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2008.3.28 [金] 春に狂う

日に日に暖かくなり、
隣家の桜も一気に花開く。

家の庭でも、
そこらじゅうで色とりどりに花が咲く。
いっぺんに春爛漫。

里山では下草が萌え、
木の芽は小さく柔らかく吹き、
もわっとした生命力で溢れている。

そんな植物たちに包まれていると、
ふぅっと、妖しい狂気が私を襲う。

満ち足りて、春に狂う。

春のぼかしは、
正気と狂気のグラデーション。

ここ数年、
この時期にいつも感じる春の不思議。

2008.3.26 [水] 人生の先輩

家には、野菜を売りにくる女性が二人居る。

ひとりは、ママチャリの荷台にトロ箱二段重ねで芦名からやってきて、葉山中のお得意さんを回っている。その脚力や働き者っぷりは、驚きと共に地元仲間の話題によく登場する。
すごく元気はつらつで若く見えるけど、なんと昭和5年生まれ。
三浦半島の道路はアップダウンがあって、自転車はかなりキツイ。
よく装備バッチリなロードレーサータイプの自転車族もトレーニングで走っているけど、おばちゃんは、ママチャリに野菜満載で鼻歌交じりで同じ道を走っているんだ。どうゆうこと?(笑)とにかく、おばちゃんの野菜は、見てくれは悪いけど、それぞれ味が濃くて美味しい。おばちゃんの元気の源は、きっと自分で作った野菜をモリモリ食べているからに違いない。

さて、もうひとりは、手押し車に野菜を積んで久留和という所からやってくるおばあちゃん。笑顔が
キュートで越してきたばかりの頃からファンだった。
ある日、このおばあちゃんから野菜を買った直後に、ママチャリおばちゃんがやってきたので「ごめん、今、買っちゃった。」と話したら、「おやまぁ、まだ売りに来てるのかぃ?あの人は、私よりもひとまわり年上なんだよ。」と、昭和5年生まれのおばちゃんが言う。
「えぇ〜?まぢですか?」
その後、ご本人に確認してみた。
大正7年生まれだった。90歳。
実は、ライフワークのつもりで、昔の葉山近辺の事をおじいちゃんやおばあちゃんにビデオでインタビューしている。このおばあちゃんも昨年取材させていただいた。とてもしっかりお話してくださって、葉山の別荘時代の面白い話がたくさん聞けた。こうした滋味深いエピソードを伝えていきたいなぁと思っている。昔の人は、ほんとうにスゴイ。
さて、今日も「ほうれん草、最後だから一束オマケするよ。」と、訪ねてくれた。200円。「ありがとう」と言いながら、小さながま口に売り上げた小銭をパチンと仕舞う。キュートな仕草。
いえいえ、こちらこそ、どうもありがとうございます。オマケのお礼に庭の花を小さな花束にして渡した。「あぁ、かぁわいいねぇ。」と、くしゃっと笑う。あぁ、かわいい。

我が家の食卓は、こんな素敵な人生の先輩達に支えられているのです。
野菜と共に、元気をもらって、たくさんの事を学んでいます。
私も、お二人のようなおばあちゃんになりたい。目標なのです。

2008.3.22 [土] ON AIR

今から、ちょっとおしゃべりしてくる。(汗)
湘南ビーチFM「SHONAN WEEKEND MAP」
っていう番組の「umidas 職業辞典」っていうコーナー。
何、話せばいいんだろう?どきどき。
14時くらいから、ON AIR。
あ、ネット放送は中断してら。

って事は、めちゃめちゃローカル話題だね、こりゃ。
失礼しました、行ってきます。

2008.3.19 [水] 湘南アトリエ散歩

すぐ近所に住む知人がこんな本を出版しました。

「湘南アトリエ散歩」(ダイヤモンド社)

:::

あろうことか、私も手ぬぐい屋として載ってます。(汗)
ものすごく軽い気持ちで取材を受け、
ドすっぴん&その日たまたま着ていた着物で写ってます。
KIMONO真楽の事もちょろっと触れてます。

それはさておき(笑)、
湘南でものづくりをしている魅力的な人達が紹介された
心がゆるっとなごむ素敵な本です。
ぜひ、本屋さんで探してお手に取ってみておくんなまし。

2008.3.17 [月] 結城繭紬

先日の結城オフで、微妙に疑問だった部分が氷解した。
着て行ったのは、母のお下がりで“結城繭紬”。
証紙を探し出して、色々確認してみる。
結果、経糸緯糸手紡糸を使用したいしげ紬の様だ。

証紙類に書かれた文言から。
茨城県結城郡織物協同組合(→つまりいしげ)
・本真綿 結城手織紬 経糸緯糸極上手紡糸使用
・本場湯通し、自然乾燥、槌打ち/結城市 奥順

キーワードは糸。
手つむぎ糸が、先日見学した手だけでつむぐ本来の結城紬の糸。
それに対し、
手紡糸とは、手でくりだしながら機械の動力で引く糸のこと。
つまり、柳田さんが言うところのニセモノだ。(笑)

でもまぁ、なんだか色々スッキリした。
いい値段で買った紬らしいのに、この着物はしつけ糸がかかったまま母の箪笥で眠っていた。それを見るに見かねて私が救済したのだ。(笑)確か、母のサイズのまま何回か着て、私の寸法に仕立て直す時に洗い張りした。昔の日記にも書いたように、洗い張り後はとても柔らかな風合いに変った。
柳田さんが言うように、最初の洗い張りはとても大事だ。

そんなこんな色々あれど、この紬、私は風合いや着心地が気に入っている。気持ちイイ。
これからも大切に着ていくつもり。
今日、この着物は、シミ抜きのために悉皆屋さんへ持ち込んだ。
きれいになって戻っておいで....。

2008.3.15 [土] 藤本染工芸@八王子

昨日、結城オフで締めていた結城紬地の帯は、藤本染工芸の型染め半幅帯。
その藤本染工芸が、工房で作品展をしているそうなので、ひとりでぷらりと八王子へ。

その布が生まれた工房に並んでいる作品は、デパートの催事場で見るよりはるかに説得力があり、輝いていた。長板作業をする台に並べられた染めの着尺や帯。型染め・江戸小紋・木版染め・刷毛染め、多彩で個性的な布達に魅入ってしまう。
古い型紙もたくさん拝見させてもらった。
江戸期の型紙は、三寸型という小さな型。反物に三寸ずつ糊置きしていく。今の型紙はだいぶ大きい。
また、型紙の変遷。生型(ツリが無い)→糸入り(絹糸を入れていく)→紗張り(現代の型)。
現代は、化学繊維の細かい紗を張るが、それが無かった時代は絹糸を粗い格子状に入れて型をつないだ。もっと昔は、それも出来なかったので、ツリが無く、二枚の型紙を使って柄を染め上げたそうだ。コンピューターがない時代に、頭の中でこうした型紙を起こした職人さんの頭の中をのぞいてみたい。完璧に計算され尽くしているのだ。
古典には敵わない。
そんなすごい型の型紙を使った角帯を、相棒に締めてもらおうと思ってお願いしてきた。
今回は、藤本さんや奥様ともたっぷり色々お話しできた。仕事の腕も素晴らしいけど、私はそのお人柄にノックアウト。長居しちゃった。

八王子、葉山からはちと遠かったけれど、行ってみて良かった。
お洒落なギャラリーよりも、仕事場の空気感がたまらなく好き。

2008.3.14 [金] 結城オフ@結城

結城紬を勉強するため、結城へ。
それぞれの分業の作業現場を見学させていただく。

湯通し
糸つむぎ
下糊づけ
糸括り
摺込
染め
地機織り
高機織り

それぞれ自分の受け持つ工程を、
生涯かけて極めている人達が、そこに居た。
誰にも負けないナニカを持つ人は、とても魅力的だ。
そんな人達が束になって布にした反物を、
私達は着物に仕立ててまとう。
その幸せを噛みしめた一日。

一番印象に残ったのは、
やっぱり糸つむぎ。
“つくし”に引っ掛けた真綿から、
糸をひきだして唾液でつむぐ。
「キュ〜」という音が響く。
ほとんど撚りはかかっていない。
“おぼけ”にためられた糸は、
とても細くて美しい。
真綿一枚をつむぐのに一時間半。
一日にだいたい五枚くらい。
一反に必要な真綿は三百五十枚。
一反に必要な糸は三万五千メートル。
....言葉にできない。

龍田屋さんで見せていただいた蔵出しの古い木綿結城や、
新しくチャレンジしている実験的で魅力的な反物。
表情は様々だけど「結城は結城」と一本の芯がある。
結城の底力を確かに感じた。



※写真は、
柳田さんに、着て行った繭紬のシミの様子を見てもらう。
(photo by くにえさん)

2008.3.8 [土] 音羽楼跡地_署名運動のその後

“緊急なお願い”として、以前の日記で真楽メンバーにも署名をお願いした音羽楼跡地開発に関する署名運動ですが、素晴らしい形であの場所が生まれ変わる事になりました。
昨年の夏に行われた署名運動は、最終的に4000名近くの直筆署名が集まり、その時の開発業者さんとも交渉を重ねていきました。でも、土地を分割して宅地開発するには、どうしても参道脇の樹木は伐採しなければなりません。一旦は「もはや、ここまでかぁ。」という諦めムードに包まれて、季節は冬になりました。
でも、森山神社の神様はちゃーんと様子をみていたんですね。(笑)
ある時、ご縁がするするつながって、個人の方が土地を一括購入してくださる事になったのです。しかも、世田谷のまちづくり活動にも加わりながら、集合住宅の企画・管理事業も推進する研究畑の建築家という理想的なオーナーなのです。音羽楼跡地はこの場所に合った低層の賃貸住宅に生まれ変わる計画になりました。これから、この場所に末永く魅力的に存在する“人のすみか”はどんな住宅なのか....。ゆっくり一年くらいかけて計画を作っていくそうです。
実験的ではありますが素晴らしい試みですよね。ほんとに素敵!
計画を練る段階から、本気でここに住みたいと考える店子候補なら、意見を聞くとおっしゃっていました。賃貸版のコーポラティブハウスです。そんな夢の様な計画が、ちゃんと地に足をつけてスタートします。
経済の論理だけで突き進んでいる今の世の中ですが、諦めちゃイケマセンね。
このいい風、葉山のみならず日本中に広まって欲しいなぁ。

葉山芸術祭の森山神社イベントで、音羽楼跡地開発に関するこれまでの報告とこれからの計画が発表されます。コミュニティの場としての神社を中心に、人と環境と暮らしが、新しいカタチでつながってきたような気がします。まずは、葉山芸術祭でお祝いしましょう!

【葉山芸術祭の森山神社イベント】
青空アート市_4.19
青空アート市_5.10



※写真は、
森山神社参道脇の大樹。枝にこんもり丸く見えるのはヤドリギ

2008.3.1 [土] 春だねっ

庭の白梅が満開。
小鳥たちが庭に集まる。
いい匂い、気持ちいい音。

裏庭のふきのとうが開き始めた。
そろそろ食べごろ。
今年はたくさん顔を出してる。
たのしみ、たのしみ。

昨日は、一色の天然ワカメが初採れ。
浜の漁師さんの小舟に分けてもらいに行く。
天然は養殖より収穫時期が少し遅い。
漁師さんに会うたびに
「まだ?いつ?」って繰り返してた。
あぁ、ついにやっと。
実家や山の方の親戚にも送る。
夜は、ワカメのしゃぶしゃぶ。
すぐそこの海で自然のままに育ったワカメ。
しゃくしゃくしゃくと、歯ごたえが違う。

他にも庭を探すと、
あしたばの新芽や野蒜が食べごろ。

春の、美味しい。
ごちそうさまです。

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