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2010.12.28 [火] 仕事納め

28日:事務所に正月用のお花を活ける。松(女松?)、白菊、南天、葉牡丹、水仙。
上司に急用であいさつもそそくさと。

27日:あきれた来客。年長者への最低限の敬意を保つのに苦労するほどの身勝手さよ!来年は訴訟必至。

夕方、自宅用正月花の稽古を終え、池袋演芸場にて「じっくり菊六の会」生の出囃子はいいね。年末とは思えないのんびりした江戸時間が流れた。演目は「紙入」「二番煎じ」現代に不足しているもの:後味の良い笑い。

26日:年賀状、大掃除といった決まりごとを後回しに静養(笑)。夕食にネギのグラタン。
11月に見舞った伯母(母の姉)の訃報。奇しくも愛猫は飼い主を出迎えるべくか数日前に息を引き取っていた。(涙)

25日;築地with夫のお母さん。帰りにクリスマスプレゼントをお渡しする。楓材の内朱、内黒の椀一対。豊島さんご夫妻とのつながりがなかったらこのプレゼントを選んだかどうか疑問。人とのつながり、モノとのつながりの妙。

24日:残り物のビーフシチューでクリスマスイブ。こんな過ごし方をするようになるなんてね。さすが、結婚22年目!(笑)

23日:菊之助の玉手御前を見に行く!立ち回りと花道の引っ込みで声をかけた。んー、緊張する。
帰宅後、沖縄出張から戻った夫と夕食。
お土産に軽〜い紙包み。おひでさん宅と同じく布切れが!何かにして使うあてはないが布好きを分かっていてくれて嬉しい!眺めるだけで沖縄の風がふくようだ。
父を看取って下さった医師の訃報。その方に差し上げたワインで偲ぶ。大往生でよかった。

21日:暮冬香会@銀座香十庵。時間、空間とも雅でゆったり。夫が出張中の静寂に聞香の残り香が贅沢。たまには一人もいいものだ。
****
某中間有。と振り返っていたが、そろそろ片付けて日常に戻らなくては。
もしかしたら年内最後のアクセスになるかも?

皆様、大変お世話になりました。
来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。

2010.12.20 [月] 菊之助

通し狂言攝州合邦辻@日生劇場。
菊之助の玉手御前の圧倒的存在感!!!
姿、呼吸、台詞、所作、すべてを貫くニン。
あの若さでこの貫禄。素晴らしいとしか言いようがない。「大当たり」の声がかかったのももっとも。
あー、せめてもう1度観たいものだ。

梅枝(俊徳)と右近(朝香姫)は美味しい配役、これでますます上手くなるだろう。

2010.12.17 [金] 小倉さんのれん

9月に開店した「日本橋よし町」ビル入り口ののれんがさすがに季節外れとなり出来上がりを待っていた冬バージョンがめでたく納品とあいなった。偶然にもsさんご来店時と重なり、1日で秋・冬の2枚ののれんをくぐっていただいた。(笑)
小倉さんとsさんは初対面だが、真楽ネットワークの知人も多く、話題に事欠かない。次の予定で小倉さんが先に帰られた後も軽〜く一献。料理がお口に合って何より。そして、上司の狙いをことごとくキャッチしてくれて嬉しい。
自分たちが和服・割烹着でお出迎えしたいね〜、オフ会やろうか?と盛り上がる。

2010.12.15 [水] 古今亭菊六さん

12日:落語会@白瀧呉服店 知人のご子息が紆余曲折を経て落語家として活躍されている。初めて聞かせていただいた二題は「親子酒」「井戸の茶碗」。演目も好みだが、さらっと品良く、また聞きたいと思えた。襦袢がきれいで色っぽかったな。
27日の池袋演芸場へも聴きに行くことにしてしまった。
藍染、織にて縞に花模様の紬の着物に型染めちりめん地帯。

白瀧呉服店さんは大広間を有する老舗呉服店。振袖、訪問着、黒留袖といったフォーマル以外のワードローブとしてどう提案していくか、課題を見据えて様々なトライアル中とお見受けした。若い作家さんの動物モチーフ染め帯が展示されていたり、小物類も力を入れていて頑張っていらっしゃる。今回のようなイベントもその一環だが、広く和文化を応援し盛り上げようという心意気に拍手。

落語は小倉充子さんの紹介で橘右門さんという寄席文字家と知り合って以来、急に身近になった。歌舞伎に加えて落語。江戸文化が心地よい。

2010.12.15 [水] 古今亭菊六さん

12日:落語会@白瀧呉服店 知人のご子息が紆余曲折を経て落語家として活躍されている。初めて聞かせていただいた二題は「親子酒」「井戸の茶碗」。演目も好みだが、さらっと品良く、また聞きたいと思えた。襦袢がきれいで色っぽかったな。
27日の池袋演芸場へも聴きに行くことにしてしまった。
藍染、織にて縞に花模様の紬の着物に型染めちりめん地帯。

白瀧呉服店さんは大広間を有する老舗呉服店。振袖、訪問着、黒留袖といったフォーマル以外のワードローブとしてどう提案していくか、課題を見据えて様々なトライアル中とお見受けした。若い作家さんの動物モチーフ染め帯が展示されていたり、小物類も力を入れていて頑張っていらっしゃる。今回のようなイベントもその一環だが、広く和文化を応援し盛り上げようという心意気に拍手。

落語は小倉充子さんの紹介で橘右門さんという寄席文字家と知り合って以来、急に身近になった。歌舞伎に加えて落語。江戸文化が心地よい。

2010.12.7 [火] 師走!

遊び疲れの11月を反芻しているうちに、12月が始まっていた。今年は暦と体感のズレが大きくて困る。

5日:お茶会@茶道会館with sさん。黒地に七宝つなぎ絞り小紋に塩瀬の染帯。夜の忘年会を考え軽めの支度。sさんのご主人に褒められる。夫にも見習って欲しいものだ。
今年最後のお茶会は大寄せならではの体験を色々。白侘助、古材の炉縁、お香、お着物色々・・・

備忘録:お歳暮2件、クリスマスカード、クリスマスプレゼント、年賀状。
頭の中を整理して丁寧に。

オルメカ展を見に行くこと!
望月通陽さん4つのP @松明堂ギャラリーも忘れずに!
会社のデスク上が雑然としてきた。コレハイケマセン!

2010.11.26 [金] 演舞場楽日

新橋演舞場での顔見世大歌舞伎夜の部は楽日の観劇。
ひらかな盛衰記・逆櫓は爆睡。
梅の栄は種太郎クンの進境著しい。指先がきれい!宜生クンとおじいちゃん芝翫さんはほほえましく。
そしてお目当ての傾城花子忍ぶの惣太・都鳥廓白浪は待ってました!菊五郎、菊之助親子。おや、梅枝が上手くなってる!今回、菊之助は傾城に化けた盗賊に化けた名家の跡継ぎを演じており、姿と声で役柄を見せる。声(台詞回しと呼吸)は大事だ!一声、二顔、三姿って言うもんなぁ。
おまんまの立回りというのを初めて見たが、本物のご飯を食べながらのだんまり。昼の部では菊五郎さんがそばを食べたっけ。こんな演出よく考えたものだ。大向こうから掛け声が掛かる掛かる。いい舞台だった。楽日独特の雰囲気を味わった。

2010.11.25 [木] 名古屋京都振り返り

20日:気持ちは急くが、頭と手が動かずゆっくり出発。東京駅の新幹線ホームでkさんと遭遇。新横浜からのcさんとご一緒に向かわれるとのこと。車中、隣の方は同世代とお見受けする。お子様のマーチング全国大会のため大阪にいかれるのだそうだ。和服についていろいろと質問される。ぜひお召しくださいね!と名古屋でお別れ。
名古屋着、まずはホテルへ荷物を預けて身軽になる。以前茶杓を求めた骨董店へ。手に取れる美術館、そして今回も店主の口車に乗せられて(?)値段も聞かずに荷物が増えることに!ひとまずお店を後に、本来の目的、ぼたんさんの個展会場へ。歩いて数分。

会場はぼたんさんをはじめお母様、真楽メンバー、一般の方でにぎわっている。昨年東京での教室展でお聞きして是非うかがいたいと思っていたが、来て良かった〜!
池田重子さんに負けないコーディネート。しかも、ぼたんさんが一針一針刺された刺繍。どれも素敵で纏ってみたいものばかり。
それから、真楽のメンバーとはじめましてとお久しぶりのご対面も嬉しかった。
会場を移してのお祝い会ではフレンチを楽しみながらおしゃべりに盛り上がり。こんな風通しの良い会は滅多にあるものではありません。素晴らしい!

21日:予定変更で京都美術館めぐり。京都駅での人の波に恐れをなし、まずは荷物を持って町宿松邑へ。地下鉄のおかげで京都駅を通過して北山へ。表千家北山会館、バス一日乗車券で裏千家茶道資料館にて広田不孤斎コレクション、楽美術館にて当代の還暦記念展。
楽茶碗は宗匠方の花押がついて高値の茶碗とばかり思い込んでいたが今回認識を新たにした。特にご当代のお茶碗で一服いただいてみたいと思った。
行楽帰りのラッシュにもまれながら伊藤組紐店で買い物。夫がネットオークションで買った道具の箱の紐が切れていたので新しい紐に付替えようと。実は先週もお邪魔したのだが必要な長さが正確に割り出せなかったため、今回は蓋の大きさの紙を用意し、厚みと紐穴の位置も測って、古い紐も持参した。店の方が割り出した長さは先週自分が想定していたより1寸ばかり長いものだった。帰宅後紐をかけてみたらなるほど!のバランスで結び目が作れた。専門家に任せるってなんだか楽しい。さすがプロ!と改めて感心しきり。

晦日庵河道屋で熱燗とそばを手繰って今夜のお宿へ、ただいま〜。バーの開店時間まで部屋でくつろぎ、aさんと初対面のご挨拶。共通の話題に初手から打ち解けていざ、イケメンバーへ!あれ?兄弟にしては年が離れているかな?でも大して気にせず一衣舎さんとの夕食会チームが戻るまで、お店の方と四人、お酒やバーの話。「初対面ですか?」と念を押されるが、ネット社会以前には考えられなかったつながりであるのは事実。皆さんが合流してさらに一献。就寝は午前1時半をまわっていたかな?

22日:雨。おひでさんタムタムさんの自家用車に便乗しての高橋徳商店。with mさんaさん。んー、素晴らしい!こちらも触れる美術館。見えないところに手間隙をかけてこその一流なのだと実感。じゅばんやさんもたーのしー!こんな経験は真楽のメンバーなればこそ、先輩方が人脈を築いてくださっていればこそ、と感謝です。
今回は見るだけだったけど、人がお買い物するのに立ち会うのもいい勉強になる。
一衣舎展にも連れて行っていただきフーさんとお目にかかれる。ちおん舎から単独行となり帰京。車中爆水睡。

2010.11.19 [金] 駆け足振り返り

もっとゆったり過ごしたいと思っている(?)のに楽しいことが多すぎるのか忙しなく今月も19日。

3日:母とその妹、姉と私の女4人で山形日帰りの旅。母の異母姉のお見舞い。車窓から紅葉。山の頂には雪。

7日:月例いけばな勉強会。今年最後にしてようやく良い点を頂く。

13日:新橋演舞場歌舞伎昼の部。河内山(幸四郎)と直侍(菊五郎)。全編通しは初めて見る。入谷の蕎麦屋と寮の場面、今回妙に笑えて仕方がない。一緒に行った友人から「泣いているのかと思ったら笑ってたけど、何がそんなにおかしかったの?」

14日:早起きして京都着9時15分!保津川下り、嵯峨野で湯豆腐、ホテルにチェックイン後、ギャラリーでsさんと待ち合わせ。今回の展示は元編集者だった愛好家の茶道具売りたて。この方は焼き物がお好きで同時代作家を応援していたのだろうな、という感じが伝わる内容。二年坂「みしな」で夕食。明日に備え早めに解散。

15日:銀閣寺のお茶会。早朝の雨に空気がしっとり。開門を待ち構えて入山。人気の少ない庭園と特別拝観の銀閣初層からの眺めの美しいこと。一生に一度の経験に違いない。
義政公以来連綿とつながっていることへの敬意と感謝のお茶会。それにしても贅沢な時間だった。
夫と合流して法然院、永観堂。

16日:神護寺、西明寺、高山寺にて紅葉狩り。帰りの出発前に骨董店と塩芳軒でお買い物。

17日〜:休暇明けにいきなりトップギアの忙しさ。おまけにPCがダウンして再インストールする。
20日からの準備は前日夜か当日になりそうだ。図らずも2週連続の遠出となる。真楽の皆さんとの初のお泊りも楽しみ!

2010.10.29 [金] 買い物病

食欲の話ではなかったのですね(笑)>ぱくぱくぱく
んー、この頃は日本語でさえ満足に出てこない私・・・
more than words
などとごまかしてばかりもいられない。

来月は2回の遠出(京都、名古屋)に備えてお財布の紐はギュッと絞らなくてはいけないのに、くのやに行ったのが運のつき。火の車の自転車操業だわ!

2010.10.25 [月] 週末日記

23日 卒業後28年ぶりにして初の大学の学部同窓会。
藍染絞りぜんまい布に浦野さんの縦節紬帯。名和好子美容室経由。
国文科なのであと一人や二人和服姿を期待していたが私一人で逆にびっくり。新宿の高層ビルから大学を遠く臨み旧交を温める。
浦野さんの帯は独特の質感が柄物に乗せた時の方が相乗効果を生むようだ。

24日新橋演舞場。結城無地着物に染のちりめん帯。裾線が決まらず(短すぎて襦袢が出た)4度めにしてようやく。こんなの初めて。

2010.10.15 [金] 松屋銀座

KWの百花堂が気になって松屋銀座へ。
エレベータを降りたところにルワンダの籠。なかなか可愛い。小物入れやインテリアに良さそう。

お目当ての「百花堂」は「壱の蔵」の前。友人へのプレゼントと自分用にシュシュを購入。

おや、奥に黄八丈がたくさん掛かっている・・・「本場黄八丈展」(19日まで)開催中。以前から1枚欲しいとは思っているのだが未だにご縁がない。黄、鳶、黒の三種類、平織り、綾織、格子柄に縞、変わり織・・・一時にたくさんの作品を拝見できてラッキーでした。
故山下八百子さんの綾織着尺(黄×鳶)の柔らかな色合い、黒地に一面茶のドット(?)の着尺の2点が気になりました。かなりお安く感じましたがポンと買えるお値段ではありません。(涙)
来週は「きもの市」だそうです。

メモ:先日すれ違った素敵なお着物。藍地に大きい水玉散らし。10センチ位の水玉の中は亀甲?花?文様。大島か?暮れかけた歩道で振り返ってしまった。

2010.10.12 [火] 衣替え

連休に帰省を兼ねて箪笥の中身を入れ替え。
改めて自分の好みを再認識。格子好き。正倉院文様好き。着用時期の限られる四季の具体的な柄が少ないのは緊縮財政のせいかね。いつかは季節限定の贅沢もしてみたい。着始めはもっぱら織の着物だったのが最近は柔らか物も増えている。やはりお茶を習い始めたことが影響しているのだろう。しかし、上布系をはじめ織の着物もまだまだ欲しい・・・
今回は何枚か実家にお留守番の着物を置いてきた。着ると決めたら取りに帰ればいいのだから。

2010.9.24 [金] 銀座もとじにて

昨日は休日出勤の帰りに吉田美保子さんの作品を拝見。
詩情豊かな作品にまだ行ったことのないプラハに思いを馳せる。今回の作品名は「初恋」「ファーストキス」「デヴュタント」「ファーストハンティング」と「初」が多い。吉田さんの中でいろんなイマジネーションが紡がれ、都市を人々を風景を見せてくれる。
作品を褒めると、「糸のおかげ、お蚕さんの力」とどこまでも謙虚な吉田さん。
モウダウミストにパレードの組み合わせをまとって帰りたかった(涙)。

雨が一気に秋を深めた初日の「中世の秋」でした。

2010.9.22 [水] 小倉のれん

6月の個展がご縁で急遽作成をお願いしたのれんが出来上がり、めでたく開店となった新店舗。
楽しい取材と制作の苦労を経て生まれたのれんは、予想を裏切りシテヤラレタ感が嬉しい作品。舞台は整ったが役者はまだまだ発展途上の「日本橋よし町」のれんに恥じない店に育つことと信じている。
階段上の小さいのれんは春夏秋冬バージョンを揃える予定で楽しみは続く。

2010.9.15 [水] 秋到来?

暑い暑いと過ごしていたら9月も半ば!ようやく猛暑も収束に向かう気配。
8月はひたすら低空飛行で酷暑をやり過ごした。和服は観劇に頑張って袖を通したのみ。演舞場、国立劇場各1回。
国立劇場の亀治郎さんの会は真夏のせいもありお着物姿のお客様は趣味性と気合が感じられましたね。

染色作家のOさんに依頼中の仕事は夏休み?を経て遅れ気味ながらぼちぼちと。打合せの過程で新たな企画が生まれる気配。でも先行の仕事を仕上げてもらわないことには進められないぞ!

9月4日、12日と絽の着納め。さすがにこれからは単衣だ。

2010.7.30 [金] 音羽屋!

北とぴあにて久しぶりの菊五郎、菊之助の芝居を観る。団菊祭が大阪に行ってしまったので、4月以来だ。

「一条大蔵卿譚」菊五郎のつくり阿呆ぶりは
「NINAGAWA十二夜」の丸尾棒太夫に通じる。阿呆でも位の高い品の良さと、実は聡明だった、という対比。
菊之助のお京は使命感と主人筋への疑いがない交ぜの複雑な心情が自然と感じられた。
「棒縛り」松緑と菊之助が太郎冠者と次郎冠者を交互に演じている。私が見たの太郎冠者:菊之助、次郎冠者:松緑。白塗りでない菊之助は珍しいね。ちょっとコミカルに顔を作っている。踊り以外の表情もちゃんと太郎冠者になってる。染五郎&勘太郎で見たときはスピードとパワーに圧倒されたけど、また別の印象だ。次郎冠者も見たくなります。

2階席で見たのだが、歌舞伎座で見覚えのあるお向こうさん達がちらほら。あの方たちは私以上に行き場がなくて寂しい思いをしていることだろう。歌舞伎座新築まで先は長い。
お互い健康に気をつけて再会しましょう、と心で念じました。

2010.7.26 [月] 絹紅梅@AWAI

25日(日)新橋演舞場昼の部
お気に入りの菊模様の絽(リサイクル品)を着始めたが、なぜか襦袢の袂が落ち着かない。帰りにAWAIさんで採寸することでもあり、急遽自分用に仕立てた別の小紋に着替える。バス停で帯揚げの色を褒められる。嬉しい。
福助は「明月八幡祭」で深川芸者美代吉、「金閣寺」で雪姫と大活躍。やっぱり世話物の方が生き生きして見える。真助(三津五郎)に殺される場面の本水で滑りすぎて笑いを取ってどうするの!?照明が明るすぎる演出もどうかと思う。祭りの夜の雷雨なのだし・・・
「金閣寺」の縄を打たれた雪姫が夫の下に駆け出したく伸びあがりはるかを見んとする時の大量の花吹雪。美しさと心情が同時に迫る、いい演出だなぁ。舞台装置や小道具に感動してしまう。

AWAI 先日サントリー美術館にいくついでに立ち寄ったところ、発作的に絹紅梅を求めてしまった。採寸のため再訪。仕立て上がりが楽しみ。オリジナルの麻の着物も魅力的だったのですが、三勝さんで店長さんが仕入れられた品だとか。おとなしい雰囲気ながら味のある小紋にくらくらと。

2010.7.21 [水] 鈴木玄太ガラス展

日本橋高島屋にて27日まで開催のガラス展初日。
作者のお父上は昨年急逝された漆作家の鈴木睦美氏。その影響か、懐石道具としてもぴったり。独特の曲面は熱いガラスを濡らした新聞紙ごしに手の平で押さえて生まれるのだそうだ。
今回は色ガラスを口縁にきせた鉢を色変わりで3客いただくことにした。父上作の溜塗り向う付けと交えて使うのも楽しそう。
実用性をあれこれ考えている横で、ミントグリーンのりんごのオブジェを爽やかにご購入のお客様がいらした。楽しみは人それぞれ、ながら羨ましくもあり。

2010.7.13 [火] 歌舞伎振り返り

9日(金)新橋演舞場 夜の部へ。歌舞伎座の売店も楽しかったけれど、演舞場は演舞場でテイストが違ってまた楽しい。
3階席に向かう途中、2階「くのや」の売り場に見覚えある上品な和服姿はむかし桜さんはないかしら?
「お人違いでしたらごめんなさい」とお声をかけたところやはりご本人でした!藍染のしじらがお似合いでした。新年会でも藍染の帯が記憶に残っています。

団十郎さんの「暫」途中から安心して熟睡してしまった。「傾城反魂香」は芝雀さん熱演。吉右衛門との夫婦役は息も合ってけなげさがぴったり。涙じわ〜。

三津五郎さんの「馬盗人」舞台装置や馬にも感心。楽しい作品を楽しく見せる。すごいことだ。

むかし桜さんとは幕間にも「大向う」談義等いろいろお話させていただき楽しかったです。

みにさんとのりんさんも銀座にいらしたのですね!ニアミスでした。

***************
11日(日)歌舞伎鑑賞教室@国立劇場
先月に続き鑑賞教室。お目当ては中村隼人クン(16歳)。7,8年前の金比羅歌舞伎で子役ながら気になり名前をインプット。その後も確実に舞台を踏み将来が楽しみな二枚目です。で、隼人君が前半の歌舞伎の見方のナビゲーター役をどのように勤めるかを楽しみに劇場へ。友人のおかげで前から2列目ほぼ中央、しかも、客席通路から入場してきた隼人君のすぐ近く。思わず掛けてしまった「萬屋!」

「身替り座禅」錦之介初役の山陰右京行儀がよく端正で好もしい。隼人君の侍女千枝は2回目だが、彫りの深い細面は女形には不利かも。共演の中村壱太郎は素顔より化粧栄えした女振り。やっぱり隼人君には立役として大成してほしいものだ。今も「団十郎丈のような役者になりたい」と思ってくれているかしら?

この日は「身替り座禅」の後、袴姿で再登場した隼人君と壱太郎君が同じ松羽目物ということで「棒しばり」の一部を演じて見せた。あっ、菊之助丈が巡業でやってるんだよね。俄然観たくなってしまった!チケット取れるかな?

隼人君のために(?)絽の小紋、博多帯。柄に柄、色のコントラストよりトーン重視が最近のチャレンジ傾向。
小物使いがより重要になるね。

帰りは雨が降り出した。雨コートに蒸れながら急ぎ帰宅。午前中に支度しておいた野菜料理にマグロのお刺身で早い夕食。明朝のワールドカップ決勝戦に備え早々と就寝。

2010.7.8 [木] 七夕

昨夜は七夕。いけばなの先生が笹の枝を下さったので夫と願い事を一枚ずつ。「これからも仲良くね」謙虚な私。「願い事がすべてかないますように」欲張りで正直な夫。「諸願成就」という手があったか!願い事の大半はきっと私の願い事と勝手に解釈。(笑)

昨日お使いの途中、黄色の紅梅地が伊勢由のウィンドウにかかっていた。瞬間、bさんに似合いそう!
オフ会等で顔見知りができ、反物等を見たときに、「これはあの方に似合いそう」と思い浮かべる相手が増えてきました。

2010.7.2 [金] 歯痛

29日夜より原因不明の歯痛。右側で噛むのが苦痛に。
歯科医にてレントゲン撮影。化膿止めが処方される。
それにしても左側だけで噛む食事のなんと味気ないこと!これにはびっくり。そして、自分が痛みに耐性があるほうだと思っていたことが間違いだったと気づく。

持病等で痛みを抱えて生活している人の辛さを思いやる。また、痛みから逃れたさに虚偽の自白が引き出されるのも身をもって分かる気がする。

虚偽の自白といえば、厚生労働省の女性課長が無実を訴えている事件。証拠として採用されないような調書に基づいて起訴されていたことに憤りを感じる。関連し、映画「BOX」の元となる袴田事件では求刑(死刑)、事件発生から経過した時間とも更に重い。冤罪は国家の罪。国家とは何だろう?

2010.6.30 [水] 小倉さん訪問

竜ヶ崎の工房へ小倉充子さんを訪問。
先月ルーサイトギャラリーが作品ともご本人とも初対面だったが、上司が計画中の新店舗ののれんを依頼することに相成った。
当初、東京で会う予定だったのが、「こっちから会いに行こうよ」の上司の一声で無理を言って押しかけてしまった。結果、小倉さんのセンスを体感できて大正解。江戸っ子同士、小倉さんと上司の好みも一致し、めでたくお引き受けいただくこととなった。
早ければ秋には小倉さんの作品(のれん)をかけた店が銀座にオープンする予定。
皆さまその節はお出かけくださいね!

2010.6.27 [日] 祝八周年

昨日は真楽八周年のお祝い。20人20通りの「八」とはすばらしい。ただでは起きないT様、最後まで諦めなかったM様の根性とコミットメントは真楽への愛!ですね。

「なか志まや」に連れて行ってくださったMさん、ありがとうございました。拝見しながらぽろっと口にした言葉に反応して次々と広げてくださる生地に着尺は、ありそうでなかなかないものばかり。「布の力」の言葉に取り出された白地の着尺は吉田さんの織られたものでした!

盛夏前の単衣2回目にして着納め。珍しく染めの柔らかもの同士。

2010.6.22 [火] お題解決

土曜日の8周年オフ会。8にちなんだものを探していたがめでたくget!
第一希望のものではないが、とりあえず良しとしよう。それにしても、だめもとで探し物を言ったところ即座に「あ、確か一つあったと思いますよ」とはさすが銀座の店員さん・・・ラッキーでした。

2010.6.21 [月] 観じる民藝

横浜そごう美術館へ。元日本民藝館学芸部長の尾久彰三氏の著書は「貧好きの骨董」しか読んでいないが、春先に豊島さんと対談したことを伺っていたのでこの機会にコレクションを拝見したいと思っていた。実にタイムリー。

「貧乏数寄者」なる言葉を真に受けてはいけない。(笑い)これが第一印象。民藝運動の柳宗悦が大衆とは縁遠いエリートであったのと一緒だ。

染織は少なかったが、明治頃の沖縄の布(小さな6種類の布の額装)は澄んだ鮮やかな色に吸い寄せられました。


夕食は一緒に言った義母とそごうレストラン街にてホテルオークラのブッフェ。めったにブッフェは行かないが、和牛ローストビーフにつられてつい・・・通常2400円のところ月曜日は特別価格2000円!とっても得した気分。

2010.6.16 [水] 水無月半ば

「今年も半分まで来ちゃいましたね〜」と交わした6月の挨拶。その6月も半ばを過ぎてしまった!

13日 国立劇場歌舞伎鑑賞教室 歌舞伎の見方の構成がとても良かった。回り舞台、せり上がり、照明の効果が
説明抜きに繰り広げられ息を呑む。その後の説明も前の時より格段に楽しく、演目「鳴神」に上手につなげている。「鳴神」片岡孝太郎の雲絶間姫と愛之助の鳴神上人。やけに雲絶間姫が強く出るなぁ、と思っていたらそういう演出らしい。荒事になってからの愛之助はまだ小さい感じ。
幕間に尾上菊之助丈が横を通り過ぎた。白く輝くばかり・・・胸キュン!でした。
初単衣は下前の上げ方が足りなくて足さばきが悪かった。生成り生紬に茶系の格子柄帯。

終演後、浅草橋のアルザス料理店ジョンティで遅めのランチ。以前、ルーサイトの帰りに見つけて気になっていた。リーズナブルなお値段、ギャルソンがとても素晴らしい。

ルーサイトギャラリーにて小倉充子さんの着物展。
初めて拝見するが、とても洒落ている。どことなく艶っぽく粋。話が弾んだあとで、ご本人と気づく。柳橋の着物を羽織らせていただき、意外と馴染むことに驚きました。次の浴衣は小倉さんがいいなぁ。夫にも着せたい。

ぼたんさんの日記が再開。かわいいフランちゃんの画像も!よかったです。

ワールドカップ観戦と猫に起こされ寝不足の日々。

2010.5.31 [月] 南禅寺別荘群

贅を極めた建築、作庭の個人別荘をテレビで見た。現代の桂離宮とでもいうべき空間があるところにはあるんですね〜。ひたすらため息。
紹介された別荘の一つはアメリカ人実業家に売却されたそうだ。持ち主が誰か、より美意識とそれを伝えるための維持管理が引き継がれることが大切だと思うが、日本人に富豪はいないのか?

2010.5.22 [土] 帰省

箪笥の中身入れ替えも兼ねて帰省。
祖母の着物をきっかけに初めて聞く祖母の職歴。美容室をやっていたとは!道理で「髪は顔の額縁」と身だしなみにうるさかったわけだ。そして、母から聞いていた暮らしぶりと結びつかなかったセンスの良さにも納得!戦前の京都で修行して秋田市で妹と二人で開店。妹が玄人さんを祖母が一般の人を担当していたのだそうだ。
黒の絽の羽織を持ち帰る。

地元の研究者椎名嘉郎氏による万葉集講座を聴講。「大伴家持をめぐる女たち」うーむ、光源氏のモデルは業平よりさかのぼるにちがいないと確信。それにしても、研究に燃える氏の表情のお若いこと!尊敬。

姉の車で友人が企画運営する「大平山麓あーと展」あいにくの雨で展示とパフォーマンスがかち合うも、皆いい表情。若い人に眼を向けた活動をする友人に拍手。

2010.5.10 [月] 奈良一人旅

連休明け6日7日と出勤。8日から2泊3日の一人旅。
8日 前日「細川家の至宝展」に張り切りすぎたのか荷造りはかどらず。おまけに家を出た後、携帯電話を忘れたことに気づき取りに戻るお粗末。新幹線の自動座席指定では間違えて喫煙席(まだあったの?!)をとってしまい、車掌さんに空席を案内してもらう。
奈良着14:30。ホテルに荷物を預け、目指すは「湖月」の氷あんみつだったのに臨時休業中の不運。しからば「おくた」で冷やし汁粉。塩味がきいてますね。
興福寺北円堂で運慶の名品と再会。宝物殿の列を横目にバスに乗り、頭塔へ。いつも前を通るだけだったが、特別公開期間と知り石仏を見にいく。思いがけなく名前を呼ばれ振り返るとNさん!おやまぁ奇遇ですなぁ!夕飯でも一緒にしますか。と一旦解散。東大寺法華堂へ。17日から改修工事の調査が始まり、現在のような雑多な安置ではなくなってしまうのだ。きっと、遠くから拝観することになるのだろう。もう何十回目かわからない拝観だが、仏像数より拝観者のほうが多いのは初めての経験。それだけ観光化とブームが押し寄せていると言うことね。二月堂から市内を眺め、明日の会場下見のはずが、以前にはなかった門ができて道を閉ざしている・・・
勝手知ったるつもりが予想外の遠回り。
Nさんと待ち合わせ「蔵」にて一献、前夜祭。

9日 メーンイベントのお茶会まで時間がたっぷり。早起きして朝風呂、朝食もばっちり。混雑前の大仏殿、さらに春日大社と宝物館、そして大遣唐使展。ミュージアムのカフェで昼食。ホテルに戻って着替え。いざ、お茶会!会場の吉城園はかつての定宿「日吉館」と隣接している。思いのほか広々とした庭園の新緑の中、米寿のご亭主の自由なお茶会。博物館のケースを開けてお抹茶を頂いているような贅沢。懐石のお席では相客と話が弾む。同好の士ならでは。

10日 京都経由で知人宅を訪問。初対面から1年と少し、昨年お目にかかった記憶も新しいのに、ご夫君はつい3月に亡くなられてしまわれた。「伴侶の死は人生が半分になるって言いますけど、四分の一になりますね」ご高齢の彼女の言葉は想像を超える実感を伴って響く。それでも悲嘆に暮れる様子など見せずにコレクションの数々や漆のさじ、椀について熱心にお話くださり、茶会の計画への思いなど前向きな話題が尽きない。昼食をご馳走になり、昨年お求めになった奥高麗の茶碗で一服点てていただく。その間、飾り棚の模様替えやコレクションを拝見し、古きよきものをしみじみと身近に感じる。
名残惜しく辞して、ご紹介頂いていた骨董店にさじを買いに行く。ガラスや染付けに少し心が動いたが、今回は漆塗りの大匙2本のみ。予定通りの買い物に収める。
京都駅地下イノダでケーキセット。新幹線に乗り込む。

一人旅といいながら、実は人と深く出会う旅でした。

2010.5.6 [木] 連休振り返り

5日 連休最終日。すこしのんびり。洗濯やら片付け。写真のプリント等。
夜は筍ご飯。菖蒲湯。
大切な人の誕生日でもあった。

4日 いけばな展最終日。午後から会場にて来客。照明が初日より工夫されていて良くなった。17時より片付け開始。19時終了。荷物が増えて重たいこと!帰宅後夫がシャンパンでねぎらってくれた。

3日 息抜きの日。sさん宅にてワイン会。手書きイラストのランチョンマット!行方不明のパンをめぐる酔った頭。ご同席の三者三様の和服姿、さっぱりとしていて素敵でした。

2日 いけばな展初日。夫と夫の母同行。西荻窪こけし屋で念願のサバランを食して会場入り。先日の茶会に着たぼかし染めに派手めの袋帯でやや改まった感じに。昨晩活けた作品に愛着が湧く。友人も来てくれて嬉しい再会。

1日 いけばな展の活け込み。13時集合。16時自分たちの作品に取り掛かる。18時土台完成。22時作品完成。
4人の共同制作は学ぶこと多かった。

2010.4.30 [金] 4月振り返り

30日 歌舞伎座閉場式は見送る。お手入れに出したまま預かってもらっていた単衣の引き取りとぞうりの調整で銀座に出る。閉場式の幕の下がった姿を写真に撮る。

29日 いけばなに使う枝に絵の具塗り。晴天、風やや強し。よく乾いて助かった。

25日 いけばな展打ち合わせ。ラフスケッチと花の種類を聞かされ、絵の具を塗る枝を持ち帰り。どうなることやら・・・

帰宅して大急ぎでテーブルセッティング、和服に着替。歌舞伎座第3部の見納め。歌舞伎座は晴れ着度高し。いつもの吉野格子に吉岡先生の洒落袋帯。
もったいないような配役の助六で役者の芸を堪能。
余韻を友人らと家で反芻し、友人のお誕生祝いと私たちの結婚記念日に乾杯!
友人へのお祝いは高橋徳さんの名刺入れ。実は自分にもこっそりと。

21日 茶会後の初稽古。「相客に心せよ」ができていなかったことを猛省。

2010.4.17 [土] 社中お茶会

朝起きると霙交じりの雨。出かける頃には上がるとの読みは外れた。しかし、雨が降ろうが槍が降ろうがお茶会には行くのです。
髪は前日に名和美容室で結ってもらい万全。
着物は一昨年白生地をクリーム色とミントグリーン2色にぼかし染めした、附下げ感覚の色無地といったところ。深緑に焼箔で石畳地に正倉院文様の袋帯。寒々しくなってはとの心配は無用だった。帯締めは白。

初めてのお茶会に掛けられたお軸と再会。初心に戻る思いで炉濃茶点前。スミマセン茶杓を貴重な茶碗に強く打ちすぎました・・・!

お誘いした友人にも楽しんでもらえ、充実した疲れとともに帰宅。冷えたシャンパンと「今夜でなくていいからローストビーフ焼いて」とブロック肉が待っていた。
野菜中心におつまみを作って乾杯。

2010.4.14 [水] 追悼:豊島清氏

しょうさんの日記に導かれフーさんの日記へ。豊島ご夫妻はまさに昨年お知り合いになった尊敬すべき人生の大先輩。

昨年4月にルーサイトギャラリーで展覧会をなさった折に奥様の御著書「人と暮らしと骨董と」を知り、大感激して5月にお宅へ遊びに寄らせていただいた。
その後何度か便りを交換し、今年2月三越本店で漆学会の展覧会のためご上京された折にお目にかかったのがご夫妻お揃いでの最後となった。その時、4月の出版記念展の準備を進めていることを奥様の愛子夫人から聞いて伺いたいと思ってはいたがどうしても都合がつかなかった。

三月に清氏が亡くなられたことをを知らないまま、展覧会でのお茶菓子にと「さまざま桜」をお送りしたのが4月5日。入れ違いに愛子夫人から展覧会のはがきが届く。ご夫君ご逝去の添え書き。

豊島清氏は大手化学メーカーの研究職を勤め上げ、生来のモノ作り好きに科学的知識も加わって漆器の修復、そのための合理的な論理構築から道具作りまで手がけることになった知る人ぞ知る漆器の理解者であった。
そして、ご高齢(享年90歳)の日本人男性にしては、優れて妻とのパートナーシップの高い方でした。

漆とのかかわりもパートナーシップも愛子夫人抜きには語れないことで、漆修復の発端は愛子夫人の骨董好きにあると思われます。豊島愛子氏の骨董は著書のタイトルの通り、人ありき、暮らしありきなのである。中でも現在は「傷つきやすく手入れが大変」などと現代生活で隅に追いやられがちな漆器に肩入れし、復権のためにご夫妻で努力を続けていらっしゃる最中だった。

先日愛子夫人からお電話があり、幸い後継者が育ち当面は漆の教室を続けていきたいと気丈なお言葉をお聞きしている。この先ご夫妻の共同作業が生まれることはなくなってしまったが志は確実に受け継がれていくようだ。
フーさんもご覧になった合鹿椀、縁あって我が家にお迎えできることになりました。

人生を見事に生ききった豊島清氏に合掌。

2010.4.9 [金] 祖母の着物と歌舞伎座第3部

今日は大先輩とsさんご夫妻と「助六」。しかも超いい席。何を着ようか前々から考えていたが、祖母の形見をもらってきたことを思い出した。広げてみると、色、柄とも江戸風(?)でぴったり。ただ袂が3寸ばかり長いのが難点。頭をひねった末に、映りの良さそうな帯揚げを輪にして手持ちの襦袢の袖に縫い付けてみた。これ、楽チンだし使えるかも・・・

14ヶ月続いた「さよなら歌舞伎座公演」もいよいよ本当にさようならだ。各家の次世代への思いが見える子役ちょい役、そして脂の乗った豪華配役。
衣装も間近に食い入るように観劇、感激。お約束どおりの芝居を役者がどう演じるかが楽しい。堪能しました。

2010.3.29 [月] 熊本旅行

友人のお祝いで熊本へ。
27日 19:30 リクエストに応えるべく和服にてオープニングレセプション出席。白地に花唐草模様小紋、黒繻子地松竹梅模様織の名古屋帯。銀座のお客さんとのふれ込みのせいで「お店のママさんですか?」と嬉しい誤解。

昼間は伝統工芸館へ。期待していたほどには織や染の展示はなく、竹工芸、肥後象嵌、陶磁器、刃物が多かった。生活と密着していた時代の品物の力はすごい。昔の人の知恵に舌を巻く。

28日 バスで遠足。通潤橋に行く途中、「内大臣」というバス停があった。平家落人村ゆかりの地名だろう。
季節外れにもかかわらず、予約観光客に便乗して放水を見ることができ大満足。

29日 バスで阿蘇へ。世界最大のカルデラに降り立つ。草千里を踏みしめる。地理の時間に、阿蘇にまつわる古事記(神話)の話をしてくれたらもう少し興味を持ったかも。いや、やはり現地に立ったからこそ神話のスケールも実感できるのに違いない。

3日間とも晴天に恵まれ各所に満開の桜を眺めた熊本の旅。そういえば天守閣に子供を抱いて登って生きた和服の若いカップルがいて、感心してしまった。

2010.3.17 [水] 振り返り日記

11日 いけばな協会展いけこみ。花器、剣山、花材とともに花屋さんの車で会場へ。入場から活けこみ開始まで待たされること約2時間。活けこみは正味2時間。
合作作品のため、バランスが見えるまで自分の作品に取り掛かれずストレス。最終20分で家元登場。腹心の部下と二言三言交わしてゴッドハンド。劇的に出来上がっていく作品。恐れ入りました〜。
今後の課題:ポリシーと精神的コンディションの保ち方

12日 出勤前に花の水やり。昨日は1分咲きだった桜が3分咲きに。作品への愛情がぐっと高まる。夕方、清月堂ギャラリーをちょっと覗いて再び展覧会場へ。知己友人のご来場うれし。

13日 展覧会2日目。友人多数来場。和服で来てくれた友人二人に名月のhさん合流。周囲の空気が花展から呉服展に変わるかのよう。うーん、やっぱり和服はいいわ!素敵でした。ありがとう。
夕方あげ花。10kg超の荷物を夫と二人で運ぶ。帰宅後すぐ花器等を洗い、持ち帰った花材を活け直す。改めて展覧会の花が非日常であることを実感。
お茶漬けとフルコース。しかも、和・洋・中のバリエーション。

14日 チルコロ4周年オフ、いけばな展。

15日 事務所の花は椿一種をばさっと。正直、花疲れ。

2010.3.6 [土] 歌舞伎座第一部

さよなら歌舞伎座公演も残すところ2ヶ月となり、3部制で、集客に拍車をかけている。
第一部のお目当ては女暫。夫から誕生祝に一等席。予想通り玉三郎が巴御前役。お約束の様式美あふれる芝居は気楽に役者を楽しめばよく、息抜き&気晴らしに最高。
期待したほど巴の台詞に聞かせどころはなかったが、玉三郎の目線、所作を堪能。同じことをやっても、役者の身体性などで差が生まれるから面白い。

他の演目も時代物だったので、吉野格子の紬訪問着に露芝の袋帯と格のある組み合わせ。
2列ほど前の席に隈取の柄の染め帯の方。あの押隈は成田屋ではなく播磨屋か?などと友人と興じる。歌舞伎座の和服度は高くて楽しい。

2010.3.6 [土] 歌舞伎座第一部

さよなら歌舞伎座公演も残すところ2ヶ月となり、3部制で、集客に拍車をかけている。
第一部のお目当ては女暫。夫から誕生祝に一等席。予想通り玉三郎が巴御前役。お約束の様式美あふれる芝居は気楽に役者を楽しめばよく、息抜き&気晴らしに最高。
期待したほど巴の台詞に聞かせどころはなかったが、玉三郎の目線、所作を堪能。同じことをやっても、役者の身体性などで差が生まれるから面白い。

他の演目も時代物だったので、吉野格子の紬訪問着に露芝の袋帯と格のある組み合わせ。
2列ほど前の席に隈取の柄の染め帯の方。あの押隈は成田屋ではなく播磨屋か?などと友人と興じる。歌舞伎座の和服度は高くて楽しい。

2010.2.18 [木] 反芻と反省

アルバムと日記を照合させながら楽しかった新年会を反芻する。見ごたえたっぷり。

っと、失言がしょうさんにしこを踏ませてしまっていた!反省。どうぞお許しを・・・

2010.2.14 [日] 新年会

初参加の新年会。気兼ねなく着物馬鹿になれる高揚感。申し込んだ時から着ていくものは決めていた。本郷さんの吉野格子段熨斗目に吉岡さんの洒落袋帯。私の着物道の始まりの一組。作った頃は半襟はもっぱら白の塩瀬だったが、今回はうすーい藤色の市松地綸子に変えてみた。レフ版効果かちょっと顔映りが良いような気がする。これって年齢のせい?

電車のお供は「日日、きものに割烹着」うなずいたりクスリと笑ったり、共感できることばかり。真楽のメンバーは多士済々だなぁ。

会場の「日陰茶屋」は貴重な日本家屋。ガラス越しの光も嬉しい。広間での宴会は想像を上回る壮観でした!
六十人六十色の組み合わせ、着こなしの眼福。つい真剣になって目つきが悪くなったかも・・・「女って、やーね!」(笑)でも、もっとやーな女になってやるぅ〜?!

お料理も美味しく、「たままゆの桜蒸し」なんて真楽にぴったりのネーミングではありませんか!

お客様に徹して楽しいひと時を過ごさせていただきました。皆様ありがとうございました。

2010.2.13 [土] 歌舞伎座昼の部

3階席40名の団体観劇。幹事としては紬で、と思ったのだが仁左さんの帯を締めたい。唯一の塩瀬地に銀杏がデザインされた染め帯を松島屋さんの紋にことよせて「仁左さんの帯」と呼んでいる。数年前南座に出かけた時は結城に合わせて違和感なく気に入った組み合わせだったのだが、今回はどうもしっくりこない。数少ない柔らか物小紋(薄紫地に絞り花模様)に、緑色の帯揚げ、茶色の帯締め。明日の真楽にも備えて名和美容室へ。立ち雛のかんざし。

「爪王」は七之助の白鷹と勘太郎の赤狐の舞踊劇。命の気高さを感じる作品だった。
「俊寛」勘三郎では初めて。最後の表情は諦観ゆえの穏やかさか。
「口上」今月は先代十七代二十三回忌の追善興行。仁左衛門の話は毎回実を感じさせ大好きなのだが、今回もさすが仁左さん!「先代のおじさんは大変芸域の広い役者さんで当たり役をたくさんお持ちだった。その舞台写真が2階ロビーに展示してあります、次の幕間に是非ご覧になっていただければ、そして(「ぢいさんばあさん」の)開幕前にお席にお戻り下さい」この人の話は単に面白いとかその場の笑いを狙うのではなく主役に花を持たせている。だから聞いていて気持ちが良いのだろう。
予想通り2階ロビーは押すな押すなでごった返し、とても展示を見る状態ではない。さもありなん。恐るべし仁左さん効果!
「ぢいさんばあさん」仁左さん玉さんコンビの人気演目。若夫婦時代の仲睦まじさは観る方が照れてしまう。老け役のコミカルさと変わらぬ情愛に泣き笑い。でも玉三郎の化粧はやりすぎじゃないか?

帰宅後はブリのお刺身とブリしゃぶ。今シーズン初の石川県で揚った寒ぶり。日本海側は時化で無理かと諦めていただけに嬉しい。しかも驚きの安さ!買出し隊の夫、エライ!

2010.1.31 [日] 六本木

俳優座劇場にて「巨匠」観劇→サントリー美術館→s賛夫妻とイタリアン
今シーズン、気がつくと同じ着物ばかりに袖を通している。マンネリは良くない。
ということで初合わせの市目笠に小袖模様が白抜きの藍染紬に、辻が花に着想の型染め染め帯。柄に柄、色に色、春に旅立ちの見立てで自己満足。

2010.1.28 [木] 焦ります

なんだかとても落ち着かない。
理由はわかっている。歌舞伎座さよなら公演のせいだ。3月4月の演目と3月配役が発表された。
お財布とにらめっこ。スケジュールとにらめっこ。
3月11日いけこみ@上野松坂屋
4月17日社中茶会
4月30日いけこみ@阿佐ヶ谷
その間隙を縫って見に行きたい。しかも3部制だよ〜!

2010.1.11 [月] 初釜、観劇

9日は社中のお初釜。久しぶりの大磯のお茶室。暖かな日でよかった。お納戸色に彩雲の訪問着にアンティークの帯。
この帯は伎楽面や雅楽器がたっぷりと刺繍されていて、紐をかけるのがためらわれる位。姉やさんでもいて手伝ってもらえる人の帯だなぁ。でも格調高い取り合わせとなり評判も上々。

10日は夫と夫の母と新年会。国立劇場で「旭に輝く金のしゃちほこ」例年1月は菊五郎さんが復活狂言をかけるが制作は殆んど新作と同じご苦労の賜物。菊五郎丈の凧に乗っての宙乗り、そして、菊之助の本水がたっぷりと楽しませてくれました!オバサンと呼ばれても構いません。菊之助の赤褌姿がとても美しくて新年早々いいものを見せていただきました。大満足。(笑)
白地の縮緬地小紋にオレンジがかった牡丹唐草袋帯。

2010.1.5 [火] 仕事始め 着物初め 

新年明けましておめでとうございます。
本年がみなさまにとり楽しい充実した1年となりますように!

今の職場に移ってから毎年仕事始めは着物にしている。
今年は、泥染めの紬に光沢のあるクリーム地に金銀で市松風模様の織り出された帯。
上司に言わせるとこれまでの在職期間中ベスト5のいい女に見えるそうな。(笑)男性は黒系の和服にヨワイのではないか?ともあれ、気分良く仕事始め。

仕事帰りに歌舞伎座夜の部。和服度高し。
染五郎の切られ与三、これから海老蔵とこの人だろうと思わせる。海老蔵には菊之助がいるけど、染五郎には福助だけでいいの?
お隣の方と幕間に話が合って一段と楽しい観劇始となった。

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