KIMONO真楽
ホーム
キーワード一覧パーソナリティ一覧つながり一覧ニュースヘルプ
キーワード最新5: 「さよならは別れの言… | KIMONO真楽同窓会 | 猫心〜にゃんはーと | 和服猫 | ホセイン・ゴルバ「時… | ...more

けこの空間
最近の5件
2011年 3月 | 1月
2009年 8月 | 7月 | 6月
2003年 10月 | 8月 | 7月 | 6月 | 5月 | 4月 | 3月 | 2月 | 1月
2002年 7月


2003.10.5 [日] 秋女

秋女で地震嫌い。


秋が大好きな私は毎年9月ともなれば残暑が居座ろうが、「秋だよ、秋!」と行く先々、会う人々に知らせまくって顰蹙を買っていた。人に言わせると「けこは秋の季語だ」くらいの秋女だ。
それがどうしたことか、今年は地震騒ぎからこっち、秋の空を見ては、すわ地震雲か、などとノイローゼのように過敏になっていて、全然秋を楽しむことを忘れていた。やっとそれに気付いたのがここ最近。既に私の秋を一ヶ月も蔑ろにし(食べ物だけは秋モードだったな...)、後悔甚だしい。ああ残念。あからさまに秋になってからよりも、変わり目の中で秋を発見することの愉しみが素晴らしいのに。そしてそれはほんの一瞬なのに。

土曜日はまきこ嬢とbunkamuraの日。やっと「フリーダ」と「デブラウィンガーを探して」を観ることができた。ドゥテールもプランの中に入っていたんだけれど、二つの映画の間が思ったほど空かなかったので保留にした。というわけで、なにか「オンナを考える日」であった。
ああそれと、サロメに既に夢中。予告編を見ただけでドキドキと燃え上がってくる。映画も舞台も制覇します。舞台は着物で見に行きたいな。

bunkamuraを離れてたっぷり魚を食べてから近所のお気に入りめっけものバーへ行き、たぶん5時間くらい飲んでいた。チーズの種類が偉い。そしてデキャンティングキャップの威力に感動した。
その日の酒量にしてはめずらしく酔っぱらってしまって、帰ってきてからの記憶がちょっとない。...なもので、日曜日にA-POCの最終日に行こうと思っていたのも、ついでにPRADAのアトリエへ行こうと思っていたのも、気がつけば午後まで寝て終わってしまった。うーん...そんな日も夕空は美しい。

明日はやっと銀座の用事が出来たので、ついでに和織へ行くつもり。呆れるくらいようやくだけど、打合わせの合間なのでブツは持って帰れないかも。ああそれに、そろそろ着物が着たいなぁ...冬向きの草履も必要だな。あ、しょうちゃんにいただいた(Thanks!)帯締めに合う帯留めも探さなければ。そして今年はやっぱり上着を仕立てていただかなければ。


それにしても忙しいなぁ...

2003.8.8 [金] げろっぺ

「ゲロッパ」の舞台挨拶に常盤貴子ちゃんが着物を着て登場。
アンティークらしき色使いに、文庫にボリュームを出してかなり長めに垂らしたような帯結び、そしてぽっくりさんでとっても可愛かった。顔の作りとヘアメイクで、割烹着を着たらカフェーの女給さんって感じ。

本人曰く、ずっと着物が着たいのに仕事上縁がないそうだ。なんか逆に思える素人であった。

あの帯の結び方が知りたい...

2003.7.28 [月] 夏を通り越して

昨晩はとても気持ちのよい夜で、いつもは用心のためもあって窓は必ず閉めるところ、網戸にして風を楽しんだ。大きな窓の真正面にベッドがあるので、ころがって本を読んでると本当にいい気分。

ところで昨日「私にも不要品はあるかしら」と思って手持ちを並べてみたら、結構な数の新品の帯締&帯揚げ(セット買いして趣味が合わなかったもの)やオークションで買っても使っていない帯が。

やっぱり手が延びるものって思い入れたっぷりに手に入れたものなんだな。
まぁ着る機会自体が少ないので出番が無いってのもあるんだが。

はやく秋にならないかな−。





っと、日記を書こうとした本題を忘れていた。

昨日のうるるんはベトナムの黒モン族の村へ訪れていた。
藍染めの村で、とてもファッショナブルな民族衣装をまとっている。藍染めのボディに、模様は全て、刺し子を細かくカラフルにしたような手刺繍で入っているのだ。もちろん全部自前である。
なんだか清清しくて切ない。

黒モン族
http://members.jcom.home.ne.jp/...
#このサイト、色んな衣装が見られて楽し〜

2003.7.23 [水] ほえー

久々にKWをじっくり読んで、リモコンの恐ろしい長さが半分になりをりはべりいまそかり。未読が40くらいあったので...。
あとの半分はBBSと日記だけど、今日はもー無理だな。

ところで、帯留めってホント欲しいのが無い。いいなーと思うのはン十万とかだし、お利口なお値段のかわいーのは今一つ似合うと思えず、未だに純然たる帯留めは一つも持っていない。
んなこともあって、前に不要物の整理をしていて、えらくたくさん使えない(でも高いんだ)マニキュアが残っていたので、ネイルアートのブラシを使ってこれで絵を描いたオリジナル帯留めを作ってみよーかのーと思っみた。ラメとか螺鈿ぽいのとか偏光パールとか色々遊べるし。

がしかし、ブラシは買ったんだけど、残念ながらお誂え向きの土台が見つかりません。どうしたものやら。
連休中、ハンズと有名なボタン屋さんに行ってみたけど、ハンズで見つかるのは小さくても角材。自分でやすりで造型しなくては。ボタン屋さんのはやっぱり大ブリのものはまん丸いので多分ヘン。素敵な形はどれも半端な大きさで...。

マニキュアだからほとんど土台の材質は問わないと思うんだけれど、なんかてっとりばやく造型できるorできてるものってないかしらん...

それとは別に銀細工のアクセサリー屋さんでオーダーメード画策中。むふふ。

2003.7.15 [火] そうか一周年

今見たら、私の真楽登録日は14日だった。そうか、真楽の一周年は私の着物ライフの一周年でもあったのだ。
昨日受付で着付けについてぶちぶち言っていたら、えりりんが母のような目でにまにましていたっけ。あの目は私の一周へのお祝のようだったなと嬉しくなってきた。

物事が思った通りに進まないと癇癪を起こすのは私の未熟なところだけれど、パーティ当日に腰紐を締め始めたら、そんなことは忘れて着ることに夢中になっていた。毎回毎回、着る度にどんどん前よりもうまく羽織れたり結べたり巻けたりが実感できて、「着物を着る」動作がとても楽しい。前にこう言ったらダメじゃんと笑われてしまったが、着終わった時にはその日の着物の愉しみは半分終わっているようなものってくらい、私は着付けが楽しいのだ。ちょっと変質的かしら...

パーティは、イメージ通りの方や意外な印象の方、そしてまったく始めましての方にお会いできるとても素敵な機会だった。一周年という節目をみなさんとお祝できる、その場に居合わせる幸運に感謝した。
特に個人的に特筆すべきは、私がたった一年勤めた地方の小さな役所に、フーさんのお友達がいらしたこと。まさかばっさりと全てを置いて出てきた街にまた繋るとは、やっぱり出会いや時の流れは面白い。


家に帰ってから不思議な時間を過ごす。
会場を後にする頃から本降りになっていた雨は、夜半には豪快な雨音を立てて激しさを増していた。帰宅して少しうとうとしたからか、雨音のせいか、なかなか寝付かれずにずっと雨音を聴いていたら、順調に建物を打ちながら降りしきる雨の音が好きだということに気付いた。
そしてその音でイメージするのは、低い位置から前栽の緑を打ち付ける雨の日の風景。私は隠居に寝そべって、祖父母に挟まれて窓の外を見上げている。空気はじめじめしていなくて、ひんやりと土の匂いがするし、明りを消した日本家屋から覗く戸外は少し白味を帯びてほの明るく、とても清潔で瑞々しい光景だ。これは実際に経験した光景。

そしてイメージは祖父に移る。存命している祖母への知識に比べ、私は祖父について何も知らなかったなぁということを思い出す。父が別居していたので、年頃の娘が男親を嫌うところ、私は祖父に当たっていた。年寄り特有の妙な意固地さも疎ましかったし、共通点もない真面目な人だったので興味も湧かなかったのだろう。とにかく一人暮らしを初めて数年で他界する前から、同じ屋根の下に暮らしながら疎遠な関係だった。

その祖父が思い出されて仕方が無い。
でも。そういえば今日はお盆だとおっしゃっていたんだった、と思い出したのでなんとなく納得した気分になり、寝つけないのも手伝ってとにかく祖父の記憶を思い付く限り総ざらいしてみることにした。
小さい頃は祖父母の家に預けられていたので、定刻にバスの音がすると仕事から戻る祖父を迎えに砂利道の坂を登った。犬っころのようだったに違いない。夏休みで帰省した時は、盆踊りの日に何かで祖父の逆鱗に触れ、むっすりと謝ってお互いぎくしゃくしながら広場へ出かけたこともあった。今思えば、畑で育てていた苺は私に食べさせようと思ってのことだったんだろう。何も趣味がないと思っていたけれど、そういえば囲碁をうっていたことがあったっけ。

祖父が亡くなって葬式だか通夜だかの日、仏間にものすごく大きな蝉が入ってきて、読経の間ずっとそこにいた。


...変な話だが、そうやって祖父についての色々なことを思い出しているうちに、ものすごく幸せな気分になったのだ。うきうき楽しい気分ではないが、穏やかで、感謝の気持ちでいっぱいに。
きっと祖父の気持ちや、それからパーティの一日や、着物を着る喜びや、そんなものが全部綯い交ぜになって、それら全部が嬉しかったのだと思う。そういう幸せな経験をできる毎日に自分を置いておけることに、昔から今にかけてその日々を構成してくれる全てのものに感謝したのだと思う。

というわけで、なんだか今日はとてもしっかりとした気持。これがいつまでも続くように、ちゃんとちゃんと毎日生きていこうと思った。
ま、唐突ですが。

2003.7.11 [金] 予感適中

やる気削がれまくり。
洋服にしちゃおうか。

えーどーしよー...

2003.7.11 [金] ぴんち!!

一周年記念パーティに着る予定の着物が届かない...

昨日必着でお願いしたらまかせとけと言われたのだが、前日になっても発送完了メールすらこなかったので不安になっていたら予感大適中〜〜

鋭意問合せ中だが、なにやら絶対無理な予感...

2003.6.24 [火] 4:42 pm

もんのすごい静けさである。

いや実際の音環境はいつもと何ら変わりはないんだけども、なんだか自分の中がすごく静まっている感じ。それも穏やかな静まりじゃなくて、なんつーか無我の境地っぽい、針なんか落としたら地球の裏側でも聞こえそうな感じ。張り詰めてもいないけど、どちらかといえばやっぱりそういう柔らかくはない方向だ。何かこれからやってくるものに立ち向かうための、嵐の前の静けさ的準備期間のような。つったって特に心当たりはないんだけど。

浄化期間だからちゅーのもあるのかなと思うが毎月こんな気分になるわけでもないので(どちらかと言えば初めての感覚だ)、なんかすっごくびっくりしながら過ごす。びっくりしながら静かなんてさっぱり判らんな。
何にしても近いうち何かに遇う気がする。逢うだったらいいけど、遭うは怖いなぁ。

人間の身体や人格はそれとは違う魂の容れ物だと言うが、ホントなんか、私以外の何者かがむくむくと頭をもたげている感じです。

どうした、自分。

2003.6.22 [日] なんてこった

仕事帰りに1時まで開いているスーパーに寄るようになってから、ごはんづくりが結構楽しくなった。スーパーの話は前に書いた気もするなぁ。

そんなんで今日は昔買ってさっぱり開きもしなかった料理本や、WEBで高山なおみさんのページを読んだりしてみた。高山さんのあのすっとぼけたようなキャラに、ぼそぼそと蕎麦ボーロのような読み味のエッセイがなんともたまらん。無い物ねだりとは言うが、自分には一生醸し出せないであろう人間味が羨ましい。

で、読んでいたらシーズンでもないのに蕪が食べたくなり、突如蕪と鶏の煮物を作ることにした。今日は安息日なのでジムへも行かず、早い時間から買物をしてとっとと準備にかかる。夜はキャンドルナイトに賛同して照明を落とすのでそれまでに夕飯を仕上げるのだ。あいかわらず冷蔵庫がないので買物はよぉく計算して、帰ったら保存できる状態に全てさばかなければならない。いいかげん、SHARPの両開きで手を打とうかなぁ...。

できあがった蕪ははげしく旨くて、おまけにおそろしく優しくて身体にしみる味だった。自分で作って自分で食べるのに、妙にしんみりじんわり感動して、おまけについウルっときてしまう。なんてバカっぷりだろう。

こういうのも、いいかも。

10時を過ぎて、電気をつけるのがもったいない気がしていつまでもロウソクのゆらゆらが心地よい。電力がもったいないんではなくて(キャンペーンはそうなんだけど)、このゆるっとした空気がもったいない感じ。新品以外のロウソクありったけを灯したら、蓮と無花果とお茶の匂いが混じらずに順々と鼻腔に忍び込んでくる。アジアの南でうだうだする気分。
それにしても我家から見える光景は8時になっても10時になってもさっぱり変わらず、ちょっと寂しい。

福助が自主再建をあきらめて更生法適用。
販売は引き続きMKSとゆー東京の会社が行うそうだ(MKタクシーとなんか関係が?)。福助ブランドはそうやって残るが、老舗が消えて行くのは寂しい。もっと早くから足袋を履く人になってればよかったな。

2003.6.15 [日] 夏準備

先週は仕事上心乱されることの多い週だったので、この土日は完全オフにして好き勝手することに。大好きなDASH村を観ながら日記をつける。TOKIOなんかどうでもいいが、DASH村だけはお気に入り。

土曜日、冴西さんと辻和へ。
先週夏着物を一着都合したので、それを真楽パーティに着るつもりでその他足りないものの仕入れ。冴西さんは浴衣の新調を考えてまずは一度覗いてみたいとのこと。
我々、奇しくも昨年の浴衣が同柄色違いだったので、浴衣に関してちょっと仲間意識が強い。去年の冴西さんは白地だったので今年は濃地が欲しいというし、私は濃地だったので軽い色が欲しい。寸法が同じなら交換もできるのにね、などと話合う。まぁその薄色は着物で実現したので、今年は浴衣の新調は控えないと...

足りないものは着物と帯以外夏支度全て。
衿付きの半襦袢を探すが、具体的にイメージしていたとおりのものはない。取りあえず衿が掛けられる下着を一枚、絽になった裾除けを一枚、念のため買っておく。帯締と帯揚も、値段に負けて「とりあえず」買う。久々に昔のような買物の仕方をしてしまい少し罪の意識。

冴西さんの浴衣地はよいもの見つからず。
どうも藍の濃いものは寝巻きや楽屋着に見えてしまい、それ以外の色はいささか現代的or悪趣味過ぎて面白くない。唯一、意外なことにデザイナーズの紅梅地にとてもいい紺色を発見し、とりあえず保留にして店を出る。同じ紺色に、椿、向日葵、朝顔、と白で柄が入って三種バリエーションなのだが、柄のまとまりにこれほどの違いがあるのかと思うほどそれぞれ印象が異なる。朝顔は輪郭を描いたものなので少し白の分量がもの足りず、向日葵は柄が流れていないので、ぽて、ぽて、と柄が付いている。一番よかったのは葉の部分が流れを醸し出す椿だった。同じなんだけど、ほんの少しのことで違うのだなぁ...。

辻和の帰りといえば定番日本橋高島屋。ここでも浴衣を見に呉服売り場へ。
膨大な量の吊しがぎっしりと並ぶが、どうも涼しさという点で美しさを感じる絵柄がない。竺仙も吊されていると美しさ半減。そうか、問題はディスプレイにあるのかも。タオルサイズに畳まれて折り目の部分しか見えない状態では、あまり見る気にもならないなぁ。結局ここでも素敵な出会いはなく残念。着物の柄に見なれてきたというのもあるのだろうか。

さて、そんななか帯には面白い発見が。兵児帯といえば子供の頃締めた、かき氷色に広がる金魚尾鰭のイメージだけだったが、久々に訪れた売り場には見たことの無いようなバリエーションが並んでいた。そう、大人の兵児帯が面白いことになっている。
先日なか志まやさんでも二色に染め分けたシフォンスカーフのような兵児帯が気になったが、今回はもっとしっかり素材。どちらかというとギャルソンのデコルテに巻くケープ(?)のような面白さ。特に気になった二点のうち、片方は中綿が入ったようなキルティングっぽい手触りに、渋い色で縞が引いてある。こんなにしっかりした素材で結び目はどんなふうになるんだろう。もう一方は色のついた節が沢山入って縞模様を構成。ただしこの節が相当主張ある手ごたえで、これまた結んだ時にどうなるのか。いずれも今までの兵児帯のような雰囲気ではないはず。長さも無理すればお太鼓が結べそうなくらいあったし、洋服にもアレンジできるかもしれないところに大きな可能性を感じる。
ま、昨日は買わなかったけど要チェックだ。

昨日の疲れが出てか今日は横浜へ行くつもりを止めて家で大人しくしていたら頼んでいた麻のバッグが届いたり。
これはおそろしく安い上に去年買って洋服にも浴衣にも重宝した超お勧めバッグ。バッグの値段に対して送料が高いので、できれば通販じゃなくてその辺で買えればいいのだが...あとあんまり重いものはおそらく無理。とりあえずあってちょっと色を足したい時など実に具合がいい。
http://www.rakuten.co.jp/...


今日の報道特集はイラクの国立博物館文化物略奪のその後。
館内がすっからかんになった様に当初ほぼ何も残っていないと報道されたが、実際は職員の努力により事前に準備がなされ、動かせるもののほとんどは銀行のシェルターや然るべきところへ保管されていたという。命が狙われ、また奪われる行為の最中、このような活動があったことを知りほっとする。
また動かせずに略奪を免れなかった貴重な文化財も、実は略奪される前にと近隣の民がとりあえず自宅へ運んだものや、中には私財により買い戻したものなどが、続々帰館しているという。結局売り捌くことができなかったからかもしれないが、ある日トラックが博物館に横付けされ、警備員に包みを預けて去っていったものもいるという。また、警備員を含む職員も、そういった来訪者に対して何も問わず、返却し易い環境作りに努めているそうだ。
守る人の存在があって、我々は色々な時代を体感できるのだなぁと改めて感謝する。

2003.6.9 [月] ご褒美ご褒美

きゃーきゃーきゃー!

4ヶ月かけて八掛が決まりました。
いよいよ仕立てに出しました。12マルキ。

あーはやく袷の時期にならないかしら...
もう夏はいいんです。今年は、ね。


30年生きてきたご褒美とゆーことにしておこう。
って、親が貰いたいくらいだろうけど。

2003.6.5 [木] 草木染め

今日はエアポケットのようにぽかっと時間の空いた日であった。
なので定時(あるんだな一応)にも達していないがOlivettiのポスター展と帯の仕立て上がりを受取りに行く。

Olivettiの方はサビニャックが勝手に作ったポスターを買うつもりで行ったのだが、それよりもお気に入りを見つけてしまう。スタンプのようだタッチでタイプライターがぽこぽこ押してある構図がむちゃくちゃキュート。
ただそれは非売品だったのでお持ち帰りはならず、そこで気を削がれたのでラス1のサビニャックにも手を付けずに店を出た。何しに行ったのやらと思いつつ、素敵な作品に触れた喜びと思わぬ節約に感謝しよう。

そして帯を受取りに。
なんと、帯は木の箱に入っていた(これ、桐なのかなぁ?)。さすが物産展で買っても百貨店受取りは違うなぁと思っていたが、帰宅して開いたら蓋の裏に小森さんの紋が入っていた。それとは別に畳紙も入っている。なんというか、嬉しいんだけどちょっとこの箱の扱いに困るかも。

帯は...帯は素敵(笑)。
普段使いの定番品を買ったつもりだったが、なんだかじっくり見ると思いのほかものすごく奇を衒ったものを買ってしまったかもしれない。まぁ柄付じゃないのでなんとでもなるだろうし、これを着こなすのはちょっと面白そうだ。うずうずするなぁ。
ちょっと巻いてみた感じ、服の上ということもあるがかなり長そうだ。手を使って色んな結びにもチャレンジできるかな。

夏の準備が整わぬ私、心は既に袷の季節へ...

2003.5.26 [月] 独歩

日曜日、妙な邪魔が入りお稽古へ出かけるハズの時間が空いたので、先週購入して開封もしていなかった「きものサロン」と「美しいきもの」を眺める。

朝帰りで少しもったりした頭の中(しかも曇天だったし)、ちょっと遠いところの出来事のように、めくるページはどれも健やかな日ざしを孕んだ布の美しさに彩られている。うーん、武相荘で見た白洲さんの、なんとも言えず偉丈夫な印象の着物を思い出すなぁ。

色々迷ったのだけれど、今年の夏はあまり夏物に本腰を入れないことにする。とりあえず揃えることをすると必ず何か無駄にしてしまうという自分の難点を今度こそ払拭するのだ。別に世の中的には豪華でも何でもないが、「一点ずつ豪華主義」というか、ちょっとよいものを年に1つでも2つでも、増やしていくことを楽しもうと思う。きっと一つ一つに濃い思い出と思い入れが宿るに違いない。

具体的に考えてみたが...浴衣はとりあえず去年のものがあるし、あれを着回す工夫をすることにしたい。ほかの夏衣と言えばいただきものが3着あって、灼けの状態もあるのでちゃんとお出かけに着てもよいものか躊躇われるがこれで勉強しようと思う。いずれも年輩の方が遺されたものなだけに渋いのだが...何とかなるのだろうか。取り敢えず晴れた日に洗濯できるよう事前に点検をしてみたが、灼け以外はとりたてて問題はないのでいざとなったら染めてもらうといいのかもしれない。しかしその前にこれらの材質が何なのか、夏物としてどういう位置付けなのか、もう少し把握しないとなぁ...

二冊の夏号で特に目を引かれたのは、竺仙の染め帯。去年の私が知っていた範囲(といってもWEBで得る程度だけれど)での竺仙にはこんなぼかしの型染めのような柄はなかったのでとても新鮮だし、第一帯地も作っていたなんて知らなかった。...というか同じ生地を帯にしただけなのか?
それにしても蛭子屋さんの帯も然り、どうも私は型染めに惹かれるようだ。

今日の午後は仕事を抜けてばすけさん登録のなか志まやさんを見に行こう。そしてうまく時間に間に合えば、そろそろ届いている筈の小森さんの帯を取りに行きたいと思う。
着なくても何かしら楽しめるのはありがたいことだ。

そういえば文化服装学院のイベントで十二単のショーがあるらしいのだけれど、ちょっと調べなければ。それから京繍いの個展もあるらしいけれど、あれは何で見たのだっけ...諸々ちゃんとチェックしておかないと。

2003.5.21 [水] 大反省

すごい反省を記録することを忘れていた。
紫織庵の浴衣を買おうと思ってとっておいた商品券を、洋服に買えてしまった。目先の物に踊る私。

ああ豆腐のごとき意思...

2003.5.21 [水] 万国攪乱会

とかゆーのがあったら面白いかな。面白くないか。

しかし私の着るものに対する感覚を絵図にしたらちょっとそんな感じであろうかと思う。
今日久々に洋服を買った。今年前半は着物に注ぎ込んだので反省のつもりから洋服は買わないぞ、と思っていたのだが、それにしたって現実的には今現在洋服が仕事着であり野良着であり日常着であり女の舞台衣装なのだ。私は洋服でもお洒落するのは楽しいし、選び方次第で結構長く着られるし(もちろん着物みたいなレベルではないが)、そんなに悪くないと思ってる。

まぁそんなことはいいんだけれど、洋服を買うのは楽だ。
サイズは慎重に見極めないと後で後悔するが、基本的に素材感と色は見てすぐ判るし、なんつったって30年選び続けてきたキャリアがある。世間様の目から見てどーかは判らないが、自分の生活に足りて自分を自分の思い描く通りに見せる服を選ぶのに何も困ることはない。ちょっとやそっとぶれたって、「あ、ちょっとイメチェン?」てなくらいの冒険をしたって、だいたい自分という枠の中で消化しきれる程度のもんだ。

それが着物はどうしたことか。着られているとか着こなせるとかゆー以前の状態なんである。
真楽の集まりで撮っていただく写真に写る自分は、借りものの身体に顔だけはめたように衣装に馴染んでいない。よくテープなんかに録音した自分の声を聞くと「あれ?あたしってこんな声?」と思うが、ちょうどそんな感じ。ましてや思い描いたイメージと遠いとか近いとかの距離を掴むようなレベルに達するなんてまだまだである。
たぶん、似合うものを選べているとか選べてないとか、そういうのとはまた話が違うんだろうな。どっちかっちゅーと眼鏡をかけてる人がコンタクトにしたらしばらく違和感があるのと同じだろう。自分がまず見なれないといけないし、きっと着ているうちに身体とか顔が馴染んでどうにかなってくもんだとは思う。

とはいえ、洋服歴は30年、ちゅーことはあと30年経たないと着物も着こなせないんであろうか。

長い道のりだがまたそれも楽し、か...

2003.5.19 [月] 2:45 pm

それにしても新メンバー紹介のスレッドは1つを使いまわせばいいのではないかと思うのは私だけでしょうか...

だってリモコンが長いんだもん...

2003.5.19 [月] 京都

すごく読みたい。
ああ一度は読んでから死にたい。
手から喉が出るほど読んでしまいたい。

『京都げのむ』
http://www.kyoto-cdl.com/...

誰か取り寄せないかなぁ...

2003.4.28 [月] きもの・マスキュリン

銀座で朝のミーティングを済ませたあと、今日はのんびり和織と木村さんの個展へ。休日に絵織ちゃんにドタキャンを食らわしながら、平日にのんびりする変な日程。いずれにしても世の中はゴールデン・ウィーク(変な名前)。

和織ではちょっとお目当てがあったのでその件を済ませたあと、夏物を色々見せていただく。夏大島展が落着いたあとだったので、今のオススメは能登上布のよう。すがすがしい能登上布、愛らしい夏の染め帯、と素敵な布を前にするもあまりそそられないのは、台所事情も然る事ながら、夏の着物のイメージがまだ自分なりに固まっていないからと知る。まぁ今年はいただきものもありますし、ゆっくりゆっくり。

夏物の話からバスケさんの小千谷縮みが素敵だったと言うと、ちょうど明日から男の着物で小千谷縮みフェア(フェア?)だというのでそちらも寄らせてもらう。なんと仕立て上がり6万円台だそう。経験値のない私には安いような感じがするが...世の中的にどうなのか?

男の着物は初めてなので、他に来客もないのをいいことに小千谷と言わず色々物色。どうも男性物の方がそそられるテクスチャ−。ついさっきまで和織の方で能登上布を前に「でも最近自分の好みがなんか可愛いものの方に傾いてて、地味なのとかは歳とってからでいいかなーとか思って」などとほざいていたくせに、シックな男性ものを前に「素敵」「いいなぁ」を連発。まぁ、「男性が着てたら素敵」と取ってもらえれば...って誰に言ってるんだろう。

柿渋で染めた鮎漁の網(すごく使い込んだもの?)を軽めの白生地に織込んだ着尺を発見。まばらなよい具合に織込まれたそれはちょっとした無精髭というか脛毛。でもかっこいい、こんなの着てみたい。そもそも柿渋は防水加工のために染めるそうだ。
「え。こんなの着たいの?」と言いたかったに違いない苦笑の平岩さんによると、女性なら髭が邪魔なので袷にした方がよいとのこと。焦茶とかを張るわけね。すてきすてき。
今見るからなのか風合いは夏の雰囲気なのであまりイメージが湧かないが、冬の白はお洒落なんだよなー、とか勝手に一人ごちてみる。素敵だなぁ、バスケさん買わないかなぁ。あでもバスケさんよりは私の方が似合いそうだけど。

とさんざん好き勝手を言って結局小千谷はあまり見ないまま、海島綿と麻の襦袢のお値段だけ教えてもらって店を後に。寸法表をもらうはずだったのを移動の車中で気付くが、送ってくれるかもと不遜な期待をして忘れておくことにする。
銀座で小腹を満たし、そんな足で江古田へ。

ギャラリー陶花は素敵な門構えの一軒家のようで、真ん前に立つまでそこが目的地とは気付かなかった。今思うともっと茶室の外観を見てくればよかったな。
平日の昼時というのに来客は既に2組あり、居合わせたのもはじめはアシスタントの方だけだったので肌着などを見て少しショッピング。綿の帯揚なんて初めて見たので、半襟と一緒にお試し購入。たたんでみたらヘタな絹よりも薄くまとまり、これは使い勝手よしと見た。当然、緩まないそう。

気付かぬ間にご夫妻も現れていたのでメイン(?)の着尺など展示してある部屋へ。
木村さんはずっと接客中だったので奥様にご挨拶して斉藤さんの斜々子、新作、と見せていただく。前評判がよかったので既存の縞のことを忘れてひたすらそればかり見ていたが、次の機会には濃い色もリクエストされているということなので今回は全て見るだけ。斜々子は無地だと思っていたら薄く縞が入っていて少しヒッコリーストライプのよう。掛けてあるものを触ったらあまりに柔らしいので、60番手でも斜々子を織るんですか?と伺ったら42番手を打たれたもので、そうだ、そうだったと丹念な手仕事を思い出す。
そして相変わらず素敵なぬほえり着物をもう一度見ていたら、なんと息子さんがまた算崩しにチャレンジされるとの情報をキャッチ。なんでも昨日注文が入ったとかで、またやる気になってくださったそう。わーん、いいなぁ。

もうひとつの目玉(と言っていいのだろうか)、シルクスクリーンで染めた荒木さんの帯や着尺もたくさん見せていただく。特に帯は巻いてある状態なのでみなさんほとんど目にされなかったということだが、今日は奥様が拡げてくださりほとんどのものを目にすることができた。抽象的な図案の帯も素敵だけれど、私はだんぜん荒木さんの着尺の深い色合いに参ってしまった。
特に深い藍、瑠璃色、のあたりは沖縄の深海のようなイメージを抱かせる深い深いゆらぎも写し取ったような色合いで、インパクトが強過ぎて着こなせないかも、と思わなくもないけれどただただもう好み。茶紫系の芝っぽい柄の入った方なら私にも着られそうだなぁ...こちらも色と光沢が絶妙にマッチしていて美しい。

ラッキーなことに。
もう一つ気に入ったいかにも私が好きそうなロートンの着尺も含め、私が気に入ったのは全て作家さんオリジンではなく一衣舎さんからオーダーされた作品だったので、お嫁にさえ行っていなければ木村さんにお願いして手に入れることができるそうだ。
それを聞いて安心してお茶をいただき、しゃちほこばりすぎていない居心地のよいお庭を眺める。お茶室慣れしていない私にも手の込んだその造りがそうそうないものと判るほど。特に天井の凝っていることといったら、普通の住宅街の中にあるなんてため息もの。

!!!
座った位置から見えなかったので、話題の水琴窟を見てくるのを忘れてしまった。残念。


ああ、素敵なものを見るって気持ちがよい。

2003.4.21 [月] 合同履物顛末記

「今週末は新宿散歩。せっかく新しい着物なのにまた下駄でかっぽらゆかねばならんのか。」となんとか草履を手に入れたかった先週末。

あれよあれよととうとう残されたのは金曜日だけになってしまい、よりによってこの日は半年かけたプロジェクトの役員プレ。とはいえそこそこ偉い人に向けてプレした後は伝言ゲームのごとく彼らが社長にプレしてくれるので、質疑応答までは3時間ほど「待ち」である。始まる前は全てが終わったら銀座線に飛び乗ろうと思っていたものの、どんどん押して押されてこのままいくと終わった頃には閉店時間になりそうな勢いだ。

まずい。こはいかに。

色々考えた末(実はそんなに何も考えていないが)、私一人が説明要員ではないのでこっそりにょろりと脱けさせてもらうことにした。今脱ければ合同履物までおよそ30分、道に迷わなければギリギリ閉店時間の17時には間に合うに違いない。ゆけ、ゆくんだ、ジョー!

浅草駅に着くまでは順調。けどそんな時に限って現金が足りないことに気付き銀行を探してオロオロ。備えがないので憂うワタクシ。コンビニもないし松屋の中にはカード会社用のATMしかない。むむむ。みちゆく高校生を捕まえて近くの銀行を教えてもらったら駅から見える場所にあって少し恥ずかしかった。なにより暑い日にすごい形相で爆発頭の三十路女がよってきたらそりゃーやだよな。

計算外のトラブルも、17時と思い込んでいた閉店時間が17時半だったことが判り、とりあえず着いたところからは全て順調。
こんにちは、と声をかけて入ってみたがすぐ側で作業中のおばさんは特に気にも止めてくれない。どういうシステムなのか予習してくればよかったなぁと思ったが、反応が無いので勝手にずかずか草履の並ぶ奥に踏み込んでいくと、白髪で作業服のおじいちゃまが「今日は何をお探しで?」と聞いてくれた。ああよかった。

初めての草履が欲しくて、あまりフォーマルなところには履いていかないので低めでよく、使い勝手のよい色がいいのでベージュあたりかと思っているのだが、と伝えると幾つかビニール台の草履を掘り出してくれる。
鼻緒の付いていない草履は単純にビニールの塊みたいに見えていいんだかこんなもんなのだか判断がつかない。最近のトレンドは(今春の新商品?)広幅だそうで、靴と違うもんだなぁ...だって細い方がまだ綺麗な形じゃん?と思いながら次々に掘り出されるベージュやらクリーム色、ゴールドののっぺりぼってりに途方にくれる。もっと着物雑誌でどう見えるかを研究するべきだったと反省しきり。参考までに、ここら辺はだいたい5000〜6000円の価格帯が多いようだ。

次々出てくる草履にうーんうーんと鼻を慣らしていたら、「これなんかも色的には近いんでないの?」と見せてくれたのがパナマの台。今までに色んな雑誌で見て、夏はあんなのを履けたら素敵だなぁと思っていたパナマである。
「でもこれって夏物なんですよね?」というと、いやぁ今から履いてもおかしかないさ、と返事。ちょっといいかげんかもと疑いつつ(おいちゃんごめんよ)、欲しいは欲しい。さすがに台だけで鼻緒付きでイメージしていた予算に達してしまう。

キリもないので一応先に進み(言訳だな)、これだったらどんな鼻緒が合うのかなと次のステップに移った。

これがまた難しい。
パナマの台に別珍はないだろう(あるのか?)。地味な紬っぽい濃い色は着物に合わなさそうだしツルツルのビニール紐みたいなのは味気ない...そう、アンティークこってり着物、もしくは上品お茶席orお見合い振袖、のどっちかのパターンにしか振りようのなさそうな鼻緒が多いのだ。一見。

先におじさんに「ここから時間かかります」と真向宣言し(ほんとごめんなさい)、かたっぱしから箱をひっくり返してこれと思うものをあさり出す。だいたいの箱は系統が似通ったものが集まってるのだが、たまに全然毛色の違う半端者がぽっと湧いて出てくるのであまり油断もしてられない。ああもうすぐ閉店時間...

てな具合でわやくちゃになっていたら、ひょっこりピンで出てきたのですね、例の鼻緒。マジョルカっつー名前の素材らしいです。藁のような繊維にブロンズの着色をして編んだような変な素材。パナマ台に乗っけるのにこの素材感はぴったりかも。
あんまりに色んな鼻緒を見てもう自分の目が香水を試し過ぎた鼻みたいになってきたので、とりあえずおじさんに相談。「これって夏真っ盛りになっちゃいますかねぇ?」
すると、その鼻緒は実は同じ素材で台もあって(棚から出てくる)これで箝げれば皇室御用達なのだと言う。ブロンズはたまたまで、他に少し光沢のあるキナリ、焦げ茶、黒もある。このレベルになるとこのお店でも鼻緒箝げて20000円。そりゃー買えたら素敵だがそんな余裕はちょいとないのよと言うと、そうねぇ、そのパナマでいいと思うよと言ってくれたので(もう帰って欲しかったのかもしれない)、安心してその組合せで箝げてもらった。パナマの台はちょっとスニーカーの底みたいに土踏まずに沿った形になっているのできっと歩き易かろう。

気風のよいおばさんと若い女の子のいさかいに目を丸くしながら箝げてもらうのを待つ。経理っぽいおじさんが出てきて、「これは一年中履けますよ」といって箱に詰めてくれた。うーん、パナマが一年中?なんか不思議な感じ。靴だったらコルクソールのサンダルを冬に履いてるくらいのイメージなんだけれど。

閉店時間をギリギリ過ぎかけて会計を済ませ、これで明日は安心とまた仕事場に戻った。ああよかった。

2003.4.16 [水] 新緑の帯

16日までだなぁと思いつつ今日までひっぱって、結局もう一度駆け込みで物産展に寄る。

考えたすえ、しじら織の半幅についてはいきなり染め上がりで受け取るのが結構なリスクに感じ(あのデザインは少しの色の出方で相当雰囲気が変わるのでは)、次回秋に出店される際に赤い裏で濃いめのこっくり系を持ってきてくださいとお願いするにとどめておいた。
実は日本橋高島屋にもすぐまたいらして、秋までにも他の百貨店で何度か予定があるそうなのだが、やはり雑誌掲載の色合いを見て訪れた人が多く、それまではその注文分を染め揃えるだけでいっぱいなのだそう。

そうして年に何度かはお願いできる機会があると安心し、今回の狙いは網代の名古屋帯にしぼる。つかささんとお揃いのはあまりにシンプルなのでもっと先でもいいような気がしてきた。
他の色もやっぱり素敵でとても迷い、帯単体で考えれば他に欲しい色もあったけれど、当面手持ちの着物とその次くらいに仕立てる予定の着物に合う色を念頭に新緑色をチョイス。もう、これが網代になってると畳を背負ってるような帯だけれど(笑)、光ってるし凸凹だし手が込んでる感じがするし、実に私向き。

二度目に訪ねたので多分買うつもりできてると悟っていただけたのか、今日はセールスもゆるやか。同じく草木染めの帯締と、伊達締を、さらに福岡の古代米までうれしいいただきものをしました。仕立て上がりは五月中頃になってしまうけど、まぁいつでも使えるのでゆるゆる楽しみに待っていよう。

待つと言えば...蛭子屋さんの帯がいまだに届かない。そろそろ連絡しないと不安になってきたぞ...

福引券で金券が貰えたので、帰りに太宰府名物の梅ケ枝餅を人数分買い、事務所でほかほかをいただいた。このほかほか具合はまさに口福。んまんま。

これまで物産展なんて全く近寄らなかったけれど、日本各地の風土を知ることができるのは楽しい。せっかく百貨店密集地にいるのだから、しばしば覗いてみようと思う。

2003.4.11 [金] 小森草木染店

念願の小森草木染店に行くことができた。

といっても東急東横店の福岡物産展のお話。
前回伊勢丹に行き損ねた時には実に口惜しい思いをしたが、なんちゃーない、結構物産展といえば出店常連のようだ。今回は事前に「きものサロン・春号」なんかをチェックして商品やお値段をインプットしてわくわくと仕事前の楽しい寄り道。

まずはお目当てのしじら織の半幅をチェック。
第一の誤算。雑誌で見たようなこっくりした色合いは今回来ていなくて、全部淡い色使い。それはそれで時節に合っていて素敵なのだけれど、半幅をポイントにぐっと引き締めたい思いがあるので迷っていたら、社長(と呼ばれるトップの職人さんのよう)から1ヶ月くらい待っていいならオーダーで染めて作ってあげると嬉しいお言葉。ただし天然草木染めなので必ずしも言った通りにはならないけれども、逆に世界に一つなのよと。ふむ。
第二の誤算。「きものサロン」の表示価格が間違いで、実際の値札はその1.9倍。この値段ならと思って勇んできただけに遽には信じ難い貧乏根性がさらに迷いに輪をかける。ふむ。

ところで半幅狙いで行ったものの、名古屋にも私好みの帯が沢山。特に収穫は、以前お花のお稽古のあとしょうちゃん先生引率で大挙和織へ押し掛けた時にツカサさんのしていた白い帯を発見したこと。やっぱり博多系だったんだナ。よく見ると真っ白ではなく(いやツカサさんと同じ真っ白がなかっただけかも)葛で染めた微妙に青い光を放つ白。これは使い勝手よさそー。他の色もありましたがこれが一番狙い目。

もう一つ、織った紐(?)を網代に組んであるやはり博多っぽい感じの名古屋帯にもクラクラ。網代の編み目一本一本の真ん中に差し色が細く入っていて、これが網代の陰影と共に深みを与えている様子。グリーンとか紺色とか、いやこれはどの色も素敵で使い勝手がよさそう。

他にも意匠に凝ったものなどがあったけれど、多分初心者&好みのタイプからいってこの辺の全通ワントーンが狙いどころ。16日までだということなのでもう少し考えてから再度お伺いすることにしたい。

ちょっとだけ残念なのは、店子さんとして立ってらっしゃる女性二人から「持ってきたのを取り敢えずさばくわよ」というオーラが出ていて、積極的なセールスが繰り広げられること。それもなんかお上手じゃないので、「これもステキでしょ、それもステキでしょ、どれもステキだから買っていきなさいよとりあえず」と聞こえてしまうこと。一人なんか「今日は(売れなくて)ダメだわ」とか大きい声でしゃべってた。なんか商品は素敵なのにちょっとがっかり。

でも職人のおじいさんは結構熱弁をふるってくれる印象。今回は急いでいたので早々にやんわりご辞退したけれど、時間がある方はじっくり草木染めについて語っていただくと面白いのでは。

あーしかし。
うーん、幾ら使っちゃうんだろ...

2003.3.22 [土] 春うたた

うららどころか、すでに暁を覚えず。

本当は今日は20km散歩の日だったのだ。ちょうどいい距離で旧道を歩けると楽しみにしていたのに、前夜からの仕事続きで途中参加も断念する。今日なんか歩くの楽しかっただろうなぁ...。昼過ぎに解放されたが、変な時間から寝ると次の日が辛いので夜まで待とうと無理矢理起きて洗濯などしてすごす。

夕飯の買物のついでに刺繍の本を物色しにBook1stへ。特にそうとは書いていないけれど西洋刺繍の本がほとんどで、「日本の刺繍」とそのものずばりのタイトルの本くらいしかお目当てに該当する本はナシ。かといってお値段を考えると躊躇われるものだったのでとりあえず保留にする。
そういえば...と思い出して話題の銀花をちょっと立ち読み。サリーの襦袢、たしかにあんな襦袢地見たことなくて素敵です。サリーの布って薄地なのかな?なんか写真からはそんな印象。木村さんの辺を読んでとりあえず買わずにおいてきてしまいました。

木村さんと言えば、和織から仕立て上がりを受取ってお礼のメールを送ったら、布の注意点などをお返事に書いてくださった。作家さんがオリジナルで織ったこともあって今までに触ったことのないものなので、布質をつかむまでは木村さん自らご苦労なさったとのこと。己の果報を喜ぶ。
一着目と違いって今回は布も人の手から生まれていて、それがまた人の手で仕立上がる時のエピソードを聞けると、数々の手仕事がこの着物に息吹を吹き込んださまを想像する楽しみが広がる。はやく袖を通したいなぁ...

そうそう、夕飯を食べながら何十年かぶりに「おしん」を観た。この頃の女性の着物はとにかく赤いのだなぁ。みなこさんの着てらした紬のように見えるお召し(だったかな?)にとても似たデザインの着物が登場していた。ちと、ビデオでも借りて全部観てみようかな。

さぁやっと夜になったので、寝ることにいたしましょう...ZZZ...

2003.3.18 [火] 熊を放つ ...ちたい

目の下に二匹、居座りグマ。


今月は何をしていたんだろう...まだ一度も着物を着ていない。いや、そりゃ二月の話ダナ。


●そういえばかずさんの辻和ツアーがあったっけ...

思えばあれは始まりの頃だったのか...。でも無理して行って本当によかった、寝る間を惜しんだ甲斐があったというもの。
辻和では、黒に藍の霞がかかったISSEYのプリーツのようなポリ反を手にいれて、二部式の道中着と裾避けみたいなものを作る予定。結構粋渋になりそうな予感がしてとても楽しみ。アジアンノットの本を買ったので飾紐は自分で結ぶのだ、むふふ。紐結びは色々ハマりそうで、今度は帯締めも凝ったオリジナルの結び方に挑戦したい。
残念ながらみなさんからオススメコールの上ったオプティカルなポリ着物は、このコート地に取って変わられた。値段は違うけど、多分こっちの方がよく着ると思う(笑)。

その後、南部型染めの素敵な帯に出会う。これはもー、本当に出会い。最初はかずさんお手持ちの帯締めが可愛いなぁ...と帯締めの類を見せて頂くも、希望の色と柄がマッチしたものはなかったので反物の物色を始めたところ、なんだか巻きの薄い無地反が。何段かに重なった型染めの下からずるずると引っ張り出し、少し拡げてみたがやはり無地。かずさんか誰かの「お太鼓柄の帯かも」の声でさらに拡げてみると、実に素敵な色をぼかした、大好きな菊の柄だった。一色だけでべたっと染めたものはわりと見る機会が多かったけれど、えも言われぬ薄藍のぼかし具合にくらくらと吸い付けられる。
和織でのお買物もあったのでいかんいかんと一旦手放すも、蛭子屋さんの優しいおかみさんから取り置いてくれるとお申し出が。悪いなぁと思いつつ嬉々としてお願いしたがやはりなんだか気が引けて、翌々日に勘定を済ませて晴れて仕上がりの楽しみな今日この頃。カラー芯の取り寄せでちょっと遅くなるためまだ手元に届いてないけれど、かずさんに撮ってもらった写真を見ては素敵な帯で幸せな気分になる。
ケーキを一つだけ買えない私はこんなもんです。

夜は絵織ちゃんのアップルマークにキュンとなる。私も刺繍を始めたいよう!


●あ、絵織ちゃんとランチもしたなぁ

しづっち文庫をお借りするため、絵織ちゃんとランチ。洋装の絵織ちゃんは着物の時よりもほんの少し強そうな印象。
この時期に入るとへろへろ感が増していて、なんだかすごくけったいな受け答えを織りまぜて食事をしていたような。それでも話題はやっぱりお着物の話。しばし乙女の気分を味わう。


●いまだ草履なく

その土曜かな?自らしづっちを誘っておきながら、結局ダウンして草履ツアーへ行けなかったダメ人間。ごめんなさい。それでも午後からはのそのそ起きて仕事をしたような気がする。未だに草履がないのは相当イタイ。


●忘れてた
そんなこんなの最中に鈴木清順の陽炎座を斜め読みのように流し観る。松田勇作の良さはやはり皆目わからない。かわりに原田芳雄にそそられた。いや、いい感じ。


●そして今日
打合せまでの15分で、ようやっと和織へ仕立て上がりを貰いに行く。たとう紙を開いてもらう間、本当に胸がドキドキした。急いで見るのはいかにも確認ぽくて勿体ない気がしたので、家でじっくり見るまでは、とちらっと見てしまってもらう。
その後の打合せが長丁場になり、「はやく帰って見たいのに!」と悶々としながら過ごすこと4時間。おまけに外へ出れば雨!鬱金とたとうの中で、どうか濡れずにいてねと祈りながらとりあえず事務所へ戻って来た。

さ、日付も変わったところでとっとと帰って着物を眺めよう。

シワがつかなきゃ一緒に寝たい。

2003.3.4 [火] 『じゃあさ、着物作るからそれでデートしようよ』

●自分が何を喋ってるのか判らないくらい電話がかかってくる。しかも、何を書いてるのか判らないくらいメールがいっぱい押寄せる。繁雑&タイトな渦に呑まれてKIMONO新楽で癒される余裕がない。むす。

●伊勢丹の九州物産展に「小森草木染工房」が出店していたことを、終わった次の日に(つまり今日)気付いた。すごくすごくすごく行ってみたいお店だったのに、不運を呪う。帯が欲しい。

●一時期どこでも「みんな着物着ようよ」吹聴キャンペーンを押進めていたが、どいつもこいつも似通ったつまらん返事しか返ってこないので辟易する。しばらく女子限定にしよう。


そして潜伏。
ブクブクブク...

2003.2.25 [火] 今宵は月も

いきなりの雪まじりに、昨日の日記の責任を感じたり。

そうこうしながら今週も始まってしまい、なんだかどんどん仕事が忙しくなりそうな気配。未だに和織に預けた着物すら取りにいけない塩梅だが、ようやく明日は銀座で打ち合わせなのでなんとか引き取りに行ければと願う。

忙しくしながらも半ば昨晩観た『夢二』に中った感アリ。
ほとんど色彩と衣裳に着目していたので、紐の存在は妖さと着物の危うさ、そして金沢の方言のたおやかさを観ていたようなものだったが、ついでに沢田研二の顔はなんてエロいのか、も付け加えておこう。まぁいい意味で。

特筆すべきは、着物がすごく面白い使われ方をしていること。主だった登場人物の女性三人が、話が迷走するあたりからみな同じ着物を着て登場しはじめる。あるシーンで舞台中央の女優が着ている着物を、別のシーンではまたそのシーンで主たる女優が着ている。たしか三着の着物がそのように繰返し登場した。このことで、実は男と女のそれぞれが映画全編を通して面白い見え方をするのだけれど、書いてしまっては面白くないのでそれは内緒。

直接観て判るものでは、広田玲央名の着ていた着物の八掛が、単色でもぼかしでもなく可愛らしい縁模様の柄だった。縁だけでなく、少し内側にもまたとび柄があったり(たしか)、まるでリバーシブルで着られそう。凝った下着もあった時代、あんな八掛も乙女のお楽しみだったのかも。
そういえば、毬谷友子が最初のうち身に付けていた帯は、手の部分を半分に折らずに御太鼓と同じ幅で胴に巻いていたけれど、あれにもなにか意味があったのだろうか?胴の部分の幅は人の好みで自由に変えたと言うけれど、帯板も入っていないので皺のよった帯締めの下が些かふしだらな感じに見えた。それは狙いなんだろうか...

それにしても。
昔染められた着物を今見る色は本当に綺麗。ほんの少しの時代の黄味を帯びて、それが照明以外の何か不思議な明りを放っているような。そう言えば布の匂いを感じるシーンが多かったなぁ...
アンティーク着物が着られる人は本当に羨ましい。私も本当はあれこれ発掘してとっかえひっかえ組み合わせては大きな柄や艶やかな色を試してみたいのに。あたらしものではそうは数も増やせません...

ちょっと鈴木清順シリーズは来週も観ようかな。

ああそうだ。エンドロールのクレジットに小松屋さんを発見。でも履物を履いてるシーンなんてあったっけ...

2003.2.23 [日] 藍は愛よりも (意味ナシ)

「冬ももう少しの辛抱、春まであと少し」とかとか世の中春待ちモードですが、何を申される。冬が遠のくのが名残惜しい。
吹き荒ぶ北の国に暮らすならばいざ知らず、ピリピリする空気を肺の奥まで感じながら白い息をはく気持ちよさ、暖かい部屋に戻ってヌクヌク暖色の灯の下で愉しむお茶、ニットやウールの重ね着、秋の空気を吸ってきた冬野菜、あーんなに素敵だったのに、みんなそれを忘れてひたすら春を待ち焦がれるなんて!

とかいいつつ、ベランダで眺める細かい雨にちょっと春を感じてウキっとしちゃったり...



今日はエアロビのためにスウェットを買いにでかけ、ついでに前から気になっていた藍染めの生地なんかでお洋服を作っている(ハリランのOKURAみたいな感じ)パラスパレスに寄る。もう興味もないしお金も使いたくないしで、普通のショップを覗くのは相当久しぶり。
ここはサイズが華奢な人向きに見えたのと、以前は藍染めに魅力を感じなかったのとで、実はじっくり見るのは初めて。藍染めが好きで、洋服の時もできれば和の心を感じたい人にはお勧め。買物をすると藍染めの風呂敷で包んでくれるところも好感色。
http://www.biwa.ne.jp/...

帰りに鈴木清順の『夢二』を借りる。
嫋嫋と流れるテーマに酔いながら、今夜は映画で着物を見ましょう。

2003.2.18 [火] 在宅商売

痛みに耐えられず朝のミーティングだけで草々に仕事場を退散、以降ベッドでMACという自堕落モードで一日を過ごす。
一応仕事をしているつもりなものの、気を紛らわそうと上を向いたり下を向いたり、気がつくとベッドサイドのきものサロンに手を伸ばして読み込んでいる。なんつったってこれが一番気が紛れるというのがすごい。はやく20日にならないかな、朝から買いに行かなくちゃ。

今日はそんなわけで早くから家に居たもので、話題の剣客商売にチャンネルを合わせてみた。時代劇は久しぶり...というよりも自ら観ようとして観たのはこういうテレビ番組では初めてかも。テレビで観る時代劇と言えば、子供時代に観たくもないのに祖母の趣味を優先してチャンネルが変えられなかった苦い思い出しかないんである。

で、その頃のイメージしかなかった私を驚かせる今時の時代劇事情。
主人公の藤田まことは娘かと思うような年頃の娘さんと夫婦で、ここにもカップルあそこにもカップル、永遠のテーマ「勧善懲悪」を添え物に、まぁちゃらちゃらちゃらちゃら...やー微笑ましい(笑)。
そんな驚きにしばし衣装観察を忘れていたものの、今日の注目はその若い奥さんの「前掛け」。白地に淡い色の絣模様が可愛かった〜。そして彼女の帯結びは多分先日私がちょっとアレンジしていた「矢の字結び」。胴に巻いている部分から憶測すると結構幅が広い半幅のようです。それにしてもみんな襦袢の下になにか分厚いものでも着ているように、胸元が広がって浮いている。やっぱあれは晒でぐっと上げた鳩胸の賜物なのでしょうか?あれやると半襟が相当見えるね。

人が着ていると素朴で愛らしいものも可愛いですが、やっぱり私は関西人。豪奢とか贅沢とか華やかとか輝くとか、画数の多い形容詞の似合うものが好きなのよね...

2003.2.15 [土] 浮き織の運命

和織から電話。
あの浮き織は一衣舎さんでお願いできることになったという連絡で、仕立あがりは3/12だって。くぅ〜、素晴らしい〜、カンペキ。裾前の幅を少しだけ減らしてもらうことにした。

例によってまた話題はアノ大島に...うーん、素敵だとは思うんだけど、ほいほい買うのは方針に合わないので(性には合ってそうだが)一年に一枚くらいがいいなぁと前に伝えたんだけど、ローンの払いはじめを来年にすることができるので、とか。そういうことぢゃないんだよね...
たしかにモノがよい上にお買得というのは調べて判かったものの、しかし。今度着せてもらってピンと来なかったらばしっとお断りしよう。なんか黒と白と茶のバランスが均等過ぎて、着たらぼけそうな気がするし。しょうちゃんのは黒の分量がほどよい具合なのでぴしっと見えるところが素敵なのです。まぁそんなところまでこだわってたら一生大島は着られないかもしれないけどね、それならそういうもんでしょう。

そういえば封書でお手紙が来ていたののお礼を言い忘れた。DMだと思うとおざなりにしても気にならないが、封書で三枚も書かれてるとお返事でもしなきゃ失礼かしらと思ってしまう。しないけど。

2003.2.15 [土] 徒然なる

忙しい。
先が見えている忙しさはいいが見えていないと気分が沈みがち。気分転換に着物着ようかと思いきや、出張中だったことを思い出す。むす。

●車のCFミュージックで、絶対に日本語ではないハズの曲が「ちりちりめん、ちりちりめん」と聴こえる...。テレビがラジオ状態なのでどんなCFなのか気になります。
●白金に『鈴木荘』という銀細工のオーナーショップがあることを知る。蝶の細工が可愛らしくて、お願いすれば帯留にチャレンジしてくれるかも!と気持ちが乗る。
●去年の夏、日傘が欲しいなぁと思って買わずじまい。で、これを見つけてドキドキしてしまう。可愛いなぁ、麻の葉柄を買ってしまおうか。http://www.rakuten.co.jp/...


くみあわせ事典をめくりながら寝るぞ。

2003.2.12 [水] 銀座の日

恒富展、和織、松屋の磁器展を全て巡ろうと、早めに仕事をほっぱらかして事務所を出る。

ステーションギャラリーは初めてなので入口が判らなくて地下をウロウロしてしまったが、地上へ出れば何のことはない、あの古めかしい建物のど真ん中に間口の狭い券売場があった。券売機で食券のような切符を買い、受付でいわゆるチケットと交換する謎のシステムであるが、何か建物とマッチしている感も無くはない。
恒富は遥か昔に故里の県立美術館で観て以来名前も忘れていたが、雑誌『大阪人』で再び脳裏に蘇る。女性の美しさとシルエットのまろやかさがとても印象的だったが、今ではそこに着物文化の遍歴を想像する楽しみも増えた。期待大である。

会場の広さが途中まで掴めず、人も少なく点数がそれほど多く無いように感じたのでじっくりじっくり時間をかけて美しい曲線を愛でる。大きく観て、細かく観て、また大きく観て、時間はどれだけあっても足りない。
かずさんの書いていた草履の紐に続き、襦袢と表着の間にもう一枚着ている比較的外に見せている着物、腰紐の位置にある帯揚のように表に見せている太い布、織姫が被っている布、朝顔の時期なのに着ている柊模様...どれも私が見るとなぜの嵐であり、どれをとってもゆるりと自由で大らかな空気をはらんでいる。
いきいきとした呼吸はだんぜん屏風など美術展のために描かれたものに軍配が上がるが、高島屋のポスターに代表される美しい美しい大和美女の表情も同性ながら魅入ってしまう。特にポスターにも何もなっていない原画の美少女は空気が震えたら崩れそうに美しい。実に小憎らしい恒富である。

もっと観ていたかったが閉まる前に和織へ行かねばと、第四展示室をすっとばして会場を後にした。絶対に、もう一度来月来ようと心に誓い銀座へ。閉店まぎわに悪いかと思ったが、寸法を計ってもらうために何となれば預けていけばいいと着物を持込んだ。着丈の長さに悩んだが、やはり身長から割り出すと相場の丈ということらしいので、同じ丈で誂えてもらうことにした。切ってからでは伸ばせないとはその通りである。
一衣舎の名前を出そうかどうか迷っていたらツカサさんから言い出してくれたので、紫の紬も木村さんのところにお願いしたもので今回もできればそうしたいと伝えると、できるようになるかもしれないので少し返事をまってくれとのこと。色々事情があるんでしょう。

会話の中でしょうちゃんのお祖母様の大島の話を出すと、やはり細かい賽の目状に柄の折り込まれた9マルキの大島が運ばれてきた。4マルキなども触らせていただくが全く別物のように違い、糸の詰まり方、滑らかな触り心地、と危険な甘い香りがする。お値段を聞いて、次の候補にしようかどうか迷いつつ脳裏に焼きつけておいた。大島と言うともう少し歳を重ねて40歳くらいになったら着てみたいかなと大人(になっているであろう)の自分のために考えていただけに、ポンと目の前に出てきてポンと手にいれてしまうのは何か違う気がするのだ。でも素敵でした、あの大島。危険。

先日は目指すものがあったので特に気にしてはいなかったが、今日の大島を見ながら呉服屋さんでの買物の仕方に不安を覚える。洋服の場合雑誌の情報も多いので、自分の欲しいものがある程度明確になってからそれを探すことができる。特にここ数年決まったデザイナーの服しか着ないので、ふらりと入った店で気に入ったものを買うこともなくなったが、いざとなれば店に並んでいる服全てを勝手に手にとって吟味する。だけれども、呉服屋でそれができるだろうか?
基本的に在庫が全て陳列されていて手にとれるわけではないし、カタログが用意されているわけでもない。何か求めるものを伝えてからでないと何も出てこようがない。これはどんなものがあるのか知識のないレベルでは実に厄介な儀式に思える。仮に数点見せてもらった時にそのうちの一つを気に入ったとして、洋服の感覚であればさらにその類似のもの...色違い、形違い、素材違い、柄違い...を並べてその中からベストを一枚選び出すことができる。「大島が欲しい」と決まっていればいいが、特に大島に限らず、似合う素敵な着物が欲しいのである。しかも似合うかどうかはほぼ店子さんの眼力により品が登場する。どうも何でも自分で決めたい私には難しい、この点はこれから経験値を高めなければ...

などなどしているうちに既に閉店時間を小一時間も過ぎ、慌てて店を出た。つかささんは既に大島は私のものといった口ぶりである。商売は大変だ。
松永真が展示に関わる松屋の磁器展は月曜日までなので是非とも寄りたかったが、すぐに閉館の時間なので諦めて帰宅する。着物を取りにいくついでに会期中に寄れればいいんだけれど。

2003.2.10 [月] 働かざるもの着るべからず

二回目の登場だが、今日からこの言葉をいつも見えるところに貼っておこう。

ついにお華の帰り道に和織へ行く。一人では何度も店前を通り過ぎ、ついに入ることのなかった店へ心強いしょうちゃんというお守り付きで立ち入ることが出来た。
きものサロンの冬号でチェックしていた反物を最初から見せていただく。本当は、「男の着物」店も冷やかしたり、色んな作家さんの織物を見せていただいて勉強するつもりだったのに、何故か最初から口をついて出てきたのは「きものサロンの39ページの浮き織、まだありますか?」と具体的なリクエスト。言わなければ忘れてしまうのでその前に言ってしまおうという感じの勢いのつきようで、我ながらちょっと恥ずかしくなってしまう。
http://www.motoji.co.jp/...

その布は、くるみと梅で染めた二色の糸で織ってある。紬の特集に載っていたが、紬糸ではなく座繰り糸で織っているので細い繊維の柔らかい光沢があって、しかも柔らかくて軽い。誌面ではかなり色が飛んでいたようで、店内では薄くピンクがかり、屋外だとその中間の落ち着いた色。きっと光沢がなければ地味でつまらないと思うような色かもしれない。
愛媛県の野村というところで釜田さんという方が織ったその布は、一見花織のように見えるが、花織と違うのは裏表で同じ模様が見えること。だから、しばらく袷で着たらいずれ単にして着るのも素敵と教えてもらう。どことなく昔気に入って着ていたイタリアのブラウスとよく似た織りだと思い出した。

もっと目の玉の飛び出るようなお値段だったら諦めがつくのに、この子はまた中途半端に頑張れば手の届く値段で、とうとう諦める理由が何もないままうちへ来ることになった。さっそく近々採寸をしてもらって、それから一月もあれば着物になる。濃い色を脱出して、春の光を月のように投げ返すこの布を、はやくはやく綺麗に着られるようになりたい。

2003.2.8 [土] 予習

浴衣ぶりの半幅帯なので結び方を復習した。というよりも、浴衣角出ししか知らなかったので一通り本に載っているパターンを全部やってみる。基本は貝の口か文庫であとはバリエーションらしい。真っ白な博多献上が届いたのでさっそく使ってみると、浴衣の時は繊維質な麻の素材に四苦八苦した箇所がきゅるきゅるとうまく締まる。大丈夫かと思うほどゆるい感じなのにそれでもほどけてこないし、何より軽くてたまらない。えりりんが言っていた正絹が一番という意味を実感。

そんなことしてたら寝る時間が減ってきた...

2003.2.7 [金] 着物イブイブ

まぁ間違ってはいないでしょう...

いよいよ梅園詣での前々夜、明日は着物を吊るす日だと思うだけで心が浮き足立つ。白い博多献上を結びたいと思ってるんだけど、ど間に合うかしら、未だに半襟が決まらないけどどうしよう、雨が降ったら...文字にすると心配ばかりのようで、これがけっこう楽しんでいるんだから我ながら呆れます。
今日、室ママさんの着物を前に、少し単衣から夏にかけての装いを考えました。帯と下着を揃えなければ。しょうちゃんが登録してる麻の襦袢が欲しいなぁ...半襦袢ってどんなののこと言ってるんだろう...あれ?夏物には付け袖が使えないんだったな、何を着るんだっけ?
こうして夜が更けていく。


明日はまた銀座。
今度こそ!アンティークモール・リターンズ!!

2003.2.5 [水] 着物暮しって

着物暮しは愉しい。
人の着物暮しを覗いてみると、誰もかれも愉しそうで、それは私も例外ではない。

着物を毎日着なくても、着物のことを考えて色んな小物を集めたりメンテナンスしたりする。メンテナンスにはもちろん和裁がつきもの。これもやってみれば愉しい、愉しいので他のモノも縫いたくなったりする。
着物をばっちり着ようと思うと思い立ったらすぐというわけにはいかない。特にまだ持物の充実しない初心者ならば、今の季節に着られる着物、先取りするようなモチーフ、コーディネートを考えて、それなりに準備をするし、無ければそろえる算段をする。自ずと季節に敏感になる。自ずと手間をかける。
手間をかける生活をすると、他のことにだって手間をかけることがほんの少し億劫でなくなる。仕事柄要領よくいかに短時間で雰囲気を感じ取って浅い知識でも先に進むか、ということを身に付けてしまった今、その要領のよさが時に鬱陶しくなる。手間をかける愉しみを感じると、器用に処理する習性がなにかとんでもなく愉しいことを知らないうちに逃してしまっている気がするのだ。
そういうところへ来てしまった今、着物はなんだか、ちゃんとした生活に自分を結びつけ直してくれる免罪符のような存在に思えてくる。だからこれだけは大切にしたいな、と思うのだ。

2003.2.4 [火] 半衿いっぱい

http://www.rakuten.co.jp/...

ここで、半衿の共同購入をやってました。
一枚290円なら、柄が気に入らなければ裁縫材料にしてしまえばいいくらいの値段かな、と思って注文。

ネットの買物は控えてたんだけど。
ま、これくらいならいーか。

2003.2.2 [日] 何ごとも身体が基本

着付け教室へ行った時、身体が堅くてお太鼓結ぶのが苦しかった私、今日から渋谷区のエアロビ教室へ通い始める。日曜日だけだしお華とも重なるので月に2回くらいしかいけないけど、何もしないよりはましなハズ。着物のために心技体を磨くのです(なんちて)。

帰りにボダムによったら、なぜかアウトレットコーナーに下駄が!!それも白木に黒い別珍鼻緒の男物。そしてでかい。あれはなんだしょーね、テラスとかで履くつっかけの雰囲気ですかね。日本だってベトナムの室内履きが流行ってたもんね。

今朝は夜遊び明けで朝なま報道局を文字どおりナマで見られたんだけど、スペースシャトルの件で入りが早かったのでしょうか、草野さんはスーツでした。着物だなんのと言ってる場合ではないよね、そりゃそーだ。


さ、お風呂で汗を流して仕事仕事。

働かざるもの着るべからず。

2003.1.29 [水] もうひとつ、またひとつ

http://www.amazon.co.jp/...

よ、読みたい。
誰か買ってくれないかなー(できれば)
買って貸してくれないかなー(せめて)

2003.1.28 [火] 不・不惑

き、着物より高い洋服が欲しいなんて...   あたしのばかっ


和織染さんから帯締めが届きました。
これで我慢しときなさい。

と思うけど、ああ別腹が恨めしい...

2003.1.28 [火] 文楽さんのダイス柄足袋

むふふ、お誂えの足袋が文楽さんから届きました。
控えめなクリーム色地の柄物で、金のコハゼと野原グリーンの留糸にしていただいたらとても春らしい足袋になりました。これを履いてピクニックへ行きたいな。デビューするまで画像は載せないでおきましょう。...と思ったけどやっぱパチ(笑)。

ふむ。この柄、しょうちゃんのお祖母様譲りの大島に合わせるととても遊んだコーディネートになるやうな。
人様のモノに合わせてどうする(笑)。

2003.1.25 [土] 厄日...

うわん、眼鏡のテンプルがぱっきり折れてしまいました。
999.9どうしてくれる。
ちゅーわけで春の帯を買おうと思ってたお金が眼鏡代に変身します。ちえちえ。

おまけにさっき新品の鍋を焦がしてしまったよ。やれやれ。

2003.1.23 [木] 便利なものめっけ

銀座リファレンス
http://www.ginza.co.jp/...

2003.1.23 [木] モノよりオモヒデ

物議をかもし出すコピーでした。「ものよりおもいで」

最近の私はその逆、土地の思い出よりも土地の産物が気になります。幼少を過ごした場所と実家が違うこと、それからそれぞれが10年前後ずつというところもあって、わりとどの土地が自分のベースなのか自覚のない根無し草。風とともに去りぬのスカーレットの気持ちは一生判らないだろうなぁと、ちょっと自分に欠陥を感じることもしばしば。

でも。縁の土地の着物を着てみたいな、と思って調べ始めたら、これがなかなか楽しい。しかもこの場合は断然織の着物。
生家の最寄となると浜ちりめん一点張りだけど、地域を県内に広げてみたら、なんと二つも名織物があるらしい。
綺麗な水が豊富、桑畑に適した土壌、都のお側、こんな条件が揃っているので、考えてみれば無いはずは無いのかも。

もう少し色々調べてから是非登録しよう。
そしていずれ袖を通してみたいなぁ...

2003.1.22 [水] そんなに私が嫌いですか!?

今日も東銀座。
遅い時間と言われたのをわざわざ13時に調整してもらい、打合せの後はアンティークモールを堪能!


の、つもりだった。
るんたるんたとアンティークビルへ行ったらば入り口閉まってるし。ガラス扉の奥は暗いし。水曜定休日とか書いてあるし。
むー...縁無さ過ぎ!!!

もう一度書いときます。
銀座アンティークモールは水曜定休日です。
やる気無くすん、ぐすんぐすん。

ががが。おまけに伊勢丹京都展も今日終わってましたよ、ぐすんぐすん。なんだよなんだよ。ああますますやる気なくす。ぐすんぐすん。

2003.1.22 [水] 意外な盲点

意外でも何でもないんだけれど。

愉茶間の新年会に着物で!と勇んでいたのに、その後深夜の予定が入ってしまって断念となりそう。着物から洋服へは着替える余裕もあるんだけれど、案外と髪型が変えられそうもないので諦めかけている。

セミロングだと、着物の場合はまとめないと変。でも夜に出かけるのに(予定の内容にもよるんだけれど)服を考えると髪は降ろしたい。降ろしていたのを上げるのは簡単だけど、上がってたのを降ろすのにはブローだとかなんだとか色々めんどくさがりの私が持ち合わせていないテクを駆使する必要がある。などなどでどーも難しいことになりそうだ。

幸い池上梅園で梅モノは着られるので、せっかく準備して梅合わせ難民にはならなくてすみそうだけど...
髪型ってけっこうこれからもネックになるかもナ。

2003.1.19 [日] 新旧乙女乱れ咲き

よかった、間に合った。
ぎりぎり、しょうちゃんにいただいた池田コレクションのチケットを活かすことができました。ありがたやありがたや。

池田コレクションは去年見逃したので今回が初めて。会期最終日であり日曜日であり、判っていたことながら11時頃着いてもう大混雑。着物の匂いと白粉の匂いに囲まれて少し目眩ながら楽しませていただきました。...なんだけど大柄ゆえ少し下がった位置から観ていたら目の前をおばさんがドツドツガヤガヤ当たっていくので、それだけでかなりブルーになって一通り見た後はさらっと出てきてしまった。もったいなや。

裾除けが可愛かったので、洋服地の可愛いプリントなどで作ってみたい。刺繍半襟の値段を考えると自分で好きな図案を刺繍するのも楽しいかも、などととりあえず思うだけ思ってみる。向こう5年は作りたいものが目一杯である。なんて欲張りな。

その後お堂でお華のお稽古をつけていただいて、元気があれば絵織ちゃんのレポートが楽しそうな伊勢丹の京都物産展へ寄ろうと思っていたのだけれど、睡眠時間と食事の時間がぐちゃぐちゃになっていたので大人しく帰ることに。
今夜は池田コレクションのショップで買った「かさねの色目」で古代乙女の感性にでも触れたいと思います...

2003.1.18 [土] 線美の道も一歩から

去年の話、経験談本を読んでたら、「補正もね、その人の体型自体が個性なんだし、晴れ着ならともかく普段着に補正なんてしませんね。しばらく自分の身体に合ったように着てれば、補正の必要な箇所も自ずと判ってきますよ」なんてことが書いてあった。

そんなわけでここ数回補正無しで着てみたが、ようやく新年会の時にはだいたいどう着ればいいかなーんとなく判った気がする。さてそこで、改めてそろそろ補正を考えてみようと思う。
実は「勝負あんこ」の名前が気に入って、かなりこれについては色々イメージが膨らんでいたりする。

・紐とあんこ部分は取り外し可能で色の組合せを楽しむ
・マチの付いたポケットみたいなものが左右のウエストと腰部分にあたるイメージ
・日によって変えられるようにポケットの中身でボリュームを調節
・襦袢に触れる部分は色移りしない布にして、マチの部分を色柄物で可愛く

なんて感じ。頭の中ではもう試作品も完璧に出来上がってるんである。

話変わって、普段の下着(胸用の方)でサイズや趣味が変わって使わないものがたくさんある。前からこれが捨てるには惜しく、何かに使えないかしらと思って溜めてあった。レースだったり可愛い布だったり売ってなさそうなパーツが色々付いている。

これ、胴の周りに巻くという意味では「勝負あんこ」に近しいものがあるんじゃないかしらん?と先日思い当たる。装飾としてもだけど、脇から後ろにかけての伸縮性のあるバンド部分とか、アジャスタ付きの片紐部分とか。
ちゅーわけで、好奇心も手伝って解体してみました、ブ○ジャー。
さすが日本製って感じでその縫製は侮れず、片側だけで根気が尽きたものの、結構色んなものが入ってることが判った。胸の下を縁取るようにワイヤーが入っているのは外から見ても判るけど、胸とベルト部分の間にプラスティックの棒が入ってたのは発見。
でも本体をそれほど解かなくても、この棒とワイヤー部分を外すと丸いたるみのついたベルトみたいな形に。これは腰紐の代わりなるかも。もう片方も明日やってみよう。

もう少し下着下着してない色のやつで試せばよかったんだけど...なんか恥ずかしいので写真は無し。
そんな感じでゆるゆる私の「勝負あんこ」への道が始まりました。まぁ向こう一年て感じですかね。


今日はしょうちゃんのお裾分けで池田さんのコレクションを見て、銀座や表参道近辺のお店を見て回る予定。春らしい小物に出会えますように。

2003.1.16 [木] 着物は人を変えるか?

『銀座ってキラーイ』

だと思ってたわけです、つい最近まで。
オジさんオバさんばっかりで歩いてると踏み倒したくなるし、仕事先も多いのでワークタイムな気分になるし、意外に夜が早いし、思い出したく無いこともあるし。
それがどうですか、打合わせのついでに着物や小物を物色しようと、最近は銀座へ出るのが楽しみでしかたありません。

今日は時間がありそうだったので今度こそアンティークモールへ行こうと思ってたのに、わりとギリギリになってしまったので大野屋さんだけ寄りました。そこで今の気分にぴったりな梅柄の足袋と手拭たくさんをゲット。もちろんその中には梅柄の手拭も。
半襟かけやら何やらでろくに揃って無かった裁縫道具もまともになってきたので、戻って半ば仕事しながら手拭の端かがり。これも今までの生活にはなかったことです。もはや苦でも億劫でもありません。

ついでに今日は4ヶ月迷っていた(値段に)きものと帯の「くみあわせ事典」も購入。お風呂に入ってからじっくりめくるんだ。

...と、今日一日の行動に危険信号を察知。
会社と個人の財布を分けてるように、ちょっと着物と生活費の財布を分けて計画的にやりくりしないと、この勢いでは「2003年まっとうな大人生活」の目標が危うくなりそうな。
着物お小遣い帳でもつけるか...

2003.1.14 [火] 次の課題

今のところ次に着物を着る予定は、2/1の愉茶間新年会とKIMONO真楽の花詣(梅?桜?)。
考えてないとあっという間に当日なので、今から物色計画発動ー!

●愉茶間新年会
時期的には梅かと思うんだけど、2/1は中国の旧正月。それに合わせて中華系のお店で集まる予定だし、ちょっとシノワなエッセンスを取り入れてみたい。紫って色は外してないけど、チェックだからなぁ...赤とか金とか白とか、ちょっと華やかにしてみたいです。
<買えたらリスト>
白っぽい帯/赤い帯締/梅もの...昨日梅柄の襦袢地を発見したけど断念/シノワ系はVIVIENNE TAMの服を潰してなんかできないかなぁ.../!草履買わなくちゃ!

●花見
とりあえず桜でしょう!桜!
昨日淡いグリーンに白い桜がびっしり刺繍された半衿を落札し損ねて出端が挫かれましたが、負けません。あれ、どんぴしゃだったのになぁ。
<買えたらリスト>
淡いグリーンor淡い山吹色の半襟/白い帯締/蝶のブローチ/草履!(これでもか!)

2003.1.14 [火] 今月は着物の事ばかり

ついつい、考えてしまう、そればかり。

仕事中は時間さえあればネットで検索。お店を見たり、資料を見たり、ヤフオクをチェックしたり...。帰宅すれば本を開いてここへ行きたいあれが欲しい、今度の休日は何を買おうどれを着よう、気付けば着物の事ばかり。

これはもう、恋ですよ、恋。
そしてそれが楽しい。なんて素敵な時間を過ごしてるんでしょうか、私。

実を言うと、たった一枚の紫の紬、実は初詣の時のコーディネートがあまりにも反省もので(といってもちゃんこ会と反衿が違うだけなんだけど...)、それが理由でもうこれ似合わないんだ、次の着物が欲しい、なんてダメっぷり開始がつい先週。

でもそれぢゃーきっと腕が上がらないと思って(もちろん次の着物なんて余裕もない)、なんとか紫の紬で春まで工夫してみようと改めて覚悟する。
多分、華やかな初詣の着物姿を見て、&そろそろ春を意識したいこともあって、濃い紫の紬がものすごく難しいものに思えてしまったんではと自己分析。色もそうだし、この紬は柔らかくてニットみたいに毛玉が出来るくらい冬っぽい。

そこで、今日からは春らし小物にアンテナを向けようと決意。
帯は前にくるりで買った淡いグリーン(利休と言うにはちと彩度が高いかも)のカジュアルなものがあるので、取り敢えずはそれ...できれば染めの桜っぽいのが欲しいけど...同じく淡いグリーンの半衿でさくらの刺繍なんてあれば尚よろし、というのを探してみよう。
帯締めは多分なんとかなるけど、太いものしか持っていないので帯留めを使えるような細いのがほしいナ。帯が淡いから、薄い色なら白くらいぱっきりしたもの。そしたらAGATHAで蝶のブローチ買って付けちゃうのに...足袋は白地に白の桜模様があるからいいな。

帯揚げはこないだ新年会用にがんばって薄い色を買ってみた。今まで濃い色しかもってなかったけど、やっぱり色合いよか濃淡がコーディネートを左右する気がする。着物って色合わせは意外となんでも合ってしまうけど、濃淡とか素材の雰囲気ですごく野暮になったり粋になったり。これもこの1週間悩んだ結果の一つの結論。

うーん、やっぱりお店巡りしたいなー...

ところで、成人式が佳境に入ったせいで(昨日終わったけど)、先週くらいからヤフオクやネットのショップでは華やかな小物類が安く出ている。季節物もわりとそうで、12月くらいから紅葉モノがたくさん出回ったり、今なら梅が多い。逆に桜特集が組まれていたり、オークションでも桜が高騰。多分どのお店でも同じで、こういうのも気を付けて見てると面白いし、来年、或いは数日後に使うものなら時期を狙うっていうのがお得かもしれないナ。

あそうそう、ついでにメモ。梅と桜など花モノを重ねるのはあまりよしとしないそうな。お茶席だけのことかもしれないけど...他の花は重なってもいいのかな? アンティークのコーディネートなんかこれでもかってほど花尽くしだし、それはそれで迫力があって成立してるにゃー。

<写真の組合せ>
紫チェックの紬/革アップリケの黒名古屋帯/麻の葉を絞ったベージュの帯揚/アップリケと同じ色の帯締/クリーム色の無地半衿/ベージュの水玉足袋

2003.1.8 [水] もしかして!!

私の着姿が野暮ったいのは、帯の位置のせいかもしれん。ぬぬ。
今度はもう少し上で着てみるぞいと。

2003.1.7 [火] 着こなすってことを考える

実は最初に着た時も昨日着た時も、どーぅもなんか着こなしっちゅーかコーディネートがへたっぴーだなーと思ってそのことについて一日悶々と考えてしまった。

上手く着られないっちゅー技量の問題はもちろん鍛練が必要として、なんかダサイんである。特に襟元と髪型。
髪型はちょっと和装のことを意識してこれからなんとかするしかないとして、襟元はどうしたらいんだろ〜〜。

帯周りをあれこれ集めてばっちりの一品を選び抜くには金銭的なものも必要なので、まずは半襟でなんとか努力しようと思う。
なんでかなー?白だっていいと思うのに、何か変。
着物の柄が変なのか?なんかもっさり野暮ったい。うーん。

あれだな。
山吹色みたいな明るいオレンジ黄色の半襟が欲しいな。
エリックみたいな色の。

2003.1.6 [月] 着物の道は近からず

明治神宮の境内を一周、それから表参道までくりだして、アニヴェルセでお茶をして、その後料理屋さんで新年会を。
一通りでざっと5時間、とりあえずは着崩れず。

しかーし、前回1時間ほどで着れたと思っていたので勝手にそれで余裕と思い込んでいたら、1ヶ月着ていないともう何かしら忘れてる。
例によって衿が落ち着かず、長襦袢の衿を抜いてはひっぱり抜いては引っ張りと繰返していたらあっという間に30分。

ここで洋服にしてしまおうかと思ったけど、年始に挫折も悔しいので急いでぱぱぱっと着てしまう。あまりに慌てていたらしく、脱ぐ時に気付いたら腰紐2本と伊達巻き1本だけで長襦袢と着物と両方着ていてびっくりする。なんとかなるもんである。
前回気になったお腹周りがやはり今回も気になる。表地と裏地の間がふわふわしているからなのか、間が縒れたりしてお端折の部分がものすごいボリュームなのだ。考えてみれば縫い合わせた布のセットが6重にもなっているのだから、仕方ないと言えば仕方ないのだが...でもえりりん宅でえりりん着物を借りて手ほどきを受けながら来た時はもっとぴっしり腰回りに貼付けたように着られた気がする。
おおかた着こなし方が悪いのが原因だろうが、表地と裏地が縒れてしまうところには、もしかしたら縮まないように工夫して仕立てていただいたところが影響している可能性もあったりするんじゃなかろうか...なんか私の着物、ブワブワする気がします。

などなど、うわん、もう一度えりりんに正しい着付けの手ほどきを受けないと、色々バカになってる!

ところで明治神宮のおみくじは、大吉とか凶とかそういう運勢占い的な要素が無い。私への大御言葉は「いつも磨き立ての鏡のような心ですごしなさい」ってことでした。

写真は誰か撮ってたからあとでもらおーっと

2003.1.5 [日] 初の半襟奮闘記

明日はちょと遅めの初詣。
仕事初めに事務所みんなで明治神宮へ。

というわけで、着物を着ようと思って初めての半襟掛けに挑戦してみることに。
前回のちゃんこでは仕立て上がりに掛けてもらったのをそのまま着るだけ、そのあと着ようと思ってた機会も逃してしまったので、結局これが第二回の外出。
全く前回と同じ格好も面白く無いものと、半襟だけ変えてみようと思い至った。

で、木村さんのところで掛けてもらった半襟は、芯だけ先に襦袢に縫い付けてあり、半襟をほどいてはその上に掛け直すことができる。
きちんと縫い方など詳細を観察しておけばよかったのに、何も考えずほどいてしまったため、いざ掛けようとするとどこから何縫いにしていいのかが全く判らない。
持っている本を総動員しても、半襟の掛け方に割かれている誌面は実に少し、手抜きの仕方から始まっている書物も少なく無い。
情報が少ない...で、Googleに頼ってみると、とりあえず先に内側に一センチ折り込んで縫い止め、その後衿にかぶせるように外側を縫うということだけが判った。

だがしかし。
真ん中を合わせて両側へ縫えと言われても、人間には利き腕と言うものがあるわけで...なんだか上を向けたり下を向けたりひっくりかえしたりと、なんとか出来上がるまでにテレビに気を取られつつ一時間強かかってしまった。これは鍛練が要される...むむ。

とりあえず待ち針は使った方が絶対にやりやすいということと、本当はもっとざくざく大雑把な縫目でいいんじゃないか、というのが出来上がりの感想。
それから、せっかく絞加工の半襟なのに、ぴっちり掛けようとするあまりひっぱってひっぱって、絞り柄だけでしぼの感じられない衿が出来上がってしまってちょっと残念。
多分綿でも入っているくらい分厚くふっくら仕上げた方が素敵だったのになぁ...と出来上がりに目をやって思うものの、今からもう一度一時間かける気にはなれないので、明日はこんなところで。

それにしても朱と言う色は、たかが半襟程度でもなにか艶っぽさを感じる不思議な色である。朱色の襦袢なんて、きっとものすごく官能的なんだろうなぁ...

そんなこともあってか、半襟集めは楽しくて、ついつい朱色ばかり買ってしまう。
着物を考えずに選ぶなら白いしぼりの半襟が欲しいけど、ちょっと次の着物を仕立ててから考えよう。

さて。
帯の結び方をおさらいしなければ。

メンバーログイン
新規メンバー登録
お店お店
素材素材
着物・帯着物・帯
小物小物
着こなし着こなし
How To & TipsHow To & Tips
メンテナンスメンテナンス
本・雑誌本・雑誌
イベント・場所イベント・場所
ノンカテゴリノンカテゴリ

KIMONO真楽 について | KIMONO真楽の利用規約 | Syndicate this site Powered by 関心空間