●Kabar Baru Berita Lama
結婚式 <Upacara Kawin>
 1994年、1月3日。この日、UBUDで新たに幸せなカップルが誕生しました。
 新郎はニョマン君。UBUD生まれのUBUD育ち。がっしりとした体格と、人なつこい笑顔にほれぼれしてしまう。そして新婦はみどりちゃん。神戸出身のどこかのんびりしているけれど芯は強そうな、とってもかわいい女の子。
 ふたりのおつきあいは長く、これまでに何度となくみどりちゃんがバリを訪れては、お互いの愛を確かめ合い(キャー、かっこいい!)、このたび晴れてご婚礼の儀となったのでした。
 実はふたりの結婚式は、当初10月に予定されていたものの、その頃、UBUDのある家で男の子と女の子の双子が生まれてしまったのです。
 えっ?それとこれとどういう関係があるかって?これが大アリ。だってBALIのヒンドゥーでは、スードラ階級の夫婦に男と女の双子が生まれた場合、なんと村中がけがれてしまうらしく、村をあげてのお払いの儀式をしなければならず、その儀式がすむまでは村の寺院の祭礼や、各家のおめでたい儀式も延期となってしまうのです。当然ニョマン君とみどりちゃんの結婚式もおあずけ。そして、新たに式の日取りをバリカレンダーに照らし合せてみると・・・、というわけで、1月3日にめでたく決定したわけです。

upacara kawin photo 1
 でも、この1月3日、日本では正月。そして恐怖の海外旅行ラッシュ。かわいそうに、みどりちゃんのご家族は飛行機のチケットがとれず、出席できそうもないという状態。
 そこで、極楽通信『UBUD』の取材陣がドドーッと結婚式におじゃまして、ちゃっかり新婦側のお客になってしまったのです。
 ふたりの結婚式は、とってもシンプルに、そしてとってもなごやかにとり行われました。日本の結婚式のような豪華さや派手さはないけれど、ニョマン君の家族、親戚、そして友人たちにかこまれて、照れながらも最高にうれしそうに微笑んでいたみどりちゃん。髪をサングル(頭のななめ後ろに、ぽってりと丸く結うインドネシアの正装の時の髪型)にして、きれいなグリーンのクバヤ(ブラウス)と、金刺繍のサロンを装った姿は、とても日本人とも思えず、もうすっかりバリの奥さん。緊張気味の彼女を気遣って、やさしく肩を抱いていたニョマン君のとろけるような顔。う〜ん、うらやまピイ。

 おふたりの末永〜いアツアツの幸せを、心からお祈りします。


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