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2003.8.31 [日] 森山神社例大祭

八月末の週末は、近所にある森山神社の例大祭だった。
両日とも出かけ、31日は朝から一日中、神事を含めくっついて回った。この神社には1200年も続く“世計り神事”という神事が伝承され今でも毎年行われている。瓶の中に聖水と麹を入れ、一年後の祭礼時にこの瓶を開け、中の様子によって翌年の天候や農作物の収穫を占う....というものらしい。平成16年の世計りは「五合一勺・気候平穏・晴天の日多し」という結果で、土曜日の夕方、神社の柱に貼り出された。ちなみに今年の夏は最悪の天候だったわけだけど、去年の世計りはこれを予想できていたんだろうか?今度近所の人に聞いてみよう。
そして日曜日の朝から、少し離れた滝の坂神社という所まで、来年の世計りの為に、お水取りへ出向く。白装束の担ぎ手が、これまた随分年季の入った漆塗りの籠のような物で聖水を運ぶ。先頭では木遣隊がいい声を響かせ、これにお囃子隊の山車、神輿と続き、最後尾にお水取りの籠。なかなか壮観。
この日私は写真が撮りたかったので、動きやすさを考慮して、鰹縞の阿波しじらにもんぺを履いた。そんな姿でお囃子の山車なんかも引っぱってみた。(笑)
昼頃、お水取りの籠だけ神社に戻り、神殿でいろいろ神事が執り行われる。その中のひとつ“八乙女の奉納”は、美しい八人の娘達が神殿の中で静かに舞う。揃いの衣装もとても雅びやかで美しく、少し緊張した表情が初々しかった。目尻に入れた紅も綺麗だった。
夕方から、本格的に神輿が町内を巡る。担ぎ手の中には、いつも近所で見かける人達の顔も見かける。そんな人達と少しづつ言葉を交わしながら、顔見知りも増えていくわけで、まさに地元の祭りはそこに住む人達の交流の場なんだなぁ....と納得する。
そんなお神輿隊を町内各所で休憩時に接待するわけだが、私の住む所でも町内会のボランティア募集があった。勿論、喜んでご奉仕。でも朝から動いて汗だくだったので、一旦戻って行水し、浴衣に着替える。たすき掛けで、お神輿隊を接待してみた。休憩所を出る100メートル程、接待した町の人がお神輿を担がせてもらえるので、担いでみた。むむむ、これはもう少し若かったらきっと嵌まってるかも。なんだかわけもなく気持ちがいい。
ところで、森山神社の神輿は、黄金に輝く雅な神輿だ。神社の祭神が奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)という女神なので女性的な神輿だそうで、担いで揺れる度に、黄金の帷子もキラキラ揺れて美しい。またよく天辺に鳳凰が飾ってあったりする場所には、稲穂をまとめた物が付けられている。きっと色々な事にそれぞれ由来があるんだろうと推察されるが、1200年も脈々と続いている祭りなわけだから、私もあせらずゆっくり何年かかけて勉強していこうと思う。
二日間とも天気に恵まれ、いい祭りだった。
夜、裏山からいい風が吹き下ろしてきた。
町中の民を慰労する神の風だったのかもしれない。

http://www.kanshin.jp/...

2003.8.27 [水] 布が導いてくれたのか?

先週行っていた撮影仕事は、八重山の自然や文化を色々と収録する必要があり、その題材の中には「八重山の布」というシーンも盛り込んであった。撮影する場所や人の手配は、基本的に現地のコーディネーターさんにお任せしていたが、出発直前まで詳細が判明せず、ちょっと心配だったがそのまま現地入り。こちらの要望としては「赤瓦の家の縁側で、機を織るか糸を績んでいる雰囲気のあるおばぁに、レポーターがインタビューしたい....」と言うもの。
で、現地で詳細を教えてもらったトコロ、なんとコーディネーターさんが手配してくれていたのは、去年プライベートで石垣に行った時に買ってきた八重山上布を織ったまさにその人だった。よりあい工房の寄合富さん。先月フーさんが「絣の郷」で出会ったピンク色のグンボウもこの富さんが織った物だ。あぁ、なんだか布が導いてくれたとしか思えないような不思議なご縁。
撮影は、沖縄の古い建物が移築されている「八重山民俗園」の一角に、機を持ち込んでの撮影となった。
これまで富さんは、マスコミや観光系の媒体には一切顔を出した事が無く、「あがっちゃうかなぁ?」と心配していたそうだけど、いざ撮影が始まって、機の前で手を動かし始めると、とても自然でチャーミングにカメラに収まってくれた。撮影前から「どれを着ようかねぇ?」といそいそ準備してくれたという衣装は、豊年祭用にとご自分で織った綿&芭蕉のグンボウ。とても涼しげで、グッとくる色の取り合わせの縞柄がすごく素敵だった。細いミンサー帯の色も素敵だったなぁ。
そして、撮影終了間近に、ちょうどその日が富さんの77歳のお誕生日だった事が判明!何も用意していなかったので、撮影スタッフみんなでハッピーバースデーの唄を合唱する。なんだかいろんな縁がありがたくて、歌いながらウルっとしてしまった。
富さんは、帰りがけにニコニコと「二時間だけ女優さんになったみたいだったねぇ」と言い残して帰っていった。
着物の神様が出会わせてくれた素敵な出会いに、全身全霊で感謝します!ありがとう。

それから、布。
撮影前のご挨拶にと「絣の郷」へ立ち寄った際、気になるグンボウがあった。白地の縞柄。あててご覧なさい....なんて言われて鏡の前に立ってみたりはしたものの、ゆっくり考える時間も無いしと、その時はお土産用のミンサー帯だけを買い求めて帰った。が、その後もどうも気になっていた。とは言え、その後お店に立ち寄る暇も無く諦めていた最終日に、突然、絣の郷まで行かねばならない用事が出来る。いやん!(笑)これは、着物の神様の粋な計らいとしか思えない....と、富さんの織った反物を持って飛行機に乗った。

あぁ、八重山、サイコー!アリガトウ!

2003.8.24 [日] なんくるないさー

ただいま。
西表島のジャングルロケは、覚悟してた以上にハードな撮影だった。
汗まみれになった後、目の前の川が気持ち良さそうで、そのまま飛び込んで泳いだ一時がサイコーだった。自然は偉大だ!
布絡みでは、涙が出そうなほどの偶然の縁が重なり、着物の神様に感謝した。この話は、後日改めてちゃんと書きます。

2003.8.17 [日] 八重山へ

今日から一週間、仕事で八重山。
順調にいい仕事が出来ますように...。

2003.8.12 [火] 布さえあれば

八月は、普段も含めて数える程しか着物を着てない。その理由は、浜遊びが忙しいのと(笑)、腰布+ランニングというアジアンな装いが、夏の葉山暮らしに心地いいから。素肌にアンティークバティックをスルリと巻いて、脇が詰まったランニングをかぶる。以上。昔のバティックに使われた綿生地は目が詰まっていて綿なのにシュルシュルと滑りがいい。ランニングは、バリのanimaleの手染め品で、気に入って5枚ほど持っている。泳ぐ時は、この下に水着を着て、浜まで行ったら布とランニングを脱げばいい。腰布はそのまま敷物になる。あぁ、一枚布の臨機応変さと言ったらなんて素晴らしいンだ。
夜、浜でライブがある時なんかは、麻着物を湯文字&晒にそのまま着て、ふらりと出かける。そんな程度なので、お出かけ夏着物の出番無し。まぁ、もう既に真っ黒クロスケな状況だから、どうせお出かけ着物は似合わない。成すがまま、焼けるがままの浜暮らし。日常とリゾートが曖昧になる夏の葉山。かなり楽すぃ。でもヤヴァイ。(笑)

2003.8.3 [日] 箪笥の中の着物達

母から宅配便が届く。中身は、染み抜きを頼んでいた羽織・母のお下がりで裄出しした絹芭蕉の夏着物・母の着物を仕立て直した長襦袢・叔母の羽織を色抜きして染め替えて仕立て直した羽織・道明の冠の帯締め....、以上。道明の箱に入った帯締めは、母がお店に行った際に私用にと買ってくれた物。嬉しい。
しかし、こんな感じで、私の着物まわりは私の意思とはあまり関係なく、母のお陰で増えていく。ありがたいけど、微妙に複雑な気分だって事を説明するのは難しい。
着物に全く興味が無かった若い頃から、実家の箪笥には訪問着やら千總の小紋やらが増えていった。そして、そうした着物達は、着物の知識が全く無かったにもかかわらず、うっとりするほど素敵だった。畳紙を広げ「素敵でしょ?」という母に、私はいつも曖昧な感想を返した。そりゃぁ、素敵な着物だけど、いつ着るんだ?しつけがかかったままの着物が増えていくうちに、この着物達を着てあげないとあまりにも可哀想だ....と思うようになった。そこで、毎年お正月に皆で着物を着て家族写真を撮る様にした。良かった、良かった。そんなこんなしている内に、もう少しマメに着てあげよう....と、普段着の一部を実家から持ち出して観劇や買い物に着るようにした。これで着物達も浮かばれる。なんて思っていたら、着物に興味を持ち始めた私を嬉しく思ったのか、母の買い物は更にエスカレートしてしまった。しかも、母が選んでくる着物や帯は、そんなに私の趣味を逸脱していないから、悩ましい。さすがに最近は仕舞う場所も無くなり「お願いだから、もう充分だから」と訴え、多少ペースダウンされてきた様に思う。「持つ」事に喜びを見いだす母の世代と違って、私はしつけがかかったまま箪笥に仕舞われている着物達が可哀想だと感じる。だから着る。じゃんじゃん着る。
更に、母の箪笥には、しつけがかかったまま身幅が狭くなったという着物達がたくさん眠る。最近は、そんな着物達も可哀想なので救済して着るようにしている。今回の荷物もそんな類いの物だ。自分で選んだ着物とは、微妙に趣味やサイズが違う着物達。とは言え、そうした着物を受け継いで着る....というのは「私はコレが好き!」という西洋的な個人主義の“点”では無く、曽祖母・祖母・母と繋がる“線”の一端を担っている様な気がして少し嬉しい。そんな気持ちで着物を着ている。着物は、物を大切にしたい....という気持ちに無理なく答えてくれる。ありがとね。

※写真は、絹と芭蕉のグンボウなのか、芭蕉を真似た絹なのか、どっちか判然としない「絹芭蕉」と母が呼ぶ着物。くすんだ瑠璃色地に花柄が染め抜いてある。仕立てが素晴らしいので、裄だけ出して着る事にした。

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