●The Twilight Rider
twilight rider title
rider mark 神秘の湖・タンブリンガンで… kayak photo01
カヤック
 黄昏野ライダーは、カヌーイストとして名高い野田知佑氏のカヌー姿に憧れ、かねてから一度はカヌーに乗ってみたいと思っていた。今回はその念願をかなえるため、愛バイクHONDAを陸に残すことにした。
 カヌーはラフティングなどで有名なSOBEK社の主催する“神秘の湖・タンブリンガン湖”でのカヤッキングである。そして、これもかねてからの憧れの人である、椎名誠の“あやしい探検隊“を真似て急遽“あぶない探検隊”を発足するため、というよりは、一人で行くのが心細いので数人の友人を誘った。隊長は黄昏野ライダー、隊員は名古屋の友人Y氏、最近UBUDに長期滞在を始めたS氏、UBUDでコーヒー店をオープンしたK氏、UBUDでブチックを経営しているK子ちゃん、その友人のM氏の6名である。全員があぶない初体験である。

kayak photo02
 6月8日:AM/9:30、K氏が寝過ごして参加できなかったが、5名の“あぶない探険隊”は予定より一時間遅れで、一路目的地に向けて出発したのであった。
 目的地タンブリンガン湖は、「極通」Vol:17の“原生林を訪ねて”で取材した神秘的で、少々不気味な感じもする湖である。

 AM/11:00、タンブリンガン湖に到着。湖岸にはすでに、オレンジ、パープルなど色とりどりのカヤックが並べられてある。湖岸でライフジャッケットなどの装備を装着したあと、インストラクターからカヤックの操作の説明を受ける。カヤックにはペダルが付いていて、右折、左折にはそのペダルを踏んで、うしろに付いている舵を操作する。オールだけでの右左折が少し心細かったがこれで安心。一人乗りと二人乗りが用意されていた。二人乗りにはうしろにインストラクターが同乗する。なんといっても“あぶない探検隊”は全員初体験、みんな不安顔は隠せない。S氏とK子ちゃんは二人乗りで、あとは一人乗りである。黄昏野ライダーも不安ではあるが、カヌーイストとして出発する第一歩、度胸を決めて一人乗りに挑戦することにした。

 カヤックに乗り込み、ペダルの調節をし、浸水を防ぐカバーを取り付ける。オールを手に持ち「さ〜、出航だ!!(カヤックも出航というのだろうか?)」
 インストラクターの手がカヤックから離れると、いきなりバランスが崩れる。オールをひと漕ぎしようとすると、カヤックが左右に揺れ、今にも転覆しそうである。バランスがとりにくくて腰が落着かない。身体をあまり揺らさず、おっかなびっくりオールを動かす。前に進む、しかし、右の藻の群生する方向に行ってしまいそう。慌ててペダルを踏むが力をいれると揺れるので、慌てながらも静かに踏む。少しづつ慣れてきた。風が無いのもさいわい、もっともインストラクターが二人に一人付いているので安全である。藻に突っ込むこともなくなり、なんとか湖の中央に向かう。5分もすると、すっかり慣れてきて、カヤックは湖面をすべるように進みだす。気分はもう、野田知佑。湖岸を見渡す余裕もでてきた。
 湖岸の原生林では鳥の鳴声がする。まだまだ、カヤックを操るのに必死で観察することはできなかったが、バード・ウオッチングにも最適。湖から寺院に入る道がある。村人は、湖岸で見かけた丸太を切りぬいたカヌーででかけてくるのだろう。
 途中、湖岸に上陸してランチ・タイム。そのあと30分くらいのジャングル・トレッキングをして、再びカヤックに乗り込む。全行程3時間ほどでもとの湖岸に戻ってくる。“あぶない探検隊”は、もういっぱしのカヌーイストに成長。そして、黄昏野ライダーの上半身は筋肉痛に襲われている。全員心地よい疲れをお土産に帰路についた。

(色がちょっぴりリゾートしているが、静かに自然を楽しむカヤックは、景観破壊、環境破壊にはならないかな。ご意見、ご忠告がありましたらお便りください。)
ちなみに料金はUS$68(一人)でした。

kayak photo03
contents
All contents copyright ゥ1998 Potomak corporation. All rights reserved.