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えりりんの空間
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2006.2.28 [火] 季節感

スズランのようですが、スノーフレークと言います。
ヒガンバナ科で、ユリ科のスズランとは別の仲間だそうです。
家の庭では、3月下旬から4月にかけて少しずつ咲きます。

葉山に越してきて四回目の春ですが、
自然に恵まれた環境は、
私の中の季節感をどんどん養ってくれています。
とてもたくさんの植物の名前を覚えました。
植物や昆虫などの小さな変化にも気がつくようになりました。
暮らしている環境はとても大切なんですね。

着物の好みも変わりました。
都会で暮らしていた頃は、
モダンで幾何学的なシャープなイメージが好きでした。
今は、自然光の中でさりげなく季節感を感じる様な、
柔らかい着姿が気持ちにしっくりくるようです。
まぁ、出かける先によって着こなしは変わりますけど。

そう言えば、今日は裏庭の豊後梅も
やっと蕾が開きました。
表の庭の白梅は、ぽわぽわとたくさん咲いています。

なんてぼんやりしてると、もう三月。
早いなぁ。

2006.2.21 [火] 注染

手ぬぐいを染める技法のひとつである「注染」。

「本染め」「注ぎ染め」とも言われ、手彫りした和紙の型を使い、色付けしない部分に糊を置いて折りたたんで重ねて、染料を注いで、反対側から減圧し、晒数反分をいっぺんに染める方法....の様だ。顔料を使い片面だけ染まるプリント手ぬぐいとは違い、注染は使い込むほどに味が出る手ぬぐいらしい仕上がりになる。三周年イベントとして制作した真楽手ぬぐいもこの技法で染め上げられた。手ぬぐい好きなので、結構な枚数の手ぬぐいを持っているが、「今日はコレ」と選ぶ手ぬぐいは、生地が良くて注染で染められた物が多い。使いやすいのだと思う。
さて、実はどうしても具体化したい手ぬぐいがある。(笑)
そして、こっそり進行中だ。
具体化させる為に、色々調べ「注染」の事も勉強した。でも、実際に自分でやってみないと分からない体育会系なので、ここで修業してみる事にした。かなり本格的。

全ては、葉山芸術祭でデビューの予定。

2006.2.19 [日] 雨水(うすい)

雪から雨の季節となり、草木の発芽を促し、
萌芽の兆しが見えてくる....という二十四節気“雨水”。

今日は、その“雨水”のとおり、
表の庭の白梅が咲いた。
咲いたのはまだ、みっつよっつだけれど、
蕾はたくさんほころんでいる。

毎日、縁側から「まだ咲かないかな?」と、眺めていた。
今年はだいぶ遅かったから、待ち焦がれてた。
だから、咲いたのを見つけた時は大騒ぎ。
嬉しいなぁ。

梅が咲いたり、桜が咲いたり、
小さな新芽が顔を出したり、
そんなささやかな自然の営みを
人が生きていく喜びにまで昇華する日本人の感性。
それを持つ自分の中のDNAに誇りを感じる。
自然をコントロールするのではなく、
自然と寄りそうための美しい知恵。

そんな“日本の美学”を大切に毎日を暮らしたい。

2006.2.17 [金] 朝刊で...

靴のデザイナーなのに、
裸足や下駄が好きだった高田喜佐さん。
朝刊の訃報で亡くなった事を知る。
残念で哀しい。

※昨秋、喜佐さんち辺りの浜で撮った写真

2006.2.15 [水] 夜叉五倍子

ヤシャブシ。
漢字で書くとかっこいい。
草木染めに使う定番の素材で、
黒からベージュ方向の色に染まるらしい。
お天気もいいのでこれを拾いに山へ。
「連れていって」とお願いして、
友人のとっておきの場所を教えてもらう。
山とは言っても、暮らす場所のすぐの裏山。
キラキラ輝く海を見下ろしながら坂道を登る。
そして、裏山の奥へ。
すると大きな夜叉五倍子の木々。
木の下には、ころりん、こっそり、いっぱい落ちてる。
なんとなく動物っぽい気分になって、もくもくと拾う。
柔らかな枯れ葉の下には、小さな草の葉っぱが顔を出してる。
「木の実拾いにはちょっと遅いねー」と友人。
木々の枝先の、小さな新芽が可愛らしい。
春だよ、春。

そしてどうやら葉山にも、染色に使える素材はたくさんありそう。
まずは拾い集めた夜叉五倍子で、染めてみよう。
春だから、新しい事にチャレンジするんだ。
とにかく自分でやってみるのだ。

2006.2.14 [火] 海辺の春

今日の葉山は暖かかった。
風が強いので、ワカメが打ち上がってないかと、
別珍の足袋を脱ぎ捨ててビーサンに履き替え、浜へ。
海草は多かったけれど、ワカメは無かった。
そのまま波打ち際を散歩した。
着物の裾をたくし上げ、今年初めての足だけ海水浴。
ゆるんだ海水が素足にとても気持ちいい。

あぁ...、春だなぁ。
サンルイ島の生チョコを相棒へ。

2006.2.11 [土] 鳥の糞

昨日、公園の中を歩いている時に、首筋に何か水滴が落ちてきた。頭上には大きな木。手で触ってみると茶色い液体。「うむむ、樹液ではないみたいだから鳥の糞?」と、上を見上げたら何かがバサバサと飛んでいった。
鳥の糞だね。ウンが付いちゃったなぁ....と、軽くぬぐってそのまま忘れていた。
今朝、昨日着た着物を片付けていて、思い出す。鳥の糞は、衣紋を抜いた半襟の内側に茶色く飛び散っていた。半襟は白い塩瀬なので目立つ。しかも、掛け替えたばかりだよ。(泣)とりあえず、ベンジンで拭きとってみた。余計にくっきりと茶色が浸透した。(大泣)水性のエリモトでもこすってみた。効果無し。
以前、最もシミ抜きが難しいのはカレーだと聞いた。何種類ものスパイスが渾然一体となって煮詰められたものだから、一筋縄にはいかないらしい。
そういう意味では、鳥の糞だって、何種類ものスパイスが渾然一体となって....。
この感じだとたぶん水洗いしても落ちないだろうな。
まぁ、着物や帯でなく半襟で良かった。不幸中の幸い。ラッキー!(いや、なんかそれは違う気もするが:笑)
皆様も、カレーや糞には、充分ご注意下さいませ。

※写真は、
上:大磯の道端に咲いていた臘梅。
下:着て行った着物/館山唐桟無地・結城紬地に型染の半幅帯(藤本染工芸)・錆青磁色の冠の帯締め

2006.2.10 [金] 大磯へ

地元のNPO仲間と一緒に、大磯町主催の“旧吉田茂邸見学会”へ。
敷地10,000坪、建物300坪の、「吉田御殿」と呼ばれた豪壮な邸宅は、現在ちょっと宙ぶらりんな状態らしい。元総理が亡くなった後、西武鉄道が所有しているが、維持費などの関係で、町や県に活用を打診。町や県もお金が無いから、国に打診。でも国だって、全国民が心配するほどの財政難。どうなるんでしょうねぇ。
見学会は、庭園のみの見学で建物内には入れない。しかも、三日間で、抽選に当たった延べ3000人が来場する為、けっこう混雑していて本来の庭の雰囲気は味わえない。保存活動の為の話題作り....という目論みがチラチラと垣間見える。
さくっと切り上げ、周辺を散策。
大磯も葉山と似た様な、別荘を軸とした近現代の歴史文化が残る町だ。田んぼや小路を歩きまわりながら、「鴫立庵」と、旧島崎藤村邸「静の草屋」にも行ってみた。茅葺き屋根の鴫立庵も素敵だったけれど、島崎藤村邸が素晴らしかった。わずか三間の潔いほどのシンプルな佇まいの建物。とは言え、八畳の和室の周りに十畳分の広縁が囲み庭に繋がっていたり、そのけして広くない庭も、草花や低木の低い目線で構成されていたり、随所に作家の好みが現れていた。ミニマムなのに無限。藤村は、この家で71歳の生涯を閉じたそうだ。
私がいいなぁと思う家は、政治家や実業家の家より、画家や音楽家や作家といった芸術家の住んだ家が多い。大きさや豪華さを競った家は、すごいなぁとは思うものの心が動かない。芸術家の住んだ家には、それぞれの美学があり見ていて刺激的だ。
未来に残すべきは、資産価値よりもそこに残された美学なんじゃないかなぁ....と勝手に思う。

ポカポカと暖かく、春の訪れを感じる一日だった。

※写真は、
上:吉田茂の銅像。/サンフランシシコに向かって立てられたはずがちょっとNY方面に向いちゃってるらしい。(笑)
中:車用に大理石が敷かれた庭園内の轍。
下:旧島崎藤村邸「静の草屋」の広縁。

2006.2.4 [土] Wedding Party

我らが真楽の技術係でもあり、関心空間を創った男....バスケさんのウェディングパーティー。馴れ初めは“着物”だったそうだ。友人の結婚式に、お互い着物で出席していて、気になって話が弾んで、この日に至ったというわけだ。あぁ、着物って素晴らしい。(嬉涙)

そんな二人だから、紋付羽織袴&アンティーク振り袖という晴れ姿で登場。花嫁も現在は真楽メンバーで、水浅葱色に古典柄のアンティーク振り袖がとても綺麗で可愛らしくて素敵だった。灯屋さんにヘアも着付けもトータルでお任せしたそうだ。日本髪っぽく結い上げたスタイルと、着物の雰囲気がとても本人に似合っていた。バスケさんの羽織袴スタイルも小豆色系のあたたかい色合いが似合っていて、カッコ良かった。最近は着こなしにも余裕が出てきて様になってて、男っぷりが上がったよなぁ....と、しみじみ。(笑)
おめでとう!
いい感じのじぃちゃん&ばぁちゃんになってね。


※写真は、
上:肖像権を考慮してあえてボケボケ写真。でも幸せなオーラは伝わるよね。
下:注がれるままにワインをカパカパ飲んでゴキゲンな私。

※着ていったのは、
・錦糸が織り込まれたレンガ色地の訪問着。肩と袖に辻が花。裾は絞りの技法かな?久々に着たら、若干身幅がヤバイ事に気づく。
・黒地に古典柄の袋帯。固くて扱いにくいけど好き。
・白塩瀬の半襟をかけた桜色の長襦袢
・金茶系にぼかしと刺繍の帯揚げ
・金茶とレンガ色の平組みの帯締め
・白足袋に緋色の草履

2006.2.1 [水] 枯れたベンジャミン

玄関のベンジャミンが、ついに枯れたみたいだ。
平成元年に会社を設立した時、それまで勤めていた会社からお祝いにいただいた鉢植えだ。日当たりの悪い地下のオフィスでもなんとか頑張っていたのに、枯れてしまった。17年の命は、短かったのか長かったのか。在籍していた会社は、社名に“ビデオ”の冠が付くビデオ制作会社だった。報道取材などがフィルムからビデオに移り変わろうとする頃に設立され、ニュースや企業プロモーションビデオ制作を業務にしていた。私はその会社で、たくさんの仕事を覚えた。そして、ビデオとコンピュータが仲良くなる兆しを見せ始めた頃、今の会社を相棒と一緒に立ち上げた。その後、メディアの進化はめまぐるしく、映像規格は複雑になり、アナログとデジタルが混在し、世界中の映像業界はカオスの様な状況になってしまった。何がスタンダードになるのか、まったく先が見えないし読めない。
でも、ベンジャミンが枯れて、ビデオテープの時代は終った気がした。
ビデオテープの編集はちょっと特殊で、頭からOKカットをダビングして完成させる。後から「あ、ここにこのカットを追加したい」という場合は、そこから先はやり直しになる。フィルムや現在のノンリニア編集の様に感覚的には出来ないのだ。だから、エディットシートを作って予め完成時間を計算して頭の中で組立をする。実時間と合わせるドロップフレームの計算など、徹夜続きで計算ミスしてよく怒られた。映像に文字を入れる為のテロップも、鋏やカッターで上手に切り張り出来る手先の器用さが必要だった。
今は、エディットシートもテロップも必要ない。
過渡期の短い技術に付き合ってしまったのかなぁ....という気持ちが、普遍的な伝統技術を守り伝える人や仕事に憧れを感じてしまうのだろう。
ここ数日、過去の遺物のようなメディアでの納品を求められ、昔のマシンやらSCSIやらボードやらOSインストールやらと相棒が格闘していた。仕事の道具が一貫していないから、こんな状況になるのだと思う。結局ディスク納品で受付られたから、骨折り損の作業だったけれど。
そんなわけだから、
手に馴染む道具で、一生コツコツと続けられる職人仕事に憧れてしまう。
着物まわりの様々な手仕事に触れる度、
憧れてしまうのだ。

ベンジャミンは、きっぱり諦めるか、
ダメモトで土に降ろしてみるべきか。

※画像は、
白黒2階調で描いたビデオカメラと、SMPTEカラーバー。

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