭主。“ひょうげた”道具の取り合わせがとても楽しい。お菓子はたくさんの落ち葉に埋もれていた。落ち葉をかきわけると、栗と松露がひょっこり顔を出す。かわい〜!

今日のおやつはいただいた味噌松風。葉っぱは分かりやすい影響(笑)。茶碗は毎回かぶれながら完成した金継ぎ1号です。お水もいろいろ試して、今日のは染井のもの。井戸それぞれの違いまではわからない。けどもやっぱり水道水とは違うと実感(当たり前でしょうか...)。
というわけで明後日からは毎朝どこかで水汲みます。

2009.10.26 [月] 花のある生活

いかにも秋らしい花たちがやってきた。
ささっと活けてもらったら、あらなんて素敵。
さすがだなあ。ううむ、いい。すごくいい。

2009.10.25 [日] 絵

絵画展にでかける。それは画家と絵画教室の生徒たちとの共同絵画展。ギャラリーではなく、町家「無名舎」のあちこちに飾られていた。例えばこんなふうに椅子の上にとか。
とてもよかった。特に美大などを出ているわけでもなく、あるときからふと描きはじめた人たちの絵(いやちゃんと基礎のある人もあるかもしれない)。
先生は何を教えるでもなく、ほめちぎるのだとか。じょじょに自分でみつけていく、もともとあるものが、だんだん出てくるんだって。
キャンバスと絵の具を手にしたら、どんなふうに絵を描くのかなあ。どんなふうに描いたらいいんだろうと長い時間悩んでしまう気がする。

面白いな。描いてみたくなりました。その先生は北鎌倉に住んでいて、仕事場は葉山、ときに京都にも描きに&教えにくるのだという。

2009.10.16 [金] 秋は夕暮れ

賀茂川左岸より西を眺める。
ああ、きれいだ。

2009.10.13 [火] 呈茶

一衣舎京都展の呈茶についてあれこれ思案。点て出しだし、お道具類はすべてお借りすることになっている。だから考える範囲はごく狭いはずだけど、はてさて。たのしいな。

ちおん舎も豊富な地下水脈のうえにあるはず。名水の湧く井戸があればよいのにと思うけれど、望みすぎか。

さっき『京都きもの生活』で取材させてもらった懐かしい方から電話があった。その会社は惜しまれながらお商売をやめてしまったのだ。主だった人たちは別の会社へ移籍してものづくりを続けている。お元気そうで嬉しい。こんど会いにいこう。

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佐藤竜子さんの個展、ただいま清課堂ギャラリーにて、17日まで。
http://www.sunaba.tv/...
そうそう、前に拝見したのは法然院でした。

2009.10.8 [木] 葉もの育つ

菊菜二種。今年は私も分厚くてしっかりとした大葉春菊に挑戦です。クマ鍋のときの菊菜がものすごーく美味だったから。葱も順調に成長中。大根も。お鍋たのしみ。

2009.9.29 [火] 見上げると

水屋の後ろの窓からふと見上げると、椿が一輪。
スポットライトをあびるように。
早いね、きれいね。と皆で眺める。

2009.9.23 [水] 連休は・その2

横浜にも里がえり。元町&港のあたりを母とお散歩。

みなとみらい線ができたり、いろいろ変ったんだろうなあと思いながらまずは元町。折りしもチャーミングセール。変ったお店もあるけれど、やっぱり古くからあるお店は変わってない。高校生のときにアルバイトをしていたお店が今も元気よく営業していた。荒井板金製作所も変わりなく。バイト代で銅のやかんを母にプレゼントしたのだ。NAKA-YAも変わらず。雑貨のYOSHIDAも。洋服のCITY BAZAARも。ユニオンはかっこよくリニューアル。フクゾーも大きくなっていた。高橋書店もちゃんと営業。店内はほとんど変ってなかった。入ったところが洋書、そして雑貨がちらほら。驚いたのはお店のお姉さんも同じひとだった。もちろん年齢を重ねていたけれども。

それから港のほうへ。子どもの頃は劇団四季のミュージカルを観に来てた。シルヴィギエムも観にきたなあ(いやそのときは子どもじゃないですよ)。ホテルニューグランドも大好き。背伸びしてフランス料理フルコースを食べにきた日のことなど思い出される。外食といえばここ、だったのは裏通りの「ホフブラウ」。ただしくはホフブロウなのだそうだが、ドイツ語発音をわからぬ私たちには永遠にホフブラウなんだ。何年か前にオーナーの交代でいろいろ変わり今では健全なお店になっているのだけど、元は外国人向けのお店。私が子どものころでも、港町らしい妖しい雰囲気が残っていた。食事をするスペースの横、壁一枚隔てるとバーカウンターがあり、そこには男を誘う女の人の姿を見かけることがあった。こっちはみちゃいけない、大人の場所なんだって思っていたっけ。しかしそんなところに子どもを連れてくる親というのも今思うと不思議。でもおいしくて、ボリューム満点だった。チーズを載せて焼いたスパゲティと四角いピザとオニオングラタンスープ、温かいポテトサラダ(マヨネーズは入ってないよ)が定番。

などなど懐かしの場所の確認ばかりしていたようだけど、ひとつ大きな新たな出会い。それは元町の「カヨコート」。同じコートをもう何十年も作り続けている店があった。でも今日までずっと知らなかった。見た目にはおばちゃんの洋品店。しかしこのコートといったら、なんといったらいいのこの可愛いさ。うおー。

SCANDIAでビールを飲んで、ハーバーをお土産に買って、馬車道十番館でお茶して、京都へ帰りました。家は横浜の真ん中からえらく離れてるし、浜っ子と自称するには恐縮と思っていたのだけれど、今日は内なる浜っ子を強く認識。楽しかったー。

2009.9.20 [日] 連休は・その1

シルバーウィークは家族そろって熱海へ。連休に行楽地におもむくというのは、なかなかない経験だ。正しい休日を過ごしている満足感(笑)。

熱海なんていったい何年ぶりだろう。大小無数の温泉旅館がひしめく感じがわくわくする。ところにより猥雑。商店街はものすごく昭和。写真いっぱい撮ってしまった。調子にのってクリームソーダ飲んだりして。

行き先は船で30分強離れたところにある小さな島・初島。ウィキペディアによれば、江戸時代のあたりからこの島に住むことができるのは「41戸」、一定の人口を維持する不文律があったという。そして島の耕作地や漁獲は等分に分けられていた。大正10年に与謝野晶子が島を訪れ書き留めた「初島紀行」も興味ぶかい。
“生活は半農半漁です。女子は自家用の縞木綿を織つて居ます。私の感心した事は、村の道路から庭内の隅隅までが歐洲の田舍のやうに丸石を敷き詰めてある事と、島中の植物の手入が行屆いて、何處の土地も掃いたやうに清潔な事です。”

しかし今は昔。高度成長期のレジャーブーム、バブル期のリゾート開発で、島内の風景は与謝野晶子のみた初島とはかけ離れたものになっているのだろうな。

2009.9.17 [木] 「こうとな」着物

“小枝かすみ”さんの織る紬、なんてすてきなのでしょう。きれいな色。興味しんしん!

地味な紬をお茶のお稽古に着てゆき、ひとしきり話題の的になってしまったことがありました。私たちが若いころはこんな(こんな!)色は着させてもらえなかったわあ。でも若い人が着るとすてきね(ほんと?)なんて。地味紬、おばさま受けは良くなかったなあ。

だけどまあそんなこと、気にしない気にしない、ですよー。

2009.9.14 [月] 旅の土産

畑の空き地に白くて可憐なニラの花。一本いただいて旅の土産の牛乳瓶に飾ってみた。

三陸の生ウニは牛乳瓶に入って売っている。生のまま、ただ海水に浸けた状態で、ホントに牛乳瓶に入ってる。ふたのところのビニールのカバーまでびん牛乳と同じ。ただし緑色。
ちょっとウニ臭がしたけれど(笑)、捨てるに忍びなくお土産にした。紐をかけたら、うん。いいぐあい。なかなか便利な花器になりました。

2009.9.8 [火] 農繁期

9月の畑は大忙し。還暦をとうに過ぎたおじいちゃんたちも、残暑のなかがんばって働いている。まだ実をつけている夏野菜を片付けるのは気がひけて、ずるずると先延ばしにしてしまうのだけど、抜くものは抜かなくちゃいけない。キュウリとか。おつかれさま。ありがとう。えいっ。

しかしゴーヤの勢いは止まらない。ある日は5本りっぱなのが採れてしまった。たった一本の苗なのに、なんて生命力だ。そしていろんな人に貰ってもらった。あとは遅く種をまいた(なぜなら最初にまいた種は発芽したばかりの新芽を全部ナメクジに食べられてしまったから)オクラもまだまだがんばってる。この夏の野菜自給率はかなり高くて90%くらいをキープしました!

畑作業には8月につくっておいた赤紫蘇ジュース。家に戻ってからもごくごく。身体をつかったあとはこれ一番。

2009.9.1 [火] 絽縮緬

絽縮緬のきものを初めて着ました。ほわ〜んとぼかしが全体に入っている小紋。絽縮緬はしゃり感があって、着心地がたいへんよかった。いいぞ!絽ちり。

コーディネイトははんなり系にて。うす卵色の帯締めは最近すごく気に入っている一本。いい色なのである。

2009.8.25 [火] 東北旅

1週間ちょいの東北旅から戻りました。
平たい土地では自転車で、山谷はげしい土地は鉄道に乗って、岩手・秋田をめぐってきました。
岩手は田園が本当にうつくしかった。お米がいっぱいだった。リアス式海岸の生ウニめっちゃおいしかった。青草をいっぱい食べた牛さんのお乳は有難かった。野芝のうえに寝転んで眠たそうにもぐもぐ反芻している牛たちの満足げな顔が忘れられない。温泉もスバラシー。などなど振り返り日記、今回はちゃんと書き留めたい。

2009.8.23 [日] 東北旅最終日

宿のあたりは森吉ダムと花が美しいという森吉山のほかは何もなく、人家もないのだけど、15分ほど歩いたところに杣(そま)温泉という温泉があるという。これは本当に秘湯にちがいない。朝ごはんの前に行ってみると、ものすごくよいお湯でした。

お昼の飛行機に乗るために駅まで送ってもらって、そこから自転車。びゅんびゅん。ときに秋田内陸線と並行しながら、2時間くらい走ったかなあ。小さな大館能代空港=秋田北空港に到着。ゴール!

この空港は一日2便の東京ゆきと、1便の伊丹行き、計3本しか飛んでいない。1998年にオープンしたそうだ。赤字なんだろうな。だけどこういう空港は赤字だとしてもここに住む人にとってどれだけ有難い存在かと思う。旅行者としては大館能代空港⇔秋田内陸線⇔乳頭温泉などなど、のコースはとても楽しいと思いました。

飛行機もこれまで乗ったことのない規模の小さなプロペラ機。庄内平野、佐渡、信州の山々を眼下に眺めて伊丹まで。京都駅からは自転車でホントのラストラン。
は〜。満喫の旅でありました。楽しかった!

2009.8.22 [土] 東北旅八日目

朝も温泉。そして出発。途中までバスで、その先は自転車で下り坂をびゅんびゅん走る。朝はどんより曇っていたのに、日本一深い湖・田沢湖(水深423m)に着くころには青空になり湖もコバルトブルー。南の島かと見紛うほど。

湖を眺めながら湖岸を走って、ひとつ小さな峠を越えると、温泉・湖・秋田駒ケ岳などの観光の顔から、秋田の普通の田舎の風景になった。玄関はどこも二重扉。雪国なのだ。
これまた鉄ちゃん垂涎の(たぶん)秋田内陸縦貫鉄道に乗るべく、松葉という駅にいく。“秋田内陸縦貫鉄道”の名前のとおり、この鉄道は内陸の谷沿いを南北に貫いている。もうすぐ廃線と言われて久しいという。それでも岩泉線よりずっと本数は多いのだけどな。

始発でもなく主要な駅でもない松葉という駅はもちろん無人で、かなり近づかないとそこが駅だとわからなかった。少し時間があったので駅前(というかなんというか)を散策。駅前とはいえ、ほぼなにもない。「かしわ家食堂」という看板が気になり探してみると、何だかとても美味しそうなにおいがする。田沢湖畔のホテルのレストランで昼食をとったことを悔やむ。今調べてみたら“史上最強の大衆食堂”と書いている人がいではないか。頼らないと決めた食べログにまで。ななんと。さらに悔しい。

駅前の通りには山田屋というお菓子屋さんがあった。もう閉じてしまったのでは、という雰囲気。だけどドアに鍵はかかっていない。予想に反して営業中。そしたら半裸のおじちゃんが出てきて、電気をつけてくれた。ものっすごい種類のお菓子がズラーっと並んでいる。見本かと思ったら中もちゃんと入っていた。面食らう。
おじちゃんはシャツをはおって戻ってきた。何かおすすめはありますかと質問。返答。しかしまったくわからない言葉だった。5秒くらいフリーズ。がーん!ひとこともわかんない!
しかし相方はさすが文化人類学者というべきか、少しずつおじちゃんの言葉を解読していく。日持ちしないものはダメだから焼いたもんがいい、ということを言っている。お菓子のことだけでなく話はあちこちに。「ここでは洋菓子は売れね」、息子さんは角館でガトーやまだという洋菓子店をやっているという。このあたりの産業についても。「商売(しょんばい)はダメだ。話になんね。林業はぜんぜんダメだ、土木(どんぼく)もダメだ、若いのは出てって誰も戻らね、孫は仙台に福祉の大学に行ってる、これから有望だべ。田舎が栄えないと都会だってダメだ。違うか。」違わない。そのとおりだ。

いくつか焼いたお菓子を買って、お店の前で一緒に写真を撮らせてもらいました。
「もつくうか。とつもつくうか。もってけ。」
栃餅を貰った。松葉駅のホームで食べた。栃餅はあまり好きでなかったのだけど、このとつもつは美味しかった。お世辞でなく本当にすごく。袋には「ふるさと」とありました。

松葉駅のホームにはスロープがあって、そのまま自転車で上がっていける。ホームまで自転車で乗りつけるというのは初めての体験。秋田内陸縦貫鉄道はマタギの山々の間を通り(阿仁マタギという駅もある)、阿仁前田駅下車。送迎バスに乗って最後の宿「森吉山荘」までいきました。建設中の(ほぼ終了してる)おそろしく大きなダムをとおった。
いちおう温泉のお風呂に入って、豚しゃぶを食べつつ(おいしー)日本酒で旅の成功を祝して乾杯。平和に就寝。

2009.8.21 [金] 東北旅七日目

これから乳搾りの彼らとお別れして、中洞牧場をあとにする。胸がいっぱい。
けれど欲張りな旅はもう少しつづきます。岩手の山奥から秋田北空港=大館能代空港まで行かなくてはいけないのだ。

まずは自転車で出発。鉄っちゃん垂涎の「岩泉線」始発の岩泉駅へ向かう。なんと1日3本しか運行していない。朝の1本を逃したら次は9時間後だ。標高800メートルから100メートルまで、ずっと下りの爽快ルート。旅7日目にして初めて雲行きが怪しい。駅に着いたら降り始めました。あぶなかった。

途中乗り継いで盛岡まで。ちょうど花巻東高校の準々決勝の最中で、盛岡駅構内ではパブリックビューイング。ものすごく観たい、けど“じゃじゃ麺”を食べにいそぐ。
お店は「白龍」。やはりここでも花巻東高校戦で大盛り上がり、ときに悲鳴。菊池くんが肩痛で、交代した投手がばんばん打ちこまれていた。じゃじゃ麺はサイズ中を所望したらおばちゃんにやめとけと諭され小に。ほにょほにょの平麺のうどんに微妙に短く太い千切りきゅうりと濃いい肉味噌がのっかっている。それににんにくやらトッピングして混ぜて食べる。B級、けっこう好き。それにしても400円とは、東北はどこもかしこも物価が安いのか!?

昼食のあとは草紫堂や南部鉄器の釜定工房に向かいたかった。が、どうしても「光原社」というところに行きたかった。旅の途中で目にした雑誌に光原社のくるみクッキーというものが載っていました。箱が素敵。喫茶室もあるらしい。そして『注文の多い料理店』の最初の版元なのだという。

光原社の一角はちょっと別世界のよう。盛岡の町にこんな場所があったんだなあ。資料室には“賢治に捧ぐ”と題した柚木沙弥郎の作品が展示されていました。質の高い民藝品がたくさん。特に籠に目が引いた。おいしいコーヒーとおやつ。ずっとここにいたいよ〜。じゃじゃ麺ゆっくり食べてる場合じゃなかった!(光原社についてはKWにしました

くるみクッキーと手ぬぐいを買って、ふたたび鉄道に乗り秋田県へ。乳頭温泉郷の一番奥にある黒湯温泉がこの日の宿。折りしも「大曲の花火」の前日とあって満室だったのだけど、自炊部は空いていた。囲炉裏のついた茅葺屋根の部屋。お部屋はきれいだしぜんぜん問題ないのだが、コンセントがないのはちょっと困った。テレビがないのも構わないのだが、花巻東高校のニュースが観れなかったのは辛かった(携帯も繋がらない)。
乳頭温泉、お湯はエクセレント。金のアネッサ(日焼けどめ)のせいで荒れていた肌がつるつるに戻りました。いい湯だあ。たまらん。ぐっすり眠る。

2009.8.20 [木] 東北旅六日目

牛たちの声で起床。5時半くらい。
はよ搾ってーと集まっていた。約80頭の牛たち。

中洞牧場は岩手県の標高800メートルにあって、昼夜・季節を問わず牛たちは自然放牧されている。そして野芝がびっしりと生えた山地で自由きままに生きている。野芝を食べて、沢の水を飲んで。勝手に繁殖して、母牛は自分で出産する。だけど朝と夕方、お乳をしぼってもらいに搾乳場所までおりてくる。そこでちょっと「おやつ」をもらってまた山に戻っていく。
そんな生活だから牛にストレスがかからない。とっても長生きする。病気も少ない(普通の乳牛たちはブロイラーのような生活なのだ。病気すれすれのところで生きているときく)。
そして人のほうもすごく楽。一日中ごはんをあげてうんちを片付けるという重労働から解放される。アメリカからの輸入飼料の高騰に苦しめられることもない。うんちを産廃として処理する必要もない。
そのかわりお乳の量はすくない。穀物飼料を食べている牛たちに比べると、脂肪分が少し低い。山に野芝が生えそろうまで待つ年月も必要だ。
それぞれメリットデメリットはあるけれど、トータルで考えればこの“山地酪農(やまちらくのう)”がどう考えても合理的かつ幸せだ、と一部のひとたちは考えている。けれど穀物飼料を買わせたい乳業メーカーとか、補助金とか、いろんなことが絡み合って、日本では乳牛を放牧することがやりにくい構造になってしまっている。だから彼らは日本では“アウトサイダー”。ヨーロッパやニュージーランドでは放牧こそ主流なのに。

という幸せな牧場で一日過ごす。山にのぼって牛たちとゴロゴロ。草をひとしきり食べては、横になって反芻する。もぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐもぐ・・・反芻中のうしたちの満足げなことったら。次第にウトウトとなって半目になって、昼寝してしまう。穏やかな時間が流れ、おもむろに立ち上がったと思ったら突然排泄。ぎゃあっ。そして草を食べる、以下繰り返し、永遠に(笑)。

中洞さんの牛乳は数年前までらでぃっしゅぼーやで買うことができたそうです。今は中断しているけど、もう少ししたらまたらでぃっしゅで取り扱いがはじまるとききました。心待ちだ。

2009.8.19 [水] 東北旅五日目

遠野の先は山谷かなり激しそうだから、鉄道の旅にスイッチ。まずは釜石線で釜石まで。たくさんのトンネルを通った。海に近づいてもなお大きな起伏。そしてそのまま海に沈むのだ。「遊覧船はまゆりに乗るといい、リアス式海岸を海から見るのは圧巻」とは釜石で生まれ育った友人。その時間はなかったけれど、1時間弱、釜石の町を散歩しました。駅の目の前はいきなり新日鉄。煙がもくもく。市場にはぴちぴちの魚介類がたくさん。おいしそー、けれど次の町までガマン。

再び鉄道に乗って(今度は「山田線」)お昼すこし前に宮古につく。海産物店で贈りものを手配。お盆をすぎるとウニは産卵期に入り今年の漁は終了してしまう。この日は漁ができた日とのことで安堵。牛乳瓶にびっしり入った生ウニ、帆立、あわび、するめいかなどをいっぱい送ってもらうことに。ミッション終了。
そしてお昼ごはんはお寿司っ。生ものは得意でないのに、幸せに食べる。うまーい(涙)。ウニは固体でなく濃厚なソース。あまりにおいしくて海産物店に戻り自分たち用にも生ウニ一本購入。牛乳瓶一本1500円、宮古のひとはウニ丼といえば一人一本ときく。鼻血が出るにちがいない。

そして中洞牧場の中洞さんとお会いして、今日の目的地、この旅のいちばんの目的地、中洞牧場へ向かうのだった。夢にみた牧場、野芝が青々と茂って、牛たちは自由に、勝手に、まさに牧歌的に暮らしていました。牧場青年&女子たちとともに就寝。

2009.8.18 [火] 東北旅四日目

遠野に停泊。移動しない日。
まずはやはりカッパ淵などに行くべきだろう。川沿いや田園地帯をゆっくり走る。飢饉の碑や一揆の碑などがいくつかあった。目の前にひろがる穏やかで実り多き田んぼをみると、そんな状況を想像することはむずかしい。有名なカッパ淵は静かに水が流れてきれいな場所でした。ひとつの石になすびがひっかかっていた。近づいたらすうっと流れていってしまった。もしやカッパのいたずらか。だけどカッパ淵のような場所は岩手県に100箇所はあるだろうなあとも思った。ここだけがspecialなのではないよね。

紫波というところから友達がきてくれて、一緒にお昼ごはん(ジンギスカン、1000円)。十数年ぶりの再会が嬉しかった。午後はある集落の戦前戦後あたりの写真を集めた写真展を観にゆき、曲り家とよばれるこの地域独特の家を見学。馬とともに生活した豪農の住宅。200年ほど前建てられた家ながら、今でもここで生活しているという。古い農具や生活雑貨も置かれていた。お風呂のように大きなお鍋とか、籠にしてもものすごく大きい。赤ちゃんが5人くらい入りそうな籠、背負っていたと思われるのだけど、どうなのだろう。その頃の日本人はもっと小さかったはずなのに。
などなどそんな一日で、平和に就寝。

2009.8.17 [月] 東北旅三日目

温泉に入りたおして、9時ごろ藤三旅館出発。今日は一日自転車。花巻に戻って、遠野までいく。ほぼ釜石線と並行、釜石街道というそうだ。谷沿いの道だけど、それなりにアップダウンがあるだろう。だけど3日目にして体が慣れて、軽くなってきたみたい。がんばるぞー。

道中は予想どおり登りあり下りあり。なだらかな丘陵地帯でした。広々とした棚田がつづいて、しばし止まって大きく深呼吸。なんて美しい田園だろう。道のほうは交通量もそれなりで(ダンプカーとかも)、神経をつかう。お昼ごはんが気になり始めたころ「宮守ブロイハウス」という標識がでてきた。ブロイハウス!ドイツ料理と地ビールっ。どうやらゴールの手前10kmくらいの場所にあるらしい。それならばちょっとくらいいいよね(笑)。というわけでニンジンに向かってがんばりました。

着いたらそこは「遠野麦酒苑」という名前に変っていた。期待していたドイツ料理は見当たらず、しかしラム丼なるものがあった。野菜もたっぷりで600円。とてもおいしかった。遠野はなぜかジンギスカン好き(羊はいなくて、輸入しているそうですが)。

遠野に近づくにつれ空が開けて、広々とした川沿いの盆地になった。途中から桜並木の土手道を走る。すばらしい道。

遠野の宿は着いてから探しました。JR遠野駅の駅舎がプチホテルになっていて、とても感じがよかったからここに決定。遠野の祖父母の家に里帰り中の友人と会い、居酒屋さんで花巻東高校の試合を観戦(このときはまだ2回戦)。菊池くんすごい。そしてやっぱりばたんきゅー。

2009.8.16 [日] 東北旅二日目

今日の予定は北上から花巻まで、そして一日イーハトーヴをめぐるんだ。北上→花巻間は快適だけどちょっと荒れたサイクリングロードがあり、らくらくコース。ときに道からはずれて集落の中を通ったりしつつ、花巻到着。
「街のコンシェルジェ花巻NPO」というところでガイドマップをもらう。ここは観光案内所でもあり、住人にとってのコンシェルジュでもあった。庭の仕事を手伝ってもらいたい人とボランティアをつないだりもしている。いいかんじ。

して、まずは「やぶ屋」の蕎麦からスタート。賢治先生お気に入りの店。きわめて普通で、とても有難かった。天ぷらそば600円、白金豚のカツ丼も600円。サイダーは飲まなかった。賢治の母の実家「宮澤商店」を見学。そして数軒隣の金物店に入る。掛けてあった籠がとてもよかったから。ほしい。けれど旅ははじまったばかり。宅急便で送るにもかさがありすぎて断念。90歳というおばあちゃんからは、いかに宮澤商店がお金持ちかという話をきく。賢治先生はとても偉いひとだった、との話も。お墓にお参りして、“下ノ畑”に行った。花巻農業高校にも。下ノ畑ニ居リマスの黒板は想像をはるかに上回る大きさでした。

途中立ち寄ったマルカンデパートは凄かった。通りは人もまばらなのに、ここの大食堂は異常なにぎわい。高さ25センチのソフトクリーム140円、これを割箸で食べる。私たちは二人で分けたけど、みんな普通にひとつ平らげていた。「秘密のケンミンSHOW」の撮影をしてました。10/15放映ときく。見逃せない。

この日の宿は山の上の「鉛温泉」。夕方まで花巻をめぐり、疲れて温泉までは送迎バスに乗りました。“立って入る”お風呂がある藤三旅館。おもしろい。全身まんべんなく湯圧がかかるのがよいのだそうだ。長期滞在のための“湯治部”に宿泊。味わいぶかすぎました。またもやばたんきゅー。

2009.8.15 [土] 東北旅一日目

早朝に京都を出発。伊丹から仙台空港へびゅーん!
そのまま電車に乗り込みぐんぐん北上、一気に平泉まで。北上川の河口からスタートも考えたけど、なかなか大変そうだからあっさり諦めて電車にしました。そんなわけで平泉駅で自転車を輪行袋から出して組み立てる。この先数日は自転車旅行。

中尊寺・金色堂はその名のとおりまっ金金。スゴイ。母と隣人Tくんの勧めどおり、能舞台がすばらしかった。ぶるっとくるくらいに。しかしあまりゆっくりしていられない。北上市までたどり着かなくてはいけないのだ。
基本的に北上川ぞいを北上するのだけど、道は川と少し離れている。交通量の多い右岸の国道はやめて左岸の県道をゆく。それなりのアップダウン、がんばって進む。
北上平野は豊かな豊かな米どころでした。田んぼ田んぼ田んぼ。途中「黒石寺」の近くを通りました。黒石寺といったら、あのものすごい蘇民祭の場所ではないか——参拝したかったけど通過。
最後は快適な土手道を走って、夕焼けをみる。暗くなる少し前に、この日の宿「農家民宿 三浦ぶどう園」に到着。大きなお風呂と採れたて野菜がてんこもりの夕食、たいそう幸せ。今がはしりという三陸の戻り鰹、ぬか漬け、自家製ワインもおいしかった。ばたんきゅー。

ところでお昼ごはんは平泉でお蕎麦だった。電車のなかでiPhone&食べログで良さそうなお蕎麦やさんを知ったのだ。評判どおり美味しかった。けどこんなふうに予定調和的においしいものを調べて食べるというのは、まったくおもしろくないぞ。ということで以降食べログ禁止になりました。ガイドブックもないしあるのは地図と時刻表だけ。荷物を少なくしないといけないから、着替えもなにもかも最小限。鼻で探すのだ。

写真は北上川の夕暮れ。展勝地と呼ばれるひときわ川幅の広い場所。そして翌朝撮った三浦ぶどう園のぶどう。赤ワインのぶどう。ぶどうは葉も蔓も房も、絵になるなあと思いました。家を建てたらぶどうを植えたい。それにしても農家民宿三浦ぶどう園は、この上ないロケーションにあって、みなさん優しく、素晴らしかったです。

2009.8.14 [金] 夏休み

明日から東北へ自転車とローカル線の旅。
検討のすえ、こんなコースに。もりだくさん!

仙台空港→平泉→北上→花巻→鉛温泉→遠野→釜石→宮古→岩泉線→中洞牧場→盛岡→乳頭温泉→田沢湖→秋田内陸縦貫鉄道→マタギの里→大館能代空港

どんな旅になるかしら。どんな風景に人に出会えるだろう。

写真は畑のオクラ。種まきが遅れて先日初収穫。これから毎日たくさん実をつけそうなのに…、これが気がかり。

2009.8.12 [水] スイカ届く

果物のなかで(野菜でしょ、というツッコミはなしね)一番好きなスイカ。しかも特別美味しいスイカが届きました。そしてダンボールもグッドデザイン。幸せ。

2009.8.10 [月] 雨の散歩

午前中は名古屋より来客あり。ひとときのおしゃべり。すてきな能登上布と紗の長襦袢、値段は明かさなくてもいいのに。ききたいけど(笑)。

午後はひとつ北の橋まで傘を差して歩いていった。雨の日の散歩は本当にきもちがいい。ちょっと世界を独り占めしているような気分。着いた先では新しい出会い。

しかし夏空が長続きしないなあ。お米は大丈夫なのだろうか。少し心配です。

2009.8.9 [日] お能鑑賞

めざめてから三度目のお能。
母のすすめどおり舞囃子がよかった。茂山茂さんのスコーンと通る声が気持ちよかった(茂山家のメンバー紹介ページがやたらとわかりやすい)。ワキ方福王茂十郎さんの存在感が印象ぶかい。笛の人は三回とも同じ方だ。鼓はなんだか間が抜けていた。

燈花会の蝋燭が灯るまで居たかったけれど、とんぼがえり。せっかく奈良へ行ったのに。計画性のなさをすこし後悔。

2009.8.8 [土] 門出の日

染め上がった留袖を見せてもらったのは確か五月。
花とレースで表現された扇が幾重にも重なっている。
精緻に描かれた白のレースの部分は、思い切り近づいて至近距離でみても、気が遠くなりそうでした。

そして今日は門出の日。
AB型のかずひささんの娘さんが嫁がれました。
おめでとうございます!

2009.8.3 [月] 梅雨明け

梅雨明け宣言どおり、今日は文句なく夏日。
これからあの暑い日々が待っているのかと思うと気が滅入りそうな気もするが、待ち遠しかったからとても嬉しい。夏はこうでなくっちゃ。

7/25に那須の「森林ノ牧場」がオープンしたときいた。牛乳は新宿伊勢丹で取り扱いがはじまったよう。本当に美味しいです。山地を元気に歩き回わり、輸入穀物飼料ではなく草を食む愛くるしいジャージーちゃんたちのお乳です(おやつ的に少し穀物も食べているけど)。関東のみなさま、夏の小旅行にもおすすめです。

2009.8.2 [日] 夜遊び

ご飯を食べて、そぞろ歩き。
丸太町から鴨川、木屋町、先斗町を通って祇園まで歩く。

涼しい月明かりの夜。千鳥の提灯がすてきだ。

2009.8.1 [土] 椅子の張替え

「座り心地がわるい」と姉。毎日座っているからあまり気にしていなかったけど、言われてみれば確かにその通り。うす汚れた布も気になっていたし、満を持して張替えをお願いました。

受けてくださったのは「村上椅子」さん。木の家具をつくるぽちてっくから教えてもらいました。みてもらったら、中に入っているベルトがのびのびになっているとの診断。私たちが譲りうけて使い始めて10年、作られてからはもっと長い年月を経ているだろう。サザビー製。今はもう家具は作っていないんだろうな。ある期間は素敵な家具をたくさん輩出していたと思うのだ。

シートの布は別珍を選ぶ。ブルーの別珍、喫茶六花とまったくお揃い。数日後に戻ってきた椅子は、別物のような座り心地。上等な椅子にものすごくバージョンアップしました。すばらしい! しかも一客約5千円という良心価格。ありがたい!

2009.7.29 [水] 金継3回目

まだまだ雨つづき。湿気は絶好調、毛穴も快調に開いているに違いない。しかし金継3回目、おそるおそるやってみる。

スムーズに進んでいた器には、今日ようやく金を蒔くことができました。最後の漆をほっそーい筆で丁寧にうすく載せて、絶妙のタイミングを見計らって、ふわふわの筆で金を蒔く。何度も蒔く。そして最後は真綿に金をつけてやさしくふわふわと撫でてあげる。そうしたら金は途端に輝きをみせてくれた。

作業のあとにはなぜか日本酒を飲んでいた。漆には触っていないけど、やはり毛穴から吸収したのであろう。そしてお酒で身体にまわしてしまった。翌日は早くもかぶれが発生....。

懲りない。だけど前よりかマシだ。

2009.7.26 [日] 雨の合間に

雨つづき。3日ぶりに畑に行くと、収穫すべきものがいっぱい。大きくなりすぎたものもちらほら。日照不足でダメになってしまったトマトもあったけど、いろいろ種類が揃ってきたぞ。
左から、ゴーヤ、長くてブツブツのキュウリ、茄子、緑の茄子、うす紫の茄子、白茄子。短くてピクルスに使われるようなキュウリ、万願寺唐辛子、ミディトマト。

ある日は収穫物を差し入れ。すると数時間後にこんな形になって食卓に出された。茄子に十字に切り目を入れて、塩もみ。間には紫蘇の葉。

なんともしゃれている...。
磨き漆の木のお皿も素敵。
見習いたいものだ。

2009.7.25 [土] 岡本〜御影

かぼちゃ供養の券があるけど行く?と友人から電話。昼間の雨と夜の予定に阻まれて安楽寺には行けずじまい。けれどこの日からちょうど5年なんだ、ということに気づく。狙ったわけではなかったのだけど、忙しい彼女と“出会って5周年記念日”のデート。

せっかくあの界隈に行くのだから。フロイン堂でパンを一本。時間も余ったからひと駅歩いてみよう。阪急岡本駅から御影駅まで歩くことにする。神戸市東灘区。落ち着いた住宅街。山が近い、緑が豊か。石垣が住宅街としての歴史をしのばせる。線路の向こう側、こっち側を行き来しながら、雰囲気のある小道をたくさん通った。しかしけっこう遠かった。天神祭だからというわけではないけど今日は浴衣。たくさん歩いて、下駄はまただいぶ磨り減ってしまった。

着いたお店は御影駅のすぐ前の「ふくあかり」。駅前ただ一軒の店は、まるでオアシス。彼女の到着をまちながら、どれも美味しそうなお品書きから献立を考える。暑かったからビール、琥珀ヱビス生。野菜の揚げ浸し、出し巻き卵、あなごの天麩羅、鴨のつくね焼き、酒肴三種、玄挽きせいろ。お酒は「富久錦」純米2年熟成(だったかな)と、灘のお酒「灘泉」。すてきな内装、ごはんはどれもこれも美味。

2009.7.21 [火] お弁当づくり

ここ最近、ときどきお弁当を作ってあげている。←えらそう

そんなことようしない、と思っていたけれど、意外にも楽しくなってきた。例えばある日はこんなオベント。

2009.7.15 [水] 展示会→鉾町→夕涼み

室町できものの展示会を拝見。とても気に入っている帯をふたたび見せてもらい、やはりいい帯だと再確認。いずれ、いずれ、と念じて去る(笑)。すばらしくセンスのよい結城紬も。抑制のきいた絣柄が憎いんだなあ。

それから暗くなる前の鉾町をお散歩。友人ともばったり出会ってしばし一緒に。肌着や着付け小物のワゴンセールなどを物色して、モスリンの腰紐を買いました。菊水鉾では「したたり」を。
もっとも美しいしつらえ、そう毎年思っていた商家が「無名舎」だったことに今年初めて気がついた。平素の姿とあまりに違うからか。一階も二階もすべて開放している姿は、雰囲気がまったく違うし、大きさも倍くらいに感じる。普段は立派ながらもひっそりとしているのに。この変貌ぶりは見事。まさにハレとケ。
写真は無名舎、そしてすぐ前の北観音山の懸装品。どんな場面なのかな。人間と一緒に犬か狐も具足をつけている。ユーモラスで可愛い。

暮れる時間は新町通でビールといろいろをご馳走に。熱々のライスコロッケが美味。楽しい宴は夜までつづく。

2009.7.15 [水] そうだ、暑い!

青空、昨日に続いて35℃予報。しかし今日は風鈴がよく鳴っている。心地よい間隔で。

今日は宵宵山。祇園祭が盛り上がってきました。夕涼みのお誘いも舞い込む。突然の誘いほど心ときめくものはありません((C)さっちゃん)。浴衣で出掛けたいけれど、うーむ。

2009.7.9 [木] 麦茶に思う

ためしてガッテンの料理関係の番組が好き。昨日は麦茶がテーマだった。つぶつぶの麦で淹れた麦茶が「昔懐かしい昭和の麦茶」「過去の麦茶」とされていたことに大層違和感。自分で炒ったことはさすがにないけど、つぶつぶで出してるぞー。昭和じゃないぞー。と思ったのは私だけではありますまい!

といいつつ1分でできるなら(笑)、ガッテン流も試してみようと思った。しかし最後にインスタントコーヒーが要るのかあ。“昭和な”我が家の台所にはそんな便利なものはない。やっぱりつぶつぶで正しく淹れよ。

2009.7.8 [水] 脱クルマ

家族会議の結果、懸案だった車をいよいよ手放して、より爽やかに暮らすことにしました。そしてガリバーの査定を受けてみる。そしてITな状況に驚く。今や中古車というのは現物を見ずして買うことが一般的(?)なのですね。査定結果はその場ですぐにデータ化され全国の拠点で共有され、すぐに(本当に、すぐに)買い手とマッチングされてしまう。すごいよー。そしてうまくいけばその資金は私のロードバイクに充てられる。

2000年ごろ行われていた「京都パブリックカー」の試み。とても賛同していたけど実験で終わってしまった。脱クルマ、最後に背中をぐいっと押してくれたのは、カーシェアリング「プチレンタ」やガソリンスタンドを拠点にした新しいタイプのレンタカー(全国的には「ニコニコレンタカー」、京都でいえばMKの「おおきにレンタカー」の存在。ウェルカム!格安レンタカーは朝日新聞の記事で知りました。

写真は寝巻きにしている浴衣。お気に入りです。

2009.7.7 [火] 漆かぶれその後

漆を使ってから3週間。さすがに収束。でも治ったと思ったら新たなブツブツがでてきたり、なかなか身体はしつこく抵抗をしているようでした(涙)。
皮膚科の見立てではだいぶ酷いほうとのことで、ステロイドをわりとたくさん投与。金継は続けたい。枇杷の葉エキスを仕込むかな。うん。

しかし驚くべきは、最初ひどかった顔だけが数日で治り、しっとりつるぴか肌になったこと。金継のセンセイの予言どおり、触ってうっとり近年まれにみる剥きたて卵なのでした(笑)。そしてその状態を今もキープ。漆エステと言っても間違いではないかもしれない...。

2009.7.6 [月] 桐箪笥

『きもののお手入れ&お直し』(世界文化社刊)が届く。何故って、本のなかで“きものの保管”について書かれたページに以前取材時に撮影してもらった桐箪笥の写真が使われているから。いやこの本、ホントによくできてます。めっちゃ勉強になる。内容が濃くて、読み応え十分!
「きもの*BASICルール」でも5月6月はそんなことをあれこれ話してきたけれど、なーんだ、この本があれば事足りるかも(笑)。

さて私の桐箪笥、ある日引き出しの引き手がひとつ外れてしまいました。さてどうしたらよいだろうか、ひと段だけ厳重に包んで四谷へ送る!? まずは 松本さんに連絡すると、修理道具を携えてすぐに修理に飛んできてくださいました。ひたすら恐縮。ありがとうございました!

2009.6.28 [日] KIMONO真楽7周年

お江戸の運河を思いつつ、2週連続は帰れまいと京都からお祝い。大徳寺月釜&能楽鑑賞の着物の一日でした。朝いちの席に入るために5時半起床、7時半にはお寺着。8時ちょっと前に到着したら十分大丈夫ということがわかる。一席目は清々しくてとてもよかった。和尚さまがお正客なのも落ち着く。早起きはいいなあ。お能の時間はちょっとウトウトしてしまったけれど。

春単衣は着納め。これは箪笥に仕舞わず、お手入れにださねば。なにしろ今日は32℃、汗をたくさん吸っているはず。写真の散華は先週末母から貰ったもの。こんなにすてきな散華はみたことがない。まるで今はらりと落ちた蓮の花びら。

2009.6.22 [月] お江戸探訪

京都に戻る前に、東京でお買物。
四谷で鯛焼き、銀座むさしやで足袋を三足&防寒の絹ストッキング、津田家で腰紐をチェック、ペリカンでパンをしこたま、上野の花月でかりんとう、道明で冠組一本。

不忍池は蓮の葉天国。蕾はまだ一つも見当たりませんでした。

2009.6.20 [土] 幸せな結婚パーティ

帰省、そして結婚パーティへ。
司会は落語家さん。新郎&仲間たちの和太鼓にはじまって、新婦&仲間たちの琉球音楽で締めるという、とても楽しく愉快なパーティでした。

二人の希望でこの日は「和装推進の日」。150名弱のゲストのうち、2割は着物だったような。うち半分は男性。中には浴衣の人も。なんでもあり(笑)。
“和装賞表彰”というコーナーもあって、私は審査員を仰せつかる。選んだのは麻の着物に兵児帯、ライカを手に持つ男性。帯の位置が妙に高く子供っぽいんだけど何故か微妙におしゃれ。きいてみたらその着物は越後上布なのだった。

漆かぶれはいよいよ酷く、病院にかけこんで注射をしてもらっての参加。顔半分が真っ赤に(涙)。でも顔だけは、夜には何とかおさまってくたのが救い。心おきなくお酒を呑めなかったことは大変心残り。
しかし何より、二人の幸せそうなことったら。うれしいなあ。

2009.6.18 [木] 単衣染めあがる

はじめての柔らかもの・単衣が染めあがりました。
白生地は昨年工場見学ツアーをさせてもらった長浜の南久ちりめんさんの「たて縞入り変り三越ちりめん」。ちりめんだけど、さらっとしていて、張りがある。単衣の白生地はどういう観点で選んだらいいのか分からず、ここでも相談にのってもらいました。
染めは「薄灰桜」の袷に続いて高橋徳さんにお願い。バチグンにいい。色の名前を「和色大辞典」で探してみたけど、これというのは見つからず。洋色大辞典オパールグリーン/#bee0ceに近い。
とても綺麗な色だから、すっぴんで試着したら、ものすごく顔が負けた(涙)。日焼け厳禁。厳禁ですよ。日焼け止め嫌い、なんていっている場合ではない。

余談。きものが包まれていた風呂敷がみごとでした。深みのある茶、屋号がくっきりと染め抜かれている。何年も何年も、もしかしたら数十年使われていたりして。柔らかくしなやかに変化している。
よそゆきの新品の絹と、長年はたらいてきた木綿。対照的。

2009.6.17 [水] 器を直す

よく食器を欠けさせてしまう。それでもそのまま使うけど、ああ可哀想に、とたびたび思う。ずっとなんとかしたかった。とりあえず「ウソ金継」で直そうと思っていた。

ある日珈琲店で良縁。本当の金継を教えてもらうチャンスがやってきた。ここぞとばかりに、たくさんの食器を持っていく。これでも「どうしても、どうしても直したいものだけ」を厳選。本当はまだまだいっぱいある。

最初の回は「さびうるし」で欠けを埋めました。一ヶ月乾かして、二回目の今日は余分な「さびうるし」をカッターといくつかの番手のヤスリで削る。元の形に戻ったら「黒うるし」を塗り重ねる。これが中塗り。次、三回目はそれをもういちど削って、さらに漆を塗って金を撒く。最短で4ヶ月。

さびうるしを削って器の形を取り戻していく作業は楽しかった。こういう作業は好き。人一倍欲張った分、家でも作業。嬉しいなあ、これでまたうきうきと使える。

だけど熱中していたら、うっかり漆を触った。まずい...
翌日にはかぶれが発生。どうか軽症でありますように...

2009.6.14 [日] 直径12センチシリーズ

ふたたび農家さんの畑へ。賀茂茄子を買いがてら教えを請いに伺ったら、逆に私たちの畑に来てくれることに。なんとも有難いことだ。野菜たちの様子をみながら沢山のことを教えてもらう。私たちには到底気づかないメッセージをたくさん受け取ることができるんだな。農業はノウハウの塊だ。

賀茂茄子とトマトとピーマン買い、育ちすぎたキュウリや万願寺とうがらしを貰う。そして「時候漬け」といわれるすぐきも賜る。
すぐきというと冬のお漬物と思っていたけれど、その昔(明治あたりまで)は室に入れて発酵させることはなく、冬に漬け込んだものをそのまま気温があがるのを待って発酵させたのだそうな。葵まつりのあたりからが、旧来の「旬」。夏までいくとさすがに腐るから、ちょうど今食べるものだったのだそうな。
冬のすぐきよりずっと酸味が強く、半年かけて発酵させるのだもの、じんわりと味がのっている感じ。旨い。ツウの味だ。

夕暮れどきに来客あり、手土産は大きな大きな玉ねぎとトマト。「おため」は小さなトマトとピーマン。直径12センチの野菜が3種揃って、晩ごはんは野菜のステーキ&グリルになりました。

2009.6.13 [土] 賢治先生の黒板

「下ノ畑ニ居リマス 賢治」
と書かれた木製のハガキを玄関扉の横に掛けている。これは母からのイーハトーヴ土産。そこに釘があったから、もちろん冗談で掛けている。どこを見たって畑なんかないのだから(でも実は1年前から時に現実のメッセージになった。畑は下ではなく東だけど)。

しかしそう受け取ってくれない人が意外に多く、ある日は郵便局員、宅配のおにいさん、立て続けに「下の畑てどこのことですかね」ときかれてしまった。
えっとこれは宮沢賢治の黒板で、冗談でかけてるんです…。
そう説明するのはばつが悪い。紛らわしいことをしているようで申し訳ない。
だけど「下ノ畑ニ居リマス 賢治」は、国語の教科書にも書いてなかったっけ。
ここは「くすっ」と笑うところ。わかってよ、んもー。

2009.6.11 [木] 蛍ふたたび

8時すぎに電話が鳴る。さらに蛍のすぐ近くに住む友人からだった。「今日はものすご出てるわあ。あったかいからやろか。」

彼(御歳六十過ぎ)がここに越してきた35年ほど前は、どぶのような川だったそうな。近所のひとたちを呼びかけて掃除をし、生活廃水が流れないよう市にもかけあったという。その後蛍のごはん「かわにな」が滋賀県から贈られ、疎水の上流に放たれたのだって。
ところでかわにな、わが前庭の蓮&メダカ鉢にたくさん棲んでいるやつではないか。あまりにガンガン増えるものだから、わたしは掬っては草むらに投げている。今度から疎水へ運ぼうと思います...。

今日は何百匹とみました。きれいです。
ふたたび露光2秒。次は三脚をもっていってみよう。

2009.6.10 [水] 入梅

じめじめ。じめじめ。
とっても梅雨な空模様。
でも明日からはまたお天気よいのですってね。

植えて3年目の山紫陽花。
毎年花が大きくなっていく。

2009.6.9 [火] 蛍

疎水沿いに蛍が出現。
日に日に数がふえていく。

露光2秒で撮ってみた。ちょっぴり写ってくれた。

2009.6.8 [月] 京都自転車デイズ

そうだ、京都は自転車がいちばん。
レンタサイクルは、左京区をまわるなら&ちょい乗りなら「かりおん」、強めな自転車に乗りたかったら「KCTP」、さらに可愛いのに乗りたかったら「パッシオーネ」ということになりましょうか。

先日、愛読書『キョウト自転車生活』の改訂版あるいは続編、『京都自転車デイズ』が出ました。ぜひ旅のお供に。
わたしもちょい出。食べ物を求めて情熱的に走りまわるコースを考えました。6ページ占拠、それでもものすごく割愛したのだった。リストアップしたのはこんなにたくさん!

2009.6.1 [月] ベンジン、してますか〜?

六月は衣替え。数日前、お手入れについて教えを請いに松川調整所を訪ねました。苦手としていたベンジンの扱いも、もうこわくない。こんなに綺麗になるなんて。これまでやってこなかったことを後悔するほど。

きもののお手入れについて「きもの*BASICルール」にまとめました。ぜひ!ご一読のほど。ビデオもあるのですよ。
お手入れ講座 〜基礎知識編
お手入れ講座 〜実践編

2009.5.30 [土] お能におどろく

思わぬ機会を賜り観世会館へ。大変贅沢な舞台。楽しみにされていたことと思うのに、申し訳なくも...。

しかし感動的だった。人はこんなに美しかったのか、こんな動きが、佇まいがありえるのかと驚くばかり。すごい。「附子」のほかは眠ってしまったりして、と恐れていたけど、そんなことは全くなく(いやほんの少しはウトウトした)、すばらしかったです。

会場で偶然出会った友に「はまりそうだ」と漏らすと「それなら」とひと月後のチケットが齎されました。縁は続く。変った松、と眺めていた鏡板は堂本印象の作と後から知る。竹の感じもすてき。

<番組>
仕舞「猩々」片山清愛
能「百萬」片山九郎右衛門
狂言「附子」野村萬斎
一調一管「江口」観世喜正
仕舞「求塚」片山慶次郎
能「卒都婆小町」片山清司

そう、この日はきもの観察も楽しみにしていたことのひとつだった。きもの率はさほど高くなかったのだけど(南座のほうがずっと多い)、きもの、うち袷は6割、単衣は4割というところか。花街な方は袷、しかし京舞のお家元は紗合わせに絽・紫陽花の帯(たぶん)。お嫁さんは完全に袷、透き通るようなきれいな水色の色無地。

2009.5.25 [月] 天神さんのいっぷく

お兄さんの淹れてくれる珈琲“マサイの風”。
天神さん見物の途中にほっこり一息。
おいしかったです!

2009.5.22 [金] はじめてのデジいち

2002年から連れ添ったLeica Digilux1が再び故障。1度目と同じ症状が出てしまいました。さすがに2度目のドイツ渡航修理には出してあげることができず、たぶんお蔵入り(だけどそもそもデジタル部分はパナソニック=日本製のくせしてなぜドイツでないと修理を受け付けないのかしら)。ごめんなさい、ライカくん(涙)。

そして予期せぬ贈りもの、デジタル一眼がやってきた。
Nikon D90、キャッチコピー“クリエイティブな生き方に”はちょっとだいぶはずかしい。だけどカメラはとてもいい。すごく面白い!

雨があがるのを待って、うきうきカメラを携えて出かけました。畑で収穫したのはリーフレタス、後ろの木はみかん。みかんの花が数週間前から咲き始め、畑じゅう幸福な香りに包まれています。ピントの合いっぷりが大変きもちよく、下の写真はだいぶいちびってる

ライカの最後の写真はL1120103.jpgというファイル名でした。命名規則から察するに1万2千回くらいシャッターを切ったことになる。新しい相棒ニコンとはじまる将来も楽しみ。使い倒そう。

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あ、いや。2度リセットされていた。たぶん通算2万5千回くらい。

2009.5.20 [水] 白無垢

BBSで白無垢談義。ときめくなあ...。
絹のしっとり滑らかな肌触り、ふんわりとした仕立てが本当に心地よくて、家に持って帰りたい、これにくるまって眠りたい。
試着の日も、結婚式の日も、そういう衝動に駆られました。

さてぼちぼち振り返り日記。

2009.5.15 [金] 葵祭り

昨年に続いて今年も最高に爽やかないいお天気。
いつもの場所でしばし見物。

緑に覆われた賀茂街道、木陰だし、ゴールもそれなりに間近となって、行列のみなさんも少々ほっとした様子です。信号待ちのときなどは見物客とのおしゃべりも。お昼ごはんは仕出屋さんのお弁当なのだって。

牛車の手綱をもった男の子が印象深い。やんちゃで、それでいて気品がある。牛若丸ってこんな感じだろうか。そんなことをふと思った。

2009.5.12 [火] 下鴨神社と大徳寺

下鴨神社は葵祭シフト。新緑の勢いは増すばかり。今日のお軸は「遠山無限碧層々」(えんざんかぎりなくへきそうそう)だ。

茶の湯稽古中に、和尚様がやってきて、屋根にのぼって葺き替えをみてかえりなさい、と皆にいう。滅多に見れないものだし見ておくように、ものすごく丁寧で大変な作業をしてもらっているのだから、と。

稽古がひと段落ついた人たちから、屋根の上にあがらせてもらいました。
水を含ませた桧皮を一枚一枚綺麗に丁寧に積み重ねて、ある程度たまったら木釘で打つ。一本ずつ口から出してトントントン。とてもリズミカル。すごい。
屋根いっぱいを桧皮にするというのは、ものすごく贅沢なことなのだ。どうやったら桧皮をこんなに集められるんだろう。一体何本分なのかしら。

屋根の葺き替え工事が始まってからというもの、稽古中もずっとトントン、ドンドンと音がきこえていた。こんな作業が進行中と知ると突然その音が愛しく思えてくるようです。

2009.5.11 [月] 賀茂茄子とは

上賀茂の農家さんの畑へ連れていってもらう。
余っている夏野菜の苗を分けてくれるというのだ。
無農薬農家の自家苗など願ってもない機会。心躍る。

畑の前に建つ納屋からは甘い香り。いちごジャムが炊かれていた。虫食いのいちごはこんなふうにすぐにジャムにするのだって。そう、私たちのいちごもだいぶ虫に食べられている。ジャムにするほどは採れないのですが。

珍しい野菜の苗をたくさんいただいたうえ、おみやげに賀茂茄子ときゅうりとトマトも。ぴかぴかで、美しい。特に賀茂茄子の大きさ、艶には驚いた。

ホンモノの賀茂茄子の種子は、上賀茂界隈から外へ出ないよう代々彼らが守っている。採種用の畑は、上賀茂神社にあるそうな。そしてこのめがねのような器具。左より大きく、右より小さいものだけを「賀茂茄子」とする決まりなのだって。

いただいた賀茂茄子は、畑の友・かおるさんお勧めのとおり「賀茂茄子のステーキ」に。オリーブオイルと塩コショウのみ。これがものすごく美味。そして一気に夏到来の気持ち。

2009.5.2 [土] 上野界隈

かんからさんが日記に書いていた「尼門跡寺院の世界」へ。修学院離宮を訪れるたび林丘寺(尼門跡寺院のひとつ)の存在が気がかりだった。門は固く閉ざされている(ように思える)。二人の尼僧が暮らしているという。もちろん現在はかつてのように幼くして出家した宮さまが住まわれているのではなく、また天皇家の血筋でもないそうだ。だけどどんな日々なのだろうかと。

道すがら、どこかで見かけたことのある建物。そう「純情きらり」で受験に来た桜子がかばんを盗まれてしまった場所。この界隈を歩くのははじめてだ。文化の香りにときめく。
ときめきつつも、ビールを飲みたいね、と言いながらの帰り道。宛てもなく歩いていたら何やら大きな建物。おっとここは精養軒ではないか。不忍の池を眼下に生ビールと相成ったのでした。ご機嫌だ。

そして京都へ、のはずがどの便も満席で乗ることができなかった。なめたらいかん、GW。

2009.5.1 [金] 葉山のひととき

まる二日アクティブにきもので過ごし、疲れが溜まったのかだいぶ寝坊。午後過ぎて母のきものをごそごそと取り出してこんなコーディネイトに。ブルーの大島蚊絣に、更紗の帯。帯締めは私の白(生成)。すてきよ、おかーさん。

そして葉山へ向かう。ちょうど天皇陛下と美智子さまが葉山へ休暇に来られたすぐ後だった。道路も混んでいて、着いたらやや陽が傾いていた。ほんの数時間だけど、ぬほりんえりりんと一緒に歩いたら、葉山の住人になった気分。行く先々に面白げな人たちがいる。それに天皇ご夫妻も近くでゆっくりらっしゃる。

青空アート市の日だったらよかったのにとは思ったけれど、これもまたすてきな日常の一日。ヱビス小瓶をごちそうさまでした!

2009.4.30 [木] 千歳烏山というところへ

きものブログのお二人と一衣舎春展
横浜市民(旧)としては新宿や池袋あたりはとても遠く感じるエリア。京王線には乗ったことがなかった。電車を乗り継ぎやっとのことで着いた千歳烏山には賑々しい商店街があって、ほっとする場所でした。そしてバスに乗れば細い道の両側に大きなお寺が続く謎のエリアに入っていく。ひとつひとつのお寺の敷地がやたらと広い、お堂も大きい。緑が多い。バス停の名前は、寺院通り1番、寺院通り2番、寺院通り3番・・・一体どこまで続くのだろうと思う。私たちは4番で下車、結果は5番まででした。

そんな別世界に佇む立派な屋敷には、手仕事のぬくもりに満ちた魅力的な布たち。もっとも我々三人ときたら浅見さんの襦袢地や航空絹布の裾よけに夢中。つまり実用本位。二階角の陽だまりでは新たな出会い。庭のツツジがまぶしい。
かなり長居をさせてもらったのに、きもの談義はまったく尽きぬまま解散。つづきはウェブで。

夜は念願のお呼ばれ、いや押掛けか(笑)。居心地のよいお家で、美味しい料理と美味しいワイン。採りたてのアサリも。楽しい時間はあっという間。

Photo by 木村さん

2009.4.29 [水] 出会い

働き隊の報告会。きもので参加。無人島に住む人、お酢を作る人、寿司職人、森の研究をする人、さまざまな人と出会う。刺激的。

2009.4.28 [火] わくわく...

明日から数日間、東京/横浜です。
一衣舎春展 2009は“美しく至福な異次元”かあー。
ああ楽しみ。

今回はずっと着物の予定。だいじょうぶかな。
こういうのはほとんど初めてです。

2009.4.14 [火] 恵みの雨

一日雨。
ここのところ晴れすぎていたからほっとする。
そして雨コートを初おろし。
ほんっとに長らく懸案だった雨コート、
なかなかいい色だったかもしれない。うん!

2009.4.13 [月] 写真展「結婚式」

「結婚式 —大道雪代写真展」へ、嵐山へ。何度も仕事でお世話になった大道さん。仕事を離れたところではどんな写真を撮るのだろうと興味津々でした。
結婚式の一日は結婚する本人にはもちろん、家族や親戚、友人たちにとっても特別な日。さまざまな想いに満ちた日。どの写真もドラマチック。みんないい顔をしている。

さて久しぶりに訪れた嵐山。渡月橋を渡りながら、嵐山は風光明媚なところなのだなあと改めて思う。桜はほぼ散り切って、若葉がぐんぐん。桂川が、小倉山がうつくしかった。
写真は写真展の案内と、遅いお昼ご飯か夕飯が待ちきれなかったのか(だって17時ごろ)、お弁当中の俥夫のお兄さん。
往きは嵐電、帰りは阪急。どちらものんびりした雰囲気。小旅行気分でした。

「結婚式 —大道雪代写真展」は15日まで。場所はこちら

2009.4.9 [木] 花園

友人から「これは秘密の花園」と桜の写真を見せてもらう。夢か現かという妖艶な桜。なんて美しいんだろう、こわいほどに、信じられない、と思っていたらその晩夢にでてきました。

ある日私もその場所を訪ねるのだけど、そのときは魔法が解けなくて、どうやっても扉は開かれない。秘密の花園に入ることができない。魔法が、うーー。
というところで眼が覚めた。こんな夢をみてしまったものだから、あの桜は本当に夢だったのかな、現実ではなかったのかもしれない、とよく分からなくなってしまうのだった。

実際は夢ではなく現実に存在していて、それから数日後に行くことができました。そこは普段は非公開。1年に数日間だけ扉が開かれるという広大な庭。桃源郷というものがあるなら、きっとこんなところだろう、というような。毎日のぽかぽか陽気で桜の魔法はすっかり解けていたけれど、それはそれ。ここしばらく寝不足、散りゆく桜の下で本気で眠る。いけないいけない。扉が閉まったら大変だ。帰れない。それは怖い。
場所の詳細は記さないでおこう。桃源郷だからもったいぶって。

2009.4.6 [月] バス停

高野川沿いに「京都一美しいバス停」と思っているバス停がある。桜の季節がもっとも素晴らしい。
何度か試みるのだけど、うまく写真に収まらない。とりあえずこんな感じ。
来年また試みよう。

2009.4.3 [金] 葱ぼうず

大事にとっておいた最後の九条葱、ついに葱ぼうずが顔を出す。食べてみたらだいぶ固い。温存しすぎたか。

それにしてもこの冬は葱をものすごくたくさん食べました。冬野菜、何がすごかったかといえば、大根と葱。すごく美味しかったし、とにかく沢山食べました。
この冬我が家では風邪知らずだったのだけど、それはこの大量の冬野菜、特に葱のおかげもあったのではと思う。

この冬は「鶏のすき焼き」(鶏すき)に開眼。何度となく夕飯のメニューに。具はシンプル。鶏もも・大量の九条葱・豆腐・麩、気が向けばしいたけ。味付けは醤油砂糖日本酒少々。鶏には山椒を事前に。これが本当にうまいのです。

2009.4.1 [水] 桜

京都(市)に戻ったら桜が咲いているのかな、と思っていたらその通りだった。丹後からの帰路はダウンのコートが所在なげ。

写真は3/25の京都御所、近衛の桜。
でもその後寒い日がつづいて、足踏み状態かな。

「きもの*BASICルール」はぞくぞく更新中。4月からは話題も新たに、羽織もの、雨コート、草履や足袋の話をはじめる予定です。つっこみ(コメント)はどうかお気軽に。しーんとしているのが少しさびしいのです(涙)。

2009.3.31 [火] 三月

三月は丹後半島。森林ノ牧場という、とてもユニークなところで、体を動かしながらさまざまなことを考える日々でした。

ここはもはや牧場とは呼べない牧場。食料の残り物でバイオガスを発生させ発電し、残った有機物は堆肥と液肥にしている。液肥をつかってお米をつくる。山に牛を放ち草を食べてもらって乳をもらう。荒れた山から最初に切り出した木はきのこの原木にする。これからもっと広がっていくに違いない。
その昔は当たり前に循環していたけれど、いまはその輪が切れてしまっている。彼らは里山をもういちどまわっていくようにチャレンジしているのだった。まだまわっていない。つっこみどころはいくつもある。でもとにかく、それって理想だけど無理だよね、と言われてしまうことを真面目に真正面から取り組んでいるのだった。

なぜそのようなところへ突然、というと、農水省の「田舎で働き隊!」(ああこのネーミングといったら...)というプログラムに参加したのでした。ちなみにこのプログラムは、ストレートに田舎で働く人を発掘することだけが目的ではなく、外から一時的に人が入ってくることによりその地域が新たな目線を得るきっかけにする、というのがもうひとつの目的。

牛は愛くるしい。頼もしい。お乳すごい。ノックアウト。ますます牛好きに。
「森林ノ牛乳」はとても美味しいです。京都伊勢丹で売ってます。500ml630円と価格が高すぎて話にならない、と行く前は思ったけれど、今はそれでもたまに買いたいと思うようになった。不覚にも納得してしまった。だって牛舎に閉じ込められた牛ではなく、山でのびのび暮らしている牛のお乳が飲めるのならば。でもこう思うのは私が牛好きすぎるからだ。価格を抑えるための努力は必ず必要だと思う。しかし一方で、それほど好きでないものを、無闇に食べたり飲んだりすることのほうがおかしいんじゃないか?牛乳は乳なのだ。水じゃない。がぶがぶ飲むな。カフェラテ・グランデなんて愚の極み(過去のわたし)。と根本的なことも思う。牛乳に限らずたぶん全てのものを無闇に消費している。以下略。止まらなくなりそう。

丹後はいいところでした。降り立った駅は「峰山」。丹後ちりめんの祖・森田治郎兵衛の町。最初に買った道明の帯締めの銘でもある。
お魚がおいしかった。毎日温泉に入らせてもらった。町の様子はやはりうら淋しい。ちりめんの話をすると「昔はよかった」と皆一様に暗い顔をすることが気になった。きものブームきてますよ、いいものをつくってください、中国製の生地を洗うだけで丹後の判子おさないでください、などと数人に語りかけてみました。

実質は10日間なのに、もっと長い日々だったような気がする。
京都(市)に戻ってからも、しばらく心ここにあらずだった。
さあ、これをどうこれからに繋げていくかだ。

2009.3.12 [木] お知らせ

お茶席のきもののルールとか、紋のこと、きものにまつわるちょっとしたことを、よくメールでやりとりしていました。それがとてもためになって楽しかったから、これをメールだけに留めておくのはもったいないね、そんな話になり、ブログを始めることにしました。

「きもの*BASICルール」と題しました。以後お見知りおきのほどー。
http://kbr.seesaa.net/

2009.3.11 [水] わさわさと

生き物がわさわさと動きはじめている。小さな虫たちがうろうろしている。これが夏なら気にも留めないところだけど、この時期は敏感。鳥もたくさん。今日はオレンジとグレーのきれいな野鳥をみた。鶯のさえずりもきいたし、メジロもみた。
桜のつぼみも大きくなっている。ライラックもあと1週間くらいで咲きそうな。雪柳もほろほろと咲きはじめ、それから柳がほんわりと緑色をみせはじめた。
それでも植物によっては早い遅いがあるようで、2月に山野草の店で買って帰った福寿草の花は、開くまでまだ数日かかりそう。家のそばを流れる疎水沿いは水仙が満開状態。もうずっと長いこと咲いているなあ。

うかうかしていられない。なにやら焦る。

2009.3.10 [火] 姫路城

仕事で姫路へゆくことになり、それならばやはり、と姫路城にも。そして城に対する認識を改めることになる。

こんなにすごい城があるなんて知らなかった。うつくしく、おおきくて、ものすごく広い。これは確かに世界文化遺産に値すると、当たり前のようなことを強く思いました。いやすごい。

2009.3.7 [土] ポン酢ふたたび

1月に作って味をしめたポン酢。
1年分作ろうと、同じダイダイを愛媛の青年から取り寄せて置いておいた。そしてようやく仕込む。5kgのダイダイは1升強のポン酢になってしまった。さすがに多すぎ。ひぃ。

その青年は20代中ごろながら、愛媛に入植し、無農薬で柑橘づくりに精を出しているという。ダイダイのことを愛媛では「かぶす」というらしい。かぶすの木が3本あって、生産組合に収穫して持っていったものの、かぶすは売れんからいらんと言われたとか。それが縁あって私のところに届きました。箱のなかには「送料1000円 かぶす5kg700円」という請求書。それは安すぎる。話し合いの結果1500円となりました。

ダイダイは愛媛から、昆布はこんぶ土居さん、鰹節は本枯節の削りたて。みりんは九重櫻最上白味醂のブレンド。なかなかドリームチーム。醤油のセレクトが少し安易だったか。角があって少し心残り。

2009.2.18 [水] 今朝の天声人語から

“冬空に映える青の装いで、クリントン米国務長官が東京を駆け巡った。初の外遊とはいえ、迎える側には役者が違うという思いがある。日程は分秒で刻まれたが、行く先々で存在感を漂わせた▼やり手弁護士、州知事夫人、大統領夫人、上院議員、大統領候補……。これほど濃密な政治経験を重ねた女性はいない。そして、どんな肩書が付いても「ヒラリー」である。地金の強さをいくつもの重責が磨き上げ、今の彼女がある(後略)”

2009.2.15 [日] 梅が好き

茶の湯稽古の帰り道、夕暮れの青空に映える紅白の梅をみる。あの木は普段は3月にだいぶ経ってから咲きはじめるのに、と先生。

先日はとてもすてきな白梅の帯をみせてもらった。
あわいピンクに雪のような白梅。
いいなあ。うっとりする。

2009.2.13 [金] SOU・SOUにて茶

移転した「SOU・SOUしつらい」には、お茶をいれてもらえるスペースができました。見せる水屋を背にした男子にお茶を点ててもらえます。
お菓子もSOU・SOUらしく、とても可愛い。今月はやはり梅。小さな赤い真ん丸を5つ梅の形に並べて出してくれました。

2009.2.10 [火] 草履袋とブヒブヒ

きもの一式を運ぶとき、草履の扱いはちょっと悩ましいですよね。鼻緒がつぶれたら困るし、箱に入れれば安全だけどかさばるし。
そこで!草履袋とブヒブヒの出番です。

この草履袋、外側は木綿で内側はナイロンの生地。土などで汚れてもささっと拭けますね。2枚の生地の間にはうすい綿が入っています。草履をやさしく守ってくれそうです。真ん中に仕切りがあるから右左別々に入れられます。
それから草履キーパー、通称ブヒブヒ。足の代わりに履かせておけば、少しくらいむぎゅう、っとされても大丈夫なわけです。鼻緒にヘンな跡がつくことはありません。
たいへん美しくて、機能性ばっちり。なんて優れものなのでしょう。

でもってこれは、手持ちのバティックの生地でもって、奈良にお住まいのSさんに作ってもらいました。小森袋物店の籠巾着と半分おそろい(このとき持っていたなあ。もう5年半前)。

草履袋とブヒブヒ、関西を中心に静かに増殖中なのですが、私も!私も!という方、きっとたくさん居るに違いない。葉山アート市に出したらいいのにって強力プッシュ中です。ここに表明して、さらに背中を押してみよう(笑)。

2009.2.9 [月] トイグヮーは外

わーなるほど、鳥は外
内地で仕立てた私の久米島は——。

箪笥から出してみれば、あれれ外へも内へも。
面白いですね。どっちでも大丈夫だ(笑)。

2009.2.8 [日] 「がちまい家」

かつて「がちまい家」という焼き菓子のお店が西荻窪にあったという。私は行ったことがないし知らなかったのだけど、たまたま京都の珈琲店・カフェ工船で期間限定のおやつがあるときいて、ココアのショートブレッドをひとついただきました。これががちまい家さんの作ったお菓子。おいしかったです。とても。

店主の謝花さんは、自分たちの体調を整えるためにマクロビな食事をするようになり、お店にもなり。けれど次第にどんどん忙しくなって体調をくずしてしまい、がちまい家は閉店。故郷の沖縄へ帰ることにしたのだそうです。糸満にお住まいとのこと(あれ、糸満といえば)。そしてそれから数年が経ち、お店のレシピが一冊の本になったのですって。

『がちまい家のオーガニックな焼き菓子』/謝花三千代著/エンターブレイン
とてもいい本です。
レシピだけでなく、考え方や思いがしっかりと伝わってきます。

2009.2.7 [土] 春近し

しばらく横浜にいて京都に戻り畑へゆけば、いろいろだいぶ大きくなっているような。節分が過ぎると陽ざしが変わるというけれど、本当にそうなんだな。植物はすごい。

畑の大家さんが、ふきのとうを取りにいくけど要るか、おばちゃんはふき味噌にするよ、と。どこへ採りにゆくのだろうと思いながらついて行ったら、ある一角が蕗畑でした。小さめのをいくつか貰って、全部で10個ほど。晩ごはんは、抜いて帰った大根をふろふきにして、ふき味噌と一緒に。秋にはむかごご飯を教えてもらった。また新たな料理がひとつ。

2009.2.6 [金] こたつカフェ

自転車散歩ルートをロケハン中、大徳寺ちかくに新しいカフェを知る。畳の部屋には、写真のとおり火鉢や炬燵も。珈琲が美味しい。プラス100円でマグカップでたっぷり出してくれるのもいい。

最近私も火鉢を使いはじめ、ようやく炭の扱いにも慣れてきました。でも先日は鉄瓶に水を入れすぎて沸騰して溢れ出して大変なことになった。しゅんしゅんと平和に湯気が出ている様子はほっとするのだが...。

2009.2.5 [木] 鎌倉散歩

京都に帰る日、両親と鎌倉の浄妙寺へ。
とてもいい寺で、ごはんも食べられるという。
「石窯ガーデンテラス」といって、古い洋館を改装したカフェ&レストラン。高台にあり、とても気持ちがよかったです。季節がよければ花も木々もとってもきれいなのだとか。

お寺の境内は、何本もの紅白の梅が咲いていて、いい香がほわん。足元には福寿草がいくつも。じつは初めてみたのでした。それから節分草というもののお花も。ちいさくて、慎ましい白い花です。

それから鎌倉を少しお散歩。
「なた屋」では喜多川俵二さんの帯を拝見。「みみずく」では古い結城など。「きものサロン花咲」ではおしゃべり。「一世風靡」というところにも。パタゴニア鎌倉店にも。
レザンジュのアーモンドチョコレイトと、高清商店の干物がお土産です。

2009.2.2 [月] ハギレ紙

綺麗な和紙の端切れ紙があるところ、
ひとつは上村紙による楽紙舘本店
もうひとつは米田進栄堂

写真のものは、葉書を2まわりくらい大きくしたサイズ、しっかりとしたきれいな和紙で、厚さにして3〜4センチ、210円。米田進栄堂にて。文庫紙(畳紙)の端切れなのかなあ、と想像しています。

手紙にできるし、お菓子を載せたりしてもいい。
使いようはいろいろ。重宝してます。
千代紙はなかったけど、色は多少はあるかも>かずさん

2009.2.1 [日] 旧暦松の内

葉山・日影茶屋での新年会。
晴れの日。華やかなる日。
ほんとーに楽しかったです。

(photo by くっしーさん)

2009.1.29 [木] おみやげです

トップページの「裁縫特集」に連動して(?)
ニコニコ印のしつけ糸(KW参照)を仕入れてきました。

新年会でお会いするみなさまに京土産です。
先着10名さまにさしあげます!

すぐなくなっちゃうのとさびしいので、宴が始まってから。
そのさい、合言葉が必要です。
ということにしてみました(笑)。

「みんなの縫糸」
「○○○○○○○」

お忘れなく!

2009.1.28 [水] 岩手/愛媛/山口

盛岡の雑誌「てくり」が届く。すごくいい。自分の町に対する誇りと愛着が伝わってくる。一歩離れたところからの視点も、そこにはあるような。

今日新たに聞いたところでは、先日ポン酢にしたダイダイは、単身愛媛にゆきみかん農家になり、根付こうとしている25歳の青年が育てたものだという。

数日前に『海を渡ったブタ〜自立をめざす万葉の島』というドキュメントを観た。山口放送制作のドキュメントで、のちに全国放送されたもの。
北海道の畜産大学を出て北海道で仕事をしていた氏本さんという人が、50代後半になって子豚2頭を連れて故郷の祝島に帰る。“限界集落”と表現される島で、いやそうじゃないんだって、がんばっている。
ブログを拝読するに、豚の赤ちゃんが昨日新たに生まれたよう。涙がでるほど、かわいい。
離れた土地のひとびとの暮らしを身近に感じるここ数日です。

2009.1.27 [火] 天気予報

そろそろ日曜日のお天気が気になり始める。
日本気象協会、葉山町の天気によると、晴時々曇。
信頼度はBで、確度がやや高い予報、とある。
信頼度って面白いなあ。なるほどう。

2009.1.26 [月] やるなあ

あるカフェでのこと。
お手洗いに入ったら、広々した空間に、ほのかにとてもいい香り。水を溜めるタンクの上は、水が流れているのではなく、閉じてあるタイプ。そこに資生堂石鹸が置いてありました。
クラシックなこの石鹸、すばらしい香りを発するのだなあと関心。今度買ってみようと思う。

それからしばらくしてそのカフェを再訪。同じようにその香りにほんわりといい気持ちになる。でもまてよ、石鹸の香りって、そんなに長く続かないものなのに...。
石鹸を手にとってくんくんとしてみると、あれ、この香りと違う(笑)。ではこの香りは一体どこから。香りの元を探してみたら、見えないところに隠して置いてあったのは、エスケー化学の消臭剤でした。

消臭剤、にくきもの。
美味しいものを食べているとき、ふいにお手洗いのドアが開きあの化学的なにおいが届くとすごくがっかりする。途端にごはんが美味しくなくなる。

しかしこの消臭剤は、色も形もごくごくシンプルで、香りもすごくよい。遅ればせながらこういう消臭剤も進化しているのだなあ、と思う。そして彼らの(カフェの)演出もこころにくい。寺町今出川下ル、THE GREENというお店です。自家製ソーセージのランチが美味しい。

ちなみにこの消臭剤、エスケー化学のサイトを探しても見つからず。おかしいなあといろいろ検索していたら、どうやらアスクルの限定品みたいでした。そうかアスクルか。

2009.1.24 [土] 寒い夜の楽しい晩餐

寒い日です。夜はちょっと賑やかに、おうちでお鍋。

本日は「ためしてガッテン」の大根おろし特集でやっていた「みぞれ豚しゃぶ」でした。
大根おろし1本分をお鍋に入れてわかして、豚ばらをしゃぶしゃぶ。たれは昨日はじめて仕込んだダイダイのポン酢に、ごま油をちょびっと加えて、小口切りの葱も一緒に。これがとってもおいしい。締めはお蕎麦、胡椒がミソ。我が家では鍋界の大型新人現る!と大好評です。ぜひお試しあれ。
http://www3.nhk.or.jp/...

ポン酢はこのレシピで。醤油:果汁:みりんの割合は5:5:1.5、それに昆布と鰹節を合わせて、1日おいただけ。すごく簡単で、すごくおいしい。香りも最高。ポン酢はこれまで買うものだったけど、作るに限る!と改心しました。ダイダイを分けてくれた友に感謝。

2009.1.18 [日] 理想の日めくり

昨年につづいて、厄除けの立木観音へ。二度目となれば、700余段の石段もそれなりに調子よく登りました。

茶屋ではこんな日めくりカレンダーを発見。日めくりが好きで毎年カレンダー会社の友人から売れ残りを貰うのがここ数年の常となっており、今年もそろそろかなーと期待していたり(笑)。しかし今日みつけた日めくりカレンダーは素晴らしくグッドデザイン。これを使いたい。
裏をみたり、最後のページを見てみたり、メーカー名が書かれていないかチェックしたけれど、全く何の手がかりもなく。う〜ん、見つけられるかなあ...。

2009.1.16 [金] 絽刺し

「盛り上げ力」について、もうひとつ。
着物や帯ばかりでなく、小物も大事。特に数奇屋袋は普段のお稽古で使っているものはそぐわないですよ、と仕事・お茶・着物の先輩である植田さんからアドバイスをもらい、奥からごそごそと取り出したのが、頂きものの小さなポーチ。

これは知り合いから、貴重なものだよ、今ではほとんど作られていない刺繍なんだから、ときいていた。これが刺繍?とちょっと不思議な思いだった。半分信じてなかった。
だいぶ古いものようで、欧米への輸出向けに作られていたものかもしれない。桐箱に英語で説明書きがあったから。そこにはEvening Purseとあった。いわゆる数奇屋袋の形ではないけれど、ちょうど懐紙や袱紗がきれいに入る。ということでこれを持っていきました。

近くに座っていた方から褒めてもらって、それはたぶん絽刺しというものだと思うと教えられた。はじめてきく名前。ぐぐってみたら、あら灯台下暗し。りりぃさんのKWから以下引用。

遠く飛鳥、奈良時代にはじまり、江戸時代には京都の公家をはじめ上流の女子の間に趣味として流行した絽刺。専用の絽絹地(着物の絽とはまったく別物)に同じ絹の金・銀・色糸等で、織目の孔を一目ずつ拾って刺し、模様、文様、文字などを表す刺繍で、格調高い日本独自の伝統工芸です。奈良の東大寺に奈良時代の敷物の一部が遺されていると聞いております。

う〜ん。興味津々。すごく素敵なのですよ。
そしてまた、京都に絽刺しの工房があることも知る。「絽刺しの一日体験」なんてこともされている。これはゆかねばなるまい。興味のあるかた、ご一緒しましょう。

2009.1.16 [金] 松本のおやつ

おきな堂のシナモンクッキー、メモメモ。
マサムラの天守石垣サブレもお気に入りです。
松本ではないけど、木曽福島の木曽路の味アーモンドクッキークッキーも好き。
あー食べたくなってきた...。

2009.1.14 [水] 迷いいくつか

先日の稽古始め、道行を初おろし。
自分で誂えたものは長い羽織一枚しかなく、これまで冬はたいへん困っていたから、ようやく、ついに、着地です。
長らくコートにするか道行にするか、道行ならばどの衿の形に?ぐずぐずと迷っており、それがまた二の足を踏んでいた原因でもありました。
そして最終的には、道行衿の変形バージョン(森田空美さんがよくこの形にされていますね)になりました。色はこれまた悩んだすえに黒。肩裏もまた悩んだすえにぼかし。結局無難ラインなのか(笑)。
でもね、生地がとてもよいのですよ。地紋プラスふくれ織、という雰囲気の複雑な織の布。早速お気に入りです。
(そういえば今思い出した。モーリーさん、雨コートのキーワードっ。いつまでもお待ちしております!)

初稽古の着物についてもけっこう迷っていました。初釜ではなく稽古始めということだったから、色無地にしようと前の晩に決めたのだけど(この組合わせに)、着てみたら地味に感じて付下訪問着に着替えることに。つまりは「盛り上げ力」((C)植田さん)が感じられなかった。でも結果的にはどっちでもあり。いろいろと、悩ましい。

--
ありがとう!>モーリーさん

もうひとつ長らく悩んでいた雨コート、ただいま仕立てていただいている最中。
そろそろ仮縫いかな。楽しみ…。
これでようやく雨の日でも着物が着れるようになる。

2009.1.11 [日] 稽古始め

大徳寺の境内はほんのりと雪化粧。わが家と緯度はまったく変わらないんだけどな、いやむしろ少し南だ。たぶん200メートルほど。流れている空気が違うとはいつも感じるところだけど、どうも気温も違うみたい。

はじめて参加した初稽古。先生の点ててくれた濃茶は本当に美味しくて、すばらしくて。おいしいお茶を、食事をお酒を時間をシェアして、新年のご挨拶。いいな。いいな。こういうの。まわりは朗らかな顔ばかり。幸せな気持ちに満たされる一日でした。

2009.1.7 [水] うしどし

さあさあ。なんといっても今年は丑年。
元旦に読んだ「翼の王国」干支占いでは
今年はジャンプ、大いなる飛躍の年となるであろうとの予告です。
うむ!もりもり行きましょう。

2009.1.3 [土] 三が日

三が日は京都から東京へ、東京から横浜へ。

元旦のお雑煮は白味噌と丸餅、大根、金時人参。山盛り。
二日は鶏の入ったお澄まし。焼いたお餅、蒲鉾や三つ葉など。関東風。
三日は蛤の入ったお澄まし。焼いたお餅、小松菜や大根入り。オマケは白焼きの穴子です。

写真は白味噌のお雑煮と、三世代坊主めくりの図。
コドモたちは下の句の札には触れもせず、坊主めくり専門。
百人一首もやってみたら?勉強になるよ?と思ったりする。けれどそんなこと誰が言える。わが家の百人一首といったら、取り札は綺麗なまま、読み札のほうは角がこすれて、中の厚紙が見えちゃってるよ。
かくして世代は引き継がれてゆく...。世代間連鎖だ。

2009.1.1 [木] 元旦

新年あけましておめでとうございます。
2009年もどうぞよろしくお願いします。

元旦は京都から東京へ移動。
冬の京都は基本は曇天。朝は晴れだと思ったら、どんより曇って時雨れて曇ってまた晴れたり。とにかくころころ変わって忙しい。
東京に着いたら空には雲ひとつない、まさに快晴。太平洋側はすごい。こんなに違うものかと思う。

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