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2009.12.31 [木] 大風の大晦日

朝から大風が吹いていた。
あちこちで風対策。
我が家もいったん玄関飾りを避難。
午後から煮物づくり。
鍋を火にかけながら庭に出たら、
空がちょっとおもしろい色。
今年最後の日が暮れる。

* * *

今年もいろいろお世話になりました。
最近、つくづく思います。
私には、着物という楽しみがあって佳かったなぁと。
着物が好きで佳かったなぁと。

今年も平和に一年を納めることが出来ました。
どうもありがとうございます。

よいお年をお迎えください。



※写真は、
葉山一色/2009.12.31 16:28:03

2009.12.30 [水] 10:20 am

今日は、なんちゃって神棚と鏡餅などを。
年越しは、近所の森山神社で迎えるつもり。

そうそう。
日本は年越しソバだけど、
スペインは年越しブドウを12個食べるんだって。
国によって、いろんな年越しがあって面白いです。
他にもユニークな年越しの風習ってありそう。

もうすぐ、お正月。

:::::17:30 追記

お正月にビールが切れたら哀しいので、酒屋さんに電話で注文。
家はいつもヱビスの小瓶を1ケースで頼む。
すると、届いた中に「ラッキーヱビス」が一本入っていた。
わぁ〜い、来年はなにかいい事ありそうだぞ。うふ。

ラッキーヱビスとは、
普通のラベルは左手に鯛を持つゑびす様だけど、ごくたまぁ〜に背中のビクに二匹目の鯛が入っているのだ。瓶ビールだけのお茶目なお遊び。

早速、なんちゃって神棚に供えてあった古いラッキーヱビスを新しいラッキーヱビスに取り替える。このタイミングで新しいラッキーヱビスが入っていて良かった。すごく嬉しい。
ひゃっほぉ〜!

2009.12.29 [火] お正月向かえ

ここんとこずっとお正月迎えの準備。

ちょっと前の日曜日。
久々に足踏みミシンで縫い物をしようと思ったら、床の綿ぼこりが目についた。とっとと先に縫い物を...と思うのだけど、気になって気になって掃除を始めてしまう。いつもは掃かない部屋の隅っこまで溜まった埃を一網打尽。そんなこんなでミシンを踏むのが夜になる。あぁ、よく見えないし、音うるさいのに、何やってんだ。
と、思ったら、その日は「煤払いの日」でありました。
衝動に駆られて始めたけれど、なんだそうゆう日だったのか。
12月13日は、歳神様を迎える準備を始める日。正月事始め。
綿ぼこりにダンスをさせて、煤払いを私に促すなんて、神様ったらオチャメだな。

お正月飾りの色々は、ここ数年の例年通り、なるべく買わずに周りにある物で手作りする。

■門柱飾り
今年は青竹を切り出せなかったので、略式の門松。
裏庭の松は、表の庭木のように刈り込まず一本だけ育ったままの状態。「お正月に使うなら」と植木職人さんの的確なアドバイスのおかげ。門松にぴったりな枝が残っていた。二本切って、半紙を巻いて、輪飾りをつけて出来上がり。

■玄関飾り
21日に綯った注連縄をわっかにして、松と万両の赤い実で飾る。何かもうちょっとワンポイントに....と、水引細工の梅の花をあしらってみた。まぁ、素敵!この梅の花は、先日の京都でさくまりさんにいただいた物。こんなに可愛くなりましたぁ〜。紙垂を二枚つけて完成。

■玄関の活け花
松と千両だけで、お正月らしく。
葉山に越してきてから、ほとんど花屋に行かなくなった。部屋に飾る花は、その季節季節に勝手に咲いてくれる草花で充分足りる。活け花は庭からの編集作業だなぁと思う。花器と合わせ形を造るのはとても楽しい。

以上諸々、大掃除を済ませた28日に飾り付け。

※追伸
注連縄、作業用の縄みたいに右に綯っちゃったみたいです。神様用は左と教わりましたが、地域や神社によって右も左もある様です。この辺も「どっちでもいい」という曖昧な緩さがあるのでしょうか?アジアだなぁと思います。曖昧なアジア感覚、優しくて好きです。

2009.12.24 [木] みなやん

みんな、FMしまばらを要チェックよ〜!
みなやん、応援してるぜぃ。

http://www.shimabara.fm/...
http://twitter.com/...

:::

...って、これだけじゃ意味不明でしたね。
「みなやん」はラジオのパーソナリティネームで、実は、真楽のこの人
自分の番組が持てるようになったら、着物トークを爆裂してくれるかも?

遠くに行っちゃったなぁと寂しく思っていたら、ネット経由のラジオで懐かしい声が聞けたので感激して書き込んでしまいました。

そう言えば、新年会にお歯黒を塗って現れて、みんなをびっくりさせてくれましたっけ。(笑)
面白かったなぁ〜。



※写真は、
お歯黒みなこ団長が率いていた玉すだれ団のお披露目。2005年の新年会@音羽楼

2009.12.21 [月] 注連縄を綯う

今日は、自宅用の注連縄を綯う。
材料の稲藁は、森山神社の注連縄作りで余った分をお裾分けしていただいた。
綯うのは相棒で、私は助手して口を出すだけなんだけど。

来年はよりいっそう神頼みな状況になりそうだから、ちゃんと歳神様に来てもらえるよう心を込めて...って、「おぃ、雑だなぁ。」って、うるさいよ、私。(笑)
こうした作業は、一度でも自分の手を動かしてやってみたかどうかが大事。
着付けもそうだけど、体で覚える事だと思う。慣れればどんどん上手になる。知識として頭で理解してたって、手が動かなくちゃ始まらない。って、縄を綯ってるのは相棒だけどさ。
そんなこんな、テラスにござを敷いて、わぁわぁ言いながら稲藁と格闘する二人は、昭和の農村の爺ちゃんと婆ちゃんみたいだ。

うん、ヘタクソでもなんでもいい。
年の瀬に、こんなお正月向かえの準備が出来ることが平和で幸せ。

松や紙垂で装飾するのは、また後日。
大掃除が終わったら、飾り付け。

2009.12.16 [水] 炭火ライフ

今日はずっとデスクで経理事務。
デスク周りが寒かったので、縁側の囲炉裏から、手あぶりに炭を分けてもらって足下に置く。
手あぶりの事は、前にも日記で詳しく書いた。

小さいくせにほっこりあったかい。
そうそう。フーさんも日記で書いているけど、エアコンの暖まり方とは違うんですよね。
気分屋なので、気分もちゃんとあったまらないとダメなのだ。

今日は、机の下に移動して足をちょいと乗っけて、お行儀悪いったらない。
けど、着物がこたつ布団状態であったかいったらない。
奥様、お嬢様は、おやめくださいましね。(笑)

あったかいお陰で、今日は作業が進むクン。
ぴしぴし数字が全部合うと気持ちイイ。
余裕を持って完了。これから忘年会第二弾!

:::

そうそう。
友人が感化されて「炭火ライフ」ってのをブログに連載してる。
これから試してみたい人には、おすすめ。
コデラノブログ

2009.12.6 [日] 遡り.3_京都からヨコハマへ

朝、昨日と同じ様に朝食と支度。
着物も、昨日とまったく同じ様に訪問着。
午後から横浜で結婚式に出席するのだ。

チェックアウトして、宿の周辺を小一時間ほど散策する。この辺りは、法然・親鸞両上人の縁の地“吉水草庵”のあった場所らしい。安養寺、弁天堂、吉水の井など、昨日、梶田貫首のお話を通して受け取った法然上人の教えを思い出しながら歩く。地面に落ちた一葉のもみじも、そこに在るべくして在ると思えるほど美しい。あまり人が歩いていないせいか、自然の中で静かに自分と向き合える場所だった。時間がなくて、知恩院までは行けなかった。また今度ゆっくり来よう。
宿に戻り、タクシーを呼んでもらって京都駅へ向かう。

新幹線で新横浜、そして元町へ。車で来ている相棒と駐車場で落ち合い、旅の荷物を置いて、車の中で化粧して、坂を登って山手の教会へ。顔と着物のバランスがようやく取れて落ち着く。(笑)

昨日は仏教の教えを寺で聴き、今日は教会で牧師の話を聴く。節操無いな、私も。
でも、新郎新婦の二人が結婚を神に誓う後ろ姿は、とても厳かで感動的だった。どんな宗教も、愛と平和を希求しているはず。この星に生きる同じひとつの命として、対立せずに共存したい。どうすれば互いを認め合い、戦争や紛争を無くす事ができるんだろう。賛美歌を聞きながら、そんな事を考えていた。

披露宴は、教会に隣接するクラブハウスでガーデンパーティー。ここはイギリス人の家族が住んでいた個人邸だったそうで、そのせいかホームパーティーの様なあたたかさがある披露宴だった。二人が思い描いていた通りに、感謝の気持ちとぬくもりが集った人達、一人ひとりに伝わっていた。末永くお幸せに。
さて、着物の方は親族以外では私を含めて二名だけ。でも、着物姿も洋服と着物が洋館で混在した明治や大正時代の横浜みたいで、悪くなかったと思う。思いたい。(笑)

というわけで、朝から晩まで同じ訪問着を丸二日。
箪笥にじっと何年も仕舞われっ放しだったこの着物も、いろんな場所のいろんな空気を吸って生き返ったんじゃないかと思う。佳かったね。着物はやっぱり、纏ってなんぼと思います。
いつかまた、この着物を纏えるようなお祝い事が生きてる間にあります様に...。

2009.12.5 [土] 遡り.2_きもの供養

明け方、雨の音で目覚める。
六時に鐘が鳴る。どこで誰が撞いているんだろう?と思いながら、ぬくぬくの布団から起き出す。雨、けっこう降ってる。
支度を途中までして、ウールの長着に伊達締めだけして、朝食へ。お行儀悪いけど、食べながらiPhoneで、メールなど諸々チェック。真楽も。今回の旅は、iPhoneに頼りっ放し。便利便利。旅こそモバイル。
ウールを脱いで、訪問着に着替える。部屋の姿見がありがたい。

タクシーで法然院へ。
ここから先は、既に参加メンバーの日記に詳しいので簡単に。

貫主の法話は、ひょうひょうとした語り口で、各々自ら気づく事を促すようなけっして押しつけがましくない内容でした。これから先、いつかふとお話しくださった事を思い出す場面があるのかもしれません。雨が降っていたはずの本堂に、きらきらと陽が差してきた瞬間は、とても印象深く記憶に残りました。
“きもの”という心のよりどころがある私達は幸せです。

大書院の広間で、お昼のお弁当を食べ、みんなが着てきた着物のエピソードを聞く。
きものって、物語が宿るよね。
そこに宿った“物語の思い”をくめる生き方・暮らし方がしたいと思う。

法然院の後は、青蓮院でご開帳されている青不動明王を拝見し、夜オフ会場の高橋徳さんの工房へ。リストランテ真楽は、どこのお店にも負けない程のクオリティ。
美味しく、楽しく、食べて、語って、夜が更ける。
門限ギリギリで、宿に帰り着く。
今日も、素晴らしい一日でした。
ありがとう。

2009.12.4 [金] 遡り.1_京都へ

ちょっぴり早起きして京都へ。
富士山を眺めながら、行きは小田原経由で新幹線。

今回の旅は、着物で通すことにした。
行きは格子柄の西陣ウール。長襦袢はピンクの礼装用を兼用で着たきり雀。塩瀬の半衿の上に麻の葉柄の手ぬぐいをかけてウールに合わせる。足下は普段履きの下駄。
法要で着る訪問着類は着物バッグに収め、日用品は柿渋トートに。二泊三日にしてはコンパクトにまとまるから着物ってすごい。

京都に着いてバスに乗って、荷物を持ったまま清水寺へ。
えっちらおっちら坂を登っていると小雨がぱらつく。いやん。
紅葉真っ盛りの清水寺。やっぱりきれいだぁ〜!

清水寺のタクシー乗り場から、タクシーで宿へ。
選んだのは、円山公園の更に奥へ上がった片泊りの宿。
・お宿 吉水
タクシーの運転手さんも「こんな上まできたのは何年ぶりかな」と話してた。
築100年の数寄屋造りが紅葉の景色にひっそりと馴染んでいた。私の部屋は二階の和室で、雪見障子からも紅葉が。陽が差してきてきれい。

歩いて円山公園の紅葉を楽しみながら、祇園のバス停を目指す。タイミング良くバスが来て、フーさん宅へ。
前から「フー畑の九条葱が食べたい!」と思っていて、今日はついに念願かなって押しかけたのです。すきやきだからお肉は葉山牛にして、京都と葉山のコラボすき焼き構想。うふ。
まずは、畑へ!もんぺを履いて、長靴を借りて、自転車に乗って。
フー畑は、素晴らしかった。のびのび元気に色んな野菜が育ってた。今晩用の葱や春菊の他に、明日の夜オフのサラダ用にもいろいろ収穫。西の空がほんのりと染まってくる。畑の横のせせらぎで長靴の泥を落とす。自転車のカゴに野菜満載でキコキコ帰る。普段着の顔した京都もいいな。フーさんの暮らし方も素敵。

コラボすき焼きは、そりゃもぉめちゃめちゃ美味しくて、お腹がパンパン。大満足。
最近京都へ越してきた懐かしい友人とも再会し、話がはずむ、夜が更ける。
楽しかったです。ありがとう。ごちそうさま。

2009.12.4 [金] ついったもどき

8:53 京都へ。今朝は富士山がきれい。バスから。

9:38 東海道本線車中。行きは小田原経由で新幹線。出がけに薄い道行きみたいなのを羽織ってきた。雨コートと重ね着も。

14:57 京都着。宿にチェックインして化粧ポーチを忘れてきたことに気づく。おーのー!すっぴん?移動中のバスから。

23:38 宿の窓マシンで。お風呂の順番待ち中。そふばん圏外でちた。

2009.12.1 [火] わわわ、師走だ、わわわ

今月のサイトトップは、
椿か山茶花、どっちかな?
分からないや。(笑)

庭には椿や山茶花がたくさん植えられている。
晩秋から晩春まで、色んな種類が庭を彩る。
写真の花は、比較的早く咲くから山茶花かな?と思っていたけど、散り方が花ごとぽとりと落ちるので、やっぱり椿?と、分からない。
まぁ、別にどっちでもいいんですけどね、私は。
どの椿や山茶花もそれぞれ少しずつ違って、それぞれ愛しい。
今年も咲いてくれてありがとうって思います。

さて、あっという間にもう師走。
あわあわしてたって何も片づかない。
ひとつひとつ、やるべきことを、
ひとつひとつ、ていねいに。

:::

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えりりん@管理人

2009.11.29 [日] ブショーモノ

袖付け留めが、またほつれている。
日常着のここはしょっちゅうほつれる。

左の前、ウールで単だし....。
着たまま、相撲を観ながら繕う。

どんだけ無精者なんだ、私。
でもある意味けっこう器用?(笑)

ところで、呼び出しの繁、
“駿佑/しゅんすけ”に変わってた。
いつからだろう?
なんてどうでもいいような事を考えながら、ちくちく。

:::

んあ〜っ!いい相撲でした。両横綱。
今場所も楽しみました。ありがとう。



※写真は、
<この待ち針はもしや、ワタシの欲しいみすや針!?

そ、そ、そ。そうです。おひでさん。

:::
■2009.11.30_追記
写真の待ち針は「みすや忠兵衛」の方で、プラケース入りです。
“ほつれのん”が欲しくて、自転車で京都巡りをしたこの時に入手しました。
ほつれのんの感想欄にも書いたけど、5年前は「勝手に上がっていいの?」という雰囲気のトコロでした。面白かった!

2009.11.27 [金] 仕立て直し

八掛がすり切れた絹唐桟を、近所の悉皆屋さんに洗い張りと仕立て直し諸々をお願いしていた。
出来上がったとの連絡を受け、引き取りに行った。

お天気が良かったので、ちょうど店の庭先で伸子張りした反物に糊付けをしていた。
ここは、洗い張りや染めが専門の悉皆屋さん。
昔ながらのたたずまいがとても素敵な路地裏のお店は、昔ながらの私の体内時計にしっくり馴染んで、なんだか落ち着く。昭和な時間。

さて、八掛。
すり切れた八掛は朱色だった。
丈夫な白生地を色見本から選んで草色に染めてもらった。
写真よりもう少しくすんだ緑色系。
ぐっと落ち着いて年相応な雰囲気になった。
八掛の色遊びは楽しいなぁ。

表地の絹唐桟も、洗い張りで水をくぐったせいか艶も増してさっぱりと良い風合いになった。
生洗いや丸洗いといういわゆるドライクリーニングと、水で洗う洗い張りとでは、仕上がった布の風合いは違うと思う。私はやっぱり洗い張りの方が好き。

日常着として日々酷使してきたこの着物も、新品のように甦った。
これが着物のすごいとこ。
ふふふ、お出かけ着に格上げしよっと。

2009.11.25 [水] あっ!フーさん。

くにえさんが“きものサロン”を見たか見たか?と日記に書いてあったから、「何を騒いでいるんだろう?」と不思議に思っておりました。

そっかー。
フーさんが誌面に登場していたんですね。
んふー、はんなりうつくしい着物姿。
うっとりですわ。



※写真は、
本文と関係ないけど季節ものということで、酉の市の熊手
どうやら東京近辺だけの風習らしい。

2009.11.22 [日] バイト!

今日は、桜花園祭りでバイトしてまーす!

全品3割引!
古材・古建具・骨董品・古布・大工道具・ランプシェード・家具・民具・農具・建築金物・古道具など、ぞくぞくよー!

ピンチヒッターなので、どこで何を手伝ってるか分かんないけど、みつけたら声かけてねー。着物の桜花園じゃなくて、葉山の方だよー。掘り出し物を探しにきてー。

●桜花園のホームページ

:::::

朝、KURAさんとよっちゃんが立ち寄ってくれました。
嬉しかった〜。
でも、スピード違反は、急な寄り道をさせちゃったせいかも。ごめんねー。(T_T)
実は、私達も先週、幕張からの帰りに湾岸で覆面パトにつかまったばっかり。同じくスピード違反。罰金が〜!(T_T)
ドライバーのみなさんは、これからの季節、特にご注意くださいませ。



※写真は、
担当してた2階の骨董売り場にあった浮世絵。お蚕さんの養い方が図解されている。

2009.11.20 [金] 供養する着物

京都在住のフーさんが、法然院で「きもの供養の会」を企画してくださいました。
貫主の梶田さんがお話してくださるそうで、出不精な私も「これはぜひ拝聴したい」と、参加させていただくことに決めました。とても楽しみです。

さて、供養する着物。

若い頃、両親に作ってもらって、ずっと箪笥に眠っている着物があります。
枝付きの紅葉柄の訪問着です。
紅葉の季節でなければとても着られない着物で、親戚の結婚式で一度袖を通したっきり着ていません。訪問着だから、普段に着られるわけでもなく、チャンスが無くて可哀想な着物だなと思っていました。
今回は、供養ということで、この着物に袖を通してあげることにしました。

なんて思っていたら、結婚して式をあげていない若い隣人が、「やっぱり結婚式することにしましたー。急ですが12月6日に。」と連絡が入りました。京都から式に直行することになりました。供養する前に効果テキメン?(笑)

連チャンで、袖を通すことになりました。
厳密に言えば、ちょっと遅いかもしれないけれど、なんだかとても嬉しい流れで、幸せです。

2009.11.15 [日] 七五三

朝から七五三の着付け。
例のごとく、ヘアメイクは義妹。
母R_色無地に袋帯、七歳Rちゃん、五歳J坊の一家と、五歳Rくんの母Mちゃん_付け下げに袋帯。
通常アフロヘアな母Mちゃんの激変ぶりが感動的だった。(笑)
ビフォー/アフターを撮っておけば良かった。
我が義妹ながら素晴らしい仕事ぶり。

J坊は、今年中学生になった甥っ子の羽織袴を着用。
Rちゃんは、母Rが着た祝い着を着用。
そう言えば私の七五三の着物も親戚中をぐるぐる巡回していったっけ。

そばに居た甥っ子とJ坊を見比べて感慨にふける。
そして、Rくんはお宮参りで母Mちゃんを着付けた事を思い出す。
つぃ先日のことと思っても、子どもはこんなにすくすく大きくなる。

人生、あっという間。

だからこそ、こんな風に節目節目で晴れ着をまとい、その時に居合わせたみんなで祝う一時はとても大切だと思う。きっとずっと思い出に残る。「汚しちゃうから着がえる」と言っていたのに、みんな晴れ着姿が気に入って、そのまま会食に出かけて行った。汚しちゃう心配より、着物をまとっていい気分でいる時間の方が大事。楽しく過ごして、着物が好きになってくれたら嬉しいな。

七五三、おめでとう。



※写真は、強風に踏ん張る主役たち。

2009.11.14 [土] 逢魔が時

英語のトワイライトを、日本語で「逢魔が時/おうまがとき」という事を、天声人語で知る。
夕焼けもうつくしいのだけれど、日没後のこの一瞬はドラマティックで心を奪われる。
そう言えば、バリでもこの時間帯は“魔物に憑かれるから外をうろうろしちゃいけない”と教えてもらったことがある。天声人語でもそんなニュアンスに触れていた。昼でも夜でもない時間。

今日も、掃除を終えて二階の窓を閉めに行ったら空が茜色に染まっていた。カメラを持って浜へ出た。サーファーのシルエットがたくさん波間に浮かんでいる。空の表情はどんどん変わり、ぼーっと眺める。

夜は誘われて、古いバリ仲間と中華を食べる。
先月、久々にバリ滞在してきた彼女の話を聞いていたら、あっちの仲間に逢いたくなった。しばらく行ってないもんなぁ。生ガムランの音の渦、生スパイスたっぷりのバリ料理、魔物の気配。

今度バリに行ったら、「逢う魔が時」の話をしてみよう。



※写真は、
2009年11月14日16時47分/葉山一色海岸

2009.11.7 [土] 伊勢から五人の型彫師

大いなる野望を胸に秘め、銀座へ。

ぎゃらりートーク@銀座もとじ
小紋師の藍田正雄さんと伊勢から五人の型彫師が、お話しと実演をご披露くださると知り、どうしても参加したくて潜り込ませていただきました。

小紋師・藍田正雄
錐彫り師・宮原敏明
道具彫り師・兼子吉生
縞彫り師・佐々木正明/坂哲雄
突き彫り師・内田勲

彫り上がった型紙を拝見する機会はこれまでにも度々ありましたが、実際に彫っている手元を生で拝見したのは初めてです。す、すごい。とても勉強になりました。
それは、職人の技、そのもの。
速度を伴った精巧な手の動きは、神業としか言いようがありません。職人技を極めれば極めるほど、緻密で精巧な仕上がりになり、人の手が生み出した物とは思えなくなります。でも、確かにそこには何かが宿っている様な気がしました。

現在、市場に出回っている“江戸小紋”と言われる反物にはいろいろあるそうです。ローラー捺染や機械彫り&シルクスクリーンなどなど。
コンピュータが引く直線と、縞彫り師の引く線。
データ的な真円と、錐彫り師が開けた小さな丸。
シルクスクリーンの大きな型で一気に捺染した模様と、小さな伊勢型紙で手染めした模様。
機械 vs 人間

小紋師の藍田さんがおっしゃっていた言葉が印象的でした。
「コンピュータや機械には出せない人間らしい息吹を“染め”でどこまで出せるか。ぎりぎりの境界線はどこか。その見極めが難しい。」

“本物”とは何でしょうか?
本物の江戸小紋を次の世代につないでいくためにはどうすれば良いのでしょうか?
着る立場である私達も無関係ではないと思います。
何を選び、まとうのか。
今、本物の江戸小紋を選んで身にまとっている人みんなに感謝したい....、そんな気持ちになりました。



※写真は、道具彫り師・兼子さんの作業机。
道具彫りは、仕上がりの型に必要な道具を鋼の破片からひとつずつ作っていくそうです。
珍満つなぎは道具彫りでしょうか。
いつか、この野望を形にしたい。(笑)

2009.11.1 [日] 色づく植物

今月のサイトトップは、紅葉。

葉っぱが色づく秋は、
日本の四季を特に意識する季節。

今週末は、庭仕事。
ぼさぼさになった植物達をちょっとお手入れ。
ほぼそのままなんだけど、
ちょっとだけ余分な部分を編集削除。
どうせ植物の成長には追い付かないから、
出来る範囲でちょっとだけ、ね。

とは言え、庭のそこかしこが、秋色。
シック。

:::

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えりりん@管理人

2009.10.30 [金] 京都で一衣舎展

今朝の我が家の玄関です。

この秋は「月の道」という手ぬぐいを
絵画代わりに飾っています。
風でふわふわ、端糸がへらへら。
手ぬぐい屋を始める前から、
布を飾るのは好きでした。
布が持つ表情で空間ががらりと変わります。
空間に占める割合が大きくても、
布という柔らかい質感が、
空間を優しい空気で満たします。

そう。
私、着物好き以前に、布好きだったんでした。

着物は、
直線断ちした布をゆるく体に纏うアジア的な
優しい文化....だと思っています。

さて、今日から京都で「一衣舎展」です。
ここには力のある魅力的な布が結集します。
呉服屋さんに並ぶ反物とは、
なにかどこか違う表情のある布達です。
布好きの心をくすぐる様々な織り手の作品達は、
一衣舎の木村さんの手にかかり、
身にまとえる“着物や帯”に仕立て上がります。
まるで魔法。
好きな布を身にまとえる幸せ。
京都発の呉服とはちょっと違う世界の着物。

どこでもドアがあったら私も飛んで行きたいです。




そして、そんな力作の布達が集まる一衣舎展に、私のお気楽湘南手ぬぐいも一緒に並べていただきました。場の品格を落としちゃわないか心配な柄もありますが、笑って許してくださいね。雅な京都に、葉山のゆるゆるな空気が届きますように....。

2009.10.27 [火] iPhone

というわけで、iPhoneに切り替えました。
やっぱり、私のデスクだと「圏外」ですが...。

ま、なんとかなるっしょ。

2009.10.26 [月] 携帯水没

寒い。ので、今年初めて、火鉢に炭を熾しました。
南部鉄瓶にお湯が沸いたらお茶淹れましょう。

ところで、金曜日の夜、
携帯を水没させてしまいました。
半幅帯に挟んでおいた携帯が、
するりと水洗中のトイレに落ちて、
どうやらダメになりました。

今、葉山でつながらないソフトバンクだけど、
iphoneに切り替えるかどうか悩み中。

というわけで、ただいま携帯はつながりません。
この先も、もしiphoneに切り替えたとしたら、
やっぱりつながりにくいかもしれません。



※写真は、
長寿寺の裏庭。雨に濡れた竹林。

2009.10.24 [土] 四ツ頭茶会

母たちと、四ツ頭茶会へ。
数年前にも母に連れられてきたことが昔の日記に。

楽しい一時でありました。

■大本山建長寺「四ツ頭茶会」
本席・四ツ頭_龍王殿
薄茶席_得月楼
薄茶席_塔頭 長寿寺
中国茶席_法堂
点心席_應真閣

朝の待ち合わせの行き違いで、
最後に私一人で席に入った長寿寺の薄茶席。
午後に降り出した雨が本降りとなり、
苔が見事なお庭だから、
なんだかそれはもぉしっとりと美しくて。

お茶会というのは
こんな風にリラックスして楽しめばいいんだなぁ
と。やっとなんとなく。

たぶん、お茶目部のおかげです。
感謝。



※写真は、
上:着て行った着物。若草色の色無地に糸菊の袋帯。
下:雨に濡れた苔がなんとも美しい長寿寺の薄茶席。

2009.10.23 [金] 松葉色

ろごあられの新色です。
松葉色。

一色の浜から眺める万年塀と松林。
その景観は、大正時代から変わりません。
葉山の御用邸が火事で焼失した時、
木造だった建物は諦めても
消防士たちは「松は守れ!」と
必死に水をかけたと聞きました。
また、付属邸だったしおさい公園の松林は、
一本毎にナンバリングされ、
今でもきちんと管理されています。
ぼさぼさだけど、家の庭にも大小数本。

ここに暮らしていると、
松は、とても身近な存在です。

というわけで、松葉色。
渋くて粋な男っぽい手ぬぐいです。
どうぞよろしく!

えりりん@海辺の手ぬぐい屋

:::::
追伸
来週から始まる「京都 一衣舎展」にも、全柄置いていただけることになりました。新しい松葉色のろごあられも、伊勢丹で引っ込められたあのシリーズも(笑)、全部で14種類。
みつけたら「どれどれ」って広げて眺めて触ってみてくださいね。

2009.10.22 [木] 螺旋階段

ふっちゃん、しょうちゃんに続いて、
私も螺旋階段の写真を一枚。

南イタリア、ラベッロのホテル。

しょうちゃん達と車で旅した2000年。
インターネットもまだ普及してなくて、
行き当たりばったり、
宿を探しながらの旅でした。
部屋からアマルフィが一望できたし、
プールは貸し切り状態だったし、
こじんまりと品のいい宿でした。
ロビーにあった宿帳みたいなものに
筆ペンで何か書き残してきた気がします。

何を書いたんだったっけ?

あれからもうすぐ10年。
あっという間。

2009.10.18 [日] 古典芸能

友人から、鎌倉の建長寺で地唄舞を舞うので観にきませんか?とお誘いいただき、観に行きました。

第二十二回 武智鐵二賞
古典芸能守る会
於 建長寺 龍王殿

でも私、「地唄舞って何?」となにも知りません。
他に、現代狂言、長唄、清元、詩吟、大和楽、民話など、演目の種類は多種多様です。
何も分からず観ていましたが、それぞれとても面白かったです。“古典”というだけあり、プリミティブで土着的な日本の舞踊のルーツを感じました。
そして、バリの芸能を思い出しました。
なんだなんだ。これも日本にあるじゃないか。
バリで興味を持った「布」「暦」「年中行事」「芸能」など、ことごとく日本の中にもありました。日本の古典芸能にもハマるかも?(笑)
毎年やっているそうなので、次回は真楽でもアナウンスしてみますね。
舞手の着物もそりゃもぉ素敵でうっとりでしたから。

:::::

さて、私も着物で行きました。
なんとなく柔らかものが着たかったので、頂き物の型染の長着に栄順さんの紅型帯で。
葉山で着たい着物と、鎌倉で着たい着物は違うんです。
もちろん、東京で着たい着物も違う。
面白いなぁと思います。

2009.10.13 [火] こゆきさんとこみちさんぽ

こゆきさんが、お墓参りと親戚まわりで葉山にも寄ると聞き、「じゃあ、一緒に散歩でも」となり、ご近所仲間で集まった。

いいお天気。

まずは、KURA邸に集合。
私は再訪だけど、またみんなであちこち探検。
ここはねー、いいよー、和むよー。
ほんと「KURAさん、住んでくれてありがとー」という古民家。
古いものを上手に活かすセンスがないと、こうならない。
さすがだわぁ〜。

バスで葉山まで移動して、散歩開始。
葉山のこみちは猫になったつもりで歩くと楽しいのだ。
こみちフェチな私がご案内。
細い道をくねくね進むとぱぁっと海とか、お寺の片隅にある庚申塔の三猿にはちゃんと性別があるとか、著名な建築家が手がけた歴史的建造物とか、小さなエリアをぐるぐる巡る。
おしゃべりしながら歩くって好き。
今日は、私の好きに、みんなを付き合わせてしまいました。
楽しかった。
どうもありがとう。

また一緒に歩きましょ。

:::::

ちなみに、葉山の散歩には「葉山のこみち」という本がオススメです。
私の撮った写真もけっこういろいろ使われてます。うふ。



※写真は、KURA邸の片隅と、浜辺のみんな。

2009.10.12 [月] 古本市

「はやま一箱古本市」に出店しました。

個人レベルの本のフリマ“一箱古本市”。
かんからさんが詳しいと思いますが、
最近、東京ではちらほらあちこちでやっているようですね。
葉山では初めての試みです。

ぬほえり堂 と名付けました。

今回は、映画関係の本とか漫画とか。
30円から200円くらいで。
私は着物、相棒は作務衣。
あったかいのりん麦茶と自家製棗の実をお茶菓子にして、
一日だけ本屋さんの店主です。
煙管で煙草でも吸いたいところ。(笑)
楽しい一日でありました。

友人のブログに、お客としての感想が。

これ、なにかに似てるな〜と思ったら、
2006年に陶花さんで開催した「ちく部バザー」でした。
箪笥に眠る着物たちを、ちょっぴり後ろ髪引かれながらも、
新たな出会いと復活を願って手放す感じ。

共通するのは、愛。
やっぱり、愛だよね、愛。

2009.10.9 [金] アンリ・リヴィエール展

フランスの浮世絵師
「アンリ・リヴィエール展」



もうすぐ終っちゃうよ!と滑り込み。
近所のせいか油断して、
観たいと思っていた展示もよく見逃してしまう。
今回は、セーフ。

さて、日本ではほぼ無名だったというアンリ・リヴィエール。
良かったです。見ごたえがありました。

こうして外に渡った日本らしさを、
今、こんな風にして見せられると、
改めて“日本的なそぎ落とす感性”に気づくというか、浮き立つというか。
ミニマムで制限があって詩的。
フランスの浮世絵師によって、
本来の浮世絵の凄さを再認識させてもらいました。

画像は、
「エッフェル塔三十六景」シリーズより
《建築中のエッフェル塔、トロカデロからの眺め》 
リトグラフ 1902年 オルセー美術館 

これ、羽裏にしたらお洒落だな....なんて。

2009.10.8 [木] 諸行無常

台風で、砂浜の砂、もってかれた。
ごっそり消えた。

唖然とするばかりで、ぼーっとする。
台風一過の青空と、
ずっと聞こえる海鳴りの響き。

日本中で被害。
自然が、
すごい威力で、
この星の一部を撹拌してる。


::::: 写真は、

そんな海岸の夕暮れ。
いつものごとくうつくしい。
足下は大変だけど。

もしかしたら、
同じ気持ちの同士。

一色の浜。

2009.10.2 [金] 偲ぶ会

夏の終りに、お世話になった知人が亡くなった。

葉山の別荘建築や景観保護に関する多くを教えていただいた。
癌であることをさらりと仲間に伝え、
亡くなる直前まで精力的に活動なさっていらっしゃった。
それゆえ、訃報には驚いた。
お葬式は家族だけとの事だったので、
有志が集い、近所のレストランで“偲ぶ会”を行う事になった。
その故人が監修・出演し、私達が制作したDVDがある。
動く遺影として会場で流した。
集まったみんながそれぞれ自分の出来る事で関わって故人を偲んだ。
和やかで、いい会だった。

:::::

真楽的に着物の事。

いわゆる“式”ではないので、偲ぶ気持ちで装った。
喪をアレンジしていいものかどうか迷ったけれど、自分で決めた。
・長着/黒っぽい本塩沢。単。
・襦袢/白、楊柳っぽい洗える絹の単。
・半襟/塩瀬の白。(三浦さんとこの少し生成りっぽい白)
・名古屋帯/袷の喪服用。地紋は紗綾形。
・帯揚げ/白鼠色。麻の葉柄入り縮緬。
・帯締め/道明の八木オリジナル、練色と蜂蜜色の鎌倉組。
・足袋/綿キャラコの白。
・草履/喪服用の黒布草履。

普通に平らに。
でもやっぱりぽっかり寂しい。
そんな気持ちの装い。

2009.10.1 [木] バー・ラジオ

今月のサイトトップは、野葡萄。
色とりどりの実をつける。
フォトジェニックで目を引くけど
食べられない。

:::

【登録待ちの皆様へ】
ウェイティングの状況_09年10月1日現在/101名
先程、2008年12月1日から2009年1月26日の間に新規メンバー登録のお申し込みをいただいた方々へ本登録のご案内メールを配信しました。一回だけの自動配信です。スパムメールに紛れていないかご確認下さい。尚、10月末日までに本登録をしてください。期日を過ぎると資格失効し、リストから外れますのでご了承願います。

えりりん@管理人





ところで、バー・ラジオ。
懐かしいねぇ。

あの頃は、野葡萄みたいだった。
背伸びして、お洒落して、自己主張して。
たいして中身も無くて、
青臭いガキだから食えたもんじゃない。

神宮前のお店には数回しか入れなかったけど、
原宿からキラー通りへ抜ける途中、
自転車で行動してたからよく前を通った。

本も持ってるよ。

「バー・ラジオのカクテルブック」
柴田書店/1982年

写真がうつくしくて、
あこがれの大人達が散文を寄せていて、
それがまたカッコよくて面白かった。
パラパラ中をめくっていたら、紙篇が挟まってた。
CINE VIVANTの半券だった。
何の映画だろう。

とめどなく1980年代の記憶が湧きあがる。

2009.9.30 [水] 木の実

棗の実が色づいたので収穫。
天日で干して、千秋楽を見ながら蒸す。
甘くてなんとも言えないいい匂い。
アツアツをつまみ食い。美味い。
数日後、干しながらまたひとつ。
今日、写真を撮りながらもう一粒。
こりゃたまらん。
一日に三粒食べれば生きていけるとか?
ほんとかなぁ?

数日前は、銀杏の実を拾ってきた。
朝のお宮参りの帰り道、
ぽつぽつ落ちてたから二十個ほど。
ただいま水に浸けてふやかし中。
いずれこいつも食すのだ。

庭にはたくさん椿の実。
台湾リスがカリカリかじってうるさい。
「こら、あっちいけ!」と
追い立てながらいくつか拾う。
鉄瓶を磨くのだ。
お湯を沸かした後、表面が熱いうちに
殻を割った実を布にくるんで擦る。
いい感じに輝いてくる。
うつくしいなぁとうっとり自己満足。

実りの秋でございます。

2009.9.27 [日] 上弦の月

写真は、
二階の窓から撮った月。

2009年9月27日21時56分。

まだまだ高いし、
月の入りは23時ごろだったはずだから、
先にさくっとお風呂に入って浜へ行こう...。

と、22時過ぎに浜へ出たら真っ暗だった。
雲に隠れたか、山の稜線が高かったか。


狙っても、
なかなか「月の道」にはお目にかかれず。

月はその時々に、
自分で眺めれば良いのでしょうね。
野暮な晩でござんした。

2009.9.25 [金] kimochi_ii

陽気がいいと気分いい。

図書館に
本の返却しなくっちゃ。

行きは山周り。
帰りは海周り。

スクーターでぴゅ〜ん!

気持ちいい。




愛車は、これです。

運転も視線も
すっかり慣れました。(笑)

2009.9.23 [水] 彼岸花

秋分の日。

今朝、洗濯物を干してたら、
生き残りのツクツクボウシが鳴いていた。
もぉ相手はいないんじゃない?
見上げた空には、うろこ雲。
張り叫ぶような鳴き声が、なんだかせつない。

近所では、そこここで彼岸花が咲いている。
誰かが「怖い」って日記に書いてた。
確かに妖しい咲き姿。
この世とあの世の境目みたい。

アタシって危ないわよ。

毒々しいのは毒があるから。
呼び名だっていろいろあるの。
危ないから近づくな!
そう言われれば言われるほど、魅了される。

花も女も。

ツクツクボウシの婚活は成就したんだろうか。



※写真は、昨日の一色海岸近辺。

2009.9.20 [日] 下駄屋さん

その下駄屋さんは、逗子商店街のはじっこにある。
おじいさんが一人でやっていらっしゃる。
コルク台の草履やビニール雪駄が置いてあるいわゆる普通の履物屋さん。
昔は、どこの町にもこんな履物屋さんが数軒あった。
そのままのたたずまいで、今も在る。
以前「定休日は?」と尋ねたら、
「ないよ。開けられる時はいつでも開けてる。」とおっしゃった。
そう言えばそれまでいつも開いてたし、その後もバスで通りかかるたびに気にしてみたけど、お休みだったことがない。すごいなぁ、年中無休の下駄屋さん。

さて、ずいぶん前に古着屋さんで買った鼻緒がそのままだった。
灰色の本天で、本麻紐が使われた古い物。
逗子に行く用事があったので、出がけに思い立ってその鼻緒も持つ。

いつもの通り、下駄屋さんは開いていた。

「これ、今の台にすげられますか?」と聞いてみた。
おじいさんは「お、これは古い鼻緒だね。大丈夫、すげられるよ。」と引き受けてくださった。
すげてもらいながら、いろいろお話をうかがった。
本麻紐は、ナイロン紐の様に緩んでこないこと。
でも水に濡れると腐って弱り、突然切れること。
昔の物は鼻緒部分が今の物より短いこと。などなど。

すげてもらった下駄は、きつめでぱたぱたしなくて私好み。
お店は、昭和3年からやっていらっしゃるそうだ。
「最近は、職人のいる店も少なくなった。」とぽつりとおっしゃる。
石より固いという樫の木の台や、金槌など、使い込まれた道具が渋い。

「緩んできた鼻緒があるので、また来ます。」と言って店を出た。
下駄屋さんと悉皆屋さんは、遠くの名店より近所がいいと常々思う。
この店は、おじいさん一人でやっていらっしゃる。
また前を通る度に様子を気にしてしまうんだろうな。

いつもの通り、いつもの様に、と願う店。

2009.9.14 [月] 3:07 pm

隆の山。

ちといち日記の引退説に動揺し、
ありとあらゆる情報ソースを漁ってみるが
隆の山の引退情報、みつからない。どこにもない。

十両土俵入りの後、
隆の山、ご本人が何事もなく現れた。

ちといち部長、ガセネタぢゃん!(笑)

でも、安心して見てたら負けちゃった。
ざんねーん、でも良かった。

隆の山は、お尻もキュートですが、
なによりその戦いっぷりがいいんです。
今場所もガンバレ!



9月15日_追記
その後のちといち日記
“隆の山”と“隆小山”の見間違いとは!
ある意味、ものすごくレアでニッチな情報発信。
さすがだわ。真楽相撲部そして部長。

写真は、去年の秋場所@両国です。

2009.9.11 [金] 棗(ナツメ)の実

庭の真ん中に大きな棗の木がある。
棘があって、
夏の間、庭のあちこちから若木が芽を出す。
切っても切ってもキリがなくてなかなか厄介。

その棗が、今年は一枝だけやたらに実をつけている。
どうしちゃったんだろう???

引っ越してきたばかりの頃、
漢方に詳しい友達が「薬用にもなる貴重な実」
と、教えてくれた。
でもここ数年は、ほとんど実をつけなかった。

写真に収めながら、
赤く熟した実を枝からもいで食べる。
素朴な甘味。
青いのも食べてみる。
もうちょっと、だな。
他の実も赤く熟してきたら収穫して保存しよう。
調べてみたら、
蒸して干せばいいらしい。ふむふむ。

よくよく見ると、
ぷっくりと下膨れな形も愛らしい。
茶道具の棗は、この実を模したと言うけれど、
どうやらなかなか珍しい物らしい。
見た事ない人も多いのでは?

棗の実、食べたことありますか?



※写真は、さっき撮った今日の棗

2009.9.1 [火] 祭り

九月、すっかり秋。

今年の夏は短かった。
あっという間。

今月のサイトトップは
祭りちょうちん。

夏祭り、秋祭り。
祭りの夜は、非日常。
様々な物の怪の気配を感じる。
感じない?(笑)
そう言えば都会では感じなかった。
きっと闇夜がないから物の怪だって
居心地が悪いのかもね。
こうゆう感覚は、バリで学んだ。
学んだ事は、日本の再発見につながった。
畏敬の念を持って自然に接する精神性。
昔から日本人が持ってた感性。

なんだか書いてることが支離滅裂。
アンニュイでセンチメンタル。
秋のせい。


※写真は、
上:2007年の森山神社例祭。月明かりと共に。
下:2004年のおわら風の盆。今年も今頃。

2009.8.31 [月] 神聖な麻

29日、森山神社例大祭の初日。
午後から神殿で世計り神事。

平成二十二年 世計 四合三勺
天候不順 北方より度々強風あり
:::
瓶の水が濁り、木札も倒れていたそうです。

30日、森山神社例大祭の本祭り。
朝からお水取り行事。
滝の坂不動尊まで行き、お水取り儀式。
神水を持ち帰り、瓶に収め神殿奥へ安置。
引き続き、例祭儀式だが少し時間があるのでいろいろ記録させてもらう。
中央に置かれた茶箱位の箱が気になり「これは何ですか?」と宮司に尋ねると、「御幣と言って、昔は、絹や麻などを収めていたのですが、今はお金が入っています」との事。中を見せていただいた。右の神社本庁から贈られた包みに結んである繊維は大麻。注連縄や鈴の緒はもちろん「これもあれも」と教えていただく。野菜を縛ってある紐、八乙女の髪を束ねる紐などまで大麻が使われている。「でも今は手に入りにくくなって」注連縄は稲藁、鈴の緒はビニール製品である。黄金色に輝く大麻の繊維は神聖でうつくしい。代用品ではやはり悲しいし、ビニール製品に神通力は感じない。
また、下駄の鼻緒など暮らしの中でも多用されていた大麻の繊維製品。あっという間に育つ一年草は、いくらでも身近にあり暮らしの道具に使われていた。農薬も使わず土地や環境に付加をかけない素晴らしい植物なのに、戦後は「大麻取締法」のせいですっかり日本中から無くなってしまった。GHQ主導のこの法律ができた背景には、神道の自然消滅や石油化学製品の売り込みがあったのでは?という説がある。ふむ、思惑通りの今の日本。
御幣の箱の中には、お金じゃなくて絹や麻が収められていたら素敵なのに、残念だ。今は、お金で代用品を買う。忙しい現代人はお祭りどころじゃない。なにかどこかがズレてきてしまった。

何から何まで「慣例だから」「決まりだから」で済ませてきたから、一党独裁政治がずっと続いてきたんだと思います。政権も交代したことだし、色々な事柄をすべてご破算にして、シンプルに考え直してみる時なのかも。
一連の神事や祭りに立ち会いながら、私なりに「日本」の事を考えた週末でした。


※写真は、
上:御幣の箱の中。
下:青菜を束ねる大麻の紐

2009.8.28 [金] 森山神社例大祭

明日、明後日は、
近所の森山神社の例大祭です。

地元の神社の氏神様に感謝して、
出来る事を出来る範囲で
いろいろお手伝いさせてもらいます。

1200年以上もの昔から、
ずっと伝承されてきた「世計り神事」の記録は、
私のライフワークになりました。
だんだん様子も分かってきましたが、
やっぱりとても神秘的で魅かれます。
明日、来年の世計りが告げられ、
明後日、お水取り神事が執り行われます。

どんなに世の中が変わっても、
途絶えさせてはいけないと思います。

着物という入り口から、
祭りや神事や伝統行事へと関心事がつながりました。
日本の根っこを探したいのだと思います。

そうそう、30日は投票所と御仮舎が
同じ敷地に同居します。
なかなか面白い風景かもしれません。


※写真は、
平成19年の祭礼儀式の様子。八乙女が並ぶ。

2009.8.22 [土] おひるね部@鎌倉

おひるね部の初めての部活動。
鎌倉のおひで部長別宅にて。

ひっそりと隠れ家的な日本家屋はとても静か。
ステキだぁ〜!

釜揚げしらすと生しらすのハーフ&ハーフな丼。
お手製の持ち寄りお料理いろいろ。
ビールは、T氏の自家製ビールまで!
「これより美味いぞ」というドイツビールよりも
確かに美味しい。愛がこもってるもんね。

いい塩梅にビールが回ってきた頃、
「ぢゃ、寝ますか」という部長の一声。
畳にごろん。

BGM代わりの落語は、
「あ、この話、知ってるなぁ...」と思っていたら、
いつのまにかぐぅzzzzz。
お囃子で「あれ?寝ちゃった?」と思ううちに次の話。
「この話は聞いた事がないなぁ....」と思うまもなく
またまたいつのまにか、ぐぅすかぴー。
落語は、よく眠れる。(笑)

海からの風と、山からの風。
蝉の声。
蚊取り線香の煙。
昼ビールの気だるい酔い心地。
ごくらくだぁ〜!

ゆる〜く、ほにゃぁ〜っと脱力気味なおひるね部。
なんかいいぞ、こーゆー感じ。
部長の人柄と居心地の良い活動場所のおかげで、
いいお昼寝ができました。
どうもありがとうございました。

目覚めは、甘いものと部長が点ててくれた冷茶。
すっきり覚醒。

着て行った浴衣は、雪花絞り。

2009.8.20 [木] 裏技いろいろ

おひでさんが日記で「なんで???」を連発。
しょうちゃんも答えてくれていますが、
管理人だからってわけじゃありませんよ。(笑)

詳細は、こちら。

例えば、本文の中に関心おじさん→「」を入れるのは、
「インライン画像」という裏技。
この場合は、「http://www.kanshin.jp/kimono/image(省略).gif」という画像のURLをそのままコピペします。
でも、そのままの大きさで表示されますから、元画像が大きいと真楽で表示される時に画面のレイアウトが崩れてしまう事があるので要注意!
元画像が小さい物に限って活用していただきたく、改めて皆様にお願いします。

右側に表示される画像は、真楽では一枚だけしか表示できません。
画像の容量も50Kバイト以下に限られます。
50kバイト以上の画像で登録ボタンを押すと、それまで書いていた“本文”もまるごと消滅してしまうのでご注意下さい。
私は、本文は別のテキストエディタで書いておきます。また、二枚に見える画像もPhotoshopという画像専用のアプリで加工して、容量も50Kバイト以下になるような圧縮率で日記用に保存した画像を登録しています。

とは言え、htmlや画像処理の知識がないと使いにくいですよね。よぉ〜く分かっておりますが、使っているシステムが、2002年に真楽を作った時のままなのです。ご不便をおかけしますが、分からないことはお互い助け合って古いシステムを使いこなしましょう。

他になにか疑問質問、ございませんかぁ?

えりりん@管理人

2009.8.19 [水] 自分色

色彩気学、わっちもやってみましたよ。
“人生を謳歌していく自由人”
そうありたいといつも思っておりました。よし!(笑)

●誕生色





●特殊色

2009.8.18 [火] お盆な日々_遡り

■8月13日(木)
森戸の浜の盆踊り
今年もたくさんの人々が、たった二時間の浜辺の盆踊りのために力を合わせ、素晴らしい盆踊り大会が出来ました。今を生きる私達が楽しく元気に踊る姿を見て、ご先祖様もたくさん一緒に楽しんでくれたんじゃないかと思います。集まった人々がみんなすごくいい笑顔。嬉しかった。
終了後、やぐらや本部テントを撤収したら時計の針はほぼ天辺。ものすごい疲労感だけど、すべてを汗として出し切った空っぽ感が気持ちイイ。
どうもありがとうございました!
帰宅して、汗まみれの浴衣や下着を洗う。明朝の出発が早いのだ。

■8月14日(金)〜17日(月)
里帰り
母の実家で、自分のご先祖様や家族とお盆を過ごす。東北は涼しいな。温泉に行ったり、仙台市内へ出かけたり。去年、地震で倒れたままになっていた神社の灯籠など、すっかり修復されていた。帰り際、田んぼの色が来た時よりも黄色くなっていることに気付く。一日ずつ、実りの秋へ近づいている。
行き帰りの道中は、麻着物に自然布の帯。
旅のお供にした本は図書館で借りてきた「きものという農業」
今さらながら、この本、すごくいいですね!
麻を着ながら目にした一文。

麻のきものを積極的に着ることは、地球環境にも貢献していることになる。

私がなるべく着物を着ようと思う理由も同じ。
持続可能な暮らし方は、昔の日本にヒントがある。
古くて、新しい、きもの。

2009.8.9 [日] 足るを知る

:::

NO MORE NAGASAKI

_あんなものは使っちゃいけない。
傘いらないよ。
丸腰ジャパン。
人類みんなでハラハチブンメー!

2009.8.8 [土] ちょうちんに絵を描こう!

今年も、森戸の浜の盆踊り大会が迫ってきた。
一度、途絶えてしまっていた浜の盆踊りを復活させて、今年で四回目。

毎年、やぐらに飾るちょうちんは、
「ちょうちんに絵を描こう!」というWSで、
参加者それぞれが思い思いにペイントしたオリジナル作品だ。
毎年参加しているこどもも居る。

今年は、先生を務める友人の「盆踊りってなに?」という絵を描く前の、絵を描くためのお話がステキだった。

みんなのおじいちゃんのおじいちゃんのもぉ体のない死んじゃった人たちとか、かわいがってた虫や動物たち、いつもはとぉ〜くの世界にいるんだけど、お盆は「今、体があるみんなは元気にしてるかな?幸せかな?」って様子を見に戻ってきて、一緒に過ごす時間です....とか、なんとか、そんなお話。

小さなこども達が、じぃ〜っと静かに聞いてくれていて、それがとても嬉しかった。
「お盆」という日本の行事が、この子達の心にしみ込んで、その先の世代へも伝わっていきます様に。

今を生きる私達に出来ること。
小さくても無理をせずに一歩一歩。

今年は、8月13日(木)、7時からの開催です。



※追伸
ところで当日踊りに行ってみようかな?と思っていて、ちょっと早めに来られそうな方はいらっしゃいませんか?本部で“浴衣の着付けお直し隊”としてご協力をお願いしたいのです。(無償です。)いらっしゃいましたら伝言ください。よろしくお願いいたします。

2009.8.6 [木] サライ

:::

NO MORE HIROSHIMA

_テレビ中継。
広島市長の平和宣言に希望を感じた。
特に最後の英語部分。
Yes, we can.




ところで、いま書店に並ぶ「サライ」に、
館山唐桟が紹介されています。



木綿織物は、今まで専門の着物雑誌でもなかなか詳しく取り上げられませんでした。また、着物に詳しくない読者に向けて紹介された内容はとても分かり易く、写真も豊富です。館山唐桟の着心地は他の木綿織物とは一味違います。そこには、斎藤家に受け継がれたこんな工程が今も受け継がれているからなんですね。

そして、ページをめくると、
あれ?この人、なんか知ってるような気がする....。(笑)

なにはともあれ、今回のサライは、
江戸の「もったいない」生活術。

持たない
捨てない
比べない ....で、日々是快適

真楽でさんざん話題にしてきた江戸の知恵。
今さらなんて言わないで、
サライ世代のオジサマ達とも同じ話題で語らいませんか?

2009.8.4 [火] Web面

産経新聞社が、週1で「Web面」を新設したそうですね。
経済面・国際面・スポーツ面....なんてノリで「Web面」。
ネット上のできごとをリアルなニュースと同列で扱う模様。

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産経のリリースがこちらで、
もちっと詳しいのがこちら
:::

いままで、新聞とネットってなんとなく水と油でしたけど、
これはなんだか「お?!」と感じる初回の誌面でありました。
だって、
「tsudaる」の用語解説とか、
テレビ欄の真ん中に「ニコニコ生放送」の番組表とか、
ネットの世界を知らない人にはドン引きされそうですよ。
だけどそれが逆にスカッと潔くて気持ちイイの。
これからもこの尖ったままで続けて欲しいです。

2ちゃんな人々にも「すげーw」と言わせたこの試み。
なんと、
真楽メンバーのあの人やあの人が関わっているようです。

陰ながら応援しています。

2009.8.1 [土] 風

八月になりました。

今月のサイトトップは、
青田さんの風見魚

風を受けて元気にクルクルとプロペラを回す魚は、
ひとつずつ表情が違う手作りオモチャ。
青田さんが、コツコツ作って葉山芸術祭で売っている。
つぃつぃ毎年欲しくなって、
家の庭でもあっちこっちでクルクルしてる。
いい風が吹いて、風見魚が回る。
こころが、すぅ〜っと浄化される。

そんな風見魚がクルクル回るムービーです。
葉山芸術祭アート市の様子。なごむよ....。

夏の着物も、風を通せば暑くない。
麻なら繊維の中まで風を孕んで抜けていく。
だからこそ、風と仲良しな自然素材がいいんだろうな。
空調による涼しさと風が抜ける涼しさはきっとベツモノ。
風がいい。風が好き。

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■追伸
葉山芸術祭アート市の会場である森山神社。
その例大祭の奉納演芸会は、氏子会と芸術祭スタッフのコラボレーション。
なんとあの日、一色会館で行われていた「ようこそエモリレストランへ!」がリバイバル。見逃して悔しい思いをした人(私)は、お見逃しなく!
森山神社例大祭(本祭り)奉納演芸会は、8月30日(日)午後7時から。

2009.7.25 [土] おひるね部

おひでさんが夢の中で発足させた「おひるね部」
おもしろいかもねー。

お昼寝するなら、ぜったい日本家屋に限る。
風の抜ける縁側でうとうと。
襖を開け放した畳でごろごろ。
ここでお昼寝したいなぁと思う空間は、“和”。

そんな昔の建物がどんどん取り壊されている。
地道な保存活動も続けるのが虚しくなるほど
お昼寝場所は無くなっていく。

おひるね部の活動背景に、
“お昼寝場所の保存活動”を主旨にかかげ、
みんなでグーグー昼寝するのだ。
静かな寝息とともにやんわり世の乱開発に反発。

....と、縁側でごろごろしながら、勝手に妄想。
まずは入部を希望します。>おひで部長(笑)



※写真は、
逗子にある秘密の場所。お昼寝に最適。
ここの他にも日本家屋が二棟あり、部活も出来るかも?

2009.7.24 [金] 浴衣って何?

昨日は葉山の花火大会だった。

涼しいから、かつお縞の阿波しじらに着がえて、森戸海岸へ。
オアシス前で、帯がほどけちゃったというジャマイカ帰りの浴衣女子を助ける。
その女子に「これ浴衣じゃないですよね?私もこーゆーの欲しいなぁ。」と言われる。
確かに、阿波しじらは長襦袢と合わせれば夏着物風に着られるけど、昨日の私は、胸に晒&湯文字の上にしじらという浴衣風な着方。
「これ浴衣じゃないですよね?」という質問には、YESと答えるべきかNOと答えるべきか。
どっち?
それじゃ、浴衣って何?

いつまで経っても、着物周りの言葉って難しい。
いつも曖昧なままテキトーに流すからだろうなぁ。

昨日の私の答え。
「うん、まぁ、これは阿波しじらっていう綿織物で、いわゆる一般的な浴衣じゃないけどね。」

とってもテキトーだ。(笑)

2009.7.20 [月] 海の日

朝から晴れて、暑い。

シーツなど大物を洗濯、洗濯。

朝採れ野菜を売りにきてくれたので、
きゅうり、なす、とうもろこしを買う。
夏野菜だねぇ。
曲がったきゅうりをかじりながら、
とうもろこしを茹でる。

なんてことをしてたら、
汗をかいたので、
水着に着がえて海へ。

浜辺は人でいっぱいだ。

沖へ、沖へ、沖へ。
遊泳区域のぎりぎりでぷかぷか浮かぶ。
青空と三ケ岡山の稜線がゆらゆら。
顔に照りつける太陽の光と熱。

海、地球、宇宙。

陸からちょっと離れるだけで、
大いなる自然に生かされている...
と謙虚に実感する。
ありがとうございます。

皆様はどんな夏をお過ごしですか?
暑中お見舞申し上げます。
夏、いよいよ本番です。

2009.7.13 [月] 始末のいい暮らし

葉山町が、ゼロ・ウェイストへの道を模索している。

ゼロ・ウェイストとは
燃やして埋めるごみ処理から、ごみの発生自体を減らす政策への転換をめざす考え方。英の経済学者が提唱した。ごみをゼロに近づける具体的な方法と見通しを立てた自治体が宣言を出す。
(2009.7.10_朝日新聞/週刊首都圏より引用)

日本でゼロ・ウェイスト宣言を行った最初の自治体である上勝町をお手本にして、去年から町の環境課が動き始めている。昨日は、近隣の町内会が合同で説明会を開くというので参加してきた。「現実的じゃない」「できるわけない」という意見もよく聞く。そりゃあ、今の暮らし方を続けるならばごみは減らない。簡単に無責任に宣言だってできないだろう。

でも、目指すべき方向は間違ってないんじゃない?と思う。
上勝町の「ゼロ・ウェイスト政策」のサイトが具体的で参考になる。

そして、「ゼロ・ウェイスト」なんて言うからよく分からないけれど、つまりこれって、「始末のいい暮らし」って事じゃないか!
昔から日本人は、物を大事に使って、再生や再利用をしながら、無駄の無い暮らし方をしてきた。100万人都市の江戸の町では、とっくの昔にやってのけてた。
海外に出た日本人が日本人らしさを感じるのは「きちんとしている」気質だと聞く。日本的な始末のいい暮らし方をみんなが思い出せば、世界のお手本にだってなれるかも?

私が、日常的に着物をまとい、和風な暮らしをしているのは、始末のいい暮らしをしたいからだ。昔の知恵を、次の時代へつなぎたいからだ。

借り物言葉の「ゼロ・ウェイスト」とは、今までちっとも結びついていなかったけど、和の暮らしこそ、最先端なライフスタイルなのかもしれないね。

2009.7.12 [日] さかのぼり

9日(木)
Rainbow Cafeで、
友達のバースデーパーティー。
24歳。
成人式で振袖の着付けをしたのは、
ついこないだだと思ってたのに。

11日(土)
葉山もつぃに海開き。
やっぱり、とりあえず、OASISへ。
やぁやぁやぁ、今年もよろしく。
あぁ、相変わらずここは
平和に満ちた居心地のいい場所。

12日(日)
大相撲名古屋場所が始まる。
テレビの前で手作業な日々。
お相撲さんは、一番、一番。
手ぬぐい屋は、一枚、一枚。

2009.7.9 [木] ステテコ

今日の真楽のトップページ。

ステテコ、すててこ、steteco。
なんだかすごく嬉しい楽しい。
なぜ?(笑)

やるなぁ、真楽。
日本の夏には、やっぱりステテコだよ。
分かってるなぁ、みんな。
しかし、よく並んだもんだ。

夏だねぇ。

2009.7.1 [水] 時計草

今月のサイトトップは、時計草。

右は、同じ花を真上から撮った写真。
見事なまでに、時計みたい。
カチコチカチコチ、時間を刻む。

動画を扱う仕事では、
ストップウォッチはかかせなかった。
映像にスーパーされたタイムコード。
分、秒、フレーム。
ドロップ、ノンドロップ。
いったい、時間って何なんだよ?
繰り上がる数字を追いかけながら、徹夜をしてた。

でも、ほんの少し前の江戸時代、
時間は季節によって伸び縮みしていたらしい。
一日二十四時間を、
日の出・日の入りで二つに分け、昼夜それぞれを六等分。
それが一時(いっとき)。
だから、夏至の昼の一時と、冬至の昼の一時は、
長さがまるで違うのだ。
今なら、大混乱しそうだけれど、
自然なリズムで暮らす江戸時代の人々には、
こちらの方がきっと暮らしやすかったに違いない。
時計が無くてもだいたい分かる。
それでいい、それがいい。
自由で自在な江戸の時間。
うらやましいな。

昼間が長いこの季節、
浴衣に着替えて、夕涼みなんていかがでしょ。
夏、もうすぐ。

2009.6.30 [火] 撤収で籠染

伊勢丹での展示、最終日。
夜に撤収&搬出なので、その前にスパイラルへ立ち寄る。
久しぶりにこゆきさんの顔を見て、しょうちゃんに七周年オフの様子を聞く。
ここでキイさんの作品を見るのは初めて。
三渓園のような和の空間もいいけれど、青山という都市空間に飾られたグレイッシュな作品たちは、ぐっとクールでカッコイイ。
似合う場所ってあるんだなぁ。

伊勢丹へ移動して、呉服売り場へ。
ずっと、このKWが引っかかっていたんです。
竺仙のカゴ染。
なかなかお江戸には出てこないし、もう手に入らないかもしれないし。
...と、一反こんな柄の籠染を。

搬出にいったはずなのに、何やってんだか。(笑)

反物についていたタグは「籠染」でした。
大正時代から行われていた染色法ですが、表と裏に異なる型で染めるようになったのは、昭和30年頃からと書いてあります。
けっこう新しい技法なのですね。

2009.6.28 [日] 7th_サボテンの花

2002年6月28日、
ネットの世界にKIMONO真楽の種を植えた。
まわりの環境はずいぶん変化したけれど、
すくすく育って、今が在る。

7年前、何してました?
着物との付き合い方は今と同じ?
住んでる場所は変わったのかな?
暮らし方はどうでしょう?

7年前、私はまだ東京に住んでいて、
制作仕事に追われていて、
そろそろそんな暮らしを変えたいなぁと
あれこれいろいろ考えていた。

求める暮らしがあって、今が在る。

:::

ところで、サボテンの花が咲いた。
昨日二輪、今朝一輪。
一日経つと萎れてしまう。
何日かするとポロリと落ちる。

このサボテン、葉山に越してきた頃に、
高橋是清の別荘があった庭から救出した。
2005年に初めて花を咲かせた後、何度も咲く。
サボテンの花は、
めったに咲かないんじゃなかったっけ?

蠱惑的で不思議なサボテンの花。
うつくしく大輪に咲くけれど、
サボテン自身はやせ細る。
だけど、年々大きくなっている。

サボテンは、強い。
どっこい生きてる育ってる。
咲いてくれてありがとう。

2009.6.25 [木] 献上博多帯の表裏

ゲストでご覧の皆様には公開されていないのですが、KIMONO真楽にはBBSの機能があります。そのメンバーオンリーなBBSで「博多帯の表裏」が話題になり、メンバーでもあるきのぴーさんが、ご自身のブログでとても分かりやすく説明をしてくださいました。まぁ、博多帯のエキスパートですから、ね。当たり前とは言え、ありがたいです。ありがとう。

「柄の由来と帯の裏表」

着物も、性格と同じ様に、ぼんやりテキトーにまとっている私は、いままで「どっちが表か裏なのか?」なんて気にしたこともありませんでした。
ブログは、目から鱗。
とても勉強になりました。

手持ちの博多帯を調べてみたら、全部ちゃんと「表」に仕立ててありました。写真の帯は、確か自分でかがったんですが、正解でした。証紙が貼ってあったから間違わなかったのだと思います。

通年締められるそうですが、これからの季節は、ますます出番が多くなる博多帯。
私は、浴衣を大人っぽく着たい時、名古屋の博多帯を合わせます。
真っ白な献上博多帯もあるのですが、どんな着物にも合わせ易くて重宝しています。
博多帯は、着物好きなら必ず持っているような定番の帯ですが、それは、それだけの歴史が培った本物だからなのですね。

普通を極める。

これ、最近の私のテーマです。えへ。

2009.6.23 [火] イランとTwitter

友人がTwitterでつぶやいていて知った
とても勉強になった個人の分析。
イランとメディア

ニュースは報じられるのではなく、
tweetされる時代。

友達の親戚レベルで、心配なイラン。
この騒ぎが収まった後こそ、
そんな友達の親戚レベルで、
じぃ〜っと注目し続けましょう。

道端のお地蔵様みたいに、
静かに耳を傾けましょう。
様々な人々が発する
それぞれのつぶやきを。



※着物に関係無い話題なので、あとで削除するかも?なんですが。

2009.6.21 [日] 夏至の雨

昼間が一番長い日に、
空から水が落ちてくる。

アジアの湿度。

昔、避寒で通ったバリ。
帰国してトランクを開けると、
バリの熱気と湿度があふれ出た。
もんわりとした空気。
冬の日本にはないけれど、
今、バリと同じ空気が満ちる。

夏至の不思議。
地球の傾き。

コントロールせずに
そのままを受け入れる。
すべては、恵み。





どんどん進化するネットの世界。
雨降りだし、いろいろテスト

2009.6.16 [火] 義父と歩けば

先週の金曜日から、義父が遊びに来ていた。
もうすぐ82歳。
今年も自分で車を運転して、名古屋の先からやってきた。
相変わらずとても元気で、笑いっ放しな楽しい時間。

土曜日は、三人で坂東三十三観音巡礼の旅に出た。
と言っても、すぐ近所なんだけど。(笑)
坂東三十三観音巡礼の第一番札所は、鎌倉で一番古いと伝わる杉本寺。
そこから、鎌倉の山を越えて、逗子にある二番札所の岩殿寺へ向かう。
もちろん徒歩。
途中に少しだけ残る巡礼古道が趣深い。
鎌倉時代以前から人が歩んできた道だ。
そんな人気の少ない山道を、冗談を飛ばしながら三人で歩む。
自分の足で、自分の行きたい処へ、自分を連れて行く。
自由とは、自立なのだね。
散々歩いて、二番札所の岩殿寺へ到着。
が、見上げれば本堂へ続く石段。私達でもかなりキツイ。
それでも義父は昇り切った。
すごいよ、あっぱれ!
その後、逗子駅まで歩き、帰りのバスで、
「今日はどえりゃ〜しごかれちゃったな」と笑う義父。
素晴らしいよ、自慢していいよ。

願うのは、平和と健康。
私も、自分の足を鍛え続けようと改めて思った。
関東各地に点在する坂東札所。
一番、二番と、納経朱印をしていただいた。
一気に三十三ヶ所は無理だけど、少しずつ数ヶ所ずつ巡ってみよう。

日曜日は、私の家族も勢ぞろいして葉山で会食。
今年もみんな元気で変らずに集うことができた。
ただひたすら、感謝。

そして先程、にぎやかな義父は帰っていった。
持たせたおべんとうは、息子の愛がこもった鯖そぼろ。
ちゃんと全部たいらげたかな?

こんな何気ない平和な時間が、
今はこころから愛おしい。



※写真は、岩殿寺。

2009.6.11 [木] 想定内(笑)

真楽メンバーをはじめ、たくさんの友人知人が「珍満手ぬぐい@伊勢丹」のチェックと報告をしてくださいます。(笑)ありがたいことです。

で、昨日はもぉ見当たらなかった?>おひでさん

まぁ、ね。
もろもろ想定内です。
充分おもしろかったです。
どうもありがとうございました。

そう言えば、遠藤さんが選んだ和の道具。
羽釜やおひつ、かつお節削り器もすり鉢も、
みんな家の台所にある道具と同じ物でした。
昔の私も自分のサイトで紹介しています。
毎日使って、ずいぶんくたびれましたけど、
ちゃんとした道具は、ずっと使い続けられるのです。

手ぬぐいという木綿の晒布も、
使う人の手に渡り、
ぼろぼろになるまで使ってもらえたらと思います。
造るなら、
そうゆう物を造りたいと思います。



※写真は、生まれたばかりのカマキリ達。
しらす?というサイズ。昨日わらわら孵化して出てきたところを接写。

2009.6.8 [月] 庭仕事

週末は、庭仕事。

そろそろ着物の上から仕事袴(もんぺ)は、熱がこもって暑いので、オーバーオール。頭は手ぬぐいで姐さん被り。首にも手ぬぐい。足下は、SOUSOUの地下足袋。

勢いを増した植物たちと汗だくで格闘する。
でも、お天道さまの下で筋肉使って働くのは嫌いじゃない。
生け垣を刈り込む作業は、形を造っていく感じが面白い。
雑草むしりは、編集作業ときっと同じだ。

一日中、庭で作業をしていると、色んな生き物に出会う。
名前なんか知らないし、みた事もないぞ....って思う虫にだって、毎度出くわす。
「はじめまして〜」とか言いながら、色や形を観察。
ほんとに色々な奴が生息していて、この小さな庭にどれだけの“種族”が生きているのかと考えると、神様のクリエイティブ精神には脱帽してしまう。

剪定して落とした枝の小山で、何かが動いた。
尺取虫だった。
大きいからカメラで撮ろうと近づいたら、擬態した。
「やば。ボクは、枝でーす。枝ですってば。」と、固まってなりきっている。
しばらーく、そのまま枝のふりしてた。(笑)

最近やっと、この庭とのつきあい方が分かってきた。
テキトーでいこう!

あんまりボウボウも困るけど、この庭に棲む生き物や雑多に生息する植物は、どれもこれもユニークだ。そのままでいいじゃん。みんな、ここでは勝手に寛いでくれ。

そして、できれば、
ニンゲンもここに居させておくんなまし。

:::::

「世界環境デー」にあわせて、世界同時に公開されたリュック・ベッソン製作総指揮によるドキュメンタリー「HOME」が、すごく良かった。
ある意味、神様の視点で、ストレートに「ヤバイぞ」と言い切っているからかな?

ニンゲンは、
生き延びる知恵が残っているか、
滅びるか。

2009.6.4 [木] 珍満つなぎ @ 伊勢丹

かなまら祭りが終わって、葉山芸術祭の準備に追われている頃、珍満手ぬぐいを結婚式の引き出物にしたいという注文が入りました。
え〜?まぢですか?なんてオチャメで素敵なセンス。
どこの誰?と思っていたら、イラストレーターの遠藤ケイさんでした。

お相手が矢谷さんのお友達で、 矢谷さんがプレゼントした珍満つなぎを見て「これはイイ!」と選んでくださった様です。
世の中、何がどうつながっていくか分かりませんね。
新潟の地元で行われた披露宴の余興も珍事だったそうですが、引き出物の珍満つなぎも大受けだったとご連絡をいただきました。なんだか楽しそうな披露宴〜。
そんなおめでたい事に関われて、光栄です。

なんて思っていたら、「遠藤ケイ・和の暮らしフェア」という伊勢丹本店での企画に、「手ぬぐい並べませんか?」とご連絡をいただきました。遠藤さんが選んだ和の道具たちと一緒に、私の手ぬぐいも並べてもらうことになりました。自然の中で暮らし、和の道具類の本もたくさん出していらっしゃる遠藤さん。選んでいただいて光栄です。

というか、あの柄が、百貨店に並ぶなんて....。
ぷぷぷ。くすくす。
ぜんぜん想像していなかったなぁ。

珍満つなぎから始まった私の手ぬぐい製作。
どんどん面白い方向へ、ご縁が勝手につながっていきます。
やはり、“珍”と“満”がつながった柄の御利益でしょうか。
新しいキッカケが次から次へと生まれます。

だから、
やってみたいな...と思うことは、やってみた方がいいと思います。
無理だとか、もぉ遅いとか、つまらないことで諦めちゃったらいけません。
やってみたことのない事は、一度やってみた方がいいんです。
失敗したらやり直せばいいだけですから。

というわけで、新宿の伊勢丹に並んでます。
ただ、直販のネットショップ価格とは違います。
いろいろ大人の事情です。
ご注意下さい。ごめんなさい。

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遠藤ケイ「選」夏の暮らし 和の道具
+++++ 夏を和む +++++
新宿伊勢丹5F キッチンフロア
2009年6月3日(水)〜6月30日(火)



そんなわけで、久々に東京の新宿でした。
2日に搬入し、初日の様子を確認しに向かう新宿の駅で、ばったりみにさんに遭遇。びっくりしたなー。うちくい展は、伊勢丹で時間をとられ、最終日の夕方にやっとうかがうことが出来ました。
でもって、遠藤ケイさんの展示は、なんとしょうちゃんが紹介している裏地桂子さんのコーナーのお向かい。ケイさんのイラストがたくさん並んでます。

2009.6.1 [月] 雨に想う

六月になりました。
雨の季節です。

私が南の楽園バリに通い始めた頃、滞在していた山の村には、まだ電話はおろか電気も通っていない家が多かった。
その頃は、雨が降れば、約束をすっぽかしても「ごめん、ごめん。雨降ってきちゃったからさ。」で、いいわけが出来た。すっぽかされても「雨だしな」と思った。
そのうちに、電話やファックスが普及し始め、いいわけがしにくくなった。
今は、そんな山の村にも、ADSLが普及して、ネットで普通にさくさく世界中と連絡がとれる。
グローバルにいいわけ不可能。(笑)

私は、あの頃の不便が忘れられない。
のんびりゆったりした優しい時間。
不便だからこその心地良さ。

雨の季節になると、
よく思い出すあの頃のバリ。

雨、けっこう好きです。
しとしとも、どしゃぶりも、長雨も。
ずぶ濡れになるのも、眺めるのも。

心も潤う雨の季節、六月。



※写真は、
家の庭のあじさいと、バリの雨粒。

2009.5.26 [火] 着物を洗う

館山唐桟と綿絹家織りの着物は、一衣舎さんの洗える仕立て。
大きな金タライで、一枚ずつ丁寧に手洗いする。
見た目の汚れはなくても、水に溶け出た汚れは驚くほど。
糸の繊維の中に貯まった見えない汚れ。
たっぷりの水で何度もすすぐ。
軽く脱水。
物干し竿に広げて干す。
手の平でパンパンと叩いて、形を整える。
裾と袖と衿だけ、軽くスチームアイロンをかける。
熱をとってからたたむ。

その時、
糸がふっくらと甦り、さっぱりしたのが、手の平の感触で分かる。
何枚も何回も自分で洗い続けると、布ごとの個性が分かる。

プロに任せた方が失敗がないのは事実だけれど、
自分がまとう布を自分で洗う事は、
その布を理解することにつながると思う。

丁寧に大事にしたいから、
自分の時間を使って、自分で洗う。
大切な物ほど、そうしたいと思う。

2009.5.24 [日] 麻衣変緑衣

あさのころもはへんじてみどりのころもとなるべし

おみくじに書いてあったけど意味不明な言葉。
昔の難しい漢字で記されている。
なんだか気になる。

:::

5/24(日) 己丑の年/旧暦巳の月/己巳の日

さて、どんでん返しで面白くなりそうな千秋楽をけって(笑)、おちゃめ部の金運UPツアーに参加した。北柏まで東京を横断して二時間。ほにゃぁ〜っとした色白な弁天様にお願いしてきた。玉子と弁天様のお使いである白蛇さんをいただいて帰る。

帰る道すがら、建前に出くわす。
いきなり御利益、効果テキメン!
わらわらと車を降りて、降ってくるお餅やお菓子を授かる我ら。見ず知らずの部外者を迎え入れてくれるおおらかで太っ腹な地元の皆様。弁天様、さっそくどうもありがとう。
最後に大きな鏡餅が二枚投げられると言う。受け取った人は「家が建つ」と言われているらしい。花嫁ブーケみたいだねぇ。

その時、むらむらとある衝動に駆られる。
久しぶりに洋服だった私が着ていたTシャツは、これ。
もちろんリアルブレンドで着用中。(笑)

さぁ、万歳ポーズで、あの鏡餅を待つ輪の中に入って行くのだ!と、私の中の芸人魂がささやく。もっさり、ウケるぞ。行け、行くのだ。

....と、やばい、やばい。
知らない土地でそんなことしたら、変人だよ。
なんとか思いとどまる。

そう言えば、弁天様は芸事の神様でもある。
背中を押していたのは、弁天様?
行くべきだった?(笑)

面白くて可笑しくて楽しい一日。
どうもありがとうございました。

2009.5.23 [土] 遊び心と常の大事

日本の夏じたく@三渓園へ。

陶芸教室のまり先生が車を出すと言うので
便乗させてもらう。

白雲邸の縁側で呈茶をいただきながら、
空間や作家作品の使い方に感心してしまう。
風になびくピーニャの白い布、
縁側床の青葉が活けられたガラスの器。
涼しげな夏を感じさせながら、
茶会の間仕切りや止石になっていた。
見立ての遊びが、うつくしく心地良いひととき。

箱瀬さんのしっとりした漆の艶を見ていたら、
三年前の初めての夏じたく展でうかがったお話が
急に鮮やかに甦ってきた。

「日々使いの器こそ、良い物を....」

たぶんずっと頭の片隅にひっかかっていた言葉。
何気ないけどうつくしいお椀を二客いただいて帰る。
さっそく日々の味噌汁椀として使い始める。
手の平に収まるやさしい形。
唇にあたる滑らかな感触。
豊かで幸せなお家ごはんのひととき。
常の大事を、深く想う。

2009.5.19 [火] アートな日々

葉山芸術祭も
森山神社・青空アート市も
葉山生まれの手ぬぐい展も

みんなおしまい。

今年もいっぱい楽しかったね。
自分も相手もその他の万人も、
ともにうるおう楽しみだったね。

アートがもたらすナニカって、
真楽の精神とつながっている。
すっぴんの心持ちは、
語らなくてもちゃんと伝わる。

一緒に笑ってくれたみんな、
どうもありがとう〜!

楽しかったね。
また来年。

2009.5.13 [水] 半世紀

:::::

手ぬぐい展、始まってます。
アート市の16日(土)までです。

アート市のちくちく部には、
手ぬぐいで作ったのれんを出します。
写真に写っているのはロングバージョン。

:::::

そして、今日は誕生日。
50歳。
年齢に中身が追い付かないよぉ。
でもまぁ、いろんな50歳があってもいいよね。
無理なく自分らしく、
これからも歳を重ねていけたらいいな。

でもってもひとつ。
手ぬぐい・りんりんも今日で3歳。
2006年の青空アート市でデビューしたんだ。

いろんな事が、
あっという間のような、
でも一日ごとにかけがえのない時間のような。

どうもありがとうございます。
これからもどうぞよろしくお願いします。

2009.5.8 [金] 新しい柄

新作の手ぬぐいをたたむ日々。
「葉やまから草」と名付けました。

来週の月曜日から、手ぬぐい展が始まります。
葉山生まれの手ぬぐい展 @ engawa

今日の夕方には搬入なのに、
展示の準備がまだまだなのです。

葉山のこと、
手ぬぐいのこと、
注染という日本独自の染色技術のこと、
古い建物や景観のこと、
自然が身近な暮らしのこと。

伝えたいことが、たくさん。
教えてもらいたいことも、たくさん。

いらっしゃった方々が、
それぞれに何かを感じてもらえたら
嬉しいです。

2009.5.1 [金] ユキノシタ

今月のサイトトップは、
ユキノシタ。

引っ越してきたばかりの頃
他の花びらは風で散った....
と、思った。

でもよく見ると、
こうゆう花なんだね。

妖精みたい。
クリオネも連想しちゃう。
ひらひらと花びらが風にそよぐ。

2009.4.29 [水] 葉山芸術祭_2009

葉山芸術祭

ハジマリマスタ

:::

今日は、図書館の帰り道
路地の入り口にポストカードと案内板
小さくさりげなく、在る。

行ってみたら「しこく展」
そうそう、気になってたの、これ。

黒田さんの下駄や保多織が並んで
葉山にしこくがやってきていた。
なんだか不思議でオモシロイ。

そだそだ、図書館へ向かう途中
以前、新年会でみんなが集った
音羽楼のあった場所では、
どろんこの家が出来つつあったよ。
完成がたのしみ。


葉山芸術祭を楽しむコツは、
こんな風に、寄り道したり迷子になったり
それがいいの、楽しいの。

歩こう。

2009.4.28 [火] 異次元寺町

行ってきました。

一衣舎春展 2009

とりあえず、おすすめ、いくべき。
こんな場所が、東京に?

ありがとうございました。

:::

詳しいことは後程。 ....かも?

2009.4.18 [土] 大切な人、大切な一日

ご近所仲間でもあるブルース・オズボーンさんのワークショップに参加しました。
「大切な人、大切な一日」

ブルース・オズボーンさんは、以前の日記でも紹介した「親子の日」を提唱している写真家です。今回は、オズボーンさんに写真を撮ってもらうのではなく、参加者がオズボーン先生に教えてもらいながら自分の大切な人との一日をカメラに納めてコラージュし、あとで各々の作品を展示する....という流れのあるワークショップです。

今日は、神社や浜辺などで撮影しながら、コラージュ素材を集める日でした。

今くらいの葉山は、ただ外に居るだけで気持ちがよくて、体の細胞全部が、若葉の様に生まれ変わる感じです。とにかく、外、外。外でお日さまの陽射しを浴びて、爽やかな風に吹かれていたいと思うのです。だから、外でのワークショップはとっても気持ちがよかったです。それに今日は、ポートレートを撮るにはぴったりな“ワンパラ”なお天気でした。人物を外で撮る時は、ピーカン(晴天)よりも、トレーシングペーパーを一枚覆ったような薄曇りの方が、顔に影が出来なくて美人ちゃんに写るんです。うふ。
...って、そんな姑息な小さな事より、オズボーン先生がおっしゃっていた大事な教えは、「撮る人が楽しい気持ちになる。すると撮られる人も笑顔になる。」という事でした。
うん、気持ちってちゃんと伝染しますよね。
オズボーンさんの撮った親子が、みんないい笑顔で写っているのは、彼がほんとに親子の日の撮影を楽しんでいるからだろうと思います。
7月の第4日曜日は、親子の日
今年は、7月26日です。




さて、今日は浜辺での撮影だから、チェックの薄手の木綿着物で初夏の装い。チェックの半衿をかけた半襦袢。白地に緑のミンサー半幅帯をカルタ結び。足下は、ビーサン!
どんどん着物も気楽な着こなしが出来る季節になりました。砂まみれになってもザブザブ水洗い。洗える木綿は、気分も一緒に軽くなって大好きです。

下の写真は、野良猫のマリちゃん。捨て猫を近所のみんなで可愛がっています。この界隈の主。

2009.4.10 [金] 葉山の夏みかん

今日、天皇皇后両陛下は、ご成婚50周年を迎えられたそうですね。
葉山の御用邸近辺では、日の丸の旗が風になびき、お祝いムードでした。

ところで、葉山には夏みかんの木がたくさんあります。
これは、50年前、両陛下がご成婚した際、その記念として町民に夏みかんの苗木が配られたからだそうです。借家である我が家の庭にも1本あり、ここ数年は大きな黄色い実をたくさんつけます。

さて、今年の葉山芸術祭に、私も手ぬぐい屋としてご近所のカフェ&レストランであるengawaさんと一緒に参加することになりました。そこで、展示の他にも何かコラボレーションできないだろうかと思っていました。
その時、ふと庭の夏みかんが目に映りました。

夏みかんで何かできないかな?

engawaの建物は、宮内庁の元侍医頭・塚原伊勢松氏が創建した別荘だそうですから、皇室つながりの夏みかんは、コラボレーションの素材にぴったりです。でも、engawaの庭には夏みかんの木はありません。

そこで、庭の夏みかんを持って、engawaへ相談に行きました。
「それは面白そうですね。何かレシピを考えてみましょう。」と、オーナーシェフの由利加さん。

そうして出来上がったのが、「葉山の夏みかんケーキ」です。

試作のケーキをいただいて驚きました!
きれいな夏みかん色のしっとりケーキは、夏みかんのほろ苦さとラム酒が利いた大人の味。爽やかさと気品があり、葉山らしい印象を残す美味しさです。
これは、看板メニューになるね....という事で、夏みかんが収穫できる期間限定で、engawaの定番ケーキになりました。

50年前のご成婚記念の苗木が、
たくさんの縁を紡いで、
こんなに素敵なカタチになったのです。

というわけで、今日は、お祝いも兼ねて(笑)、庭の夏みかんを収穫しました。まだまだたくさん実っています。手ぬぐい展にいらっしゃった際は、是非この夏みかんケーキも味わってみてください。

あ、ちなみに、ご近所仲間のかおかおさんにもお届けしました。
かおかおさんが作る夏みかんマーマレードも美味しいんです。うふ。

両陛下のお陰ですね。
おめでとうございます。
ありがとうございます。
ごちそうさまです。

2009.4.7 [火] 10:42 am

新年度、新学期が始まって、いろいろ動きが激しい今日この頃。
かなまらにかまけてる間に、真楽もニュースが続々。

陶子さん、お帰りなさ〜い!
りりこさん、カーネギーでの玉すだれ大成功でおめでとう〜!

遡り日記はのちほど。。。

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写真は、KALOKALO de KURAKURAのつづき。
寝そべって、お花見。

2009.4.5 [日] かなまら祭り

日本の上空をミサイルが通過していた頃、
地上では、かなまら様のお祭りに世界中から集まった人々が、
みんな笑顔ではしゃいでいた。
love&peace!
やっぱりけっこう真面目に、かなまら祭りはリスペクト。
日本のお祭りから世界平和のメッセージ。
男も女もオカマも変態もみんな一緒に仲良くしましょ。

と、いうわけで、BBCの取材班に協力したり、
宮司さんに珍満つなぎで、“珍UP結び”を結んでさしあげたり、
今年も笑いっぱなしな一日でした。
(ちなみに烏帽子の中で、珍が上向きに立ってます:笑)

それに、懐かしい真楽メンバーにも会えたし、
群衆の中でくにえさんを見失うというありえない状況も
かなまら祭りならではの出来事です。

手ぬぐい屋としてお店を出させていただいて三年目。
今年も持参した手ぬぐいは、ほぼ完売。
どうもありがとうございました。

あぁ、楽しかった。



※着物は、
・アンティークの中振袖。
・アンティークの龍の帯は短くてお太鼓と前の柄が上手く出なかったけれど、中ざくらさんに教えていただいた方法でバッチリ。短い帯を活かすTipsでもあると思います。
・半襟は、awai半衿館でポチッと入手してたのに、使っていなかった四十八手柄。

2009.4.3 [金] KALOKALO de KURAKURA

カロカロでクラクラ。
KURAさんの作品展「arigato chigasaki」初日に襲撃。

茅ケ崎のKalokalohouseは、
前から気になっていた小さなギャラリー。
高い天井と柔らかな曲線がつくる空間に、
KURAさんとよっちゃんの作品がぴったり馴染んでた。
思わずにんまりしちゃう作品たちは、茅ケ崎生まれ。
作品達が生まれた場所で「ありがとう!」の作品展。
すごぉ〜くいいです。
茅ケ崎、ちょっと遠いけど空気が気持ちいいし、
KURAさんも在廊しているそうなので、ぜひぜひ行ってみてください。
4月14日(火)まで。

そして私は、小さな白い人を連れて帰る。
これで、四人目。
KURAさん的には「新聞を読む人」だそう。
面白いので、私なりに写真で勝手に遊ばせてもらいました。

【上】
葉っぱのサーフボードで、のほほんと波待ち。
ベースの手ぬぐいは、波待ち縞

【下】
葉っぱの上で、葉っぱの本を読む。
ふむふむ、ふむ。

2009.4.1 [水] 愛でる*食べる

今月のサイトトップは、花海棠。
“ハナカイドウ”と読みます。

仕事場から庭に目を移した辺りで咲きます。
今はまだ蕾。
恥じらうように下を向いて咲く姿が好きです。
桜に似ていますが、バラ科だそうです。
可愛らしいピンク色で、ひらひらな花びらは、
とてもラブリーです。
この時期に庭で咲く花はたっくさんありますが、
家の庭の“愛でる”植物のナンバーワンは海棠でしょう。

いっぽう、
庭の隅っこの方ではあしたばが群生してます。
毎年勝手に元気よく育ちます。
今、このあしたばの新芽が食べ頃です。
天ぷら、おひたし、マヨ和え、
どんな食べ方でも大変おいしい。
切り口から滲み出る黄色い液体は、
最初は「うげ!」と思いますが、
これこそあしたば特有の栄養素だそうです。
なんかヤバイ成分でも含んでるんじゃ?(笑)
と思うほど、ウマイ。
摘んですぐに調理するからでしょうか。
これから大きく育とうとしている新芽ですから、
エネルギーに満ちています。
食べて元気になるのを実感できます。

蕗の薹、蕗、石蕗、ノビルなど、
庭で勝手に育って食べられる植物は色々ですが、
家の庭の“食べる”植物のナンバーワンはあしたばでしょう。

愛でる*食べる、春は庭の恵みが豊富です。
そして、そろそろ“草取り”という戦いも始まります。
ナマケモノの私は、負けっぱなしなんですけれど、ね。

いいのいいの、無理なく、ゆるく、素のまんま。
そんな庭でも充分ありがたいなぁと思うのです。



【重要なお知らせ:笑】
ところで、みなさんっ!
今度の日曜日は、かなまら祭ですよっ。
海辺の手ぬぐい屋からのお知らせは、こちらです。
思いっきり、はじけに来てくださいね〜!
嘘みたいなお祭りですが、ほんとうに毎年やってます。(笑)

2009.3.30 [月] 羽織る物

先週末は、家族八人で箱根の温泉に行ってきました。
ロマンスカーと登山鉄道を乗り継いで列車の旅。
まわりに何もない宿の離れに家族みんな一緒です。
たっぷりしゃべって、のんびりゆっくり水入らず。
いいお湯に浸かって、いい時間が過ごせました。

さて、温泉が目的なので、気軽な格好で出かけました。
木綿で洗える袷仕立ての館山唐桟は、
この時のツーショットでも着ている常着です。
野あざみが描かれた紅型の名古屋帯を合わせて着たきり雀。

そこで、ちょっと困ったのが羽織る物。
普段は家でつんぬきを羽織ったり、保多織りコートが多いのですが、今回はもう少々お出かけ気分。でも、木綿の着物に、絹の柔らかものの長羽織などはよそ行き風で似合いません。こうゆう場合、素材感が似た者同士が合うんでしょうね。紬の羽織があったらいいのかな?
とは言え、そんな風にそれぞれの着物に、ジャケット感覚で色んな素材や色柄を揃えるのは大変です。
羽織る物って、難しい。キリがない。

今の気分は、やっぱり物を少なくしたいから、
持っている物やそこにある物で間に合わせよう...と思います。

今回は、バリの木綿織物の腰布とロロ・ピアーナの二枚重ねで。
小さくたためる四角い布は、やっぱりなにかと便利です。
ちょうどいい塩梅でした。

2009.3.23 [月] 新芽色

柔らかな緑色が
あふれている。
縮こまっていた何もかもが
ほぅっと、ゆるむ。

ちょうど、
昼と夜が半分ずつ。
暑さ寒さも彼岸まで。

こたつをしまわなくちゃ。
でも、大相撲を観ながら
一枚ずつ手ぬぐいを畳む日々。
こたつ・すもう・たたむ。
かなまら、かなまら
珍満柄。
追い込みなのだよ、
がんばらなくちゃ。

葉山芸術祭の準備も佳境。
フライヤーをデザインして、
校正もしてもらって、先程入稿。
ほっと一息。
pdfはこちらから。

自分のペースで、
こつこつ・たんたん・もくもく
と、作業する仕事が性に合ってる。
何を着てても誰にも文句は言われないしね。
ここんところは、絹唐桟。
八掛がぼろぼろになってきた。
天地替えでしのげるだろうか。

なんだかいろいろあって、
文章がまとまらない。
ま、そんな時もございます。

無理なく、ゆるく、近況報告。



※写真のこと(03.24/追記)
下の写真、毎年、庭で見かけるけれど名前を知らなかった。
貝母百合(バイモユリ)っていうそうだ。
矢谷さんと石田さんのブログ「草虫こよみ」に同じ花、発見。
そうなんだよね。伸びたつるが「ねぇ、ねぇ」って感じで、かわいいの。

2009.3.20 [金] 卒業式

甥っ子が、小学校を卒業しました。

えぇっっっ、もぉ???

ほんのちょっと前に、
入学のお祝いねって、
音羽楼で会食したばかりなのに。

母である義妹も
「あっという間だった」と言いました。
やんちゃな男の子の子育ては、
大変だったと思います。

卒業、おめでとう。

昨日の卒業式に義妹は着物を着ました。
きちんと、式らしく、着物のルールに則って。
鴇色の色無地に錦織の袋帯。
焦げ茶色地に源氏香が散る縮緬の羽織。
白半襟に白足袋。
品良く、母らしく、控えめな装いです。
私が着付けをしました。
着付けも、品格を心がけました。

人生の節々で、きちんと纏う着物も好きです。
印象深い思い出として、
着物姿が目に焼き付くような気がします。

甥っ子も、いつか
卒業式に参列した母の姿を思い出すのでしょうか。
思い出してくれたら嬉しいなぁ。



※写真は、六年前の入学の頃。
あんなにちっちゃなガキっちょだったのに。
枠内は、昨日の義妹の装い。

2009.3.13 [金] 糸印

結婚式の引き出物として、手ぬぐいの注文をいただきました。

手漉きの楮紙をアイロンがけして、吉の作法で包みます。
「中の組み合わせが分かるようにしてください。」とのご依頼に、しばし悩みました。シールはなんだか似合わないしすぐ剥がれない。付箋もちょっと。う〜ん、困った。
ある時、ふとひらめきました。和裁の知恵、糸印です。
手渡す時に、するりと抜けるし、付いたままでもなんとか許せる範囲でしょう。

手ぬぐいの柄を糸の色でイメージしてもらいます。
赤い糸は、緋色の富士ぼかし。
白い糸は、白場の多い波待ち縞。
青い糸は、熨斗目花色の砂浜縞。

紙が相手なわけですから、針が太いと糸が抜けやすくなってしまいます。細くて長い針がいいんじゃないかと、みすや針の「四ノ三」で作業しました。うん、いい塩梅。

こんな事も、お針箱が手近にある着物暮らしのお陰だなぁと思います。

:::

話は変りますが、鎌倉の穴場カフェ「大佛茶廊」
今月、鎌倉市の景観重要建築物に指定されたそうです。

2009.3.10 [火] うぐいすの初音

昨日の朝、
うぐいすの初音。

まだへたっぴだから、
「ん?」と思ったけど、
やっぱり、うぐいす。

近かった。
庭に来てくれた?
「うぐいすだよ、うぐいす!」って、
まるで大ニュースみたいに騒ぐ。
うれしいなぁ。

七十二候の「黄鶯○○/おうこうけんかんす」
“鶯が山里で鳴き始める”
立春の次候だから、暦だと遅い?
暦って、複雑。
難しいけど面白い。

葉山的な七十二候は「浜若布干」
“新若布が浜辺で天日干しされ始める”
これは、勝手な創作ですけどね。(笑)
とは言え、天然わかめは今が旬。
歯ごたえがあって美味しいのです。

2009.3.8 [日] 葉山から花便り

裏庭の豊後梅が満開。
めじろがたくさん戯れる。
春うらら。

近所の梅。
白く小さく、楚々と咲く。
控えめで主張せずとも、心に残る。

浜への用事の行き帰り、
近所の様子を、花便り。

ミモザの花がたわわに黄色。
辛夷の花もそこここで、白や紫。
桃の花もぽわぽわ満開。
雪柳はちろちろ白が混じり始め
沈丁花が香りを放ち
家の庭の地面では、
ハナニラとスノーフレークが
ぽつりぽつりと咲き始めてる。
椿はマイペースにまだまだ色々。

一日ごと、目に映る景色が春めく。
四季があるって、楽しいなぁ。



写真上:2009年3月2日16時/裏庭の豊後梅
写真下:2009年3月5日13時/近所の梅

2009.3.1 [日] ハナニラ

: : : : :

今月のサイトトップは、ハナニラ。

三月の半ばになると、
わぁ〜っと庭一面に咲き始めます。

梅、桃、椿は、
高いところで咲きますが、
ハナニラは、地面の低いところで
白っぽい小さな花がかわいく咲きます。

確かに、葉をちぎると、ニラの匂い。
でも食用のニラとはちょっと違うらしいので、
私はまだ食べていませんけど。(笑)

夕暮れの薄暗がりでは、
星形にボワッと花が浮かんで、幻想的です。

三月。
眠っていた植物達が、
いよいよ活動を始める時期。

私達も春らしい色の着物をまとって、
元気に一歩前へ進みましょう!

2009.2.27 [金] イチさんの切り干し大根

寒かったですね。
それでも葉山は雨でしたけど。
寒いねぇと、縁側の囲炉裏に炭を熾しました。
仕事場には手あぶり。
春だ春だと早々に仕舞わなくて良かったです。(笑)

さて、去年の日記に「人生の先輩」として紹介したおばあちゃんが、一月ほど前に他界されていました。我が家にひょっこり野菜を売りに訪ねてくれる大正7年生まれのおばあちゃん。その日の朝まで、切り干し大根を庭に並べて干し、働いていたそうです。
イチさんとおっしゃいます。

昨日、ご家族の方から連絡があり、イチさんの大根で作った切り干し大根を届けに来てくださいました。インタビューのDVDをみんなで観ることができました....と。数年前、ビデオでインタビューを記録させてもらっていました。昔の葉山の聞き取り調査が目的でしたが、それは自ずとイチさんの90年の人生とも重なりました。イチさんの人生。そのほんのカケラかもしれませんが、素敵なエピソードを記録することができてよかったです。あの笑顔を映像に残すことができてよかったです。ずっと、私はイチさんのファンでした。

昨日改めてDVDを見直して、じぃ〜んとしてしまいました。人生のほとんどをこの三浦半島の土の上で、淡々と野菜を作って、売って、子供を育てて、楽しい思い出と言えば神社のお祭りなどで。イチさんが語ってくれたエピソードは、どれも心に深くしみ込んできます。

葉山で暮らすようになって、記録するのは、野暮だなぁと感じていました。
自分の五感で感じて、記憶にだけ留めればいいじゃないか....と。
野暮だよなぁと思いながら、記録していました。

でも、もしかしたら、そうじゃないかも?と思えるようになりました。
イチさんが、教えてくれました。
今はもう居ないけれど、イチさんはこれからもずっと人生の先輩です。

イチさんの切り干し大根、いい匂いがしています。

2009.2.23 [月] 葉やまから草

真楽ちくちく部も毎年参加している「葉山芸術祭」
今年は、4月25日(土)〜5月17日(日)に開催されます。期間中は、町のあちこちで葉山在住アーティストや住民が、自宅やアトリエを開放したり、お店とコラボレーションしたりして、思い思いの形で自由にのびのびアートします。「芸術とはなんだ?」とか難しいことは置いておいて(笑)、とにかくアートを楽しんじゃおうという参加型のお祭りなのです。このゆるさが葉山っぽくて、越してくる前から好きでした。今年で17回目になるそうです。

そんな「葉山芸術祭」に、今年はついに手ぬぐいで参加することになりました!
●葉山生まれの手ぬぐい展 @ engawa
2009.5.11mon - 5.16.sat / 15:00-17:00

昨年末、初めて個展を開催したカフェレストランengawaさんとのコラボレーションです。手ぬぐい展に合わせて、特別メニューも考えてもらいます。

「参加する!」となったら、創作意欲がむくむくしてきて、新作が作りたくなってきました。
ここ一週間ぎゅぎゅぎゅーっと作業して、新柄のデザイン完成。自由に何にも縛られずに創りたいイメージを形にする時間。好きだー。楽しいー。今回は、あまり時間も無いので、型紙彫りから職人さんにお願いする事にしました。先程、発注完了。ほっ。

新柄の名前は、「葉やまから草」。
初夏の葉山を感じさせる爽やかな唐草模様です。
葉山芸術祭_2009で、デヴューします。



※写真は、2004年3月28日に裏山で撮影した新緑。

自然界では、枯れ草の下や小枝の先に、新しい小さな芽がうずうずしてます。芸術祭の頃には、柔らかな新緑に育っているでしょう。海では、天然わかめが収穫シーズン。
いつも自然からは、もらいっぱなしです。ありがとうございます。

2009.2.20 [金] 博多はたおと

昨日の夜、録画してあった「博多はたおと」を観ました。
とてもいいドラマでした。
きのぴーさんがKWにしてくれなかったら、見落としてしまったかもしれません。感謝!
22日に、再々放送されます。見逃した方は是非!

:::

じつは小さい頃、博多に住んでいました。あまり記憶に無いのですが、ドラマの街並みや方言などなんだかじんわりと懐かしかったです。ドラマの舞台になった近辺に住んでいました。母がその頃に購入した博多帯が何本もあり、数本受け継いでいます。祖母、母、私。物に込められた思い。たくさん記憶の琴線に触れてしまいました。
物が溢れ、猛スピードで膨大な情報が行き交う中で生きる現代人には、なかなか伝わり難いであろうテーマが、丁寧にドラマ化されていました。

私が受け継いだ博多帯もとても締め心地の良い帯です。
これからも大切にしようと思いました。



※写真は、博多に住んでいた頃の私。
裏に昭和37年8月とメモ。東中州西大橋....かな?
りんご柄の浴衣は、今でもなんとなく記憶にあります。

2009.2.19 [木] 未来のために

あかねさんの日記に赤ちゃん誕生のご報告。
おめでとう〜!よかったね。
こんな新しい命のニュースを聞く度に、
この星の未来を考え、
ハチドリのクリキンディを思い出します。

ハチドリのひとしずく

今、葉山で着物暮らしをしている根っこは、
ハチドリのクリキンディの様に、
毎日少しずつポトリポトリ落とす暮らしを選んだからです。

そう言えば、ハチドリ計画というのもありました。

みんなで育てるハチドリの森
ここでは、ハチドリ宣言もしたんでした。
8本目の木を育てた中に、私がいます。
真楽メンバーも誰かどこかの木で宣言してますか?
良かったらハチドリになってみませんか?



※画像は、作業の素材として庭から摘んだ葉っぱたち。
けっこういろんな形をしているのだなぁ。かわいいなぁ。

2009.2.16 [月] 包帯

なんと、桃が咲き始めちゃった。
昨日までは蕾だった裏庭の豊後梅も、
今朝はついに三輪ぽわっと咲いていた。
いつもより早いよ、どんどん春。

:::
ところで、これはナイス!と発見したこと。
包帯って使える。

じつは....、
肌襦袢の化繊素材の衿が、いつも最初にほつれてくるんです。
いつも衿だけ部分洗いしているのに、それでも汚れてくるんです。
和装の下着って、Tシャツみたいに安くないし、困ってるんです。
なんて、なにやら人生相談みたいです。(笑)

で、いつだったか、薬箱をあさっていた時、目に付いちゃった。
包帯って、両端が耳だし、伸縮性のある木綿素材だし、
これはもしかしたらイケルかも?
と、ザクザク衿の周りに縫い付けてみた。
ピンポーン!ばっちりでした。

この冬は、二枚の肌襦袢を包帯仕様で暮らしてみました。
化繊素材より、肌に優しいし汚れも落ちます。
汚れたら包帯だけを取り替えればいいのです。

包帯....、細い巾の布。
頭をひねれば他にも何か使えるかもしれません。

:::
あ、写真の奥に手あぶりが写っていますね。
手あぶり....、小さな一人用の火鉢です。
この冬も仕事場などで重宝しました。
ひょいひょいと一緒に移動しながら使います。
小さな暖。エコですよね。
と、少し前まで、セントラルヒーティングでクローゼットの中まで空調してた奴が、偉そうに言う事でもありませんけど。季節感のない暮らしをしていた奴が今更ですけど。

....春ですね。(笑)
手あぶり、そろそろ仕舞っても大丈夫、かな?

2009.2.15 [日] ぽかぽかはるるん

この週末はぽかぽかだった。
2月の暖かさでは観測史上だったとか。

すかさず、のがさず、風呂掃除。
...の、ついでに着物も洗う。
真冬に着ていた厚手の木綿の久留米絣。
金たらいにたっぷりの水でザブザブザブ。
寒い日だったらとても無理。
この間に、さっぱり、洗える木綿。
他にもいろいろ水仕事。

今日は、小磯の先までてくてく散歩。
緑の藻で岩場がすっかり覆われていた。
かじめとわかめがテンコモリで打ち上がってた。
変な感じ、磯くさい、妙な世界。
自然の仕業は予想がつかず、面白い。

海と陸の境目で春。
のほほんぼよよんぽかぽかはるるん。



※写真は、
上:海の森。藻が草原で海藻は大木。
下:ふさふさの藻。下駄で岩場もガシガシ歩く。(笑)

2009.2.13 [金] 春の味

ぼやぼやしてたら食べ逃す。
あっという間に旬が終わる春の味。

ごくごく近所の秘密の空き地。
陽当たりのいい場所一面に蕗の薹。
育ち過ぎてた、やばいやばい。

家の裏庭は陽当たりが悪いせいか
育ちが遅い。まだまだだもの。

開いてないのをいくつか摘んで、
手ぬぐいに包んで持ち帰る。
今晩のおかず。
ふき味噌と天ぷらにしようね。

ついでに、庭からあしたばの新芽も。
これも天ぷらにしようね。

すぐそこで採れた春の味。
今日もありがたくいただきまぁ〜す!

2009.2.10 [火] 林檎と窓

さくまりさんの日記「可哀想なMac」に反応して。
私も、メインマシンはずっとMacですが、
経理事務所指定の経理ソフトがWin対応のみだったりで、
しかたがないから両刀遣いです。
以前は私もマシンごと使い分けてました。

でも今は、このソフトを使って
MacにWinを仮想化して、両方一緒に使っています。
つまり、林檎の中に窓。
リスタートすることなく、
画面をSpacesで使い分けて、いったりきたり。
今のところ問題なく使えてます。

更なる利点は、キーボード。
Macでずっと英語版なので、
Winマシンの日本語版を使う時はストレスでした。
でも今は、使い分けなくていい。
楽ちんです。

普段着きものを身にまとい
葉山で無理なく仕事が出来るのは、
こうしたIT技術のおかげです。
インターネットのおかげです。

古いモノ、新しいモノ。
おかげさまです。ありがとう。



※写真は、話とは関係無く、前の日記をひきずって。(笑)
琉球かすり会館にあったトイグヮー柄の反物。上は木綿、下は絹。

2009.2.10 [火] トイグヮーは外

こゆきさんの日記、トイグヮー(鳥)は外
すごく面白い地元ネタ。

私も気になって、
持っている琉球絣を調べてみたら....
トイグヮーは飛んでなかったよ。
なぁ〜んだ、勘違い。(笑)

多くの人が、外へも内へもと報告してますが、
本来は片方だったのに、
最近「どっちでも大丈夫」になったのなら、
それはそれで興味深い傾向ですね。

この琉球絣も、両方に向いてます。
昔の反物を調べてみたい。



※写真は、トイグヮーは飛んでいない夏物の琉球絣

2009.2.7 [土] 愛子さまの梅

葉山では、
梅があちこちで見頃です。

家紋が梅鉢紋のせいもあり、
梅は昔から大好きです。

写真は、
森山神社の愛子さまの梅。
ご生誕記念に植えられました。

今年は、
家の庭の白梅と同じ頃に
咲き始めました。
まあるい蕾と小さな花が
かわいいの。
今、ひっそりと境内で咲いてます。

さて、その森山神社で行われる
葉山芸術祭のアート市。
我らが真楽ちくちく部
またまたみんなで出店します。
今年は5月16日。
よかったら遊びに来てくださいね。

2009.2.3 [火] 上質な時間

今回の新年会、幹事として意識したのは、上質な時間。

ずっと仕事で、
「時間軸に支配された映像」を扱っていました。
時間、分、秒、フレーム、フィールド...
細切れになった時間のカケラたち。
それは、輝いている一瞬、印象深い一瞬、
固まって止まってしまったような時間。

そのせいか、ずっと、
時間って何だろう?と、思っていました。

ミヒャエル・エンデの「モモ」は、
時間どろぼうと、ぬすまれた時間を人間にとりかえしてくれた女の子のふしぎな物語。
読んだこと、ありますか?
大人になって今また読むと、
「これは予言書?」って思います。

一瞬たりとも時間どろぼうにぬすませないぞ。
そのための上質な時間。

新年会で過ごしたそれぞれの時間は、
時を経て、歳を重ねた未来に、
「あぁ、あの日、あの時」と思い出してもらえる一瞬があってほしい...。

それは、
障子越しの光に浮かぶ着物の地紋の陰影だったり、
唇にあたった漆椀の感触だったり、
友達の締めていた帯のふっくらした糸味だったり、
すぐ近くの海を泳いでいた金目鯛の味だったり、
端切れカルタで競り合った楽しさだったり、
遠くの札を目指してダイブした時の畳の滑り具合だったり。
本物に囲まれた、昔ながらの日本らしい和やかな祝宴の時間。
ずっと心に残る印象深い一日。

新年会に集ってくれた皆さんが、
そんな時間を過ごしてもらえたら嬉しいなぁ
と、思います。


えりりん@管理人&新年会幹事


photo by ぬほりん

2009.2.1 [日] ふきのとう

今月のサイトトップは、蕗の薹。

写真は、去年の3月4日、家の庭。
撮った時期が遅かったので、
食材としては、開き過ぎ。
でも、
見た目はこのくらいのが、
かわいくて好き。
雄花と雌花があるんだそう。
これはどっち?

今年は、まだまだ。
いくつ顔を出すだろう。
もうすぐ、もうすぐ。

さて、今日は真楽新年会
サイトトップの写真を差し替え、
蕗の薹のような色の色無地をまとい、
バスに乗って会場へ。

今日は、
とびきり富士山がきれい。

日影茶屋の大広間に、
着物人が集まってきた。
今年も楽しい新年会ができました。

九州や北海道など
日本中から葉山を目指して来てくださる。
嬉しいなぁ、ありがたいなぁ。
どうもありがとうございます。



※下の写真は、日影茶屋の大広間に集まり始めた宴の前。

2009.1.27 [火] 帯締め考察

帯留めを使わないせいか、
帯締めに目がいってしまいます。

そして、つい欲しくなっていつのまにやら、こんなに....。
冠の帯締めは、持っていない色目で素敵な色だと欲しくなってしまいます。
実際、普段着はもとより、正装でも夏でも使えるので重宝しています。
だから、つぃ。
普段に使う物は、長い桐箱二つに仕舞ってあります。
帯締め房カバーで房を保護して、適当に箱へ。
そろそろ、二つの箱にいっぱいになってきました。
数えてみたら、42本ありました。
礼装用など、ここにしまっていない物もありますが、
多い?少ない?普通? ....どうなんだろう?

でも、帯締めひとつでずいぶん印象が変ります。
そんな組み合わせの妙が、着物の醍醐味だとも思います。
頭を柔らかくして、小物を合わせる時間が好きです。

写真は、新年会で着るつもりの帯締め選び。
箱から候補をひょいひょいひょいと選びだし、
一本ずつ帯に乗せてみます。
どれでも成り立つけれど、そこから一本を選び出す。
マニュアルやルールを越えたこんなところに、
その人らしさが出てくるんじゃないかなぁ?と思います。

ふふふ、決まりましたよ。
さて、私はどれを締めて現れるでしょう?
予想してみてくださいね。(笑)

2009.1.26 [月] 旧暦元旦

:::


あけましておめでとうございます。
やっぱり、旧暦も、ね。
真楽トップも本日のみ「寿」で。

朔/16時55分

2009.1.23 [金] 設立記念日

手ぬぐいも作ってますが、
弊社の本業は、映像制作プロダクションです。
で、本日は設立記念日。

平成元年1月23日、飯倉片町に事務所を構えました。
昭和が終わって、
イチニノサン!でスタートだってなつもりでした。
あれから20年。あっという間の20年。

というわけで、記念碑的な当時制作のPVをアップ
1990年に発売されたソニーのPalmTopという製品の
プレス発表用プロモーション映像です。
近未来の設定。

あの頃の未来は、バラ色だったなぁ。
景気の悪いニュースばかり見てないで、
昔の元気だった頃の映像を見て、元気出そうぜ!
と、思います。

2009.1.22 [木] 冬の葉山

冬の葉山は、静か。
近所を歩けば、知った顔ばかり。
ジモティの季節。

今年は、水仙の花がたくさん咲いている。
家の庭ばかりでなく、どこの群生も。
あちこちからいい匂いが風に乗ってくる。
だから、寒くたって歩くのがいい。
車で動くと、もったいない。

さて、初場所中は、
炬燵完備なテレビ枡席に陣取って、
珍満手ぬぐいを畳む日々。
いつも一枚ずつ愛を込めて畳むのだけど、
たまに、力と気合いが入ってしまう。(笑)
海辺の手ぬぐい屋は、
こうして冬も、一枚いちまい、淡々と。

でも、お楽しみの千秋楽は、オンタイムで見られない。
相撲部オフで真楽メンバーも国技館で見てるのに。
録画で観るのだ。致し方ない。

理由は、これ
県立美術館を占拠して、ライブなのだ。
ちょっと変ったラテンなノリでイタリアなのだ。
タントテンポが出張するから味覚もイタリア。
そして、25日は、今企画の最終日
作品に囲まれて音楽!の第二弾。
新しい試みにお付き合いくださる方は、
美術館で会いましょう。
わっちも、裏方で手伝ってます。

2009.1.21 [水] 希望

この星は、みんなの住み家。
あなたがいてくれてよかった。
その重圧に耐え、
世界を先導し、
国を背負っていくリーダー。
なんと大変な仕事だろう。

でも、任せて委ねて思考停止せず
ひとりひとりが自分の頭で考える。
それこそが“自由”の根っこ。

この星に住む
すべてのこどもたちが
あしたに希望が持てるよう
この星に住む
すべてのおとなたちが
自分の責任をはたす。
それこそが“平等”の根っこ。

そして、
だれもがだれかに
あなたがいてくれてよかった...
と、思い、思われる世の中。
それこそが“平和”の根っこ。

良い意味での
パラダイムシフトが起こることを
祈ってる。

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さて、真楽的にはそろそろ新年会。
何を着るか、決めなければ。
端切れカルタの端切れも探さねば。
日影茶屋さんと具体的な打ち合わせも。
初場所はだんだん面白くなってきたし、
あたふたあたふた。。。
楽しくも慌ただしい足下の暮らし。
庭では、椿が咲きほこり、
梅の蕾が膨らみ始めた。
寒さの中に、春の気配。

2009.1.12 [月] 晴れ着

去年のかなまら祭を手伝ってくれたSちゃんが成人式。
未成年に「珍満」を叫ばせてごめんね〜!(笑)

そして、例のごとく、
義妹(ヘアメイク)とのコンビで晴れ着の着付け。
朝まだ、大きなお月さまが西の空に浮かんでた。

着物は、スミレちゃんのお母様が成人式に着た着物。
おばあさまの箪笥に三十年も眠っていたという。
それでも着物はちっとも古くさくなく、
むしろ帯の刺繍などとても凝っていて物が良い。
着物もきっと喜んでいるに違いない。

女の人生の最も旬な時期に、
本人と義妹と私で、よってたかって
うつくしい作品に仕上げていく感じ。
かなり、楽しい。

スミレちゃんは、すっかり自立してて大人だけど、
この先の人生も、上手に歳を重ねていくのだよ。
おめでとう〜!

2009.1.11 [日] どんど焼き

昨日の予定だったどんど焼きが強風で今日に延期となる。
今朝は風もなく、いいお天気。
浜に出ると富士山がくっきり見えた。
ちょうど点火の瞬間だった様で、浜の向うで煙が上がる。
波打ち際を歩いて、人が集まる炎の方へ。
知った顔がたくさん。
どうもどうも、今年もよろしくと声をかけ合う。
なんだかいいよなぁ、この雰囲気。
さて、昨年末に自作した門松と玄関飾りを炎の中へ投げ入れる。
たくさんの子供たちが集まり遊びながら様子を見ている。
こうして季節の行事が伝わっていく。
毎年主催してくださる町内会と地元の商店会に感謝。
これからも末永く続けていけます様に。

そして今日は、鏡開き。
それから、大相撲初場所初日。
明日は、お友達のスミレちゃんが成人式なので着付け。
なんだか忙しい三連休。



※下の写真は、相棒の撮影。私が投げ入れる瞬間を撮ってくれてた。フリスビーかよっ!(笑)

2009.1.5 [月] ぬくもり

下の日記の様子を、相棒が撮っていた。

:::

ほげらぁ〜〜〜。

ぬくぃ〜〜〜。

赤っぽい本塩沢と、
アロエの花。

保多織りのコートと、
万年塀の石。

狙ったみたいな色目だけど
ただただひたすらこの時は
背中の温もりを味わうの図。

黒い石のとこが温いのよ。
太陽ってすごいなぁ。

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そして、本日仕事始め。
わしわし働く。ふー。

2009.1.4 [日] ゆるゆる過ごすお正月

元日の夕方、ちょっと酔いを覚まそうよと、
今年初めての日の入りを眺めに浜へ出た。
のんびり歩いて行ったので、もう沈んでた。
でも空の際は黄金色で、
たくさんの人が浜でそれを眺めていた。
写真を撮ろうと、
美術館下の万年塀に寄りかかったら、
ほっこり暖かい。
まるでカイロみたいに暖かい。
白い石より黒い石の方が暖かい。
あぁ、さっき沈んだ太陽が温めてくれていたんだ。
ありがたいなぁ。ありがとう。
じんわり背中の温もりを味わった。

二日は、東京の実家へ。
家族皆が集まった。
今年も変らずに皆が顔を会わせることができた。
ありがたいなぁ。ありがとう。
たっぷり母の味を味わった。

夜は、年賀状を書いている。
せわしない年末に書くことはやめて、
いただいた賀状を眺めながら思いを込めて、
一枚一枚書く事にした。
なんだかその方がシンプルな気がした。
20年前は、会社の営業も兼ねて3DCGを駆使した賀状を
印刷してたくさん出していたのにね。
時代に逆行するあまのじゃく。
そんなわけで、まだまだ終らない。
なんだかそれでもいいや...って、今は思う。

我が家へいらっしゃった歳神様と過ごす
そんなゆるゆるしたお正月。

2009.1.1 [木] 元旦に想う

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あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いします。

:::

“真楽”という言葉は、
二宮尊徳が用いた言葉です。
このサイトの名前を考えている時、
広辞苑を眺めていてみつけました。
深く研究したわけではなく、偶然です。

その後、真楽全文の存在を知りました。

着物に対する心持ちとして、
真楽という言葉がぴったりだと思いましたが、
今、世界がこんな情勢になり、
改めて、この言葉の意味を理解する必要があるかもしれない
と、感じました。

:::
二宮尊徳の真楽全文を載せてみます。

一人譲れば一国暖かなり一人奪えば一国足らず。
わが道は片楽を捨てて全楽を取ることにある。
猟師と鳥獣、漁夫と魚のように地獄極楽因縁輪廻して極まらないのを片楽という。
上は税額が多いと喜び下民は大いにこれを苦しむ、
強いものが勝って喜び弱いものが負けて苦しむ、
これらは片楽であって小人凡夫の喜ぶところで如来菩薩のおおいに悲しむところだ。

真楽とは両全の楽をいう。
大気が動き陰陽相和して万物が生ずるのは天地の楽、
根葉相通じ花実繁茂するのは草木の楽、
男女相和し子孫栄えるのは人倫の楽、
農夫が作物のために肥料を与えて喜ばせその後作物の収穫を得て喜ぶのは大本の楽、
君が大きな仁を施し下民が喜んで徳に報いるのは聖人の楽、
貸す人は無利息で貸して貧民の苦を除き共に楽しむのが貧富両全の楽。

およそ両楽で片よらないものは仁で世を救う真楽ではなかろうか。
今これを行う者がないけれど、数百年の後、
真楽菩薩が現れたなら真楽で衆生を救い世界中を極楽にするだろう。

:::

命あるもの全てが、平和に楽しく生きていけます様に....。



※写真は、元旦の富士山と大漁旗。
2009年1月1日9時/真名瀬漁港@葉山

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