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2003.2.28 [金] 0:22 am

今日もまた足袋作りに励んでいたらこんな時間になってしまった。でも楽しー。

今日の仕事は座ってするものだけだったので着物で一日過ごしてみた。
夕方、近所へ車を運転したが、着物で運転ってまだちょっと慣れない。
特に足元。
草履だとうっかり脱げてブレーキの下にでも入り込んでしまったら恐ろしいことになるので、しかたなく運転中はいつもの革靴に履き替え、降りてどこかへ行く時には草履を履くことにしている。しかし、私の運転する車はワンボックスカーなので、運転席の足元が狭い上に、椅子が高いので脱ぎ履きがしづらい。ちょっとのことなら面倒くさいからと、革靴のまま外へでたが、随分マヌケな格好だ。
加えて、座席のふくらはぎが当たる部分があまりキレイではないので、着物の裾を汚しそう。
乗り降りも、えいやっと足を上げてでないと出来ないので、裾が乱れる。かっこよくささっと乗って、きゅっと発車して、ぴたっと止まったら、ぱっと降りてすたすた、てな具合になれたらいいんだけどなあ。

2003.2.26 [水] 9:46 pm

今日は仕事をしたんだかしないんだか、だらだらと過ごした。夕方から着物に着替えてみた。例の赤い矢絣のウール着物と、博多の半巾帯。ウールや半巾って気軽に着られるから、結局いつもこればっかりになってしまうなあ。

今週末に、平和島であるという骨董市に友達と行く予定。楽しみだなあ。また何か面白いものがあるといいが。
週末といえばもう3月か。木綿の単って一年中着てよいと言われたことあるけど、真冬には寒そうなのでひかえていた。でも3月となればもう(れっきとした?)春なので、着ててもそんなにおかしくないんじゃなかろうか。どうなんだろう?どっかのホームページで3月からもうOKのようなこと読んだ記憶がかすかにあるけど。もしOKなら、着られる着物の巾が広がり、嬉しい。

2003.2.25 [火] 7:40 pm

今日は車に長いこと乗っていたので具合が悪くなった。うえっぷ。

昨夜、またしても足袋作りに挑戦した。これで二足目なので大分要領がよくなり、以前よりも手早く作れるようになったが、まず作った右足はやはりあまり格好よくいかなかった。指の辺りがひっつれて、反り返ったようになってしまうのだ。前回もこれが悩みの種だったのだが、左足を作る時に、今度は指の周りの表地のいせ込みをもっと多くしてみたところ、これがまさにうまくいき、みごとにつれがなくいなった。しかし一方で、以前はうまくいっていた踵のフィット感がなくなり、市販の物のようにぶかぶかしてしまった。こっちが引っ込めばあっちが出っ張る、という具合か。まだまだ難しいなあ。で、今から調子に乗ってまた作っちゃおうっと。

2003.2.24 [月] 5:14 pm

今朝から雨交じりの雪が降り、今日一日降っていた。今は細かい雪になり、そういえば細雪っていうのはこういうののことをいうのかな?と思い、映画「細雪」のことを思い出し、キーワードにしました。

着物の出ている映画っていったらそりゃもうきりがないけど、「細雪」にはこれでもかってくらいとっかえひっかえ着物が出てくる。主人公は美しい女性が4人も、しかも年齢も性格も違うため、それぞれの着こなしを楽しめる。原作を読んでないのでそっちの方でどうだかは分からないが、映画の方ではこれ見よがしに着物が登場する。
本家を継いだ長女の岸恵子が脱いだ羽織の裏には、朱色に家紋が白で大きく背中いっぱいに抜いて染められているのがじーっと写っていたり、三女の吉永小百合の見合いに付き添う次女の佐久間良子が着ていくものをあれでもないこれでもないと、岸恵子とともに広げて迷うシーンがあったりと、着物のための映画じゃないの?って気もするくらい。

そういえば、こないだ観た「レッド・ドラゴン」のレイフ・ファインズが劇中で部屋着として単着物か(綿なしの)温泉の丹前みたいなのを着ているシーンがあった。紺色の紬みたいなの。でもあれ、左前で着ていたなあ。アメリカ映画に時々、着物をガウンみたいにして来ている人が出てくるけど、大抵が左前のような気がするんだけど気のせいか?そういう着方があちゃらでは自然なのかしら。ふと思い出したところでは「マルホランド・ドライブ」の主人公の伯母さん家の管理人の女性がやはり派手な小紋かなんかを、左前で着ていたような。まあどうでもいいけど。

2003.2.23 [日] 10:56 pm

今日は映画「ディレイルド 暴走超特急」を観た。ジャン・クロード・ヴァンダムは久しぶりだなあ。ちょっと老けたか。上映開始時間にぎりぎりで駆け込むのは着物ではちょっときつかった。でもこんな映画にダッシュしちゃうなんてなー。楽しかったけど。

新宿伊勢丹の呉服売場で、帯結びのバリエーションの講習をやっていた。かなりの人だかりができ、若い人も結構多かった。講師の先生は、「美しいキモノ」やNHKなどの着付けをなさっているそうだが、そういう時も、ご自分の着付けも、衿芯にはそのへんの余った紙を使うことが多いという。チラシでもなんでもいいそうだ。適度に張りがありやわらかい、ということのようだ。今度試してみよう。

となりの売り場では、「大きもの市」が開かれ、新品反物のバーゲンや、アンティーク着物のコーナー、小物、草履コーナーなどがあった。昨日、大丸の着物市にも行ったが、今ごろってそういう着物の売り出し時期なのかしら。

今日の装いは昨日に引き続き、ウールの赤とベージュの矢絣着物+博多の半巾(先週と同じく)+ベージュ地に小花の羽織(先週と同じく)+でかいショールをマフラーとして。

2003.2.22 [土] 10:40 pm ペイント帯

で、今日は調子に乗って3本立て。
も一つ、変なもんをみたのだ。やはりアンティークモールで、地模様などのない黒しゅすの帯に、油絵の具だかアクリル絵の具だか、とにかく厚塗りの絵の具で直に絵がかかれたものがあった。それも2本。
1本はあじさいの花が描かれていた。
もう1本は藤の花とその下にかわせみだか、のぐちゲラだか、くちばしの長い鳥が描かれていた。
どちらも絵の具がとにかく厚塗りで、特にあじさいの方は、触ると絵の具がぽろぽろとれそうな、ごつごつでこぼこした感じがするほどだった。面白いとは思うけど、でもこれってちょっと・・・。

で、思い出したんだが、「幸田文の箪笥の引き出し」だったかに、昔、着物の裾に絵の具を使って自分で絵を描くのが流行ったとか何とか、幸田文も自分で絵を描いたとか何とか、そういう話が載っていた。これらの帯も、そういう流れで出来たものなのかな。当時としてはモダンで流行に乗った帯だったのかも。
ただしこれらの帯、見たところ結んだ跡はないようで、生地の状態はすごくいい。絵を描いたものの実際には使わなかったのかも。今これを使うのもなかなか個性的ではあるけれど、なんか扱いが難しそう。なにしろ絵の具がぽろぽろとれてきそうなので、気軽には締められないなあ。

2003.2.22 [土] 10:24 pm 紋付きの丹前 、再び

この日はこの後、銀座アンティークモールにも行った。
ここでもまた変なもんを見てしまった。
以前に鎌倉の「はなぐるま」五つ紋付きの男性用丹前を見たが、これの女性版があったのだ。しかも、鎌倉のが紋付きといっても実際には石持ちが白いままだったのに対し、こちらの銀座のはちゃんと紋が五つ入れられ、使い込んだ状態だった。
これってどういうことだろう?
綿入りの紋付きを着てたってこと?
どんなシチュエーションで?
やっぱりあれかね、極寒の中での結婚式とか?
北国ではこういうのもアリだったのかな?

この着物は、ブルーグレーの地色の五つ紋付きで、裾模様と言えるものは殆どない。というか表地には模様はない。共八掛けになっており、表と同じ生地が八掛けになっているのだが、その八掛けの裾の部分に、小さな梅の花がちまちまと描かれている。表から見ると、裾のフキの部分が5�oくらい見え、そのフキに裏からの梅がわずかにのぞいている、という程度だ。裾模様といえなくはないけど、でも地味ー。別冊太陽によれば、明治の始め頃の着物には裾の模様がかなり少なく、後ろ裾には模様を書かないものもあったとかいうことだが、これもその頃の物なのかな。気になるー。気になることだらけ。こういう時、昨日のご老人のような博士がいてくれるといいんだけどなー。

この着物は確か10800円也。オモシロ半分に買うには、私にはちょっと高い。

2003.2.22 [土] 9:47 pm かさね着物の下の着物、の正体

今日は映画「ストーカー」を観た。うううう・・・・悲しい映画だった。

先週見かけてから気になって仕方がなかった、例のかさね着物の下に着る着物らしきもの、をやはり購入すべく、再びあの店に行った。「西荻倶楽部」という骨董屋で、商品の多くは茶碗や櫛笄といったところだが、端布と、古い着物も少々置いている。
2枚、3枚と重ねて着るというセット着物の、下に着るものと作りのよく似た、裾と衿下、袖口だけに表と同じ(らしい)布を接いだ着物が、3000円特価コーナーに一枚だけあったのだ。しかし、雑誌などで見ていたものと違い、裾などの生地がものすごーく地味な織の布だったので、なんか変だなあ、と思っていた。

で、これを再度見て、正体が分かりました。つまりこれは男物の襦袢でした。先週は気付かなかったが、女物なら振りがあるところが縫い塞がっており、人形(というのかな?)になっているのだ。繰越もなく、身八つ口もない。なあーんだ、そういうことか。
おりよく店内にいたお客が、実は昔は室町で呉服屋を営んでいたとかいう男性で、この方がいろいろと教えて下さった。店番をしていた人もよくわからない、というこの着物をみて話して下さったのは、
まずこれは男物であること、
昔は襦袢でも着物と同じく本仕立てにしたものもあったこと、
それも袷の時期には袷の襦袢が一般的だったこと、
裾や衿下などに違う布が使われているのは、生地のやりくりのためだろう、
しつけ糸があちこちに残っているのは、昔は遊び人の男性の中にはしつけをわざととらずに色町に出掛ける人もいたので、その為かもしれない、
これらからみて、おそらく大正の終わりから昭和に掛けてのものだろう、
ものもいいし、奥さん、これは3000円ならお買い得ですぞ、云々・・・・。
ということだった。
(奥さん、というのは私のことか?と一瞬きょとんとしたが、どうもそうらしい。ほんの数ヶ月前までは20代だったのに・・・。)

男物だろうかなんだろうが、とにかく気に入っていたので買ってしまったが、家に帰ってよく見てみると、更にいろいろ発見をした。
あの男性が言っていたように、やはり裾周り等の布は他で一度使っていたものを再利用したらしく、解いた跡があちこちにあった。この部分は赤・黒・白糸を細かくVの字に織り出した、強いて言えば大島みたいな生地で、張りがあって滑りがよい。所々にほつれた部分があるが、全体に状態がよい。
身頃の部分は、ブルーグレーの地色にこげ茶・白・青などで八重桜を一面に散らした小紋で、羽裏のような薄くてこれも滑りのよい平織りの布だ。こちらにも直した跡がみられ、裄を出したり、生地の弱った箇所に刺し子のような補強をしてある。
裏地は紺、すべて絹で、袷だというのに大変軽く、裾裁きもよい。

遊び人、ということだけど、そういう人でも着物を使いまわしたり直したり、なんてことしたんだなあ。これを着ていたのはどんな人だったのか。自分で直した筈はないから、奥さんとか姉やとか、またはプロにさせていたのかなあ。よそで遊んでるような人が家族に着物直させて、なんだかなあ。

というわけで、拍子抜けな結果だったけど、思わぬご親切でなかなか面白いお話を聞けた。
これ、なんとかして私が使えないものかなあ。

2003.2.20 [木] 10:53 pm 左足の足袋つくり

昨日の続きで今日は左の足袋を作った。
が、昨日あんなにうまく一発でできたというのに、今日の左足はうまくいかなかった。
一応形にはなったのだが、指のところがひんめくれたようになって格好悪い。変な皺もたくさんよる。こうしてみると、昨日の右足はまさにビギナーズラックで、かなり上手く出来ていたのだなあと我ながら感心したりして。
右足には殆ど皺がなく、正に私のもう一枚の皮膚、ってくらいなフィット感があるのに、
左足のこのぶかぶか感と突っ張り感の混在した履き心地はなに?
まあ、柄のうるさい生地なので、少々の皺なら目立たないし、試しに草履を履いてみたら、更に気にならなくなったが、しかし、右足があんまりキレイなもんだから、足をそろえていると左のカッコ悪さが余計に際立つ。これは、外へ出る時には足を極力そろえない様に常に仁王立ちになっているほうがいいのかも。座る時にも足を組んで、右足が前にくるようにするとか。どっちにしてもあんまり行儀よくないなあ。

私の足の特徴にあわせて、型紙を少しいじった方がよさそうなのだが、変な方向にはしっている皺なんかは、どういじったら消えてくれるのか、皆目検討がつかない。型紙よりも甲を高めに作ってみた結果、これはうまくフィットしたのだが、親指と人差指の間から土踏まずにむかって出来る皺をどうやったらとれるのか、よくわからん。

着物縫うよりも短時間で出来るけど、仕上がり具合をごまかしにくいという点では足袋の方が難しいかもしれない。まあ着物の方だってかなりいい加減で、ごまかしきれないようなミスも沢山あるけど。

まあしかしこれでがっくりしないで、次なる作品に取り掛かるとしよう。

2003.2.20 [木] 0:49 am 誂え足袋!!!!

夕飯の後ずっと、先日「雅矢」さんから送ってもらった型紙で足袋を作っていた。そして、遂に完成!!!嬉しい!!ウレシすぎる!!しかも、私の足にあわせて多少形を直したために、正にジャストフィット!こんなに足にぴったりくる足袋は履いたことないよ!ああこれぞ「誂え足袋」!!

ただし、右足だけ。

左足はまだ作っていない。明日作るとしよう。
確かに難しいけど、なれればなんとかなりそう。
試作品第一号は、青・紫・紺などの小さな矢絣のプリント木綿を表地に、黄土色の無地木綿を裏地に、使ってみた。
柄足袋をまだ一足も持っていなかったので前から憧れていたのだが、ついに!!手に入った!しかも自作で。

市販の足袋だと、どういうわけか踵の辺りがだぶついて、こはぜが外れてくることすらあったが、これだとうまくいく。人差指から小指に掛けての部分が余って、足が足袋の中で泳いでしまうこともあったが、そういうこともない。

しかし、今後はまだまだ型紙を改善せねばなるまい。私の足は幅広なので、特に外反母趾気味だし、いまの状態だとあまりにぴったりすぎて、下手すると甲の縫い目が弱ってきそうだ。さらに、これを洗濯して縮みでもしたらきっともう履けなくなるだろう。いろいろと改良の余地がある。

でもでも、今から幸せな気分で布団に入ることが出来るよ。
いやーよかった。

2003.2.19 [水] 1:06 pm

例のやりくりお召が、昨夜ほぼ完成した。嬉しい。元々、ピンク地に赤の小花模様だったものを、生地を裏返して赤地にピンクの小花模様としたので、いい年して赤い着物かよ、と作りながらも実は少し心配だったのだが、着てみれば全然問題なし。地味でうすい顔立ちの私には、そういえば濃い色の方が似合うんだった。

袷だったものを単にするのは無理があるかなあとも思うけど、お召という生地がわりと厚手でしっかりしているので、ちりめんとはまた違う重量感というか安定感があり、大して気にならなかった。そりゃ本当は袷に出来ればいいんだけど、単しか縫えないからねー。和裁教室へ行ってみようとも思うけど、なかなか時間の都合がつかない。
もとじで買うようないい着物はプロにお任せするとしても、古着屋さんで手に入れたものくらいなら自分で直せたらいいなあ。

2003.2.18 [火] 6:49 pm 古着の前の持ち主

昨夜、しなければならないことリストに入っている、やり繰りお召を縫う、というのの続きをした。何とか衿まで付けた。今日は袖を縫って、出来れば完成させてしまいたい。

このお召は私の無謀な洗濯のために洗張りに出してあったが、こうして解いてみて初めて、以前に既に何回か仕立て直しをしていたことが、残っている何本かの縫い跡でわかった。身頃では分からなかったが、袖には私が手に入れるよりも前に少なくとも2回、いじった跡があった。

古い方から見ると、まずこの袖はもっと長かったらしい。それを切って今の長さになったようだ。袖口下と振りの縫い跡が袖底で繋がっておらず、ぶつんと裁ち落とされている。こうしてみると確かにアンティークにしては袖が短い。

更に、私が手に入れた状態でついていた袖丸みと反対側に、別の袖丸みの縫い跡があった。つまり袖をひっくり返して、袖口だったところを袖付けにしたのだ。よく見ると、以前の袖丸みの部分はかなり擦り切れ、布が破れかけている。これ以上傷まない様にとひっくり返して付け替えたのだろう。

古い着物にはこのように前の持ち主の印が何か残されていて、それがまた楽しい。特に袷のものを解いたりすると、一見分からなかったやりくりの跡が見つかったりして、想像力を書き立てられる。
この場合だと、袖付けを逆に変えた理由は傷みをカバーするためであると思われるが、では何故長かった袖を切ったのか?
お召小紋なので振り袖だったってことはないだろうけど、元はどれくらい長かったのか?
切り落とした布は何に使ったのか?
これらのやりくりは誰がやったのか?仕立て屋さんに出したのか、一家の主婦が誰かのお下がりを自分で直したのか?
全体にかなり黄ばみ・色焼け・シミがあったので長いこと繰り返し使ったのだろうか?
それでも捨てなかったのはよほど気に入っていたからなのか?
八掛けが薄いピンク、胴裏が紅絹なので、若い娘か奥さんが着ていたのか?
などなどなど・・・。

で、ここまで大事にやりくりしていた着物だもの、私も大切に着物として活かしてやりたいじゃん、という思いにかられるわけ。

2003.2.17 [月] 1:02 pm かさね着物の下の着物

そういえば、昨日お召を買った古着屋さんには面白いものがあった。
こないだから気になっている襲着物の、なんと下の着物があったのだ。それも、3枚とか2枚とかの襲をセットで、というのではなく、下に着るのが一枚だけ。なんて中途半端なのか。
しかもよくわからないことには、一番上に着る着物と同じ柄であろうと思われる裾模様の部分が、ものすごーく地味。大島かなんかの細かい織り模様(しかもこげ茶)で、絵羽にも柄にもなってないような生地が使われている。例によって、身頃などの部分と、衿下・裾・袖口などは違う布になって接ぎ合わせてあるのだが、隠れていて見えない身頃などの部分は、ブルーグレーのお花が規則正しく型染めされ、これも派手ではないけど裾なんかに比べればまだかわいらしい。
こういう襲の着物は染めの絵羽になってるものだとばかり思っていたが、この場合は表はどんな着物なんだろう。大島とか、織りの着物でも襲ってあるの?それとも表の柄に関係なく、こういうのを下に着ることもあるのかな?

これが長襦袢でないことは一応確かめた。ちゃんと衽があり、竪衿はない。裾周りなどが違う布で接ぎ合わせてあること以外は普通の着物と同じだ。しかも袷。
お店の人に尋ねたら、やはり襲用のものだというが、今だったらこれを長襦袢代りにきても面白い、とのこと。

これが3000円だったので、話の種に買うべきか、と迷ったがとりあえずやめといた。でも今になって欲しくなってきちゃったなあ。来週もういちど行こうかなあ。まだ誰も買っていなければいいなあ。

2003.2.16 [日] 11:02 pm

今日も映画2本連続鑑賞をしようと思ったが時間がなく出来ず。「レッドドラゴン」のみになった。

今朝から雨が降り、昨日雨支度をせずに妹のところに泊まったので、外に出るのはおっかなびっくりの状態だった。今日は昨日に引き続き、青緑色の銘仙に、ベージュ地に小花の散った羽織、博多の半巾、というかっこう。雨ゴートはなく、小さな三つ折り傘のみで、しかも駅から中途半端に離れた友達の家に、先週借りた傘を返しに歩かなければならない。はっきりいって私の傘よりも友達の傘の方が大きく使い勝手がいいので、そっちを使いたいくらいだった。しかもバスはなかなか来ず、吹き降りになるし、道には迷うしで、かなり散々だった。羽織はちりめんに染めなので、濡れて縮んだり色落ちしたら嫌だなあと思っていたが、案外何事もなく無事だった。一方で、昔は丈夫な普段着としてならした銘仙のはずだが、こちらは褄先に雨がかかり、そこが多少縮んだようにガサガサとした手触りになり、色も何となく黒ずんでしまった。八掛けも少し濡れたために、水のシミのようなものができた。どちらも着てしまえば大して気にならない程度だが、雨を甘く見てはいけないと、改めて反省しました。

友達の家にさっさと行けばいいのに、久しぶりに来たこの辺りに骨董や布のお店が増えており、その内の一つに入ってさっそくお召を一着買ってしまった・・・。白地に赤で、流水のような石畳のような、変な網目のような模様が織り出してある。珍しく裄も長けも十分あって、アンティークにしては着易いものだ。3000円也。妹のところからも近いのでまた行ってしまいそう・・・。

2003.2.15 [土] 10:49 pm

今日は久しぶりに映画2本連続鑑賞、をした。
マリオンで「ボーン・アイデンティティー」→「戦場のピアニスト」を観た。夜映画を見ると、多くの飲食店ではもうラストオーダーを終っている時間になってしまい、食事処に難儀する。でも今日のイタリアンのお店はまだまだ余裕で開いていたので助かった。高かったけど。

映画の前に「松本糸舗」に行った。ここは前に着物友達とした銀座ツアーの時に一度立ち寄っていた。渡文の八寸帯がどれもかわいくて、ううう欲しい、となったが無事に出て来た。「松本糸舗」は並木通りにあるが、その隣の通りにある「むらた」のウインドーも眺めた。ここはバティックなどの外国の古い生地を使って帯を作る、やはり個性的なお店。ここも銀座ツアーで訪れ、いろいろ見させてもらったことがある。そのまま晴海通りへ向けて歩いていたら、「銀座 夏野」というお箸屋さんがあった。キレイなお箸や箸置きなどが沢山あるお店だ。九谷焼かなんかの箸置き1個1000円也、というのもあったが、それがとてもキレイなので帯留めにしたらすごくいいんじゃなかろうか。次の機会には買っちゃうかも。ここで若狭塗り、とかいう貝殻入りの塗り物のお箸400円を一膳買ってみた。何にするかというと、子供用の小さいものなので、簪に出来ないか、と思ったのだ。で、今、頭にぶっさしてます。髪が少し伸びて、わずかに髷が結えるようになったのが嬉しく、括ったところに箸をぐさ、と差して髪をとめてます。

2003.2.14 [金] 9:46 pm

今日は人手が足りず、仕事が大変だった。しかも肉体労働あり。1.2tも運んでしまった。

キーワードの片貝木綿を見ていたら、またしても欲しくなってしまった。しかも、私が以前買った藍染め鰹ジマとそっくり同じ反物が5000円も安く、さらに湯通しも1000円安く載っている。ががーん。その上、他のサイトで目を付けていたのと同じ反物も載っているし、木綿の絞りなんていうそそるものもあるしで、本当に何か買ってしまいそうだ。ここんとこ、というか着物を着るようになってから、以前よりも出費のペースが断然速くなっている。まさに物欲の虜、「ファイトクラブ」のタイラー・ダーテンに怒られそうだ。

夕方、銀座もとじからお電話を頂いた。2/28〜3/5に沖縄の紅型展をするという。「きものサロン 春号」にも載せているとかで、これはますます行くと危険なことになりそうだ。でも見に行きたい。友達ももとじに行ってみたいといっているし、きっと行っちゃうんだろうなあ。そしてこないだの帯みたいに欲しくなっちゃって買っちゃうんだろうなあ。目の保養、とはいうけれど、目の毒、でもあるからなあ。こまったなあ。どうしようかなあ。でも行きたいなあ。

2003.2.14 [金] 0:22 am

例のやりくりお召の続きを少し縫った。あとは衿と袖を付ければOKだ。

ゴールデンウィークにはどこか旅行に行きたい。目下、トルコが第一候補だが、当たり前だけどこういう時期はやたらに飛行機代が高い。飛行機だけで20万じゃ、これで着物が買えちゃうじゃないのさ。ヨーロッパも軒並み高い。近場のアジアだって案外高い。何故か毎年シンガポール、マレーシアは比較的安い。マレー半島縦断旅行、というのもいいな。帯になりそうな布を探すのも楽しそう。

ビデオで「キューティー・ブロンド」を観た。TSUTAYAで半額セールだったので他にも借りて来たが、早いとこ観てしまわないと。明日は「キートンの蒸気船」だ。楽しみ。

2003.2.12 [水] 8:33 pm 足袋の手作り

キーワードにもなっている「きものわっしょい」に、足袋を自作したという話があった。私も作ってみたくなり、ここで紹介されていた「雅矢」さん
http://homepage2.nifty.com/...
に足袋の型紙を分けてもらうべく手紙を出していたが、今日、お返事があり、型紙を手に入れることが出来た。23cm用だが、型紙だけ見るとなんだか随分でかい。それに思ったより難しそう。

自分で足袋が作れると知った時は、別珍で作ったり、柄足袋にしたり、甲の接ぎ目を境に違う布を接ぎあわせてもいいな、とか友達のプレゼントに誂えてあげてもいいな、とかなんとか、かなり大風呂敷をひろげ、しばし妄想の世界を楽しんでいたものだったが、本当にそんなこと出来るのか?かなり不安。底に使おうと、妹が捨てたジーパンの裾の布をとっておいたり、一時はかなりやる気満々だったが、説明書きを見ているうちにだんだん面倒くさくなって来た。

以前作った、しなければならないことリスト、のうち、「ハリー・ポッターを読む」は昨日済ませた。他に「作りかけの半纏を完成させる」も済んでいる。しかしその後、「虫食いだらけの八掛けを交換する」と、「会津木綿で半巾帯を作る」が更に加わっており、この上「足袋を作る」をリストのどこに入れたらよいものか。でも仕事以外にこれだけお楽しみが目白押しなのって、嬉しいのかも。

2003.2.11 [火] 8:48 pm

せっかくの休日なので映画でも見ようかと思ったが、結局面倒くさくて出掛けず。それでも一日、ウールの着物と半巾で過ごした。しなければならないことリストの筆頭にあげられている「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」を読み終える、を果たすべく家にこもったままだった。後少しで読み終わる。明日には何とか返したいものだ。

2003.2.9 [日] 8:53 pm

映画「たそがれ清兵衛」を観た。大変面白かった。
宮沢りえの、半襟を多く出した着付けもとても気になった。こういう田舎のお武家さんの娘も、こんなにがばっと半襟を見せて着るんだなあ。昨日の練習会でも、半襟を多く見せる着方はイマイチうまく出来ず、課題となって残っていた。どうやってんだろう。

2003.2.8 [土] 8:42 pm 着付けの練習会

皆さんの梅見会にもぜひ参加したかったのですが、先約があり残念ながら行けませんでした。

今日は、着付け教室からの友達と集まって、久しぶりに帯結びや着付けの練習会をした。
それぞれ自分の着物を持参するか着てくるかして、互いの着物を交換したり、帯や小物の組合わせを工夫したりして、コーディネートを楽しみ、また、自分に案外と似合う色や柄等を発見した。
昼過ぎに集まって、途中、飲み食いしながら練習し、家路に就いたのは何と夜の11時半だった。雨も降って来た。あんまり好きではないが雨ゴートが役に立った。
うーん、私達って勉強熱心だなあ。

2003.2.7 [金] 0:50 pm 着物の洗濯−失敗編

普段は家にこもって仕事をしているのだが、この日は珍しく、というか数年ぶりに外で人に会う仕事をした。この半年ほどに限れば、洋服を着て遠出したのはこれが初めてだ。駅の階段を2段づつかけ上がれる!電車に飛び乗れる!これはこれで楽しかった。しかし仕事の方はなれないことでがっくりと疲れてしまった。やれやれ。

悉皆屋のつづきだが、そこは、ぱりっとしたオフィスビルの一室にあり、応対してくれた人達も制服を着た若い女性と背広姿の若い男性という、イメージしていたものとはちがうところだった。
例の縮んで色移りもした無残なお召と、脇と衿に古いシミのある母の付け下げを持参したのだが、まずお召の方を見て彼・彼女が言うには、これはもうどうにもならない、ということだった。色かけをするにしても、もとの生地に色むらや色焼けがあれば、結局そこだけ違う色に仕上がってしまうという。縮についても打つ手はなく、私の寸法では巾が足りなくて仕立てられないだろう、とのこと。要するに彼らにすればこれは既に着物ではなく、ただの古布でしかないようだった。
付け下げの方でも同じような反応だった。幾つかあるシミはどれも古く、地色も薄い水色なので、きれいにすることはできない、染め直しをするにしても裾の絵に胡粉を使っているため、そこだけ染め残されてしまう、それでも加工したいのなら構わないが、そうすると新品の小紋が作れてしまうくらいの金額がかかる、のだそうだ。

なんだかがっくりきて、というか、こちらで入れ込んでいるほどには相手はこれらの着物を大切には思っていない訳で、そういう温度差があるのは当然なんだけど、ちょっと悲しかった。

で、仕方なくお召は洗張りだけしてもらい、付け下げは他をあたることにして持って帰って来た。他といってもあてはなく、そういえば某大手チェーンで、戦争中に祖母が防空壕でつくった染みを抜いてもらったことがある、という友人の話を思い出し、だめもとでそこへ行ってみた。80%くらいなら落とせるでしょう、という見積もりを出してもらい、1月後、付け下げはきれいになって帰って来た。よかった。やれやれ。

お召の方はというと、自分で蒔いた種だけに意地になり、何としてでも着物という形で日の目を見させてやりたい、とあれこれ考えた挙げ句、縮んだ袖を下前と交換して、自分でもできる単にして作りかえることにした。しかも、紅絹の色移りの他にも全体に色焼けやシミが多いので、生地を裏返して使うことにした。裏はすごくきれいなのだ。裏返すことで、地色と模様の色がひっくり返しになり、赤地にピンクの菊の花の織り出し模様となった。まさに「やりくり」。
仕立てはまだ終っていないが、5月くらいまでには間に合わせ、これを薦めてくれた友人に着て見せようと思っている。ただのぼろ布扱いされたのが悔しく、どうにかして着て見せると燃え上がったせいで、なかなかよい経験が出来た。しかし全ての元凶は私の軽はずみな洗濯から始まったので、これもよい経験として今後に活かさねばならないよ。

2003.2.6 [木] 6:56 pm 着物の洗濯−失敗編

昨日、今日と、肉体労働や汚れ仕事がない一日だったので着物で過ごした。赤とベージュの矢絣のウールに、ピンクの地色に白で博多献上柄のこれもウールの半巾帯。あまりよいコーディネートではないなあ。どちらも新宿の福服で手に入れた。値段は忘れた。

昨日書き掛けてやめた着物の洗濯の話だが、乱暴で無謀なことをしたために、悲惨な結果になってしまった体験談だ。

アンティークモールで友達に似合うとおだてられて買った、ピンクの地色に赤で菊の模様が織り出してあるお召の袷を、ぬるま湯で洗おうとしたのだ。いつも縞だの絣だの、しかも紺だの黒だのに走りがちな私を、たまには新境地を開拓したら?と啓蒙しようとしてくれた友達がみつけてきたものだった。どうかなあ、と思いつつ、若作りしたくもあったので買ってみた。

家で広げてみると全体に薄汚れており、裾も袋がはいってそのままでは着られそうにない。それまでに単ものは何度か自分で洗ってうまくいっていたので、何とかなるさとあまい気持ちで、まずは試しに霧吹きで水をかけ、タオルでふいて色落ちしないか確認した。
この時点では何も問題なかったが、全部いきなり水に浸けるのは何となくはばかられたので、片袖だけ外して裏地ごと洗面器に漬け込んだ。漬け込んだら即、裏の紅絹から赤い水が出、表のお召はぐんぐん縮んだ。
慌てて水を切ったがすでに裏の赤が表に移り、地色のピンクがかなり濃くなっていた。アイロンを掛けて縮んだ表地を伸ばしたが縦横で1cmづつくらいは縮んだままだった。
おまけに、お召独特の細かいしゃりしゃりした凹凸が、アイロンでぺったり押しつぶされてしまい、いやにパリンとした、硬い生地になってしまった。

これでは着るどころではなく、自分一人の手には負えなくなってようやく、どれだけ無謀なことをしたのかを理解した。

とはいえたかだか数千円の古着である。無駄にしてしまったところでどうということはない、以後への教訓となるならば無駄ですらないのかもしれない、などと考えることも出来よう。

そう考えてこの着物のことは諦めよう、とも思ったのだが、着物のことを知り始めてからというもの、昔の人の物を大切にする気持ちや、そのための知恵、はたまた物を作り出すためのご苦労などにも着物の魅力を感じるようになってしまったので、そういう観点からすると、簡単にこれを投げ出すわけにはいかない。多少手間暇掛けても、なんとか着物として復活させられないものか。例えば染め直しや、または染み抜きなどで、色移りした部分をなんとかできないものか。
そういう思いで、まだ行ったことはないけど人に紹介されたある悉皆屋へこれを持ち込むことにした。

2003.2.5 [水] 10:20 pm 着物の洗濯− 失敗編

着物の洗濯をして失敗した経験、について書こうと思ってたんだけど・・・ううう・・・お腹が痛くなったのでまた明日〜

2003.2.3 [月] 7:05 pm きものの洗濯

今日はからっと晴れた日だったので、長襦袢の洗濯をした。絹の単(袖無双)のものだ。この長襦袢を洗濯機で洗うのはこれで二回目。去年、ネットで競り落とした襦袢生地を、練習のつもりで仕立ててみたもので気に入ってはいるが、母親のものをいきなり洗濯機に入れるのは悪い気がしたので、まずはこれでためしてみよう、ということだった。セーターなんかを洗う時に使う洗剤で、ネットに入れて洗濯機の「手洗い」コースで洗った。竿にかけて大体乾かした後、アイロンをかければ、全体にしわしわ感のあった生地が、綸子のつやのある風合いにもどる。洋服感覚でそう度々じゃばじゃば洗うものではないのだろうけど、まあ普段着用だし、いいんじゃないかな。袖口や裾などに汚れがあれば、洗濯機に入れる前にそこだけ石鹸つけてこすって、これですっきりきれいになる。

実は単の絹紬の着物を洗濯機で洗った事もある。仕立ての事をよく知らずに、ネットフリマで手に入れた反物を、湯通しせずに縫ってしまい、あんまり糊が効いてばりばりするものだからと、水だけで洗濯したのだ。結果、とてもやわらかな風合いになり、模様もくっきりしたのだが、この生地はどうやら縮だったらしく、糊がとれた途端に縦しぼができ、そのため全体が随分縮んでしまった。あたりまえか。

袷は、表と裏の伸縮率の違いや、表裏それぞれの色がそれぞれにうつる、ということから、ちょっと自分で洗濯するのが恐いのだが(しかしこれも挑戦して見事に失敗した事がある。色移りししかもお召なのでかなり縮んだ)、気軽な普段着なら自分で手入れできるようになりたいなあ。

キーワードにもあったミスターランドリー、どこか中央線沿線にもあってくれると助かるんだけどなあ。

2003.2.2 [日] 6:26 pm 半襟ののぞく面積

学生時代の友人数人と銀座でお昼を食べた。昨日に続きまたも銀座なので、下手をすると再びあのプランタンのお店に行ってしまいそうだった。そして一度は諦めた小紋(臙脂の地に白い菊が小さくとんでいる。5000円)を買ってしまう可能性があったので、待ち合わせ時間ぎりぎりに銀座につくように家を出た。

友人たちとのお昼はとても楽しく、古着屋さんへ行きたい、などという誘惑も簡単に吹き飛ばしてくれた。
このあと、着物友達との集まりも予定されていたので、プランタンへ足を向ける暇もなく、さっさと銀座を立ち去った。助かった。

今日の着物友達は私を含めて6人。全員着物姿だった。買ったばかりの「別冊太陽 34」や、キーワードにもなっていた「「柄」きものと帯」の本を皆で見たり、例のアンティークモールにもあった二枚襲のきものについて、得意げに語ったりして、楽しく過ごした。

こういうアンティークなコーディネートや着付けをみていていつも疑問なのが、どうやったらあんなふうに半襟をがばっと見せるような、衿のあわせ方ができるのだろうか、ということだ。コーリンベルトがきつすぎると衿が詰まってくると聞いたけど、そのせいか。昔のお嬢さんなどの襟元を見ると、刺繍半襟がたっぷりとのぞき、でも襟元はきちっとつめてあり、一方できものの衿はゆったりとあわせられ、肩先ぎりぎりくらいに衿つけ(?)がきている。そのせいか、撫で肩でなよやかな印象を与えている。

ここまですごくなくていいから、もうちょっとせっかくの色半襟や刺繍半襟を見せられるような、そんな着方はないものか。後ろにかなり衿を抜かなければこうはならないのかな。
時代劇なんかの着方だと、きものの左右の衿の合わさる位置が、帯のすぐ上あたりにあり、今時の着物雑誌にあるような着方とは随分違う。こういうの、今やると変なのかな?
でも裄の短いきものの場合、こうすることで多少は袖先が手首の方へ行き、長く見せる事が出来るんじゃなかろうか。

で、来週に予定してる着付け練習会の課題の一つとして、この半襟をたっぷり見せる着方を研究する、というのも掲げる事にした。われながら、私達って勉強熱心だなあ。うーん。

2003.2.1 [土] 6:07 pm プランタン銀座の古着屋さん

キーワードで知ったプランタン銀座内の古着屋さんへ行った。こんなところに着物が売られているなんて!全く気づかなかった。ここへ向って店内をうろついていたら、偶然着物友達の一人に声をかけられた。仕事の帰りだという。連れ立って売り場へ行ってみた。

こちらの着物は、染み抜きはしてないものの、一通り洗いとプレスを掛けてあるとかで、古びたニオイやくたびれた感じは殆どない。全体に状態がよいという印象だった。お値段は、銘仙5000円くらいから。しかし、アンティーク着物の例にもれず、大抵のものが丈140cm代、裄62cm前後と、かなり小さ目。身長160cmの友人も私も、これでは無理かなと諦めかけていたが、試しに羽織らせてもらうと、これが意外となんとかなりそうなのだった。腰紐をかなり下に締めればわずかながらおはしょりもでき、裄もさほど気にならない。かれこれ1時間くらい、とっかえひっかえ試着し、結局、友人は、ディスプレイのトルソに着せられていたバラの花柄の着物に、私は性懲りもなくまたしても「回」模様の銘仙(8000円)を、それぞれ買った。

なんかここんとこ、毎週何かしら着物を買っているなあ。暫く着物を買わない、という誓いはどうなったのか。それどころか今迄にも増してペースアップした買い方だ。

その後、この冬初めて洋服(ブラウス)を一枚買った。仕事で使うからしゃーないけど、このお金でさっきの古着屋さんで諦めた小紋が買えたのになー。

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