●Laporan Koresponden Khusus:特派員報告
Musim Hujan(雨季)
 頭の体操です。足立つ、彫り、草、世・・・に共通する言葉は何でしょう? ピンポーン、そうです、UKIです。しかし、UKIと言っても雨季と書くわけではなく、浮きと書くのが正解です。本文の雨季とはまったく関系ありません。
 バリの雨季は悲惨で、毎日毎日雨はどしゃ降りで、どこへも出掛けられません。ベッドのクッションは、手で押さえると水が染み出てくるほどジメジメとしています。そして衣服にはすぐにカビがはえてしまいます。だから賢いツーリストはタイ方面に逃げてしまって、UBUDなどはツーリストはからっぽになってしまいます。こんな噂がありますが、それはかなりいいかげんなデマです。確かにカビははえますが、すぐというわけでもありません。そして時には大雨が道路を川に変えてしまったり、大風をともなった雨が、ヤシの木を倒し道路を閉鎖してしまったりします。まぁ、その程度のことはどこの国でもあることです。
 そうそう、ヤシの木といえば、風で実が落ちるということを聞きました。ヤシの木の下にいて、実が頭に落ちてきてけがをする人がいるそうです。けがではすまない人がいるかもしれません。ですからホテルなどでは、人が下を通るところなどは、ヤシの実は取ってあるようです。ロマン・チックにヤシの木陰で恋を語ろうなどと考えている羨ましいカップルさん、くれぐれも気を付けてください。時には、車の上にも落ちてきますので、これも要注意です。頭の上のヤシの実に気を取られていて、川になった道路で溺れないでくださいね。あまり恰好のよいものではないと思いますので・・・。
 日本の寒い寒い冬を避け、UKI・UKIと心をはずませて熱帯の楽園バリまで来たものの、毎日毎日雨ではせっかくの旅も哀しいものになってしまいます。根も葉もない噂を信じて、雨季にバリに行くのは絶対いやだという人がいるかもしれません。そこで、バリになり変わって、雨季についての正しい見解を発表したいと思います。
hujan photo

 バリの雨季は、11月〜3月ということです。バリは大雑把にみて、山間部は雨が多く、海岸部は少ないようです。しかし、これも土地土地によってかなり雨の降る状況に違いがあるようです。UBUDは山あいの村ですから、雨は多い方だと思います。時には2、3日降り続くこともありますが、毎日毎日というわけではありません。また、一日中降り続くことは珍しく、たいていはスコールのような大雨が一日に2、3時間程降り、あとは晴れることが多いようです。ずっと曇り空ということはありません。この合間をぬって洗濯物を乾かすのが、雨季を乗り切る極意です。また、衣類をあまり持たないのも極意かもしれません。また極意と言えば、この雨を3時間じ〜と見て過ごせれば、もうあなたはUBUDを極めたも同然です。雨に霞む景色も美しく、木々の緑は豊かになり、花々の色はいっそう艶やかになります。目の前に広がるバリ絵画のような風景は、瞑想の世界に入ったような絶好の環境です。
 雨季には雨季としてのよさがあり、楽しみ方があると思います。これもバリのすばらしい一面だと考えれば、何と楽しい旅ができることでしょう。

contents
All contents copyright ゥ1998 Potomak corporation. All rights reserved.